441. Rolling in the Deep ローリング・イン・ザ・ディープ

Rolling in the Deep ローリング・イン・ザ・ディープ : Adele アデル

アデル21歳のセカンド・アルバムから、先行シングルとなったこの曲を選んでみました。


Album : 21(UK盤) (Import)
  21
(試聴可)
Released: November 2010 (Album: January 2011)
Written by: Adele Adkins, Paul Epworth
Produced by: Paul Epworth
  アデルについて:
Adele
 フリー百科事典『ウィキペディア』

第54回グラミー賞にノミネートされた6部門の全てを受賞したメガ・ヒット・アルバム「21」からは、以前に "Set Fire To The Rain"(「セット・ファイア・トゥ・ザ・レイン」:387回目)を採り上げたことがありますが、この曲も別れた彼氏とのことを歌ったものです。

The song was reportedly inspired by a Nashville-schooled US tour bus driver, and composed by Epworth and Adele in a single afternoon, following Adele's breakup with her boyfriend.
この歌は伝えるところによると、ナッシュビルで教習を受けたアメリカン・ツアーのバス運転手からインスパイア(ヒントを得る)されたもので、作曲は(ポール)エプワースとアデルが午後に一気に仕上げ、アデルとその彼氏が破局した後に書かれたものということだ。

It was "her reaction to, 'being told that my life was going to be boring and lonely and rubbish, and that I was a weak person if I didn't stay in the relationship.
それは、『彼女が(別れた彼氏に)、「私の(これからの)人生が退屈で寂しくてつまらないものになるだろう」と言われ、更に「私が恋愛関係を続けて行くことが出来ない弱い人間だ」と言われたことに対するリアクション(返答)とのことである。

I was very insulted, and wrote that as a sort of "fuck you".'" ("Wikipedia")
私はひどく侮辱されて、それで言ってみれば「ファ●ク・ユー(クソ野郎)」みたいなことを書いたのね」』―ということだ。 (「ウィキペディア」より)

「セット・ファイア・トゥ・ザ・レイン」もそうですが、これも別れた彼氏に対する恨み節と言うか呪いみたいな歌で、男に捨てられて泣いている演歌の女性像とはかなり違います。
 「あなたに捨てられたら生きて行けない」みたいな歌詞を書くのは男の作詞家に限られていて、女性の本音はむしろこちらの方が近いのかもしれません。 

この曲の歌詞で分かりにくいのが、タイトルにもなっている "Rolling in the Deep" ですが、「ローリング・ストーン」誌のインタビューでアデル自身が答えている記事があったので、ちょっと訳してみました。
So what does the phrase "Rolling In The Deep" mean?
それで「ローリング・イン・ザ・ディープ」というフレーズ(表現)はどういう意味なのか?

She described it to Rolling Stone as an,
彼女が「ローリング・ストーン」誌で述べたところによると、

"adaptation of a kind of slang, slur phrase in the UK called 'roll deep,'
『それはスラング(俗語)の一種を応用したもので、イギリスで「ロール・ディープ(※)」と呼ばれる不明瞭な(発音の)フレーズとのことで、

which means to have someone, always have someone that has your back, and you're never on your own,
つまり、ある人がいたとして、その人はいつもあなたのことを守ってくれて、決してあなたを独りにしたりせず、

if you're ever in trouble you've always got someone who's going to come and help you fight it or whatever like that.
もしあなたがトラブルに巻き込まれたら、その人はいつも駆けつけてあなたを助けて、それと戦ったり、何であれそれと類似のことをしてくれる人、ということ。

And that's how I felt in the relationship that the record's about, especially 'Rolling in the Deep.'
そしてレコーディングされた二人の恋愛関係について(の歌詞)が、それについての私の考えだということ、特に「ローリング・イン・ザ・ディープ」はね。

That's how I felt, you know, I thought that's what I was always going to have, and um, it ended up not being the case."
それが私の考えなんだけど、そうね、私もずっとそうなるものだと思っていたけれど、ええ、そういう訳で結局そうはならなかった、ということね。』

※ "roll deep" で検索すると、"be closely associated with .." (~と深く結びついている)というフレーズが出てくるので、「深く結ばれている」としておきました。

―という訳で、相手が困っていたら助けてくれる「深く結ばれた」関係という意味のようですが、アデルの場合そうはならなかった、ということです。 英語を話すネイティブの人たちでさえ意味が分かりにくい言葉であれば、我々日本人が分からなくても仕方ないでしょう。

この歌詞ではもう一箇所、四行目の "lay your ship bare" というフレーズも分かりにくいのですが、これは放送用の "Clean version" (きれいなヴァージョン)で、実際の意味である "Explicit version" (露骨なヴァージョン)では、"lay your shit bare" となっていました。

