45. Morning Has Broken 雨にぬれた朝

Morning Has Broken 雨にぬれた朝 : Cat Stevens キャット・スティーヴンス


Morning Has Broken
Alubm : Teaser and The Firecat
Teaser and The Firecat
  
               ベスト・オブ・キャット・スティーヴンス
ベスト・オブ・キャット・スティーヴンス
(試聴可)
Released: 1971
Written by: Cat Stevens (Music) , Eleanor Farjeon (Lyrics 1931)
Produced by: Paul Samwell-Smith
  キャット・スティーヴンスについて:
Cat Stevens
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 キャット・スティーヴンスは本名をスティーヴン・デメトレ・ジョルジオといいますが、お客がレコード店でその名前を言ってくれるとは思えなかったので、親しみやすい動物の名前を芸名としたようです。 女友達から「猫の目のよう」と言われたことも関係しているようですが・・・

 12歳の頃にはピアノが弾けるようになっていた彼は、やがてはギターの演奏や作曲もするようになります。 叔父の影響で絵を描いたり、アート・スクールに通っていたこともあって、アルバムのイラストレーションも自分で描いていました。 キャット・スティーヴンスで一番有名なのはこの曲ですが、他にも「ワイルド・ワールド」などのヒット曲がありますし、「ファースト・カット・イズ・ザ・ディーピスト」(最初の傷が一番深い)はロッド・スチュワートがカヴァーしています。

 父親はギリシャ正教徒、母親はバプテスト(新教徒)でしたが、スティーヴンスはカトリック(旧教)系の小学校に通っていて、この曲も古い賛美歌の歌詞を元にした宗教色の強いものになっています。
 1968年(彼が19歳の頃)に重度の結核を患って1年くらいの休養を余儀なくされてから、宗教の書物を読んだり瞑想にふけったりするようになり、菜食主義者にもなりました。
 1975年にマリブで溺死しかけた臨死体験がきっかけで、更に精神世界への探求が深まり、仏教や禅や易経や占星術などを研究します。 そして兄が与えてくれたコーランのコピーに心の平和を見出し、1977年には正式にイスラム教徒に改宗し、翌年には名前もユスフ・イスラムと改名して音楽業界から離れました。

 こうして書くとなんだか難しそうな人みたいに思えますが、曲の方はとてもきれいですし、TVのコマーシャルでも使われていたので聴いたことのある方も多いでしょう。 歌詞は古い賛美歌ですから当然神を讃える歌になっていて、新しい朝を新しい天地創造になぞらえています。 歌詞に出てくる「his feet」というのも神様の「おみ足」のことでしょうが、不信心者の私には気の利いた訳語が見つかりませんでした。 
 blackbird(ブラックバード)
Blackbird (クロウタドリ)
もイギリスとアメリカでは意味が違い、キャット・スティーヴンスはイギリス生まれでアメリカに渡った人なので、この場合はクロウタドリのことのようです。 ビートルズやマザーグースに登場するブラックバードも同様ですね。



♫ Morning Has Broken 「雨にぬれた朝」を聴く:

  ●歌詞と対訳●

Morning has broken,    朝が始まる
Like the first morning   まるで最初の朝のように
Blackbird has spoken,   ブラックバードがさえずっている ※
Like the first bird   まるで最初の鳥のように
Praise for the singing,   その歌声を讃えよう
Praise for the morning   この朝を讃えよう
Praise for them springing   生まれ出るものを讃えよう
fresh from the world   この世界から出てきたばかりのものを ※

Sweet the rain's new fall,   新しく降る雨は優しく
Sunlit from heaven   天国からは陽が差してくる
Like the first dewfall,   まるで最初の露が
On the first grass   生まれたばかりの草に宿るように
Praise for the sweetness    この美しさを讃えよう
of the wet garden   この (雨に)ぬれた庭のことを
Sprung in completeness   完全なるものが生まれ出る   
where his feet pass   彼(神)の足跡が 通り過ぎるところを ※

Mine is the sunlight,   私のものは この日の光 ※
Mine is the morning    私のものは この朝
Born of the one light,   その一筋の光から生まれ出た、※
Eden saw play   エデン(の園)が見たプレイ(神のわざ)
Praise with elation,   意気揚々と讃えよう   
Praise every morning   すべての朝を讃えよう
God's recreation   神の 新たな創造による ※   
of the new day   この新しい一日を

Morning has broken,    朝が始まる
Like the first morning   まるで最初の朝のように
Blackbird has spoken,   ブラックバードがさえずっている
Like the first bird   まるで最初の鳥のように
Praise for the singing,   その歌声を讃えよう
Praise for the morning   この朝を讃えよう
Praise for them springing   生まれ出るものを讃えよう
fresh from the world   この世界から出てきたばかりのものを


※ blackbird :イギリスではクロウタドリのこと。 美声で有名。 ビートルズに出てくる鳥もこちら。

※ fresh from the world :歌詞によっては 「world」 が 「word」 となっているものもあるが、ここでは 「world」 としておいた。 
新約聖書の「ヨハネによる福音書」の冒頭に「In the beginning was the Word」(初めに言葉ありき)―とあるが、ここは創世記(旧約聖書)の世界だし、「world」が妥当とだろうと思います。 意味的にもその方が自然だし。

※ his feet :これは賛美歌だから神の足のことでしょう。

※ Mine is the sunlight :普通なら「The sunlight is mine」となるところ。 光や朝なら、貧富の差に関係なく誰にでも平等に与えられるという解釈です。
 
※ 創世記の始めに「光あれ」という神の言葉がある。

※ elation :普通は「大得意」とか「意気揚々」といった意味。

※ recreation :「Creation」は神の創造のことだから、re-creation で再創造ということでしょう。 
レクリエーション(気晴らし)ではないはず。  

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
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