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434. Stick With Me Baby スティック・ウィズ・ミー・ベイビー

Stick With Me Baby スティック・ウィズ・ミー・ベイビー :
    Robert Plant (ロバート・プラント) & Alison Krauss (アリソン・クラウス)

元レッド・ツェッペリンのロバート・プラントと、カントリーのアリソン・クラウスという異色のデュエット・アルバムから、エヴァリー・ブラザースの歌をカヴァーしたこの曲を選んでみました。


Album : Raising Sand
  レイジング・サンド
(試聴可)
Released: October 23, 2007 (Album)
Written by: Melvin "Mel" Tillis
Produced by: T-Bone Burnett (Tボーン・バーネット)

Robert Plant (ロバート・プラント)
Robert Plant
 | Alison Krauss (アリソン・クラウス)
Alison Krauss

このアルバムからは以前、"Killing the Blues"(「キリング・ザ・ブルース」:331回目)を採り上げたことがありました。

アルバムの内容は古い曲のカヴァーが多く、第51回グラミー賞において "Album of the Year" (年間最優秀アルバム賞)を始め計5部門を受賞していますが、だからといって構えて聴く必要はなく、大人のアルバムとしてゆったりとした気分で楽しむことができます。


この曲は Mel Tillis の作曲で、1960年にエヴァリー・ブラザースが "A Date with the Everly Brothers" というアルバムの中で歌ったものですが、シングルにはなっていません。
年齢差が23歳と親子ほども離れた二人ですが、意外と息が合っているのですね。 もっとも今から50年以上も前の曲を選んでいるのは、ロバート・プラントの好みだと思いますが・・・


Robert Plant – vocals
Alison Krauss – vocals, fiddle

  Jay Bellerose – drums
  Dennis Crouch – acoustic bass
  Norman Blake – acoustic guitar
  T-Bone Burnett – acoustic and electric guitar, six-string bass guitar
  Greg Leisz – pedal steel guitar
  Marc Ribot – acoustic guitar, banjo, dobro, electric guitar
  Patrick Warren – Keyboards, pump organ, toy piano

Stick With Me Baby 『スティック・ウィズ・ミー・ベイビー』を聴く: (2:52)

  ●歌詞と対訳●


Everybody's been a-talkin'; they say our love wasn't real
  みんな その話で持ちきりさ; ぼくらの愛は本物じゃなかったって 

That it would soon be over; that's not the way that I feel
  だからすぐに終わってしまうだろうって; ぼくはそうは思わないけど

But I don't worry, honey; let them say what they may
  でも心配なんてしていない、ハニー; 言いたい奴らには言わせておけばいいんだ

Come on and stick with me, baby; we'll find a way
  おいで、ぼくのそばを離れないで、ベィビィ; ぼくらは何とか切り抜けられるさ

Yes, we'll find a way  そうさ、何とか手段を見つけ出せるさ

[Instrumental]

Everybody's been a-talkin'; yes, the news travels fast
  巷(ちまた)は その話で持ちきりさ;そう、うわさはすぐに広まるものだから

They said the fire would stop burnin', that the flame wouldn't last
  「火事はじきに治まるはず、炎はいつまでも続かないから」って、世間は言うけど

But I don't worry, honey; let them say what they may
  でもそんなこと気にしてないさ、ハニー; 言いたい奴らには言わせておけばいいんだ

Come on & stick with me, baby; we'll find a way
  おいで、ぼくにしっかり寄り添って、ベィビィ;ぼくらはなんとか切り抜けられるから

Yes, we'll find a way  そうさ、何か方法を見つけ出せるから

[Repeat & fade:]
Come on and stick with me, baby 
  そばにおいで、そして ぼくのそばを離れないで、ベィビィ

Come on and stick with me, baby ...
  そばにおいで、そして ぼくにピッタリと寄り添って、ベィビィ・・・



everybody's talking: みんな~の話で持ちきりだ。 世間では~が話題になってる。
would be over: 一巻の終わりだ。
that's the way I ..: 私は~と思います。 それが私のやり方です。
I don't worry: 私はそんなこと気にしてない、心配していない、問題にしてない。

let them say: (世間の)奴らには言わせておけ。
stick with: ~のそばを離れない、~とずっと一緒にいる。
find a way: 手段を見つける、切り抜ける、何とかする。
 "love will find a way" 愛が手段を見つけてくれる(愛に不可能はない)【ことわざ】

news travels fast: ニュース(うわさ)はすぐに広まる。
 "Bad news travels fast" 悪いうわさはすぐに広まる。
 "Good news travels fast" 良い知らせはすぐに伝わる。
 "Good news travels fast, but bad news travels faster"
良い知らせはすぐに伝わるが、悪い知らせはもっと速く伝わる。 【ことわざ】

