88. Dancing in the Street ダンシング・イン・ザ・ストリート

Dancing in the Street ダンシング・イン・ザ・ストリート : Martha and the Vandellas マーサ&ザ・ヴァンデラス (1967 to 1972 as Martha Reeves and the Vandellas)


Dancing in the Street
Alubm : Definitive Collection
Definitive Collection
  Universal Masters Collection
Masters Collection

Released: 1964
Written by: Marvin Gaye, William Stevenson, Ivy Jo Hunter
Produced by: William "Mickey" Stevenson

  マーサ&ザ・ヴァンデラスについて:
Rosalind Ashford, Betty Kelly and Martha Reeves (1966)
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 マーサ・リーブズとヴァンデラスは、その後に登場するダイアナ・ロスとスプリームス(シュープリームス)に比べ日本での知名度はかなり低いです。 彼女たちはそのパワフルな歌声とノリの良い曲で、たちまちのうちにモータウン・レコードのトップの座へと登りつめて行きました。 そして同じように、しばらくすると次世代のスプリームスにトップの座を奪われてしまうのですが・・・

 マーサ・リーブズは1941年にアラバマ州 Eufaula で11人兄弟の三番目(長女)として生まれました。 彼女が一歳になる前に、一家はデトロイトに引っ越しています。
1959年に高校を卒業後、歌の好きだったマーサは「The Fascinations」というガールズ・グループと一緒になり、バック・ヴォーカルの仕事などをやりますが、ヒットには結びつかず他の仕事もしていたようです。
 マーサが1961年に「20 Grand」というローカルなナイト・クラブのタレント・コンテストに Martha LaVaille という偽名で出ていた時に、ベリー・ゴーディー(モータウン社長)の右腕と言われた William "Mickey" Stevenson (ウィリアムス"ミッキー"スティーヴンソン)が来ていて彼女に名刺を渡し、後日彼女を秘書として雇い入れました。
ある日ベリー・ゴーディーはマーヴィン・ゲイのセッションで、手っ取り早くバック・ヴォーカルを必要としていて、マーサに出番が回って来ます。 マーサと友人のアシュフォードとベアードの三人は "Stubborn Kind of Fellow" と "Hitch Hike" でバックをつとめ、ベリー・ゴーディーは彼女たちを絶賛しました。

 その二ヵ月後にチャンスが訪れます。 先輩歌手の Mary Well (メアリー・ウェル)が仮病を使ってレコーディングをサボったことでスティーブンソンがスタジオの中で怒り叫んでいる間に、(未来のスティーブンソン夫人となる)キム・ウェストンが彼女たちに仕事を回してくれたのです。 最初はデモ・テープを録音するだけだったようですが、マーサが「銃声にも似た鋭い声」で歌い始めた時に全ては決まりました。 "I'll Have To Let Him Go" のレコーディングはそれで完了となり、最初のシングルとして発表されました。

 ベリー・ゴーディーは彼女たちの成功を確信して契約することにし、グループの新しい名前を考えるように言います。 グループ名はマーサが育ったデトロイトの Van Dyke Street (ヴァン・ダイク通り)とマーサの好きなシンガー Della Reese (デラ・リース)を組み合わせて「Vandellas」となりました。
1962年9月にゴーディ・レーベルとの契約にサインした彼女たちは、二番目のレコーディングで最初のヒットとなる "Come and Get These Memories" を1963年4月にリリースします。 そして8月には "(Love Is Like A) Heat Wave" が全米4位の大ヒットとなりました。これは黄金コンビ:ホランド・ドジャー・ホランド(H-D-H)作でノリのいい曲です。 10月には "Quicksand" が8位となっています。

Dancing in the Street (ダンシング・イン・ザ・ストリート):
 1964年にリリースされたこの曲は全米2位に輝き、最もモータウンらしいヒット曲の一つとなり、モータウンの曲の中で最も多くの人にカヴァーされた曲ともなりました。 これはモーター・タウン(自動車の街):デトロイトもモータウン・レコードも輝いていた頃の曲ですが、当時は各地で暴動が頻発しており、この曲は暴動を煽るものとして放送を禁止するラジオ局もあったようです。 そうしたことに対してマーサ・リーブスは「その歌は人々が立ち上がって踊りたくなる、ただそれだけのものよ」―と語っていました。

 思わず立ち上がって踊りたくなるというだけでなく、この曲は誰もが歌いたくなるようで、カヴァーの数も多いです。 顔ぶれだけざっと並べても、Grateful Dead(グレイトフル・デッド)、The Who (ザ・フー)、The Kinks (キンクス)、The Mamas & The Papas (ママス&パパス)、Van Halen (ヴァン・ヘイレン)・・・といった名前が出てきます。 どれもそれぞれの個性が出ていて良いのですが、やはりオリジナルのヴァージョンが一番楽しいでしょうか。

 1985年ライヴ・エイドのチャリティの一環として、 Mick Jagger and David Bowie
Bowie & Jagger
がカヴァーしたヴァージョンもあります。 多少歌詞を変えて歌っていますが(ミックが 『Back in the U.S.S.R.』 ―とか叫んでます)、これもリンクしておきますので聴いてみて下さい。

