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435. Springsteen スプリングスティーン

Springsteenスプリングスティーン : Eric Church エリック・チャーチ

エリック・チャーチ2011年のアルバムから、翌年サード・シングルとなったこの曲を選んでみました。 アメリカのカントリー・チャートで1位、ビルボード(ホット100)でも19位となっています。


Springsteen EP
Album : Chief (Import)
  mp3 Chief (試聴可)

Released: February, 2012 (Album: July, 2011)
Written by: Eric Church, Jeff Hyde, Ryan Tyndell
Produced by: Jay Joyce (ジェイ・ジョイス)
 Eric Church
Eric Church
について:
 フリー百科事典『ウィキペディア』

この曲のタイトルである "Springsteen" はもちろんブルース・スプリングスティーンのことで、スプリングスティーンの曲がラジオから流れていた頃の、若かった自分たちのことを歌っています。
「アイム・オン・ファイアー」や「ボーン・トゥ・ラン」、「ボーン・イン・ザ・USA」といった曲名も出てきますが、この曲自体もスプリングスティーンの曲調に合わせたようなアレンジに仕上がっています。
プロデューサーのジェイ・ジョイスは、この翌年(2012年)にザ・ウォールフラワーズの "Glad All Over" を手がけていて、このアルバムでもギターやシンセサイザーで参加しています。

エリック・チャーチは2012年8月に行われたブルース・スプリングスティーンのコンサートで、ショーが終わった後にスプリングスティーン自身から長いメモ書きを受け取ったそうです。

Church was surprised when receiving the note and said that -
チャーチはそのメモ書きを受け取った時に驚いて、それについてこう述べている

"it’s a long note, takes up the entire back page of this setlist for a show that lasted three hours and 47 minutes."
 「それは長いメモ書きでね、3時間47分にも及ぶショーのセットリストの裏面全体に渡って(びっしりと)書かれていたものだったからなんだ」。

 ブルース・スプリングスティーンはその長いメモ書きの中で、「自分の家族や曲に対する愛情などについて語っていた」、ということです。


Musicians:
Eric Church — vocals, Dobro, acoustic guitar, electric guitar
Jay Joyce — acoustic guitar, electric guitar, Dobro, synthesizer
Craig Wright — drums, percussion
Lee Hendricks — bass guitar
Jedd Hughes — acoustic guitar, banjo, mandolin
Jeff Hyde — acoustic guitar, banjo, background vocals
Pat McLaughlin — acoustic guitar, electric guitar, background vocals
Bryan Sutton — acoustic guitar, banjo, mandolin
Charlie Worsham — acoustic guitar, mandolin
J. T. Corenflos — electric guitar
Luke Laird — acoustic guitar

Grooveshark で、Springsteen 『スプリングスティーン』を聴く: (4:23)

  ●歌詞と対訳●
[1]
To this day when I hear that song,
  あの曲を聴いた時から 今日に至るまで

I see you standing there on that lawn
  俺はきみが あの芝生の上に立っていた時のことを(覚えてる)

Discount shades, store bought tan,
  値引き品のサングラスと、 店でやってもらった日焼け

flip-flops and cut off jeans
  ビーチ・サンダルと 短く切ったジーンズ

Somewhere between that setting sun,
  ほとんど 沈みかけた夕日

I'm On Fire and Born To Run
  「アイム・オン・ファイアー」と「ボーン・トゥ・ラン」

You looked at me and I was done,
  きみは俺を見ていた、俺のやらかしたことを

we were just getting started
  俺たちは まだ始まったばかりだった


I was singing to you, you were singing to me
  俺はきみのために歌い、きみは俺のために歌ってくれた

I was so alive, never been more free
  俺たちは活き活きとしていた、それ以上の自由はないくらいに

Fired up my daddy's lighter and we sang, oh ..
  親父のライターで(煙草に)火を点けて 俺たちは歌い、

Stayed there 'til they forced us out
  そこを追い出されるまで そこに居続けたものさ

We took the long way to your house
  きみの家に行くまで 俺たちはわざと遠回りして

And I can still hear the sound of you saying, "Don't go"
  きみの言った「行かないで」と言う言葉が、まだ耳に残ってる

(Chorus)
When I think about you
  俺がきみのことを考えていた時のことを

I think about 17
  17歳という年齢について考えていた

I think about my old Jeep
  俺のおんぼろジープについて考えていた

I think about the stars in the sky
  夜空の星について考えていた

Funny how a melody sounds like a memory
  メモリー(思い出)のようなメロディなんて おかしな言い方だけど

Like a soundtrack to a July Saturday night
  まるで「7月の土曜日の夜」の(映画の)サウンドトラックみたいな

Springsteen  スプリングスティーン

[2]
I bumped in to you by happenstance
  俺は偶然の出来事で きみと出会った

You probably wouldn't even know who I am
  きみはおそらく 俺のことなど知りもしなかっただろうけど

But if I whispered your name,
  でも もし俺が 小声できみの噂話をしていたとしたら

I bet there'd still be a spark
  きっと ずっと話し続けていたことだろう

Back when I was gasoline and this old tattoo had brand new ink
 俺がまだガソリンみたいだった頃に、この古いタトゥ(刺青)に初めてインクを刺したんだけど

And we didn't care what your momma think 'bout your name on my arm
 俺の腕にきみの名が彫られているのを きみの母親がどう思うかなんて気にもとめなかった

Baby, is it spring or is it summer
  ベイビィ、それは春だったか、それとも夏のことだったか

The guitar sound or the beat of the drummer
  ギターの音色と ドラムの刻むビートを

You hear sometimes late at night on your radio
  きみは時々 深夜のラジオで聴いていたね 

Even though you're a million miles away
  きみが100万マイルも 遠く離れていたとしても

When you hear Born In The USA
  きみが「ボーン・イン・ザ・USA」を聴いていた時のことを

Do you relive those glory days from so long ago
  今はもう遠い昔の あの輝いていた日々のことを 再び思い出すんじゃないか