"lay bare" は(企みを)「暴(あば)く」という意味で、"shit" (クソ)だと放送禁止で「ピー」というNG音を入れられそうだから、一文字変えて "ship" 〈船)としたのでしょう。 YouTube にあるPV(プロモーション・ビデオ)のヴァージョンでは "ship" と歌っていますが、それを頭の中で "shit" に変換すれば、「アンタの酷(ひど)い企みを暴いてやる」くらいの意味になります。


Adele : Lead vocals
Paul Epworth : Bass, Acoustic guitar, Electric guitar
Neil Cowkey : Piano
Leo Taylor : Drums

蛇足ながら付け加えておくと、このミュージック・ビデオは2011年の「 MTV Video Music Awards」で、"Best Editing", "Best Cinematography", "Best Art Direction" の三賞を受賞し、翌2012年のグラミーでは "Best Short Form Music Video" を獲得しました。
ミステリアスな踊りと振り付けは、Jennifer White(ジェニファー・ホワイト)が演じています。

Grooveshark で、Rolling in the Deep 『ローリング・イン・ザ・ディープ』を聴く: (3:50)

  ●歌詞と対訳●

There's a fire starting in my heart
  私の心の中で 炎が燃え上がり
  
Reaching a fever pitch, it's bringing me out the dark
  それは最高度に達して、 私を暗がりから連れ出し

Finally I can see you crystal clear
  やっとあなたを 曇りの無い目で見られるようになった

Go 'head and sell me out and I'll lay your ship (shit) bare
  どうぞ私を裏切るといい、私はあなたの企みを暴いてみせるから


See how I leave with every piece of you
  あなたとの(思い出の)断片を全て胸に抱いて 去って行く私を見届けて

Don't underestimate the things that I will do
  私がこれからやろうとすることを 甘く見ない方がいいわよ

There's a fire starting in my heart
  心の中で 炎が燃え上がり

Reaching a fever pitch
  最高潮に達して

And it's bringing me out the dark
  それが私を 暗がりから連れ出す

The scars of your love remind me of us
  あなたの愛から受けた傷跡が 二人のことを思い出させる

They keep me thinking that we almost had it all
  それは私たちが あと少しで全てを手に入れられたのに、と思わせる

The scars of your love, they leave me breathless
  あなたの愛が残した傷跡、 私を息苦しさの中に置き去りにして

I can't help feeling  私は そう思わずにいられない


We could have had it all  私たちは 全てを手に入れることだって出来た
(You're gonna wish you never had met me) 私と逢わなければ良かったと思ってる

Rolling in the deep  深く結ばれ合っていた
(Tears are gonna fall, rolling in the deep) 涙が流れる、深くつながってたのに

You had my heart inside of your hand あなたはその腕の中で私の心を手に入れた
(You're gonna wish you never had met me) 私と逢わなければ良かったと思ってる

And you played it, to the beat  あなたはプレイ(演技)した、ビートに合わせて
(Tears are gonna fall, rolling in the deep) 涙が流れる、深くつながってたのに 


Baby, I have no story to be told
  ベイビィ、話すべきことなど何も無いけど

But I've heard one on you
  でも あなたについて 一つ聞いたことがある

And I'm gonna make your head burn
  そして私は あなたを怒らせてやろうとしてる

Think of me in the depths of your despair
  絶望のどん底で 私のことを思うがいい

Make a home down there
  そこに家でも建てるといいわ

As mine sure won't be shared
  地下牢同然の 一緒に居たくも無い場所に


(You're gonna wish you never had met me) 
The scars of your love remind me of us
  あなたの愛から受けた傷が二人のことを思い出させる

(Tears are gonna fall, rolling in the deep) 
They keep me thinking that we almost had it all
  もう少しで全てを手に入れられたのに、と思わせる

(You're gonna wish you never had met me) 
The scars of your love, they leave me breathless
  あなたの愛が付けた傷跡、息苦しさの中に置き去りにされて

(Tears are gonna fall, rolling in the deep) 
I can't help feeling  私には そう思えてならない

We could have had it all  私たちは全てを手に入れることだって出来た
(You're gonna wish you never had met me) 

Rolling in the deep  深く 結ばれていたのに
(Tears are gonna fall, rolling in the deep) 

You had my heart inside of your hand あなたはその腕の中で私の心を手に入れた
(You're gonna wish you never had met me) 

And you played it, to the beat  そしてあなたはプレイ(演技)した、ビートに合わせて
(Tears are gonna fall, rolling in the deep) 