● Dancing in the Street マーサ&ザ・ヴァンデラス『ダンシング・イン・ザ・ストリート』を聴く:
(※自動的に再生が始まらない時は、上にある「PLAY」をクリックして下さい)

  ●歌詞と訳詩●

Callin' out around the world   世界中に 大声で叫ぼう
Are you ready for a brand new beat?   新しいビートに(乗る) 用意はできた?
Summer's here and the time is right   今は夏 そして時は今
For dancin' in the street   ストリート(路上)で 踊るための
They're dancin' in Chicago   みんな シカゴで踊ってる
(dancin' in the street)
Down in New Orleans   ニューオーリンズの 田舎でも
(dancin' in the street)
(Up) In New York City   都会のニューヨークでも
(dancin' in the street)

All we need is music   わたしたちに必要なのは 音楽だけ
(sweet sweet)
sweet music   素敵な音楽だけ
(sweet sweet music)
There'll be music everywhere    いたるところに 音楽があふれて
(everywhere)
There'll be swingin' swayin'   スィングして、スウェイして、※
And records playin'   レコード(の音楽)をかけて
Dancin' in the street   ストリート(路上)で踊ろう

Oh, it doesn't matter what you wear   何を着てるかなんて どうでもいいの
Just as long as you are there   あなたがそこに いるだけでいいの
So come on every guy grab a girl   だから男たちはみんな来て、(相手の)女の子をつかまえて
Everywhere around the world   世界中の あらゆるところで
They'll be dancin'   みんなで 踊ろう
(dancin' in the street)
They're dancin' in the street   みんな ストリートで踊ってる
(dancin' in the street)

It's just an invitation across the nation   世界中の人々を たった一度招待するだけで
A chance for folks to meet   人々に 出逢いのチャンスが訪れる
They'll be laughin', singin' and music swingin'   みんな笑って、歌って、音楽でスィングする
Dancin' in the street   ストリートで踊ろう
Philadelphia, P.A.   フィラデルフィア、PA(ペンシルヴェイニア)で
(dancin' in the street)
Baltimore and D.C. now    バルティモア、そして 首都(ワシントンD.C.)でも
(dancin' in the street)
Can't forget the Motor City    モーター・シティ(モータウンのあるデトロイト)も忘れないで
(dancin' in the street)

All we need is music   わたしたちに必要なのは音楽だけ
(sweet sweet)
sweet music   素敵な音楽だけ
(sweet sweet music)
There'll be music everwhere   いたるところに 音楽があふれて
(everywhere)
There'll be swingin' swayin'      スィングして、スウェイして
And records playin'   レコードをかけて
Dancin' in the street   ストリート(路上)で踊ろう

Oh, it doesn't matter what you wear   何を着てるかなんて どうでもいいの
Just as long as you are there   あなたがそこに いるだけでいいの
So come on every guy grab a girl   だから男たちはみんな来て、(相手の)女の子をつかまえて
Everywhere around the world   世界中の あらゆるところで
They're dancin'   みんな 踊ってる
They're dancin' in the street   みんな ストリートで踊ってる
(dancin' in the street)
Way down in L.A.   L.A.(ロスアンジェルス)の通りでも
Everyday   毎日
Dancin' in the street    ストリートで踊ってる
(dancin' in the street)

Let's form a big strong line   大きな 強い列を作ろう ※
(dancin' in the street)
Get in time we're dancin' in the street   ストリートで踊ってる 私たちに参加して
(dancin' in the street)
Across the ocean blue, me and you...   オーシャン・ブルー(の海)を渡ろう、わたしとあなたで・・・


※ swingin' swayin' :swing (揺れる)も sway (揺れる、傾く)もダンス用語で、ワルツにはあるがタンゴには無いとか、その区別が難しいです。 ダンスを習っている人でも「スウェイ」は良く判らないという人がいました。 私にはサッパリその違いが判りません・・・
※ この終りの三行は、歌詞カードには大抵含まれていません。 この辺りが暴動を煽ると言われた所以(ゆえん)なのでしょう。
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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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ほんとうに踊りだしてしまう曲ですね。
落ち込んでる時に聞くとポジティブになれそう・・・。

ミック・ジャガーとデヴィッド・ボウイのカヴァーがとてもいいです。

オーシャン・ブルー(大海原の青)を渡ろう~、
どういう風に理解すればいいのかよくわかりません。
もしよかったら、教えて頂けませんでしょうか。

Dancing in the Street は46年くらい前の古い曲で、ミック&ボウイのカヴァーでも既に25年くらい経っています。

「Across the ocean blue」 は 「Across the ocean」 とか 「Across the blue ocean」 となっていれば「(青い)海原を渡ろう」で良いのですが、ひねった歌詞になっているのでひねって訳したまでです。
分りにくいようなので、変えておきました。

お答え頂きありがとうございました。

放送禁止になったこともある、というぐらいですから何か深い意味が有るのかなぁと・・・。

詞なのですから、そのまま受け止めれば良いのですね。
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Sumi Haruo

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昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
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