(Chorus)
When you think about me
  きみが俺のことを思っていた時

Do you think about 17
  きみは17歳という年齢について考えていたのかい

Do you think about my old Jeep
  俺のおんぼろジープのことでも考えていたのかい

Think about the stars in the sky
  それとも夜空の星のことを考えていたのかも

Funny how a melody sounds like a memory
  メモリー(思い出)のようなメロディなんて おかしな言い方だけど

Like a soundtrack to a July Saturday night
  まるで「7月の土曜日の夜」のサウンドトラックみたいだ

Springsteen, Springsteen  スプリングスティーン、 スプリングスティーン

Woah-oh-oh-oh Woah-oh-oh-oh Woah-oh-oh-oh-oh-oh-oh
Woah-oh-oh-oh woah-oh-oh-oh Woah-oh-oh-oh-oh-oh-oh


Funny how a melody sounds like a memory
  メモリー(思い出)のようなメロディなんて おかしな言い方だけど

Like a soundtrack to a July Saturday night
  まるで「ジュライ・サタデ-・ナイト」のサウンドトラックみたいだ

Springsteen, Springsteen, oh, Springsteen
  スプリングスティーン、スプリングスティーン、スプリングスティーン 

Woah-oh-oh-oh Woah-oh-oh-oh Woah-oh-oh-oh-oh-oh-oh
Woah-oh-oh-oh woah-oh-oh-oh Woah-oh-oh-oh-oh-oh-oh
Woah-oh-oh-oh Woah-oh-oh-oh Woah-oh-oh-oh-oh-oh-oh
Woah-oh-oh-oh woah-oh-oh-oh Woah-oh-oh-oh-oh-oh-oh




※ discount: 値引き、割引き。 
※ shades: サングラス。 正確には "a pair of shades"
※ store bought: 店で買える、市販の。
※ tan: 日焼け。
※ flip-flop: かかとの無いサンダル、ビーチサンダル。
※ just get started: まだ始まったばかり。
※ fire up: 点火する、火をつける。
※ force out: 強制的に外に出す、無理やりに連れ出す。 【野球】封殺する。
※ take the long way: 遠回りする、回り道をする。
※ still hear someone's voice (sound): ~の声が耳に残っている。

※ I bumped into: ~とばったり会った。
※ happenstance: 偶然の出来事。 (主に米国で)良い出来事(めぐり合い)を指すことが多い。
※ whisper someone's name: 小声で~の名前をささやく(呼ぶ)。
※ back when: ~だった頃。

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

430. Joy ジョイ

Joy ジョイ: Tracey Thorn トレーシー・ソーン

トレーシー・ソーン2012年のクリスマス・アルバムから、オープニングを飾るオリジナル曲を選んでみました。


Joy
Album : Tinsel & Lights
/ Tinsel and Lights (mp3)
Released: October 29, 2012
Written by: Tracey Thorn (トレーシー・ソーン)
Produced by: Ewan Pearson
 トレイシー・ソーン について:
Tracey Thorn in 2012
 フリー百科事典『ウィキペディア』

トレーシー・ソーンは公私共に伴侶であるベン・ワットと組んで「エヴリシング・バット・ザ・ガール」で活動していましたが、2000年以降は出産や育児など色々な事情が重なってソロでの活動が多くなっていました。

このアルバムについては、昨年エヴリシング・バット・ザ・ガールの "25th December" (「12月25日」:378回目)を採り上げた時に少し触れています。
これまでの彼女は毎年クリスマスになると色々なアーティストのクリスマス・アルバムが出ても羨(うらや)ましく思っているだけだったそうですが、これでやっと念願が叶ったというところでしょうか。

ベン・ワットはこうしたクリスマス・アルバムの企画にはあまり乗り気でなかったらしく、トレーシーのソロ名義での制作となっていますが、ベンはギターやコーラスで参加しています。 
二人の間に生まれた双子の娘(アルフィーとジーン)と息子(ブレイク)の名前もコーラスにクレジットされていますが、 二人の娘は1998年生まれだから当時14歳、息子は2001年生まれだから11歳だったことになります。

オリジナル曲はこの曲の他にアルバム・タイトルにもなっている "Tinsel and Lights" があり、どちらも静かめのクリスマス・ソングです。 全12曲中10曲が他の人のカヴァーですが、いわゆる派手な定番ソングは無く、あまり知られていない渋めの選曲が多くなっています。

おなじみの曲といえば10曲目に収められているジョニ・ミッチェルの "River" くらいですが、アルバムの最後に歌われる "Sister Winter" (Sufjan Stevens の曲) もなかなか良い出来です。 でも今回はやはり本人の作ったオリジナル曲を採り上げてみました。


Tracey Thorn (トレーシー・ソーン) : Vocals, Piano
Ben Watt (ベン・ワット) : Electric Guitar, Acoustic Guitar
Ewan Pearson : Synthesizer, Producer
  ( Choir – Tracey Thorn, Ben Watt & Alfie, Jean, Blake )

Grooveshark で、Joy 『ジョイ』を聴く: (4:00)

  ●歌詞と対訳●

When someone very dear, calls you with the words
  誰か とても親しい人が、 こんな言葉で電話してきて

Everything's all clear
  「すべて問題なし」と言ったとして、

That's what you want to hear
  それが その人の聞きたかったことだったとしても

But you know it might be different in the new year
  それが新年を迎える頃だとすると 話は違ってくるでしょう

That's why, that's why
  だから、 そんなわけで

We hang the lights so high
  明かりを とても高いところに吊るすの

Joy, joy,  joy, joy
  ジョイ(歓び)を、ジョイ(歓び)を


You loved it as a kid, and now you need it more than you ever did
  子供の頃のあなたはそうしたことが好きで、今でも それ以上のものを望んでる  

It's because of the dark, we see the beauty in the spark
  だってそれは暗い(季節の)せいで、だから私たちは火花(の輝き)に美しさを感じるの

That's why, that's why
  だから、 そんなわけで

The carols make you cry
  (クリスマスの)キャロル(賛美歌)は 人々を泣かせるの

Joy, joy,  joy, joy
  ジョイ(歓び)を、ジョイ(歓び)を

(Chorus)
The tinsel on the tree,  yes I see
  きらびやかな(クリスマス)ツリーの飾りつけを、 私は見てる

The holly on the door,
  like before
  扉にはヒイラギ(を飾って)、 以前のように

The candles in the gloom,
 light the room
  暗がりにはキャンドル(ろうそく)を灯(とも)して、 部屋を明るくしましょう

The story of the globe,  yes I understand
  この世界の物語、  えぇ、分かっているわ 

(間奏)

So light the winter fire, and watch as the flames grow higher
  だから冬のかがり火を灯して、 炎が高く燃え上がるのを眺めましょう