We could have had it all
  私たちは 全てを手に入れることだって出来た

Rolling in the deep
  深く 結ばれていたのに

You had my heart inside of your hand
  あなたはその腕の中で 私の心を手に入れた

But you played it, with a beating
  そしてあなたはプレイ(演技)した、ビートに合わせて


Throw your soul through every open door (woah)
  魂を投げ捨て、全ての開かれた扉をくぐり抜けて

Count your blessings to find what you look for (woah)
  あなたが捜して見つけた 幸運を数えてみるといい 

Turn my sorrow into treasured gold (woah)
  黄金のように大切にしてきた 私の心の中にある悲しみに目を向けて

You'll pay me back in kind and reap just what you sow (woah)
  あなたは同じやり方で仕返しをされる、それも自分のしたことの報いというもの

(You're gonna wish you never had met me)
We could have had it all  私たちは 全てを手に入れることだって出来た

(Tears are gonna fall, rolling in the deep)
We could have had it all  私たちは 全てを手に入れることだって出来た

(You're gonna wish you never had met me)
It all, it all, it all  全てを、全てを、全てを

(Tears are gonna fall, rolling in the deep)
We could have had it all  私たちは 全てを手に入れることだって出来た

(You're gonna wish you never had met me)
Rolling in the deep   深く 結ばれていたのに

(Tears are gonna fall, rolling in the deep) 
You had my heart inside of your hand あなたはその腕の中で私の心を手に入れた

(You're gonna wish you never had met me)
And you played it to the beat そしてあなたはプレイした、ビートに合わせて
(Tears are gonna fall, rolling in the deep) 

We could have had it all  私たちは 全てを手に入れることだって出来た
(You're gonna wish you never had met me) 

Rolling in the deep  深く つながっていたのに
(Tears are gonna fall, rolling in the deep) 

You had my heart inside of your hand あなたはその腕の中で私の心を手に入れた
(You're gonna wish you never had met me)
   (あなたは私と逢わなければ良かったと思ってる)


But you played it  でも、あなたは演じただけだった
You played it  あそんでいるだけだった
You played it  振舞っているだけだった
You played it to the beat.  ビートに乗せて プレイしているだけだった


【単語と述語】
fire start: 火が起こる、出火する。
reach a fever pitch: 異様に盛り上がる、非常に興奮する、熱狂が頂点に達する。
bring out: 1.連れ出す、持ち出す、外に出す。 2.明らかにする、浮き彫りにする。
finally: やっと、ようやく、ついに、最終的に。
crystal clear: 水晶の様に澄み切った、明瞭な、はっきりしている。
go ahead: 1.さあ、どうぞ。 どうぞおやりなさい。 2.どうぞお先に。 3、ご自由に。
sell out: 1.(物を)売りに出す、手放す。 2.(人を)裏切る、寝返る。
lay bare: 1.暴露する。 2.(企みを)暴く。 3.~を露(あらわ)にする。
 ※ "ship"(船)は、「露骨なヴァージョン」では"shit"(クソ)になっています。
"lay one's heart bare" で、「~の心の内をさらけだす」

see how: ~(の様子)を見る、見届ける。
leave with: ~と共に(~を胸に)去る。
underestimate: 侮(あなど)る、見くびる、甘く見る。
scars of..: ~の傷跡(複数形)。苦労の跡。
breathless: 1.息苦しい、息を切らした。 2.息を殺す、固唾を呑む。 3.息をつかせない。
I can't help feeling: そう思わずにはいられない。 どうしてもそう思えてならない。

have it all: 全てを手に入れる、望みを全て叶える、全てが思い通りになる。
roll deep: "be closely associated with .." (~と深く結びついている)というスラング(俗語)らしいです。
play it: 演奏する、演技する、プレイする、あそぶ。"Let's play it" だと、「鬼ごっこしよう」
to the beat: ビート(拍子)に合わせて。 "to beat" には「~を叩く」とか「~に打ち勝つ」という意味もあります。
blessing: 天の恵み、神の賜(たまもの)、恩恵、幸運。

treasured (like) gold: 黄金(のように)大切なもの。
pay back in: 1.お金を返す。 2.お返しをする、仕返しをする。
you reap what you sow: (自分で蒔いた種を自分で刈り取る)自業自得、自分で蒔いた種だろ、身から出た錆。

make someone burn: ~を怒らせる、カッとさせる。
depth of..: ~の深さ。
despair: 絶望、落胆、失望。
mine: この場合は「鉱山」とか「地下道」といったむさ苦しい場所。

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

440. Misfits and Lovers ミスフィッツ・アンド・ラヴァーズ

Misfits and Lovers (feat. Mick Jones)  ミスフィッツ・アンド・ラヴァーズ :