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

433. Trip Around the Sun トリップ・アラウンド・ザ・サン

Trip Around the Sun トリップ・アラウンド・ザ・サン :
   Jimmy Buffett ジミー・バフェット feat. Martina Mcbride

ジミー・バフェット2004年のアルバムから、デュエットの相手にマルティナ・マクブライドを迎えたセカンド・シングルを採り上げてみました。 アメリカのカントリー部門で20位となっています。


Album : License to Chill
(Import) 
Released:July, 2004 (Album)
Written by: Al Anderson, S. Vaughn, S. Bruton
Produced by: Mac McAnally, Michael Utley
 Jimmy Buffettについて:
Jimmy Buffett
 /  Martina McBrideについて:
Martina McBride
 

この曲を含むアルバムは、アメリカのカントリー・チャートで1位となっただけでなく、一般のビルボード200でも1位となったヒット・アルバムですが、日本ではカントリーは人気が無いので国内版は販売されていません。
ジミー・バフェット自身もカントリー・シンガーとしてだけでなく、流行作家として、またレストラン・チェーンのオーナーとして長者番付にも載るくらい有名な人なのですが、日本ではほとんど知られていないと言っても良いでしょう。

アルバム・タイトルの "License to Chill" は、もちろん007 "License to Kill" (「消されたライセンス」)のもじりで、アメリカ版おやじギャグといったところでしょうか。
"Chill" には「冷える/冷やす」という意味の他に、米俗語として "Kill" と同じように「殺す」とか、「(頭を)冷やす」、「落ち着く/くつろぐ」、「(友達と)たむろする」など、色々な使い方があるようです。 このギャグは、ちょっと「さむい」ですけどね・・・

このアルバムは多くのシンガーを迎えたデュエット・アルバムのような形になっていて、この曲ではマルティナ・マクブライドがゲスト参加しています。
このブログでは、以前に『"Sea of Heartbreak" : 邦題「失恋の海」 (カヴァー):340回目』を採り上げたことがあり、ジョン・ハイアットの "Window On The World"(「ウィンドゥ・オン・ザ・ワールド」:304回目)でもカヴァー曲としてちょっと触れています(ギターはどちらもサニー・ランドレス)。

歌詞の方は、『誕生日に「ハッピー・バースディ」を歌って祝うより、これからの一年のことを考えよう』―という、ちょっと説教臭い内容になっていますが、マルティナ・マクブライドの美声を含め、明るめの曲調で演奏も良いので、割とスンナリ聴けてしまいます。


Bass Guitar – Glenn Worf
Drums – Roger Guth
Steel Drums – Robert Greenidge
Keyboards – Bill Payne, Michael Utley, Tony Brown
Guitar – Al Anderson, Jimmy Buffett, Mac McAnally, Sonny Landreth, Will Kimbrough

Trip Around the Sun 『トリップ・アラウンド・ザ・サン』を聴く: (3:19)

  ●歌詞と対訳●
[Jimmy:]
Hear 'em singing happy birthday
  みんなが「ハッピー・バースディ」を歌ってくれるのを聞くよりも

Better think about the wish I make
  自分がしたいと願うことを 考える方がずっといい

This year gone by
  これからの一年を過ごすのは

Ain't been a piece of cake.
  そんなに容易なことじゃないから

[Martina:]
Every day's a revolution
  毎日が 革命なの

Pull it together and it comes undone
  何かをまとめたり それを元に戻したりしながら

Just one more candle and a trip around the sun.
  もう一本多く蝋燭を立て 太陽の回りをもう一周りする

[Jimmy and Martina:]
I'm just hanging on while this old world keeps spinning
  この古い世界が回る間 私はしがみついてるだけ

And it's good to know it's out of my control.
  そして知るといい 世界は自分の思い通りにはならないことを

If there's one thing that I've learned from all this living
  私がこの人生から学んだことを 一つ挙げるとすれば