We'll gather up our fears
  不安や心配事なんて ひとまとめにして

And face down all the coming years
  来るべき年に向けて それに立ち向かいましょう

All that they've destroyed
  そうしたものは すべてを損(そこ)なうから

And in their face we throw our - joy
  そして そうしたものに向かって私たちの 歓びを投げかけてやりましょう

Joy, joy, joy
  歓びを、 歓びを


It's why, we hang the lights so high
  そのために、 明かりを高く吊るして

And gaze at the glow, of silver birches in the snow
  その輝きを見つめるの、 雪の中の白樺の木々の

Because of the dark, we see the beauty in the spark
  だってそれは暗い(季節の)せいで、だから私たちは火花(の輝き)に美しさを感じるの

We must be alright, if we could make up Christmas night.
  全ては上手く行くはず、 クリスマスの夜のための準備が すっかりできているならば



※ dear: いとしい人、親切な人、大切な人。 
※ with the word: ~という言葉で。
※ all clear: 問題なし、危険なし。
※ what you want to hear: あなたが聞きたい(喜ばせるような)こと。
※ that's why: そんなわけで、そのせいで、それが~の理由だ。

※ as a kid: 子供の頃、幼少の頃に。
※ carol: (クリスマス)キャロル。 賛美歌、聖歌。喜びの歌。
※ make someone cry: (人を)泣かせる。 涙を流させる。
※ tinsel: (ピカピカ光る金属やプラスティックでできた)飾り用の薄片。
※ holly: (クリスマスの飾り用の)西洋ヒイラギ。
 発音は「ハーリー」が近く、"holy"「ホーリー(聖なる)」とは違います。

※ in the gloom: 暗がり(の中)に。
※ of the globe: 地球の、世界の。
※ gather up: 集める、まとめる。
※ face down: 1.(睨み付けて)脅す、威圧する。 2.~に勇敢に立ち向かう。
※ destroy: 1.損なう、駄目にする。 2.破壊する、打ち砕く。
※ gaze at: ~をじっと見る、見つめる。
※ silver birch: アメリカ白樺、シダレカンバ。

427. The A Team / Aチーム ~飛べない天使たち~

The A Team / Aチーム : Ed Sheeran エド・シーラン

エド・シーラン二十歳のデビュー・アルバムから、ファースト・シングルとなったこの曲を選んでみました。 英国とアイルランドで3位、オーストラリアのシングル・チャートでは2位となっています。


"The A Team" EP
Album : + (Plus)
  プラス (初回限定版)
(試聴可)
Released: June, 2011 (Album: September, 2011)
Written by: Ed Sheeran (エド・シーラン)
Produced by: Jake Gosling
 エド・シーランについて:
Ed Sheeran
 フリー百科事典『ウィキペディア』

エド・シーランは1991年生まれの、イングランド出身のシンガー・ソング・ライターです。

16歳でロンドンに出て、昼間はスタジオ、夜はライヴ活動という生活で、自主制作のCDを会場で売っては次のライヴ資金を稼ぐという日々を繰り返していました。 ほとんどの夜をライヴハウスで過ごすようになった事もあり、やがては借りていたアパートを引き払い、リュックサックとギターを持って人の家を泊まり歩く生活が始まります。
19歳の時にたった一つのステージ出演の話を頼りにロサンゼルスに渡り、そこで俳優ジェイミー・フォックスのラジオ番組に出演したことがキッカケで認められ、アメリカでの活動が始まった―という経歴の持ち主です。

この曲は、YouTube の[Official Video] (公式ビデオ)を観ても分かる通り、ホームレスの女性の生活を歌ったものです。 演じているのはセリーナ·マクドナルドという人で、エド・シーラン自身も「ビッグ・イシュー」というホームレス支援雑誌を買う場面でちょっと出てきます。

"The A Team" (Aチーム)とは意味の分かりにくいタイトルですが、そのことについてはウィキペディアに解説が載っているので、ちょっと訳してみました。
"'The A Team' came from an experience I had when I did a gig at a homeless shelter", says Sheeran of the song.
『「Aチーム」は、ぼくがホームレスの保護施設でギグ(単発の演奏会)をやった時の体験が元になっているんだ』と、その歌について(エド)シーレンは語った。

"I was 18 at the time and kind of quite naïve. So, I was a bit taken aback by some of the stories that I heard.
『ぼくはその時18歳で、かなりナイーヴな頃だった。 だから、ぼくがそこで彼らから聞いた身の上話には少なからず衝撃を受けたんだ。

I got home that night and I just wrote a lot of the lyrics.
その夜家に戻ってから、ぼくは沢山の歌詞をともかく書きまくったんだけど、

I wanted to write it so it sounded kind of upbeat, so you wouldn't really know what it's about, because it's quite a dark subject."
ぼくはそれが明るい曲調に聞こえるようにしたかったから、そうしたことについては想像しにくいだろうね、と言うのもそれはかなり暗いテーマな訳だから。』

In a video interview with Billboard, Sheeran explained the song's title.
ビルボードのビデオ・インタビューの中で、シーレンはこの曲のタイトルについて説明している。

"A drug like crack cocaine is called a 'Class A drug'. That's in the same category as heroin.
『(固形の)クラック・コカインの様なドラッグ(薬物)は「クラスAドラッグ」と呼ばれていて、それはヘロインと同じ(A種の)カテゴリーに分類されているんだ。

Instead of making it clear and just saying what the problem was, I'd say, 'She's in the 'Class A' team.'
こうした問題についてはハッキリと明言するよりも、ぼくはむしろ「彼女はクラスAチーム」だと言った方が良いだろうと思っただけでね。

It was kind of my way of covering up (a person's addiction), I guess, making it a bit more subtle." (From Wikipedia)
それは(その人が中毒患者であることを)包み隠そうとするぼくのやり方で、ちょっと複雑で分かりにくい方法じゃないかな。』―と。 (「ウィキペディア」より)

二十歳くらいの若者でこうした社会的な歌詞を書いてしまえるエド・シーレンもすごいけど、日本のTVで流れている若い人たちの曲と比べてみると、その違いが一層はっきりとするでしょう。