   The Wallflowers ザ・ウォールフラワーズ七年ぶりの復活アルバムから、行き場の無い社会的弱者たちのことを歌ったこの曲を選んでみました。 ギターには元クラッシュのミック・ジョーンズも参加しています。


Alubm : Glad All Over
  グラッド・オール・オーバー

Released: 2012. 10. 09
Written by: Lyric: Jakob Dylan , Music: The Wallflowers
Produced by: Jay Joyce (ジェイ・ジョイス)
 The Wallflowers について:
Jack (Dr), Stuart (G), Jakob (Vo. G), Rami (Ky), Greg (B)
 フリー百科事典『ウィキペディア』 

この曲を含むアルバムからは、以前に "Love is a Country" (ラヴ・イズ・ア・カントリー:348回目)を採り上げたことがありました。

ウォールフラワーズはジェイコブ・ディランを中心としたグループですが、メンバーが抜けたり、レコード会社との契約が切れたりといった状態の中で、ジェイコブはしばらくソロ活動をしており、その間にソロ・アルバムも二枚出しています。

このアルバムではベースのグレッグとキーボードのラミという古くからのメンバーの他に、サード・アルバムにギターで参加していたスチュアート・メイシスが再加入し、ドラムスには元パール・ジャムのジャック・アイアンズが加わっています。
 「Glad All Over / グラッド・オール・オーバー」(またやり直せてうれしい)というアルバム・タイトルは、あくまでもバンドという形にこだわるジェイコブの素直な気持ちを表したものでしょう。 今回の作曲者名にはメンバー全員の名前がクレジットされているのも、メンバーを大切にしようとするジェイコブの気持ちが表れていると思います。

ジェイコブ・ディランは父親ほどではありませんが、やはり分かりづらい歌詞を書くので訳すのに骨が折れます。 "lovers" や "pills" といった一般的な単語でもちょっとひねっているので、普通に訳すとおかしなことになりますので。 一応訳してみましたが、対訳はあくまでも参考程度に考えて、原文の響きからニュアンスを感じとって下さい。

【※追記】
ウォールフラワーズは2013年になってキーボードのラミが抜け、10年くらい一緒にやってきたベースのグレッグも脱退し、新加入したドラマーのジャックも1年足らずで辞めてしまったみたいです。
オフィシャル・サイト(公式ホームページ)は開けなくなっているし、YouTube や Grooveshark でも曲が聴けなくなっているし、どうしたのでしょうか・・・?


The Wallflowers:
  Jakob Dylan (ジェイコブ・ディラン) : Lead vocals, Guitar
  Rami Jaffee (ラミ・ジャッフェ) : Piano, Organ , Backing vocals
  Greg Richling (グレッグ・リッチリング) : Bass , Backing vocals
  Stuart Mathis (スチュアート・メイシス) : Guitar , Backing vocals
  Jack Irons (ジャック・アイアンズ) : Drums

   Mick Jones: Guitar and Backing vocals on "Misfits and Lovers"
   Jay Joyce: Produce, Guitar, Percussion and Backing vocals


※ この5人のメンバー(+ジェイ・ジョイス)で行われた ニューヨーク・ライヴ の模様のリンクを貼っておきます。(始めに30秒の広告が入りますが、無料で50分もの映像が観られます)

【曲目リスト】
Intro : Misfits and Lovers (Glad All Over) *
  1. Have Mercy On Him Now (Glad All Over)
  2. Three Marlenas (Bringing Down the Horse)
  3. Love Is A Country (Glad All Over) *
  4. 6th Avenue Heartache (Bringing Down the Horse)
  5. Reboot The Mission (Glad All Over)
  6. Sleepwalker (Breach) *
  7. First One In The Car (Glad All Over)
  8. One Headlight (Bringing Down the Horse) *
  9. It Won't Be Long (Glad All Over)
 10. The Difference (Bringing Down the Horse)
  ※ *印はこのブログで前に採り上げた曲で、ヒットしたセカンド・アルバムとこのニュー・アルバムから、ほぼ半分ずつの構成となっています。

  ●歌詞と対訳●
[1]
We wrote our names on the last day of summer
  夏の日の終わりに ぼくらは名前を書き合った

On the insides of each other hands
  互いの手の 内側(てのひら)に

With empty cans and walls of graffiti
  空き缶が散乱し 落書きされた壁に囲まれた場所で
 
The kind just kids understand  それは若者たちだけに 分かる行為さ

It's not glass or the wires at our feet
  それはガラスじゃなく、ぼくらの脚にからむワイヤーでもなく

That gets us dancing this way
  それはこんな風に ぼくらを踊らせるもの

It's the backbeat of these hearts that don't feel the world
  そいつは 世界を感じられない心が刻む バックビート

