The Killing Moon / キリング・ムーン

The Killing Moon キリング・ムーン / Echo & the Bunnymen エコー&ザ·バニーメン

エコー&ザ·バニーメン1984年のヒット曲で、彼らを代表するこの曲を採り上げてみました。

The-Killing-Moon.jpgAlbum : The Killing Moon / OCEAN RAIN
Released: 20 January 1984
Written by: Will Sergeant, Ian McCulloch, Les Pattinson, Pete de Freitas
Produced by: David Lord
 Echo & the Bunnymenエコー&ザ·バニーメン) について:

2000.jpg

 この曲の歌詞は抽象的で意味が分かりにくいのですが、"The Guardinan"(ザ・ガーディアン)にイアン・マッカロク(写真左)のインタビュー記事が掲載されていたので、その部分を対訳にしてみました。


I've always said that "The Killing Moon" is the greatest song ever written.
いつも言ってきたことだけど、「キリング・ムーン」はこれまで書いた曲の中で最高のものだ。

I'm sure Paul Simon would be entitled say the same about "Bridge Over Troubled Water", but for me "The Killing Moon" is more than just a song.
ポール・サイモンなら「明日に架ける橋」が同じように言えると思うけど、でも「キリング・ムーン」はぼくにとってそれ以上の、ただの曲とは違うものなんだ。

It's a psalm, almost hymnal.
それは聖歌であり、ほとんど讃美歌といってもいいくらいでね。

It's about everything, from birth to death to eternity and God – whatever that is – and the eternal battle between fate and the human will.
それは全てのことについて、生まれてから死ぬまでの永遠と神について― それが何であれ ― それは人間の意思と運命との間における永遠の問題だということ。

It contains the answer to the meaning of life.  
それは人生の意味についての答えをも含んでいる。

It's my “To be or not to be …”  
それはぼくにとっての「生きるべきか、死ぬべきか・・」(ハムレット)なのさ。


I love it all the more because I didn't pore over it for days on end.
ぼくはこの曲を特に愛していたから、数日の間は何も手を加えなかった。

One morning, I just sat bolt upright in bed with this line in my head:
ある朝、ぼくはこんな歌詞の一節が頭に浮かぶと同時にベッドから飛び起きたんだ:

“Fate up against your will. Through the thick and thin.
He will wait until you give yourself to him.”
「運命による、人の意思に反する問題に直面しながら、良い時も悪い時も切り抜けてきた。
人がその身を捧げる時まで、その方は待っているだろう」(という部分を)

You don't dream things like that and remember them.
(ふつう)人にそんな夢の様な出来事は起こらないし、また覚えてもいないだろう。

That's why I've always half credited the lyric to God.
そんな訳で、ぼくはいつも歌詞のクレジットの半分は「神からの」(霊感)としているのさ。

It's never happened before or since.  
そうした出来事は、それ以前にも以後も決して起こらなかったから。

I got up and started working the chords out.  
ぼくは起き上がって、それから(曲の)コードを弾き始めた。

I played David Bowie's "Space Oddity" backwards, then started messing around with the chords.
デビッド・ボウイの「スペース・オディティ」(のコード進行)とは逆行する形で、コードを演奏してみたんだ。

By the time I'd finished, it sounded nothing like "Space Oddity".
そして終わった時には、それはもう「スペース・オディティ」のようには聞こえなかった。

The rest of the lyrics came quickly, almost as if I knew them already.
歌詞の残りの部分はすぐに出来た、まるで既にそれを知っていたみたいにね。

The title and a lot of the astronomical imagery, such as “your sky all hung with jewels”, came about because, as a kid,
曲のタイトルや多くの天体に関するイメージ、「夜空は全て宝石で飾られて」の様な部分は、ぼくの子供の頃に起因しているんだ、

I'd always loved "The Sky at Night" and "Star Trek", and I remembered the moon landing.
ぼくは(TVの)「スカイ・アット・ナイト」や「スター・トレック」が大好きで、(人類初の)月面着陸のこともよく覚えている。

I was up all night wishing I had a telescope.
(その時)ぼくは夜通し起きていて、「天体望遠鏡があればいいのに」と思ったものさ。


―ということで、歌詞の内容は人間の運命や、やがて訪れるであろう死の予感などを詩的に表現したものと思われます。

歌詞の中で特に分かりづらいのが"Unwillingly mine"という部分で、"mine"は「私の」という以外に「鉱山」や「金鉱」や「宝の山」という意味があり、他には「地雷」や「機雷」という使い方もあります。 "Time is Money"(時は金なり)とはいっても時間の大切さに気付くのは年を取って残り時間が短くなってからで、若いうちはその大切さに気付かず浪費してしまうことが多いものですから、ここでは「望んで得たものではない (時間という)宝の山を」としておきました。