Is that it wouldn't change a thing if I let go
  もし諦めてしまったら 物事は何も変わらない、ってこと 


[Martina:]
No, you never see it coming,
  あなたは 願いが叶(かな)うのを見ることは決してなく、

Always wind up wondering where it went.
  いつもそれが去って行く理由を ずっと分からずにいるでしょう

[Jimmy:]
Only time will tell
  ただ 時間だけが教えてくれる

If it was time well spent.
  もし 上手に時間を使ったならば

It's another revelation,
  それは もう一つの革命なのだと

[Martina:]
Celebrating what I should have done
  自分がこれまでしてきたことを お祝いしよう

With these souvenirs of my trip around the sun.
  私が太陽の周りをめぐった間の 思い出の数々と共に

[Martina and Jimmy:]
I'm just hanging on while this old world keeps spinning
  この古い世界が回る間 私はしがみついてるだけ

And it's good to know it's out of my control.
  そして知るといい 世界は自分の思い通りにはならないことを

If there's one thing that I've learned from all this living
  私がこの人生から学んだことを 一つ挙げるなら

Is that it wouldn't change a thing if I let go.
  もし諦めてしまったら 物事は何も変わらない、ってこと

(間奏)

[Jimmy:]
Yes, I'll make a resolution
  そう、ぼくは決心したんだ

[Martina:]
That I'll never make another one.
  二度と同じ過ちは繰り返さない、と

[Jimmy and Martina:]
Just enjoy this ride on my trip around the sun.
  ただ楽しもう この太陽の周りをめぐる旅を

Just enjoy this ride
  ただ楽しめばいい この(星の)旅行を

On my trip around the sun...
  太陽の周りを めぐる(年を経る)ことを・・・

Trip around the sun.
  太陽の周りを 周回する(年を重ねる)ことを



※ 'em: them を略した形。
※ gone by: (時が)経つ。経過する。 
※ piece of cake: (ケーキ一切れを食べるように)簡単なこと。 容易(たやす)いこと。 朝飯前。
※ pull ~ together: 計画する、準備する。 用意する。 (考えなどを)まとめる。 片付ける。
※ come undone: ほどける、失敗する、破滅する。

※ one more candle: 「もう一本のキャンドル」。誕生日のケーキに立てる蝋燭を、もう一本増やすということ。
※ around the sun: (地球が)「太陽の周りを回る」。 一周すれば一年ということ。
※ (be) good to know: (知識として)知っておくと良い。
※ out of one's control: (人には)制御できない。 手に余る。 (人の)力の及ばない。
※ let go: 1.(つかんでいるものを)放す、自由にする。 2.捨てる、あきらめる。

※ wind up: 普通は「(ねじなどを)巻く」だが、「結局(最終的に)~になる」という使い方も。
※ souvenir: (フランス語の「思い出す」から) (思い出となるような)記念品。 みやげ。 忘れ形見。
※ make a resolution: 決心する。 約束事を決める。
※ never make another one: 直訳すると「決して(同じものを)もう一つ作らない」ですが、こんな風に訳してみました。
※ ride on: 「~に乗る」。この場合は『地球に「乗っかって」太陽の周りをめぐる』ということで、「年を経る」ということでしょう。

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

432. Donkey Town ドンキー・タウン

Donkey Town ドンキー・タウン : Mark Knopfler & Emmylou Harris

マーク・ノップラー&エミルー・ハリスのコラボレーション・アルバムから、薄汚れた炭鉱の町を出て行く男の心情を歌ったこの曲を採り上げてみました。


All The Roadrunning
Album : All The Roadrunning
  mp3 ストア
(試聴可)
Released: 24 April 2006 (Album)
Written by: Mark Knopfler (マーク・ノップラー)
Produced by: Mark Knopfler, Chuck Ainlay
マーク・ノップラー について
Mark Knopfler
/ エミルー・ハリス
Emmylou Harris
について

これは元ダイアー・ストレイツのリーダーで、ギタリスト兼ソング・ライター兼ヴォーカリストのマーク・ノップラーと、カントリー・ミュージックのエミルー・ハリスという異色の組み合わせによるアルバムです。
アルバム全体の印象から言えば「マーク・ノップラーのソロ・アルバムにエミルー・ハリスがゲスト参加してコーラスを付けた」―といった感じでエミルー・ハリスの曲は2曲しかなく、とても対等の関係とは言えませんが・・・

このアルバムからは、以前 "Beachcombing" (「ビーチコーミング」:360回目)を採り上げたことがありますが、そちらもマーク・ノップラー主導の曲となっています。 でもマーク・ノップラーのボソボソとつぶやくような低い声と、エミルー・ハリスの美しいソプラノ・ヴォイスが意外と合っているのですね・・・ エミルー・ハリスは40年以上のキャリアの中で実に多くのミュージシャンとデュエットしていますが、決して出しゃばることはなく、時にはバック・コーラスに徹していることもあるほどだから控えめな人なのでしょう。