That is slipping away  それは 消え去って行くもの

This overpass wasn't made for going down south
  この高架橋は 南下するために作られたものじゃない

For them coming in or us getting out
  それは彼らがそこへ入ったり、ぼくらが出て行ったりするためのもの

A temple of concrete that sits
  そこに(居を)構えるコンクリートの寺院で

With losers and orphans under it
  保護されている社会的弱者や 孤児たちのためのもの
(Chorus)
Full of misfits and lovers that just need the cover that it gives
   かばってあげる必要のある はみ出し者や ●●愛好家たちであふれてる

Be counted on and counted in  頼りにしてるから 仲間に入れてやってくれ

[2]
The well is dry bags are full of grass
  井戸は干上がって バッグ(の中)はガラスでいっぱい

There's bottle caps in the rocks
  それは岩の間に散らばってる ボトル(壜)のキャップ

It's louder than you thought and the best kinds of trouble  
  それはきみの考えよりはるかに雄弁で、 トラブルの中でも最高の部類のものさ

Happen when the gate is locked  門が閉ざされた時に 起きること

This overpass wasn't made for going out west
 この陸橋は 東へ抜けるために作られたものじゃない

For taking a chance or placing your bets
   一か八(ばち)かの 賭けをするためのもの

A temple of concrete that sits
  そこに建つコンクリートの寺院で

With losers and orphans under it
  保護されている社会における負け犬や 孤児たちのためのもの
(Chorus)
Full of misfits and lovers that just need the cover that it gives
  守ってあげる必要のある 社会に適応できない者や ●●愛好家たちであふれてる

Be counted on and counted in  頼りにしてるから 仲間に入れてくれないか

Counted in   (人間の)数に入れてくれないか

[3]
It's not the hustle or the high that doesn't last
  持続しないハッスル(精力)や ハイ(高揚)な気分なんかじゃなくて

The dead leaves or the cheap romance
  枯れ葉とか あるいは安っぽいロマンスさ

It's not the pills or the punches they pack
  それは退屈なことなんかじゃなく、パック詰めのパンチなどでもなくて

It's the magic that brings us back  そいつは ぼくらをよみがえらせる魔法なのさ

This overpass wasn't made for going up north
 この高架橋は 北上するために作られたものじゃない

Taking a seat and going back and forth
  座ったり、行ったり来たりしながら

A temple of concrete that sits
  そこに在るコンクリートの寺院で

With losers and orphans under it
  保護されている社会的弱者や 孤児たちのためのもの
(Chorus)
Full of misfits and lovers that just need the cover that it gives
  かばってあげる必要のある  はみ出し者や ●●愛好家たちであふれてる

Be counted on and counted in  頼りにしてるから 仲間に入れてくれないか

Misfits and lovers...   はみ出し者や 何かにのめり込む者たち・・
Be counted on and counted in  頼りにしてるから 仲間に入れてくれ

Misfits and lovers...   社会に不適格な者や ●●中毒な者たち・・
Be counted on and counted in  頼りにしてるから 仲間に入れてくれ

Misfits and lovers ... Just need the cover that it gives
  社会からはみだした者や何かにのめり込む者たち・・・守ってあげる必要のある者たち

Be counted on and counted in   頼りにしてるから仲間に入れてやってくれないか

【単語と述語】
each other: お互いに。
empty can: 空き缶。
graffiti: 落書き。 グラフィティ。
this way: このように。 こちらの方へ、こっちに。
backbeat: ジャズやロックに特徴的な、弱拍を強調する拍子。
 "backbeat snare" は、バックビートを刻むスネアドラム。
slip away: 1.立去る、逃げ出す、席を外す。 2.死ぬ、息を引き取る。

made for: ~のために作られた。
overpass: 高架交差路、陸橋。
go down: 下る。 降りる。
come in: 中に入る。
get out: 外に出る、出て行く、逃げ出す。

temple: 寺院、神社、神殿、教会。 貧困層の保護施設も兼ねている建物と思われます。
sit: 高い建物の場合一般的には "stand" (建つ)ですが、この寺院はおそらく横に広い形で、「(居を)構える」や「鎮座している」といったニュアンスでしょうか。
loser: 敗者、負け犬。
orphan: 孤児、親のいない(人)。

