431. Go Rest High on That Mountain ゴー・レスト・ハイ・オン・ザット・マウンテン

Go Rest High on That Mountain ゴー・レスト・ハイ・オン・ザット・マウンテン
    Vince Gill ヴィンス・ギル

ヴィンス・ギル1994年のアルバムから、翌年に6枚目のシングルとなったこの曲を採り上げてみました。 アメリカのカントリー・チャートで14位、カナダのカントリー・チャートでは7位となっています。


Album : When Love Finds You
(Import)
Released: August, 1995 (Album: June, 1994)
Written by: Vince Gill (ヴィンス・ギル)
Produced by: Tony Brown (トニー・ブラウン)
 ヴィンス・ギルについて:
Vince Gill
 フリー百科事典『ウィキペディア』

ヴィンス・ギルはカントリー・ミュージックの人ですから、日本での知名度はほとんどありませんが、1991年にダイアー・ストレイツ最後のアルバムとなった "On Every Street" (「オン・エヴリー・ストリート」)のレコーディングに参加しています。
ダイアー・ストレイツのリーダーだったマーク・ノップラーから、ヴィンス・ギルはバンドのメンバーにならないかと誘われ、そちらの方は断ったようです。 (マーク・ノップラーはTOTOのドラマーだったジェフ・ポーカロにも加入を打診していたとか・・・)

この曲は、ヴィンス・ギルより二つ年上のカントリー界のスーパースター(といっても、日本ではほとんど無名ですが・・・)の Keith Whitley (キース・ウィットリー)が1989年に亡くなった時に、その死を悼(いた)んで書き始められたそうです。 でも完成には至らずしばらくそのままになっていて、1993年に兄のボブが心臓発作で亡くなった時になって改めて採り上げられ、曲として仕上げられたようです。

―という訳で、この曲はゴスペル・ミュージック(キリスト教的色合いの濃いアメリカの民俗音楽で黒人音楽の要素が強い)とも呼べるもので、"16 Great Country Gospel Favorites" というアルバムにも収録されていました。 死者を悼む歌ということで多少宗教色の強いところはありますが、きれいな曲だしヴィンス・ギルの歌声も美しいです。

この曲を含むアルバムからは6曲がシングル・カットされ、その内の5曲はアメリカやカナダのカントリー・チャートで1位から5位のヒットとなっています。 
でもアルバムのラストに収められたこの曲は、シングルとしては最後の6枚目として翌年にリリースされていますから、本人はあまり出したくなかったのかもしれません。 
この曲は1996年の CMA (Country Music Association) Awards では "Song of the Year" を受賞していますし、38回のグラミーでは "Best Male Country Vocal Performance" と "Best Country Song" 賞も獲得しました。


Drums – Carlos Vega
Bass – Michael Rhodes
Fiddle – Stuart Duncan
Acoustic Guitar – Randy Scruggs
Electric Guitar – Steuart Smith, Vince Gill
Steel Guitar – John Hughey
Keyboards – Pete Wasner
Piano – John Barlow Jarvis, Pete Wasner
Percussion – Tom Roady
Backing Vocals – Patty Loveless, Ricky Scaggs

Grooveshark で、Go Rest High on That Mountain を聴く : (5:14)

  ●歌詞と対訳●
[1]
I know your life
  あなたの人生を知っている

On earth was troubled
  苦しかった この地上においての

And only you could know the pain
  あなたにしか分からなかった苦悩も

You weren't afraid to face the devil
  あなたは (たとえ)悪魔のような相手でも 怖れず立ち向かい

You were no stranger to the rain
  困難な時期も 経験してきたけれど (※)

(Chorus)
Go rest high on that mountain
  (今は)あの山の高みへと行って 休むといい

Son, your work on earth is done
  あなたの地上での務めは もう終わったのだから

Go to Heaven a shoutin'
  天国へ行って 声高く歌い上げるといい

Love for the Father and the Son
  (天上の)父(神)と その子(キリスト)への愛を

[2]
Oh, how we cried the day you left us
  あなたがいなくなった日に 皆がどれほど泣いたことか

And gathered round your grave to grieve
  あなたの墓の周りで その死を悼(いた)んだ時に

Wish I could see the angels faces
  願わくば あなたが天使たちの顔を拝(おが)めますように

When they hear your sweet voice sing
  あなたの優しい歌声に 天使たちが耳を傾ける時に

(Chorus)
Go rest high on that mountain
  (今は)あの山の高みへと行って 憩(いこ)うといい

Son, your work on earth is done
  あなたの地上での役目は もう終わったのだから

Go to Heaven a shoutin'
  天国へ行って 声高らかに讃えるといい

Love for the Father and the Son
  (天上の)父(神)と その子(キリスト)への愛を

  Instrumental (間奏) Fiddle – Stuart Duncan

(Chorus)
Go rest high on that mountain
  (今は)あの山の高みへと行って 安らぐがいい

Son, your work on earth is done
  あなたの地上での務めは もう終わったのだから

Go to Heaven a shoutin'  天国へ行って 声高く歌い上げるといい

Love for the Father and the Son
  (天上の)父(神)と その子(キリスト)への愛を

Go to Heaven a shoutin'
  天国へと行って 声高らかに讃えるといい

Love for the Father and the Son
  天上の神と その子(キリスト)に対する愛を


※ on earth: 地上で、この世で。
※ face the ..: ~と直面する、~と向き合う、~を直視する。
※ devil: 悪魔(のような人)。 悪人、意地悪な人。
※ no stranger to ..: ~を良く知っている。~を経験している。~を知らない訳ではない。
※ the rain: 晴れの日を「良いこと」、雨の日を「悪いこと」にたとえるのは日本と同じで、"the pain" (痛み/苦しみ)と並べて韻を踏んでいます。

※ go (to) rest: 直訳すると「休みに行く」。休む、床に就く、寝る。
※ Son: 「息子」という意味ですが、ここでは単なる呼びかけで、あえて訳さずにおきます。 その後に "your sweet voice sing" (あなたの優しい歌声)というフレーズもありますし。
 
※ shouting: 「叫び」。 ここでは先輩シンガーへの呼びかけですから、「声高らかに歌う」くらいに解釈しています。
※ love for: ~に対する愛。
※ (God) the Father: (キリスト教での天上の)父(神)。
※ the Son: その(神の愛する)子としてのキリストを指す。

※ gather round: ~の周りに集まる。
※ to grieve: 悲しみ(悲嘆)に暮れる、追悼する。

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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Go rest high on that mountain

昨年末にこのブログを見つけて以来、対訳を読むのを楽しんでいます。
あわせて、全く知らなかった曲を見つける事も出来て色々な時間を行ったり来たりしています。

今はこの曲を聴きながら、昨年末に見送った老犬シロとの時間を振り返っています。まさしく、この詩にあるような気持ちです。

これからも、ブログを楽しみにしています。

Re: Go rest high on that mountain

ヴィンス・ギルはカントリー界の人で日本ではあまり知られていないので、この曲にコメントが付くとは思いませんでした。
私は一年前に母を亡くしましたが、死というものを身近に体験した人であれば共感できる部分もあるかと思います。

現在は正月休みで、他に新しいブログを作っているところなのでこちらの更新をサボっていますが、今週からはまたボチボチと続けて行くつもりでいます。
対訳がお役に立っているのなら何よりです。

コメント、ありがとうございました。
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Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
訳詞を掲載したい場合は、記事へのリンクを貼るという形にして下さい。

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