歌詞は、"A Team" (エィティーム)と "Eighteen" (エィティーン)の様に似たような発音の言葉を並べ、随所で韻(いん)を踏んでいるのでとてもリズミカルに聞こえます。 暗い内容なのだけどあまり暗さを感じさせないのは、アップビートで明かるめな曲調とリズミカルな韻律によるものでしょう。


Ed Sheeran – beat box, acoustic guitar, electric guitar, percussion, piano
Jake Gosling – drums, keyboards, piano, strings arrangements, producer
Chris Leonard – bass, acoustic guitar, electric guitar

Grooveshark で、The A Team 『Aチーム ~飛べない天使たち~』を聴く: (4:20)

  ●歌詞と対訳●
[1]
White lips, pale face
  白くなった唇、 青ざめた顔

Breathing in snowflakes
  雪のかけらが舞う中で 深呼吸をしても

Burnt lungs, sour taste
  (薬物で)爛(ただ)れた肺には、 酸っぱい味がする

Light's gone, day's end
  灯りが消えて、 一日が終わる

Struggling to pay rent
  家賃を払うために 悪戦苦闘して 

Long nights, strange men
  長い夜々、 見知らぬ男たち

(Chorus)
And they say
  世間では

She's in the Class A Team
  彼女はエィ・ティーム(A種薬物)に属する(中毒)患者と呼ばれ

Stuck in her daydream
  妄想(の世界)から抜け出せずにいる

Been this way since eighteen
  エィティーン(18歳)の時から ずっとこんな調子で

But lately her face seems
  でも近頃(レイトリー) 彼女の顔は

Slowly sinking, wasting
  次第に(スローリー) 衰弱して萎縮して行くように見える

Crumbling like pastries
  まるで つぶれた菓子パン(ペストリー)みたいに

And they scream
  世の中の人たちは叫ぶ

The worst things in life come free to us
  人生で最悪のことは 我々が好き勝手にされることだ、と

'Cause we're just under the upper hand
  だって我々は (上にいる)権力者たちに支配されているだけだから 

And go mad for a couple grams
  そして わずか数グラムの(薬物の)ために 頭がおかしくなって

And she don't want to go outside tonight
  彼女は外になんか居たくないんだ、こんな夜に

And in a pipe she flies to the Motherland
  だから彼女はパイプをふかして 生まれた国へと飛び立つ 

Or sells love to another man
  あるいは他の男に 愛を売るとか 

It's too cold outside
  でも それには外は寒すぎる

For angels to fly
  天使が 空を舞うには

Angels to fly
  天使が 飛び立つには

[2]
Ripped gloves, raincoat
  破れた手袋と レインコート

Tried to swim and stay afloat
  もがきながらも、どうにか暮らし (※)

Dry house, wet clothes
  不毛な家、 湿った衣服

Loose change, bank notes
  小銭と、 紙幣と

Weary-eyed, dry throat
  疲れきった眼(まなこ)に、 渇ききった喉(のど)

Call girl, no phone
  コールガール(電話で呼び出される売春婦)には、 電話する者もいない

(Chorus)  (以下、繰り返し)
And they say
  世間では

She's in the Class A Team
  彼女はエィ・チーム(A種薬物)に属する(中毒)患者と呼ばれ

Stuck in her daydream
  幻覚(の世界)から抜け出せずにいる

Been this way since eighteen
  エイティーン(18歳)の時から ずっとこんな調子で

But lately her face seems
  でも近頃の彼女の顔は

Slowly sinking, wasting
  次第に衰弱して、萎縮して行くように見える

Crumbling like pastries
  崩れたペストリー(菓子パン)みたいに

And they scream
  世の中の人たちは叫ぶ

The worst things in life come free to us
  人生で最悪のことは 我々が好き勝手にされることだ、と

'Cause we're just under the upper hand
  だって我々は (上にいる)権力者たちに支配されているだけだから 

And go mad for a couple grams
  そして わずか数グラムの(薬物の)ために 頭がおかしくなって

And she don't want to go outside tonight
  彼女は外になんか居たくないんだ、こんな夜に

And in a pipe she flies to the Motherland
  だから彼女はパイプをふかして 生まれた国へと飛び立つ 

Or sells love to another man
  あるいは他の男に 愛を売るとか 

It's too cold outside
  でも それには外は寒すぎる

For angels to fly
  天使が 空を舞うには

An angel will die
  その天使は 死ぬだろう

Covered in white
  白い色に包まれて

Closed eye
  その眼を閉じたんだ

And hoping for a better life
  願わくば、 (あの世で)もっと良い生活ができますように

This time, we'll fade out tonight
  今はもう、ぼくらは姿を消すとしよう、こんな夜に

Straight down the line
  まっすぐ 通りに沿って

(間奏)

And they say
  世間では

She's in the Class A Team
  彼女はエィ・チーム(A種薬物)に属する(中毒)患者と呼ばれ

Stuck in her daydream
  妄想(の世界)から抜け出せずにいる

Been this way since eighteen
  エイティーン(18歳)の時から ずっとこんな調子で

But lately her face seems
  でも近頃の彼女の顔は

Slowly sinking, wasting
  次第に衰弱して、萎縮して行くように見える

Crumbling like pastries
  つぶれたペストリー(菓子パン)みたいに

And they scream
  世の中の人たちは叫ぶ

The worst things in life come free to us
  人生で最悪のことは 我々が好き勝手にされることだ、と

'Cause we're all under the upper hand
  だって我々は皆んな (上にいる)権力者たちに支配されている訳だから 

And go mad for a couple grams
  そして わずか数グラムの(薬物の)ために 頭がおかしくなって

And we don't want to go outside tonight
  ぼくらは 外になんか居たくないんだ、 こんな夜に

And in a pipe she flies to the Motherland
  だから彼女はパイプをふかして 生まれた国へと飛び立つ 

Or sells love to another man
  あるいは他の男に 愛を売るとか 

It's too cold outside
  でも それには外は寒すぎる

For angels to fly
  天使が 空を舞うには

Angels to fly, to fly, fly
  天使が 飛び立つには、

Angels to fly, to fly, to fly
  天使が 飛び立つには、 飛び立つには

Angels to die
  天使が 死ぬには・・・



※ snowflakes: 雪のかけら、雪片。 
※ lungs: 肺。
※ struggle: もがく、あがく。 悪戦苦闘する。 骨折り、奮闘。
※ pay rent: 家賃を支払う。
※ Class A = Class A drug. クラック・コカイン(※)のような薬物は「クラスAドラッグ」と呼ばれ、ヘロインなどと同じカテゴリーに分類される、とのこと。
 【クラック・コカイン】:重曹を溶かした水溶液に粉末のコカインを入れて作る純粋な固形コカインのことで、それを小さく砕いて使用する。燃やす時にクラック(パチパチという音)することから命名された、とか。 (やってないので分かりません)