full of: ~でいっぱいの。 ~に満ちている。
misfit: 1.(周りの状況からの)はみ出し者、不適格者。 2.不釣合いな、ぴったりしない。
lover: 1.恋人。 2.~愛好家。 "Dog lover" で「愛犬家」、"Jazz lover" なら「ジャズ愛好家」ですが、ここでの使い方は保護の必要があるほど重症の患者ということ。
cover: 1.守る、防御する。 2.(人を)かばう、隠す。 3.(敵の攻撃から)援護する。
 ※ "lover" と並べて韻を踏んでいます。
be counted on (you): (あなたを)頼りにしている。
count in: 数に入れる、仲間に入れる。 "count me in" だと「私も仲間(数)に入れて」

the well is dry: 井戸(の水)が枯れる。 井戸が干上がる。
bottle cap: ボトル(壜)のキャップ(ふた)。 壜の王冠。
louder than ..: ~よりも雄弁で、~よりも大声で。
happen when: ~の時に起きる。
take a chance: いちかばちか、やってみる。 当たって砕けろ。
place a bet: 賭けをする。

hustle: ハッスル、精力。
high: ハイ(な気分)、高揚する。
last: この場合は、「持続する」、「長続きする」。
dead leaves: 枯葉、落ち葉。
pill: 1.錠剤、丸薬。 2.(俗)つまらない(退屈な)人、無愛想な人。 3.嫌なこと、不愉快なこと。 4.(pills)【卑俗】きんたま、睾丸。
punch: 1.パンチ、殴打。 2.活力。 3.(ソフト・ドリンクの)パンチ。
bring back: 1.戻す、持ち帰る、連れ戻す。 2.復活させる、回復させる。 3.思い出させる。
take a seat: 席に着く、腰掛ける。
go back and forth: 行ったり来たりする、うろうろする。

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

439. Speed of Love スピード・オブ・ラヴ

Speed of Love スピード・オブ・ラヴ : James Iha ジェームス・イハ

スマッシング・パンプキンズのギタリストだったジェームス・イハ14年ぶりのセカンド・アルバムから、この曲を選んでみました。

mp3 ダウンロードへ
Alubm : Look To The Sky
/ LOOK TO THE SKY(日本)

Released: March 2012 (Japan), September 2012 (US)
Written by: James Iha, Niclas Frisk
Produced by: James Iha & Nathan Larson
 ジェームス・イハ について:
James Iha 2012
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

スマッシング・パンプキンズ在籍時に出したファースト・アルバムでは、パンプキンズの音から出来るだけ離れようとひたすらアコースティックなサウンドを奏でていたジェームス・イハでしたが、このセカンド・アルバムではエレクトリック・ギターやシンセサイザーなども取り入れて、かなりバラエティに富んだ内容となっています。
このセカンド・アルバムからはずっと以前に、"Till Next Tuesday"(「ティル・ネクスト・チューズデイ」:349回目)を取上げたことがありました。

このアルバムからは大ヒットした曲は無い代りに、全体に平均点以上の曲が並んでいるので、アルバムを通して聴くことができるし、どの曲を採り上げるかで結構悩みました。 
この曲の他に、"To Who Knows Where" も訳してみたのですが、PV(プロモーション・ビデオ)が曲の内容と関係がなく、あまり感心しなかったので僅差でこちらを撰びました。 朝の目覚し代りにタイマー・セットしてあるラジオから流れて来た、ということもありますが・・・(単純)

ジェームス・イハの書く歌詞は、"crashing" "flashing" "rushing" と似たような発音の言葉を並べて韻(いん)を踏んでいるので、とてもリズミカルで歌いやすいのですが、言葉の遊びみたいで意味の方は大したことありません。

このアルバムは日本版の出た半年後にアメリカ版が発売されていますが、曲の並び順が違っています。 国内版の方は "Waves" という曲の後に、そのノリのままこの曲のイントロが始まるという凝った作りになっていますが、アメリカ版の方はヒットしそうな曲が前半に並んでいるという感じです。 私は国内版の並びの方が好きですが・・・


James Iha – Vocals, Acoustic guitars, Electric guitars, Synthesizer
Niclas Frisk – Guitars on "Speed of Love"
Alexis Fleisig – Drums on "Speed of Love"
Adam Schlesinger – Bass on "Speed of Love"
 Neal Casal – Vocals on "Speed of Love"

Grooveshark で、Speed of Love 『スピード・オブ・ラヴ』を聴く: (3:34)

  ●歌詞と対訳●
[1]
In the night, there's danger in the air  夜は 危険な空気が漂っていて
Caution is in the wind  警告が 風の中にも感じられるけど
But me I don't care  でもぼくは 気にしてないさ
When you toll  きみが(警告を) 鳴らしてくれる時には
I'll be calling for you  きみに 電話しなくちゃ
Don't know what you are and what you could do
   きみの言いたいことや したいことは分からないけど