このアルバムはデンマークとノルウェーとスイスのアルバム・チャートで1位、スェーデンで2位、オランダとドイツとイタリアで3位とヨーロッパでは人気がありますが、日本では国内版すら出ていないことからも分かるようにあまり知られていません。 確かにヒットしそうな曲はありませんが、大人のアルバムとして落ち着いて聴くことができます。

マーク・ノップラーは良い曲を書くし、時には曲と同じくらいの比重で良い歌詞も書くのですが、私(わたくし)小説みたいに個人名が出てきて意味が分かりにくかったり、学校英語ではまず習わないような俗語や造語が出てくるので訳すのが難しいです。
アルバム・タイトルにある "Roadrunning" や曲のタイトルになっている "Beachcombing" などはマーク・ノップラーの造語でしょうが、この曲の "Donkey Town" というのもやはりマーク・ノップラーの考えた言葉だと思われます。
"Donkey" (ドンキー)は動物の「ロバ」の他に、「馬鹿な」とか「間抜けな」といった意味もあり、"donkey jacket" は「労働者の作業着」、"donkey work" で「単調でつらい仕事」となりますから、これは炭鉱で働く男たちの「労働者の町」であり、「馬鹿げた/くだらない町」くらいのニュアンスなのでしょう。

この歌には JIm (ジム)という退役軍人の他に、"She" や "He" といった三人称の人物が出てきますが、どうもその「彼女」は以前「彼」だったみたいで、ちょっと聴いただけでは意味が分かりにくいものとなっています。
映画のワン・シーンや短編小説を歌にしたみたいで、今回は何の解説も無いので私も意味が良く分からないのですが、自分に出来る範囲で訳してみました。 対訳はあくまでも参考程度に考えて、誤訳と思われる箇所についてはコメントにてお知らせ下さい。


  Mark Knopfler – vocals, guitar
  Emmylou Harris – vocals
  Glen Duncan – mandolin
  Richard Bennett – guitar
  Glenn Worf – bass
  Chad Cromwell – drums
  Danny Cummings – drums
  Jim Cox – keyboards
  Guy Fletcher – keyboards

Grooveshark で、Donkey Town 『ドンキー・タウン』を聴く: (5:42)

  ●歌詞と対訳●
(Chorus)
I've been around in Donkeytown
  これまでずっと 労働者の町で暮らしてきた

too long, baby, too long
  長いこと、そう、 あまりに長いこと

Checking out of Donkeytown
  その馬鹿げた町から 出て行くんだ

So long, so long, so long
  さよなら、さよなら、さようなら

[1]
Her pretty eyes are pretty still
  彼女のきれいな瞳は きれいなままだけど

But Jim's got a kind of a squint, Yeah
  でもジムは どちらかと言えば やぶにらみだった

I dug up my last check from out of the mine
  その鉱山を出る時に 俺は最後の小切手をかき集め

Now I feel like I've done my stint
  今は 勤めをやり終えた気分さ

Jim got an army pension
  ジムは 軍隊から年金を受け取った

When he walked from the military court
  軍事裁判所から 出てきた時に

Nobody ever mentioned
  誰も そのことについては言及しなかった

The medical report
  (彼の体に関する) 医師の健康診断書について


She does little things for me
  彼女は俺に ちょっとしたことをしてくれた

She likes to get the both of us high. Yeah
  彼女は 俺たち二人がハイになるのが好きだった

She says I'm a tender-hearted man
  彼女は「アタシは心の優しい男だった」と言った

Prince charming, yeah, sure, I'm the guy
  理想の男(※)、そうよ、ホント、あたしは男なの

He likes the wrecker's dogs on chains
  彼はまるで解体業者に飼われてる 鎖に繋がれた犬みたいで

and the smoke from the company fires
  その作業場で 火を燃やす時に出る煙と

diesel oil in the trucks and cranes
  トラックやクレーンから流れ出る エンジン・オイルにまみれ

And the smell of burning tires
  タイヤを燃やす (くさい)匂いがしていた

(Chorus)
But I've been around in Donkeytown
  でも俺はずっと そんな馬鹿げた町で生きてきた

Too long, baby, too long
  長いこと、そう、 あまりに長いこと

Checking out of Donkeytown
  そんなろくでもない町から 出て行くんだ

So long, so long, so long
  さよなら、さよなら、さようなら

(間奏)