※ stuck in: ~にはまり込んでいる。 ~から抜け出せずにいる。 
※ daydream: 空想、夢想にふける。
※ this way: 1、こっちに。 2.このように、こんな方法で。
※ sinking: 衰弱、意気消沈。
※ wasting: 消耗、萎縮(する)。
※ crumbling: 崩れかける。 この辺り、"..ing" で同じような言葉を並べています。

※ worst thing: 最悪の、最低の。
※ under the upper hand: ~の支配下で、 ~の体制の下で。
※ go mad: 発狂する、頭がおかしくなる。
※ a couple: 1.二つの。 2.2~3の。 数個、数日、何個か。
※ in a pipe: "smoke tobacco in a pipe" で「パイプで煙草を吸う」ですが、この場合はビデオにもあるように薬物でしょう。
※ Motherland: 母国、故国、祖国。

※ ripped: 1.引き裂かれた。 2.酒(麻薬)に酔った。
※ try to swim: 何とか泳ぎ着こう(渡ろう)とする。
※ stay afloat: 1.浮いたままでいる。 2.(商売などを)何とかやりくりする。
※ dry: 乾いた。 不毛の。 (話などの)つまらない、無味乾燥な。 次の "wet" と対比させています。
※ loose change: 小銭、バラ銭。
※ bank notes: (銀行発行の)紙幣。
※ call girl: 客の部屋に電話で呼び出される売春婦。

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

391. Dirty Paws ダーティ・ポーズ

Dirty Paws ダーティ・ポーズ : Of Monsters and Men 

オブ・モンスターズ・アンド・メン 2012年のファースト・アルバムから、アルバムのオープニングを飾りセカンド・シングルとなったこの曲を選んでみました。


Dirty Paws
Album : My Head Is An Animal
  マイ・ヘッド・イズ・・・

Released: 12 April 2012
Written by: N. B. Hilmarsdóttir, S. Mann, R. Þórhallsson
Produced by: Of Monsters and Men, Aron Arnarsson
 オブ・モンスターズ・アンド・メン:
Arnar (D), Ragnar (G,V), Nanna (G,V), Brynjar (G)
 フリー百科事典『ウィキペディア』

オブ・モンスターズ・アンド・メンは アイスランド の6人組グループです。 現在ではキーボードが抜けて5人編成のようですが、男女2人のヴォーカル&アコースティック・ギターが特徴でしょうか。 太っちょで野暮ったいラグナルと、細身で可愛いナッナの組み合わせは、何となく「美女と野獣」に見えないこともありません。

最初にファースト・シングルの "Little Talks" (リトル・トークス)を聴いた時はトランペットなどの鳴り物が少しうるさく感じたのですが、YouTube で観たスタジオ・ライヴで印象がかなり変わりました。 トランペットなどはメンバーとは別の女性がやっていて、彼ら自身は割りと素朴なフォークっぽい印象を受けたからです。

アイスランドというと、私は ビョーク(Björk)を思い浮かべますが、人口30万人程度の小さな島国で母国語のアイスランド語の他に小学生の頃から英語とデンマーク語を習っているようで、トライリンガル(三ヶ国語)の人が多いとのこと。
この曲を含むファースト・アルバムは英語で歌われていますが、不思議な歌詞が多いです。

グループ名もアルバム・タイトルもちょっと変わっていますが、それはこの曲の歌詞を見れば分かるでしょう。 この曲はおとぎ話みたいな内容となっていて、タイトルの "Paws" は「動物の手足」という意味ですが、暗喩を含んでいるようです。
ファースト・シングルの "Little Talks" (何気ない会話)も音の方はやたらと元気なのですが、歌詞を訳してみると「愛する人と死に別れた女性が、誰もいなくなった古い空き家でその亡霊と会話している」といった内容で、不思議な感じを受けました。 その曲のコーラスで繰り返し歌われる、


this ship will carry our bodies safe to shore
この船が 私たちの肉体を無事に岸辺へと運んでくれるでしょう

―というフレーズの意味が私には良く分からないので、今回は見送りました。 もっともこの曲の歌詞だって、決して分かりやすくはありませんが・・・

KEXPというアイスランドのFM局でのスタジオ・ライブが YouTube で何曲か聴けるので、今回もLiveヴァージョンのリンクを貼っておきました。 ヘタなPV(プロモーション・ビデオ)より、彼らの魅力が伝わると思います。


Nanna Bryndís Hilmarsdóttir (ナッナ・ブリンディス・ヒルマルスドッティル)– lead vocals, acoustic guitar
Ragnar Þórhallsson (ラグナル・ソウルハッルッソン)– lead vocals, acoustic guitar
Brynjar Leifsson (ブリニャル・レイフッソン)– lead guitar, backing vocals
Kristján Páll Kristjánsson (クリスチャウン・パッル・クリスチャウンソン)– bass, backing vocals
Arnar Rósenkranz Hilmarsson (アルナール・ローゼンクランツ・ヒルマルソン)– drums, backing vocals
Árni Guðjónsson (アウルニ・グウズヨウンソン)– accordion, piano, organ, backing vocals (2012 に脱退)


Grooveshark で、Dirty Paws 『ダーティ・ポーズ』を聴く: (4:26)

  ●歌詞と対訳●

Jumping up and down the floor,
  床の上を 飛んだり跳ねたり

My head is an animal.
  私の頭は 動物だから

And once there was an animal,
  人もかつては 動物だったから

It had a son that mowed the lawn.
  その人には (庭の)芝刈りをする息子がいて   

The son was an ok guy,
  その息子は 良い子だった

They had a pet dragonfly.
  彼らはペットに トンボを飼っていて

The dragonfly it ran away,
  そのトンボは 逃げてしまったけど

But it came back with a story to say.
  でも、ある物語を話すために 戻ってきたの

(間奏)Hey!