(Chorus)
But I'm traveling at the speed of love  でもぼくは 愛の速さで移動してるから
Sooner or later I'll be crashing  遅かれ早かれ クラッシュ(衝突)するだろう
But I don't know what I'm thinking of  自分の考えていることは 分からないけど
All the lights around me are flashing
  ぼくの周りの全ての明かりが フラッシュ(点滅)してる

[2]
In the night, don't know what I feel  夜は、 自分の気持ちが分からない
You say "Hold on",   「そのままで(電話を切らないで)」って、君は言うけど
 nothing is for real  本当のことなど 何も無いから
I feel a change and I'm calling for you 僕は変化を感じてるから君に電話するんだ
Don't know what you are and what you could do
   きみの言いたいことや したいことは分からないけど

(Chorus)
But I'm traveling at the speed of love  でもぼくは 愛の速さで移動してるから
Sooner or later I'll be crashing  遅かれ早かれ クラッシュ(衝突)するだろう
But I don't know what you're dreaming of  君が夢見てることは分からないけど
And all the lights around me are flashing  
   ぼくの周りの全ての明かりが フラッシュ(明滅)してる

And all the blood inside me is rushing
   ぼくの体内の血液が 体中をラッシュして(ほとばしって)る 
And all the cars outside are crashing
   外では あらゆる車が クラッシュ(衝突)してる

la la la la la la la la...

(Bridge)
Whatever you say is true  何と言われようと 本当のことさ
Well, I drifted in the shadows  そう、ぼくは暗がりの中を漂っているんだ
It gets so light with you  きみと一緒にいると とても明るくなるね

(間奏)

(Chorus)
But I'm traveling at the speed of love  でもぼくは 愛の速さで移動してるから
And all the lights around me are flashing  周りの全ての灯りが フラッシュしてる
Yes, we're traveling at the speed of love  そう、ぼくらは愛の速さで移動してるから
And sooner or later we'll be crashing  遅かれ早かれ ぼくらはクラッシュするだろう

Yes, we're traveling at the speed of love  そう、ぼくらは愛の速さで移動してるから
Sooner or later we'll be crashing  遅かれ早かれ ぼくらはクラッシュするだろう
Yes, we're traveling at the speed of love  そう、ぼくらは愛の速さで移動してるから

Traveling at the speed of love...   愛の速さで 旅をしているのさ・・・


in the night: 夜に、夜中に。
in the air: 1.空気の中に。 2.(気配、雰囲気が)漂っている。 3.宙に浮いている。
in the wind: 1.風の中に、風上に。 2.今にも起ころうとして。 3.(噂が)広まって。
I don't care: (私は)構わない。 気にしない。 どうでもいい。
toll: (鐘やベルを)繰り返し鳴らす。
call for you: きみに電話する。

(I) don't know what you are (doing, saying, talking..)
 : きみが(している、言ってる、話してる)ことが(ぼくには)分からない。
traveling: 旅をする、移動する、巡回する。
speed of love: 直訳すると「愛の速度」です。
sooner or later: 遅かれ早かれ、いつかは、いずれは。
crash: 衝突する、潰れる、砕ける、クラッシュする。
flash: 点滅する、閃(ひらめ)く、ピカッと光る、フラッシュする。

hold on: 1.(電話を切らずに)そのままで待つ。 2.持ちこたえる、踏ん張る、持続する。
nothing is..: ~など何も無い。
rush: 1.突進する、急ぐ。 2.殺到する。 "blood rushing" だと「血が駆け巡る」で、"crashing" 、 "rushing" と並べて韻を踏んでいる。
whatever you say: きみが何と言おうと、何と言われようと。

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

438. Wild Theme 野生のテーマ

Wild Theme (Local Hero) 野生のテーマ (映画:「ローカル・ヒーロー」より) :
  Mark Knopfler マーク・ノップラーが初めて映画音楽を担当した1983年のサウンドトラック・アルバムから、映画のテーマ曲となっているこのナンバーを選んでみました。


Single EP
Album : Local Hero
  ローカル・ヒーロー
(試聴可)
Released: March 1983
Written by: Mark Knopfler (マーク・ノップラー)
Produced by: Mark Knopfler
 マーク・ノップラーについて:
Single EP (裏面)
 フリー百科事典『ウィキペディア』

これは1983年の英国映画 "Local Hero" (ローカル・ヒーロー)のサウンド・トラックの中で、何度か繰り返し流れるテーマ曲のヴァージョンの一つであり、マーク・ノップラーのギター・プレイを聴くことができる美しいナンバーです。

英語のタイトルにある "Theme"(シーム)というのはドイツ語の "Thema"(テーマ)のことで、日本では「テーマ」の方が一般的となっているのでややこしいです。 明治の文明開化の頃は、医学や音楽や哲学はドイツ語で学んでいたから、音楽や哲学の「主題」を「テーマ」と呼ぶようになったのでしょう。