[2]
There's a purple heart in a silver tin
  (負傷兵に与えられる)スズ合金のパープルハート勲章と

and a grey .45 in a drawer. Yeah
  45口径の鉛色の銃が 引き出しの中に置かれていた

Most of the time you can drink with him
  ほとんどの時間を きみは彼と酒を飲んでいたけど

but some other time he's just sore
  それ以外の時 彼はただ悲しみに暮れていた

On days when she says she can't think straight
  そんな日々の中で 彼女が「頭がおかしくなりそう」と言った時

Or she feels like she's getting the jumps
  あるいは彼女が 苛立った気分の時に

She'll go shoot off her .38
  彼女は その38口径をぶっ放すだろう

At cans on a Donkeytown dump
  馬鹿げた町の 薄汚い場所で


It was Friday late and she crossed those legs
  それは金曜日の夜遅くで、 彼女は脚を組みながら

She told me flat out she would. Yeah
  彼女は はっきりと言った

If I could pull up my trailer pegs
  もしアタシが このトレーラー(移動住宅)を固定してる数本のペグ(杭)を引き抜けたなら

We could get away together for good
  アタシたちは これを最後に一緒に逃げられるのに

I sure wish her the best of luck
  俺は彼女が うまく行くようにと祈り

She's going to need it thinking of Jim
  彼女は ジムのことを考える必要があった

I don't like to leave her stuck
  俺は彼女を そんな行き詰まりの状態で置き去りにしたくなかったけど

But she's near as bad as him
  彼女も 彼と似たり寄ったりの深刻な状態だったから

(Chorus)
But I've been around in Donkeytown
  でも俺はずっと そんな馬鹿げた町で生きてきた

Too long, baby, too long
  長いこと、そう、 あまりに長いこと

Checking out of Donkeytown
  そんなろくでもない町から 出て行くんだ

So long, so long, so long
  さよなら、さよなら、さようなら

Checking out of Donkeytown
  ろくでもない町から 出て行くんだ

So long, so long, so long
  さよなら、さよなら、さようなら


※ hove been around: 世間慣れしている、経験を積んでいる (世間のあちこちを歩き回ってきたというイメージ)。 活動してきた、動き回ってきた、存在してきた、等々。
※ donkey: 1.ロバ。 2.馬鹿な、間抜けな。
 "donkey jacket" は「労働者の作業着」、"donkey work" は「単調でつらい仕事」で、"Donkeytown" はマーク・ノップラーお得意の造語と思われます。 
 
※ check(ing) out: 1.(ホテルなどから)チェックアウトする。 2.【俗】急いで出かける、すぐに立ち去る。
※ so long: さようなら、またね。 "too long" (あまりに長く)と並べて韻を踏んでいます。
※ kind of: 1.どちらかといえば。 2.やや、ある程度、ちょっと。
※ squint: 1.斜視、やぶにらみ。 2.目を細めて見る。

※ dig(dug) up: 1.掘り出す、発掘する。 2.(金などを)かき集める。(情報を)探し集める。
※ check: (鉱山などで現金の代わりに支払われる)小切手。
※ the mine: 鉱山、炭鉱。
※ stint: 1.(仕事などをしていた)期間。 2.任務、仕事。
※ pension: 年金、恩給。 (フランス語の場合は「食事付きの小さなホテル」)
※ military court: 軍事裁判所、軍法会議。
※ mention: ~に言及する、~に触れる、~のことを話す。("pension" と掛けています)
※ medical report: 医学報告、健康診断書。 (ジムの性別のことでしょう)

※ tender hearted: 心の優しい、思いやりのある、情にもろい、感じやすい。
※ Prince Charming: 1.(物語で主人公の女性を助ける)王子様。 2.理想の男。
※ guy: 【話】男、奴(やつ)。
※ wrecker: 1・(車などの)解体業者(作業員)。 2.【米】レッカー車。
※ diesel: (軽油を燃料とする)ディーゼル・エンジン。

※ Purple Heart: パープル・ハート勲章。(米国で負傷した軍人に与えられる)
※ silver tin (alloy): 銀スズ合金。
※ .45: 45口径の銃。 (または弾丸)
※ most of: ~の大部分、~の多くを。 ほとんどの。
※ can't think straight: まともに考えることができない、ちゃんと頭が働かない。
※ get the jumps: 苛立つ。 "get the jump on" だと「先に行動を起こす」、「~を出し抜く」
※ shoot off: 撃つ、撃ち抜く。