Her dirty paws and furry coat,
  彼女は汚れた動物の手足をして 毛皮で覆われていた

She ran down the forest slope.
  彼女は 森の斜面を駆け降りて行った

The forest of talking trees,
  そこは 話をする木々の森で

They used to sing about the birds and the bees.
  その木々は 鳥や蜜蜂たちのことを歌っていた

The bees had declared a war,
  蜜蜂たちが 宣戦布告をしたことを

The sky wasn't big enough for them all.
  大空も 彼ら全てを容れるほど大きくはなかったから

The birds, they got help from below,
  鳥たちは、 下にいる者たちからの応援を受けた

From dirty paws and the creatures of snow.
  汚れた動物の手足をした 雪の生き物たちの(支援を)

(間奏) La la la, La la la ..Hey!

And for a while things were cold,
  しばらくして 事態は鎮(しず)まったようで

They were scared down in their holes.
  彼らは自分たちの巣穴の中で 恐怖に震えていた

The forest that once was green
  かつて 緑で覆われていた森は

Was colored black by those killing machines.
  何台もの殺人マシンによって どす黒く血塗られてしまったの

But she and her furry friends
  そして彼女と その半獣の仲間たちは

Took down the queen bee and her men.
  女王蜂と その手下たちをやっつけたのさ

And that's how the story goes,
  以上が その物語でした

The story of the beast with those four dirty paws.
  四本の汚れた動物の手足を持った 獣の物語でした

La la la, La la la, La la la ...  
  ラララ、ラララ、 ラララ・・・



※ up and down: 上がったり下がったり、 上へ下へと。 行ったり来たり。
※ once there was ..: かつて~であった、~があった。
 once there was a war: かつて戦争があった。

※ mow the lawn: 芝生を刈る。
※ ok = okay: 1.良い、とても良い。 2. まあまあの、可もなく不可もなく。
※ run away: 1.逃げる、逃走する。 2.家出する、駆け落ちする。 3.走り去る。
※ come back: (人や動物が)戻る、帰る。

※ paw: 1.(爪のある動物の)手、足。 2.(不器用な人の)大きくて不恰好な手。
※ furry: 1.(物語の)擬人化して描かれた動物、半神半獣。 2.毛皮のような、毛皮で覆われた。
※ coat: 1.コート、上着。 2.(動物の)毛。

※ run down: (坂道を)駆け下る、 賭け降りる。
※ declare war: 宣戦布告する、戦争を宣言する。
※ big enough for: (~を容れるだけの)充分な大きさ。
※ creature: 1.生き物、動物。 2.不快な(恐ろしい)生き物。 3.(ある種の)人間。

※ for a while: しばらく(の間)、 少しの間。
※ scare: 怖がる、おびえる。
※ killing machine: 殺人マシン(機械)
※ take down: この場合は、「倒す」、「やっつける」、「へこます」など。

※ that's how .. goes: 以上が~です。(前文を受けて)
 (that's how it goes だと「そんなものさ」)

※ beast: 動物、牛馬、家畜。 主に人間にこき使われて、生贄にされる四足獣。
 寓話(おとぎ話)では、animal より良く使われる。              

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

390. The Cave ザ・ケイヴ

The Cave ザ・ケイヴ : Mumford & Sons マムフォード・アンド・サンズ

全世界で800万枚を売り上げたファースト・アルバムから、サード・シングルとなったこの曲を選んでみました。


The Cave
Album : Sigh No More (Import)
  サイ・ノー・モア

Released: February 2010 (Album : October 2009)
Written by: Mumford & Sons
Produced by: Markus Dravs
  マムフォード・アンド・サンズ
Ben (ky), Ted (B), Marcus (G, Vo), Winston (Ban)
 フリー百科事典『ウィキペディア』

バンジョーの音色が入ることでカントリーのフレーバーも含んでいる彼らの音ですが、ジャンル分けは無意味な気がします。 古さと新しさが同居した音とでも言ったら良いのでしょうか。

それよりもっと分かりにくいのは歌詞の方で、哲学や文学などからインスパイアされた言葉が色々と出てくるので、訳すのに骨が折れました。
この "The Cave" (洞窟)というタイトルは、プラトンの「洞窟の比喩」からインスパイアされたとのことですが、それよりもホメロスの「オデュッセイア」からの引用が多く含まれているようです。

たとえば「The Cave」が一つ目の巨人ポリュペモスの住んでいた洞窟だとしたら、その後に出てくる "You cannibal" (お前は人食い人種)という物騒な言葉もスンナリと受け入れられるし(ポリュペモスはオデュッセウスの部下を4人も食っています)、その後の歌詞も色々と辻褄(つじつま)が合うからです。
3番の歌詞に出てくるセイレーンたちも「オデュッセイア」に登場する魔女たちで、美しい歌声で船乗りたちを引き寄せるのですが、2番の歌詞に出てくる「tie me to a post and block my ears」(俺を柱に縛りつけ、この両耳を塞いでくれ)というフレーズも、オデュッセウスがセイレーンたちの歌声を聞くためにさせたことです。 もっとも塞いだのは自分の部下たちの耳で、自分自身はセイレーンたちの歌声を聞くために塞ぎませんでしたが・・・

そうした解説を付けないと意味が分からない歌詞というのも訳しにくいものですが、一々説明していると長くなるので、物語のあらすじは訳詞の終わりに付録として載せておきました。 興味のある方は(面倒でなければ)読んでみて下さい。
この曲のPV(プロモーション・ビデオ)はメンバーが楽器を演奏しておらず、スクーターに乗ってるだけでつまらないので、 Live ヴァージョンの方を掲載しておきました。 こちらは後半の盛り上がりと、聴衆との一体感が素晴らしいです。 アルバム・ヴァージョンを聴きたい方は、その下にある Grooveshark のリンクを開いて下さい。


Marcus Mumford (マーカス・マムフォード) - lead vocals, acoustic guitar
Winston Marshall (ウィンストン・マーシャル) - banjo, back vocals
Ben Lovett (ベン・ラヴェット) - keyboards, accordion, back vocals
Ted Dwane (テッド・ドウェイン) - double bass, back vocals

Grooveshark で、The Cave 『ザ・ケイヴ』を聴く: (3:38)

  ●歌詞と対訳●

[Verse 1]
It's empty in the valley of your heart
  お前の心の谷間は 空虚で誰もおらず

The sun, it rises slowly as you walk
  太陽は、 お前の歩みと同じ様に ゆっくりと昇る

Away from all the fears
  あらゆる不安から離れ  

And all the faults you've left behind
  お前が置き忘れた あらゆる過ちから(離れて)