今回の対訳も私個人の解釈によるもので、この歌詞はS&Gの「明日に架ける橋(275回)」と同様、訳す人によって解釈の仕方が大きく異なるでしょう。 短い言葉でつづられた歌詞には、他にもそうした意味の分かりにくいものが数多くあります。


Ian McCulloch: vocals, guitar
Will Sergeant: guitars
Les Pattinson: bass
Pete de Freitas: drums

 ●歌詞と対訳●

Under a blue moon I saw you 蒼い月の下で あなたを見た
So soon you'll take me  いずれあなたは ぼくを連れ去り
Up in your arms   あなたの腕に 抱(いだ)かれるだろう
Too late to beg you or cancel it 乞い願っても それを断わろうとしても 既に手遅れで  
Though I know it must be the killing time 時を浪費してきたことは 分かっていたはず
Unwillingly mine  望んだものではない (時間という)宝の山を ※

Fate  運命による
Up against your will  人の意思に反する問題に直面しながら
Through the thick and thin  良い時も悪い時も くぐり抜けてきた
He will wait until  その方は待っているだろう
You give yourself to him  人が自分自身を その方に捧げる時まで


In starlit nights I saw you  星明りの夜に ぼくはあなたと逢った
So cruelly you kissed me  無情にも あなたはぼくに(最後の)口づけをした
Your lips a magic world   その唇は まるで魔法の世界
Your sky all hung with jewels   満天の夜空は 宝石で飾られて 
The killing moon  たましいを奪うような月が
Will come too soon  もうすぐ昇ってくるだろう

Fate   運命による
Up against your will  人の意思に反する問題と対峙しながら
Through the thick and thin   良い時も悪い時も どうにかすり抜けてきた
He will wait until  その方は待っているだろう
You give yourself to him  人が自分自身を その方に捧げる時まで

(間奏)

Under a blue moon I saw you 蒼い月の下で あなたを見た
So soon you'll take me  いずれあなたは ぼくを連れ去り
Up in your arms   あなたの腕に 抱(いだ)かれるだろう
Too late to beg you or cancel it 懇願しても それを断わろうとしても 時すでに遅く  
Though I know it must be the killing time 時間を無駄にしてきたのは 分かっていたはず
Unwillingly mine  望んだわけではない (時という)宝の山を

Fate  運命による
Up against your will  人の意思に反する問題に直面しながら
Through the thick and thin  良い時も悪い時も 何とかくぐり抜けてきた
He will wait until  その方は待っているだろう
You give yourself to him  人が自分自身を その方に捧げる時まで

Fate   運命によって
Up against your will  人の意思に反する問題と対峙しながら
Through the thick and thin   良い時も悪い時も すり抜けてきた
He will wait until  その方は待っているだろう
You give yourself to him  人が自分自身を その方に捧げる時まで
You give yourself to him  人がその人自身を その方に捧げるその時まで

La la la la la...



blue moon:1.(大気の状態によって)青く見える月。 2.一月に二回満月がある時の、二度目の満月を指す。
Too late to:今更~しても始まらない。 既に手遅れ。 時すでに遅し。
killing time: 時間を浪費する。暇をつぶす。
Unwillingly:嫌々ながら。望んでもいないのに。不承不承。
mine: 1.私の。 2.鉱山、宝の山。 3.地雷、機雷。 

Up against:(問題などに)ぶつかって、直面して。
against someone's will: (その人の)意思に反して、嫌々ながら、不本意ながら。
through thick and thin: thick(草木が生い茂る)、thin(歩きやすい場所)から、「良い時も悪い時も」、「逆境でも順境でも」(通り抜けてきた)

cruelly:無情にも、意地悪く、ひどく、酷(むご)く。
hung with: ~で飾られて、~が掛けられて。
killing: 1.殺すこと、殺害。 2.魅惑的な、悩殺する、うっとりさせる。 3.(米俗)素晴らしい、カッコいい。いかした、すごく良い。

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Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
老母の介護をしていた頃に、息抜きも兼ねて始めたブログです。
介護の終わった現在はそんな暇もなく休止状態で、たまの休みには気が向くと更新もしています。

※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の無断転載は固くお断りいたします。

訳詞を掲載したい場合は、「記事へのリンクを貼る」という形にして下さい。できれば少しは努力して、自分で翻訳して下さい。

訳詞についてご意見のある方は、「歌詞の翻訳について」をご覧になってからコメントするようにして下さい。

好意的なコメントには出来るだけ返信するようにしていますが、あからさまな悪口は公開せずにサッサと削除しております。それが人情というものでしょう。

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