※ dump: 【名】1.ゴミ捨て場。 2.薄汚い場所。
※ flat out: (話し方が)はっきりと、きっぱりと、ズバッと。
※ trailer: この場合は米国のトレーラー・ハウス(移動住宅)。
※ get away: 逃亡する、逃げる。
※ for good: 1.永遠に。 2.これを最後に。
※ best of luck: (挨拶で)幸運を祈る、どうぞお幸せに。
※ stuck: 行き詰まった、手も足も出ない、にっちもさっちも行かない。
※ as bad as: ~ほどひどい、深刻だ。

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

431. Go Rest High on That Mountain ゴー・レスト・ハイ・オン・ザット・マウンテン

Go Rest High on That Mountain ゴー・レスト・ハイ・オン・ザット・マウンテン
    Vince Gill ヴィンス・ギル

ヴィンス・ギル1994年のアルバムから、翌年に6枚目のシングルとなったこの曲を採り上げてみました。 アメリカのカントリー・チャートで14位、カナダのカントリー・チャートでは7位となっています。


Album : When Love Finds You
(Import)
Released: August, 1995 (Album: June, 1994)
Written by: Vince Gill (ヴィンス・ギル)
Produced by: Tony Brown (トニー・ブラウン)
 ヴィンス・ギルについて:
Vince Gill
 フリー百科事典『ウィキペディア』

ヴィンス・ギルはカントリー・ミュージックの人ですから、日本での知名度はほとんどありませんが、1991年にダイアー・ストレイツ最後のアルバムとなった "On Every Street" (「オン・エヴリー・ストリート」)のレコーディングに参加しています。
ダイアー・ストレイツのリーダーだったマーク・ノップラーから、ヴィンス・ギルはバンドのメンバーにならないかと誘われ、そちらの方は断ったようです。 (マーク・ノップラーはTOTOのドラマーだったジェフ・ポーカロにも加入を打診していたとか・・・)

この曲は、ヴィンス・ギルより二つ年上のカントリー界のスーパースター(といっても、日本ではほとんど無名ですが・・・)の Keith Whitley (キース・ウィットリー)が1989年に亡くなった時に、その死を悼(いた)んで書き始められたそうです。 でも完成には至らずしばらくそのままになっていて、1993年に兄のボブが心臓発作で亡くなった時になって改めて採り上げられ、曲として仕上げられたようです。

―という訳で、この曲はゴスペル・ミュージック(キリスト教的色合いの濃いアメリカの民俗音楽で黒人音楽の要素が強い)とも呼べるもので、"16 Great Country Gospel Favorites" というアルバムにも収録されていました。 死者を悼む歌ということで多少宗教色の強いところはありますが、きれいな曲だしヴィンス・ギルの歌声も美しいです。

この曲を含むアルバムからは6曲がシングル・カットされ、その内の5曲はアメリカやカナダのカントリー・チャートで1位から5位のヒットとなっています。 
でもアルバムのラストに収められたこの曲は、シングルとしては最後の6枚目として翌年にリリースされていますから、本人はあまり出したくなかったのかもしれません。 
この曲は1996年の CMA (Country Music Association) Awards では "Song of the Year" を受賞していますし、38回のグラミーでは "Best Male Country Vocal Performance" と "Best Country Song" 賞も獲得しました。


Drums – Carlos Vega
Bass – Michael Rhodes
Fiddle – Stuart Duncan
Acoustic Guitar – Randy Scruggs
Electric Guitar – Steuart Smith, Vince Gill
Steel Guitar – John Hughey
Keyboards – Pete Wasner
Piano – John Barlow Jarvis, Pete Wasner
Percussion – Tom Roady
Backing Vocals – Patty Loveless, Ricky Scaggs

Grooveshark で、Go Rest High on That Mountain を聴く : (5:14)

  ●歌詞と対訳●
[1]
I know your life
  あなたの人生を知っている

On earth was troubled
  苦しかった この地上においての

And only you could know the pain
  あなたにしか分からなかった苦悩も

You weren't afraid to face the devil
  あなたは (たとえ)悪魔のような相手でも 怖れず立ち向かい

You were no stranger to the rain
  困難な時期も 経験してきたけれど (※)