The harvest left no food for you to eat
  収穫しても お前が食べる分は残っておらず 

You cannibal, you meat-eater, you see
  お前は人の肉を喰う、お前は人食い人種だから、そうだろ ※

But I have seen the same
  だって俺は それと同じことを目撃したから

I know the shame in your defeat
  お前が(俺に) 負けた屈辱は よく分かるけど ※


[Chorus]
But I will hold on hope
  でも俺は (生きる)希望を持ち続けているから

And I won't let you choke
  お前の息の根を止めるまで やりはしない ※

On the noose around your neck
  縛り首の縄が お前の首に巻かれていても

And I'll find strength in pain
  苦悩の中でも 俺は知力で(助かる方法を)見つけ出し

And I will change my ways
  そして俺は 自らの運命を変えてみせよう  

I'll know my name as it's called again
  俺の(本当の)名は、それが再び 大声で叫ばれた時に分かるだろう ※


[Verse 2]
'Cause I have other things to fill my time
  そんな訳で 俺はもっと別のことに自分の時間を使うから

You take what is yours and I'll take mine
  お前は自分の分を受けるがいい、 俺も自分のものを受け入れるから
 
Now let me at the truth
  今は俺に ことの真相をつかませてくれ

Which will refresh my broken mind
  傷ついた俺の心が いずれ元気を回復するまで

So tie me to a post and block my ears
  だから俺を柱に縛りつけ、この両耳を塞いでくれ ※  

I can see widows and orphans through my tears
  俺はこの涙の向こうに (死んだ部下たちの)後に遺された妻や孤児たちが見える

I know my call despite my faults
  俺の過ちが 悪意を持って叫ばれているのは分かっているし  

And despite my growing fears
  そうした悪意は 俺の不安を更に募(つの)らせるけど

[Chorus]
But I will hold on hope
  でも俺は (生きる)希望を持ち続けているから

And I won't let you choke
  お前の息の根を 止めることまではしたくない

On the noose around your neck
  縛り首の縄が お前の首に巻かれていても

And I'll find strength in pain
  苦悩の中でも 俺は知力で(助かる方法を)見つけ出し

And I will change my ways
  そして俺は 自らの運命を変えてみせよう  

I'll know my name as it's called again
  俺の名は、それが再び 大声で叫ばれた時に分かるだろう


[Verse 3]
So come out of your cave walking on your hands
  だから(目を潰された)お前は 手探りでその洞窟から這い出るがいい ※

And see the world hanging upside down
  (俺は羊の腹にしがみついているから) 世界が上下逆さに見える ※

You can understand dependence
  お前も 依存状態にいることが分かるだろう

When you know The Maker's hand
  お前が 世界の創造主の手腕を知った時には

So make your siren's call
  だから あのセイレーンたち(の島)を訪ねるとしよう ※

And sing all you want
  そして 自分の聞きたい全て(の話)を歌ってもらおう ※

I will not hear what you have to say
  でも俺は お前の言おうとすることには 耳を貸さないだろう 

'Cause I need freedom now
  だって今の俺に必要なのは (お前の)束縛から解放されることで

And I need to know how
  そして俺に欠けているのは そのノウハウ(方法)なのだから

To live my life as it's meant to be
  定められた運命の通りに 自分の人生を生きるということだから 


[Chorus]
But I will hold on hope
  でも俺は (生きる)希望を持ち続けているから

And I won't let you choke
  お前の息の根を 止めることまでやりはしない

On the noose around your neck
  縛り首の縄が お前の首に巻かれていても

And I'll find strength in pain
  苦悩の中でも 俺は知力で(助かる方法を)見つけ出し

And I will change my ways
  そして俺は 自らの運命を変えてみせよう  

I'll know my name as it's called again
  俺の(本当の)名は、それが再び 大声で叫ばれた時に分かるだろう


※ away from: ~から離れて。
※ left behind: 置き去りにされる、 取り残される、 置き忘れる、 落ちこぼれる。
※ cannibal: 人食い人種。 【語源】コロンブスがカリブ海の小アンティル諸島をスペイン領とした時、現地人を Carib (カリブ人)と呼び、彼らを人食い人種としたことによる。 スペイン語の Carib が誤った解釈で英語の Canniball となった。
 (オデュッセウスの部下を食った一つ目の巨人ポリュペモスのことと思われる)

※ shame: 恥。
※ defeat: 負け、敗北。 shameful defeat :屈辱的な敗北。
 (巨人ポリュペモスから見たら、小さな人間であるオデュッセウスの策略によって目を潰されたことを指すのでしょう)

※ choke: 喉(息)を詰まらせる、窒息する。 hope と並べて韻を踏んでいます。
 (オデュッセウスが眠っているポリュペモスを剣で刺そうとした時、巨人を殺したら巨大な岩戸を自力では開けられなくなることに気付き、その夜は生かしておいた)

※ noose: 1.絞首刑。 2.(首吊りの)しめ縄。
※ call: 叫ぶ、大声で呼ぶ。
 ( 「自分の名が大声で叫ばれた時」は、オデュッセウスが巨人のポリュペモスに対し、私は「ダレデモナシ」という名だと嘘をつき、巨人の目を潰して船で沖へ逃れた後、自分の本当の名前を叫ぶ、ということの様に思われます)

※ fill one's time: 自分の時間を過ごす(潰す)。
※ at the truth: 真相をつかむ、 真実を究める。
※ bloken mind (heart): 傷ついた心。 失意、傷心。
※ tie me to a post and block my ears: 俺を柱に縛りつけ、この両耳を塞ぐ。
 (船人を歌声でたぶらかすというセイレーンたちの歌声を聞くため、オデュッセウスは船乗りたちの耳を蜜蝋で塞ぎ、自分自身は身動きできないよう体を帆柱に縛りつけさせた)

※ widow: 未亡人。
※ orphan: 孤児。

※ come out of..: ~から外に出る。
※ come out of your cave walking on your hands: 手探りで洞窟から外に出る。
 (目を潰されたポリュペモスは手探りで羊たちを外に出し、自分も後から外へと這い出る)
※ upside down: 上下が逆さまの。
 (オデュッセウスとその部下たちは大きな羊の腹にしがみつき、ポリュペモスには分からないようにして洞窟から脱出した。 逆さまにぶら下がっているので、「世界が逆さに見える」と解釈しています。)