映画の方は、テキサス州ヒューストンにある大手石油会社の社員が、社長命令でスコットランドの辺鄙な海辺の村に石油コンビナートを建設するため、土地の買い付けに出かける―というもの。
一応コメディ映画ということになっていますが、英国映画特有の湿り気を帯びた暗めのジョークなので、大笑いする場面はありません。 怪しげな日本語(?)も幾つか出てきます。
高層ビルが建ち並ぶアメリカの大都会とスコットランドのローカル(田舎)という対比も面白く、物にあふれた大都会と何もない海辺の村とで、「どちらが住む人にとって仕合せなのか?」―ということを、主人公と共に考えさせられる映画でもありました。

社長役のバート・ランカスター以外はそれほど知られた役者も出てきませんが、そんなに予算をかけなくても良質な映画は作れるということで、特にマーク・ノップラーの担当した音楽はアルバムとしても良いものとなっています。 1983年というと、マーク・ノップラーはダイアー・ストレイツとしてアルバムを4枚出してミュージシャンとして最も乗っていた時期で、ボブ・ディランやアズテック・カメラのプロデュースなども手がけていました。

今回採り上げたこの曲はアルバムの2曲目に入っていますが、同じテーマ曲を口笛風にアレンジした"Whistle Theme"(口笛のテーマ)も、短いけれど美しい曲です。
そしてアルバムの最後に流れるのが "Going Horme" 「ゴーイング・ホーム (ローカル・ヒーローのテーマ) 」となっていて、途中から Michael Brecker (マイケル・ブレッカー:2007年死去)のパワフルなサックスでこの曲を聴くことができます。


Mark Knopfler (マーク・ノップラー) : Guitars, piano
Alan Clark (アラン・クラーク) : Synthesizers

Grooveshark で、Wild Theme 『野生のテーマ』を聴く: (3:40)

テーマ : 80年代洋楽
ジャンル : 音楽

437. Escape エスケイプ

Escape エスケイプ : Jeff Beck ジェフ・ベック

ジェフ・ベック1985年のアルバムから、インストゥルメンタルのこの曲を選んでみました。 もう30年も前の曲になります。


Album : Flash (Import)
  フラッシュ (mp3:試聴可)

Released: July 1985
Written by: Jan Hammer (ヤン・ハマー)
Produced by: Nile Rodgers (ナイル・ロジャース), Jeff Beck
 ジェフ・ベック について:
 フリー百科事典『ウィキペディア』

この曲を含むアルバムからは、ロッド・スチュワートをフィーチュアした「People Get Ready」を紹介したことがありました。 オリジナルはカーティス・メイフィールドの作曲で、インプレッションズ時代の曲(87回目)になります。

アルバムのプロデュースには、当時マドンナのアルバムをヒットさせ、デビッド・ボウイの「レッツ・ダンス」もヒットさせて売り出し中だったナイル・ロジャースが参加していますが、ダンス・ミュージックとジェフ・ベックが合うはずもなく、この二曲以外はあまり出来が良くありません。 
ジェフ・ベック自身、苦手なヴォーカルを二曲も歌わされ、過去の汚点の様に思っているようで、あのわがままなジェフ・ベックがよく歌ったと思いますが・・・。
でもこの曲は盟友ヤン・ハマーとのコラボレーションでジェフ・ベックらしいし、割と好きなので採り上げてみました。 (忙しくて訳詞をやってる時間が無いというのもありますが)

この曲は翌1986年のグラミーで、"Best Rock Instrumental Performance" を受賞していますが、なぜかシングルにはなっていません。

(※ 音圧が低いので、かなりヴォリュームを上げないと音が小さいです)

Jeff Beck : Guiter
Jan Hammer : Keyboards (Fairlight CMI)
Doug Wimbish : Bass
Drums : Barry DeSouza, Carmine Appice, Curly Smith

Grooceshark で、Escape  『エスケイプ』を聴く: (4:42)

テーマ : 80年代洋楽
ジャンル : 音楽

プロフィール

Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
訳詞を掲載したい場合は、記事へのリンクを貼るという形にして下さい。

全記事タイトル表示リンク

全記事タイトルを表示

カテゴリ
最新記事
最新コメント
検索フォーム
FC2カウンター
フリーエリア


累計: 検索エンジン登録
本日: SEO対策
昨日: メール配信

アクセスアップ

Mail Form:メールフォーム

リンク
電子書籍
Amazonから電子書籍を出版しました
QRコード
QR
RSSリンクの表示