(Chorus)
Go rest high on that mountain
  (今は)あの山の高みへと行って 休むといい

Son, your work on earth is done
  あなたの地上での務めは もう終わったのだから

Go to Heaven a shoutin'
  天国へ行って 声高く歌い上げるといい

Love for the Father and the Son
  (天上の)父(神)と その子(キリスト)への愛を

[2]
Oh, how we cried the day you left us
  あなたがいなくなった日に 皆がどれほど泣いたことか

And gathered round your grave to grieve
  あなたの墓の周りで その死を悼(いた)んだ時に

Wish I could see the angels faces
  願わくば あなたが天使たちの顔を拝(おが)めますように

When they hear your sweet voice sing
  あなたの優しい歌声に 天使たちが耳を傾ける時に

(Chorus)
Go rest high on that mountain
  (今は)あの山の高みへと行って 憩(いこ)うといい

Son, your work on earth is done
  あなたの地上での役目は もう終わったのだから

Go to Heaven a shoutin'
  天国へ行って 声高らかに讃えるといい

Love for the Father and the Son
  (天上の)父(神)と その子(キリスト)への愛を

  Instrumental (間奏) Fiddle – Stuart Duncan

(Chorus)
Go rest high on that mountain
  (今は)あの山の高みへと行って 安らぐがいい

Son, your work on earth is done
  あなたの地上での務めは もう終わったのだから

Go to Heaven a shoutin'  天国へ行って 声高く歌い上げるといい

Love for the Father and the Son
  (天上の)父(神)と その子(キリスト)への愛を

Go to Heaven a shoutin'
  天国へと行って 声高らかに讃えるといい

Love for the Father and the Son
  天上の神と その子(キリスト)に対する愛を


※ on earth: 地上で、この世で。
※ face the ..: ~と直面する、~と向き合う、~を直視する。
※ devil: 悪魔(のような人)。 悪人、意地悪な人。
※ no stranger to ..: ~を良く知っている。~を経験している。~を知らない訳ではない。
※ the rain: 晴れの日を「良いこと」、雨の日を「悪いこと」にたとえるのは日本と同じで、"the pain" (痛み/苦しみ)と並べて韻を踏んでいます。

※ go (to) rest: 直訳すると「休みに行く」。休む、床に就く、寝る。
※ Son: 「息子」という意味ですが、ここでは単なる呼びかけで、あえて訳さずにおきます。 その後に "your sweet voice sing" (あなたの優しい歌声)というフレーズもありますし。
 
※ shouting: 「叫び」。 ここでは先輩シンガーへの呼びかけですから、「声高らかに歌う」くらいに解釈しています。
※ love for: ~に対する愛。
※ (God) the Father: (キリスト教での天上の)父(神)。
※ the Son: その(神の愛する)子としてのキリストを指す。

※ gather round: ~の周りに集まる。
※ to grieve: 悲しみ(悲嘆)に暮れる、追悼する。

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

430. Joy ジョイ

Joy ジョイ: Tracey Thorn トレーシー・ソーン

トレーシー・ソーン2012年のクリスマス・アルバムから、オープニングを飾るオリジナル曲を選んでみました。


Joy
Album : Tinsel & Lights
/ Tinsel and Lights (mp3)
Released: October 29, 2012
Written by: Tracey Thorn (トレーシー・ソーン)
Produced by: Ewan Pearson
 トレイシー・ソーン について:
Tracey Thorn in 2012
 フリー百科事典『ウィキペディア』

トレーシー・ソーンは公私共に伴侶であるベン・ワットと組んで「エヴリシング・バット・ザ・ガール」で活動していましたが、2000年以降は出産や育児など色々な事情が重なってソロでの活動が多くなっていました。

このアルバムについては、昨年エヴリシング・バット・ザ・ガールの "25th December" (「12月25日」:378回目)を採り上げた時に少し触れています。
これまでの彼女は毎年クリスマスになると色々なアーティストのクリスマス・アルバムが出ても羨(うらや)ましく思っているだけだったそうですが、これでやっと念願が叶ったというところでしょうか。

ベン・ワットはこうしたクリスマス・アルバムの企画にはあまり乗り気でなかったらしく、トレーシーのソロ名義での制作となっていますが、ベンはギターやコーラスで参加しています。 
二人の間に生まれた双子の娘(アルフィーとジーン)と息子(ブレイク)の名前もコーラスにクレジットされていますが、 二人の娘は1998年生まれだから当時14歳、息子は2001年生まれだから11歳だったことになります。

オリジナル曲はこの曲の他にアルバム・タイトルにもなっている "Tinsel and Lights" があり、どちらも静かめのクリスマス・ソングです。 全12曲中10曲が他の人のカヴァーですが、いわゆる派手な定番ソングは無く、あまり知られていない渋めの選曲が多くなっています。