※ The Maker: (世界の)創造主。
 (ギリシャ神話では最初に「カオス」という混沌状態があり、その後で様々な神々が誕生しているので、絶対的な唯一の「神」は存在しません。 ゼウスが神々の王になったのは「くじ引き」の結果であり、力はあっても人間と同じ欠点を持ち、「全能」ではないのです。)

※ make a call: 1.訪問する、寄港する。 2.電話をかける。
※ siren: (ギリシャ神話の)セイレーン。上半身が裸の女、半身が鳥の魔物で、美しい歌声で船乗りたちを暗礁におびき寄せ、彼女たちの元には白骨化した死体が累々と横たわっていたという。サイレンの語源。
※ sing all you want: お前が歌って欲しい全ての歌。
 (セイレーンたちはオデュッセウスが喜びそうな、トロイ戦争での活躍と誉れとを歌うことで、オデュッセウスの心を惹き付けた)


オデュッセイア第9章: 【巨人ポリュペモスの洞窟】
キュクロープス(一つ目の巨人:英語の「サイクロップ」)たちの住む島に着いたオデュッセウスの一団は、用心のためオデュッセウスとその精鋭の部下12人だけで、海の近くの月桂樹に囲まれた洞窟を訪れる。
洞窟の中に主の姿は無く、オデュッセウスは部下の者が戻ろうというのも聞かず、羊の乳で作ったチーズを食い、火を起こして主の帰りを待った。

やがて羊の放牧から戻ったポリュペモスは、22台の荷車でも持ち上げられない大岩を担ぎ上げると洞窟の入り口を塞ぎ、羊たちの乳を搾り始める。
オデュッセウスの一行に気付いた巨人は、彼らを歓待するどころか部下の2人を子犬のように捕まえて地面に叩きつけ、手足をバラバラにすると肉も骨も残らず平らげてしまった。
そして羊の乳を飲んで腹が膨れたポリュペモスは、手足を伸ばして寝入ってしまう。 オデュッセウスは剣を抜いて腹の急所を一突きしようとするが、そうすると大きな岩戸をどけることができなくなるのに気付き、殺すのを思いとどまる。

翌朝、ポリュペモスが羊を連れて出て行き、またもや大岩で戸口を塞いだ後で、オリーブの木を削り杭の様に先を尖らせたものを作っておき、ポリュペモスの帰りを待った。
帰宅したポリュペモスは、またもや二人の部下を屠(ほふ)り、残忍な食事をしている時、オデュッセウスは芳醇な葡萄酒を器に盛って差し出す。 そのうまさにポリュペモスは杯を重ねた。 ポリュペモスは、オデュッセウスに名前をたずね、奸智に長けたオデュッセウスは「私の名前はダレデモナシというのです」と答える。
ポリュペモスはそのお礼として「ダレデモナシよ、お前は一番最後に食ってやろう」と言い、やがて酔いつぶれて寝入ってしまう。
オデュッセウスとくじ引きで選ばれた4人の部下たちは勇を鼓舞し、先を尖らせたオリーブの木を火の中で真っ赤になるまで焼き、それを巨人の一つ目に突き刺してねじ込むと、身の毛もよだつ程の悲鳴が洞窟中に響き渡った。

ポリュペモスの絶叫を聞きつけた他のキュクロープスたちが洞穴の外までやって来て、「こんな静かな夜中に何の騒ぎだ? 一体誰がお前をそんな目にあわせたのだ?」とたずねると、ポリュペモスは「俺をこんな目にあわせた奴はダレデモナシだ」と、洞窟の中から答える。 外にいた巨人たちはポリュペモスの頭がおかしくなったと思い、「一人暮らしのお前に災いをもたらす者が誰もいないのなら、大神ゼウスの下した災厄だろうから避けることなどできぬ。 せいぜいお前の親父の海神ポセイドンにお祈りでもするのだな」と言い残し、さっさと帰ってしまった。

翌朝、目を潰されたポリュペモスは痛みをこらえながら岩戸をどけると、手探りで羊たちの背中を触りながら外に出す。 オデュッセウスらは、3頭の羊の脚を縄でつなぎ合わせ、その真ん中の羊の腹の毛にぶら下がって外へと逃れることができた。
そうして船で沖合いまで逃れた時、オデュッセウスはまだ声の届くところから大声を張り上げて、「自分はトロイ戦争で数々の武勲を立てた、ギリシャ軍の英雄オデュッセウスだ」と、自分の本当の名を明かす。 怒り狂ったポリュペモスは山の頂を引きちぎって声のする方へと投げつけるので、船は危うく沈むところであった。 興奮したオデュッセウスは部下たちが止めるのも聞かず、再度ポリュペモスを怒らせるような雑言を浴びせかけ、それによってポリュペモスの父である海神ポセイドンの怒りも買うことになるのである。


オデュッセイア第12章: 【魔女セイレーンたち】
女神キルケの島を出る時、キルケはセイレーンたちの島のそばを通る時の注意をする。
セイレーンたちは美しい歌声で船乗りたちを惑わし、暗礁に引き寄せる魔女たちで、その海域を通る時は全員の耳に蜜蝋で栓をすることを教えた。
ただしオデュッセウスが彼女たちの歌声を聞きたいのであれば、帆柱に自分を縛りつけさせ、もしもっと近くに寄れと騒いだ時には、更にきつく縛り上げて急いでその海域を出るように、とのことであった。

いよいよセイレーンたちの住む島の近くにさしかかった時、急に風が止んだので、船員たちは帆をたたみ、櫂でこぎながら舟を進めて行くと、やがて美しい歌声が聞えてくる。 
それもオデュッセウスが喜ぶような言葉「アカイア勢の大いなる誇り、世にその名を広く知られた勇者オデュッセウスよ」と、言葉巧みに美しい声で歌うので、オデュッセウスは更にその歌声が聞きたくなり、目配せで部下の者たちに縄を解けと命ずる。
しかし部下の者たちは、これはセイレーンが出たと思い、いよいよ縄をきつく縛ると、大急ぎでその危険な海域を脱出する。 セイレーンの歌声を聞いて生還できたのは、オデュッセウスただ一人であった。
           

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

プロフィール

Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
訳詞を掲載したい場合は、記事へのリンクを貼るという形にして下さい。

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