おなじみの曲といえば10曲目に収められているジョニ・ミッチェルの "River" くらいですが、アルバムの最後に歌われる "Sister Winter" (Sufjan Stevens の曲) もなかなか良い出来です。 でも今回はやはり本人の作ったオリジナル曲を採り上げてみました。


Tracey Thorn (トレーシー・ソーン) : Vocals, Piano
Ben Watt (ベン・ワット) : Electric Guitar, Acoustic Guitar
Ewan Pearson : Synthesizer, Producer
  ( Choir – Tracey Thorn, Ben Watt & Alfie, Jean, Blake )

Grooveshark で、Joy 『ジョイ』を聴く: (4:00)

  ●歌詞と対訳●

When someone very dear, calls you with the words
  誰か とても親しい人が、 こんな言葉で電話してきて

Everything's all clear
  「すべて問題なし」と言ったとして、

That's what you want to hear
  それが その人の聞きたかったことだったとしても

But you know it might be different in the new year
  それが新年を迎える頃だとすると 話は違ってくるでしょう

That's why, that's why
  だから、 そんなわけで

We hang the lights so high
  明かりを とても高いところに吊るすの

Joy, joy,  joy, joy
  ジョイ(歓び)を、ジョイ(歓び)を


You loved it as a kid, and now you need it more than you ever did
  子供の頃のあなたはそうしたことが好きで、今でも それ以上のものを望んでる  

It's because of the dark, we see the beauty in the spark
  だってそれは暗い(季節の)せいで、だから私たちは火花(の輝き)に美しさを感じるの

That's why, that's why
  だから、 そんなわけで

The carols make you cry
  (クリスマスの)キャロル(賛美歌)は 人々を泣かせるの

Joy, joy,  joy, joy
  ジョイ(歓び)を、ジョイ(歓び)を

(Chorus)
The tinsel on the tree,  yes I see
  きらびやかな(クリスマス)ツリーの飾りつけを、 私は見てる

The holly on the door,
  like before
  扉にはヒイラギ(を飾って)、 以前のように

The candles in the gloom,
 light the room
  暗がりにはキャンドル(ろうそく)を灯(とも)して、 部屋を明るくしましょう

The story of the globe,  yes I understand
  この世界の物語、  えぇ、分かっているわ 

(間奏)

So light the winter fire, and watch as the flames grow higher
  だから冬のかがり火を灯して、 炎が高く燃え上がるのを眺めましょう

We'll gather up our fears
  不安や心配事なんて ひとまとめにして

And face down all the coming years
  来るべき年に向けて それに立ち向かいましょう

All that they've destroyed
  そうしたものは すべてを損(そこ)なうから

And in their face we throw our - joy
  そして そうしたものに向かって私たちの 歓びを投げかけてやりましょう

Joy, joy, joy
  歓びを、 歓びを


It's why, we hang the lights so high
  そのために、 明かりを高く吊るして

And gaze at the glow, of silver birches in the snow
  その輝きを見つめるの、 雪の中の白樺の木々の

Because of the dark, we see the beauty in the spark
  だってそれは暗い(季節の)せいで、だから私たちは火花(の輝き)に美しさを感じるの

We must be alright, if we could make up Christmas night.
  全ては上手く行くはず、 クリスマスの夜のための準備が すっかりできているならば



※ dear: いとしい人、親切な人、大切な人。 
※ with the word: ~という言葉で。
※ all clear: 問題なし、危険なし。
※ what you want to hear: あなたが聞きたい(喜ばせるような)こと。
※ that's why: そんなわけで、そのせいで、それが~の理由だ。

※ as a kid: 子供の頃、幼少の頃に。
※ carol: (クリスマス)キャロル。 賛美歌、聖歌。喜びの歌。
※ make someone cry: (人を)泣かせる。 涙を流させる。
※ tinsel: (ピカピカ光る金属やプラスティックでできた)飾り用の薄片。
※ holly: (クリスマスの飾り用の)西洋ヒイラギ。
 発音は「ハーリー」が近く、"holy"「ホーリー(聖なる)」とは違います。

※ in the gloom: 暗がり(の中)に。
※ of the globe: 地球の、世界の。
※ gather up: 集める、まとめる。
※ face down: 1.(睨み付けて)脅す、威圧する。 2.~に勇敢に立ち向かう。
※ destroy: 1.損なう、駄目にする。 2.破壊する、打ち砕く。
※ gaze at: ~をじっと見る、見つめる。
※ silver birch: アメリカ白樺、シダレカンバ。
プロフィール

Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
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