420. Daydream Believer デイドリーム・ビリーバー (カヴァー)

Daydream Believer デイドリーム・ビリーバー : Anne Murray アン・マレー

モンキーズ1967年のヒット曲をカナダのアン・マレーが12年後にカヴァーしたもので、女性の立場から歌詞を少し変えて歌っています。


Japanese EP
Album : I'll Always Love You
  The Best..So Far

Released:December 1979
Written by: John Stewart (ジョン・スチュアート)
Produced by: Jim Ed Norman (ジム・エド・ノーマン)
 アン・マレーについて:
Anne Murray
 フリー百科事典『ウィキペディア』

アン・マレーはカナダを代表する歌手の一人で、1978年のヒット曲"You Needed Me"「辛(つら)い別れ:9回目」ではカナダ人で初めて全米1位に輝き、グラミーでも最優秀ポップ女性歌手賞に選ばれています。
この曲がリリースされたのは1979年12月ですが、ヒットチャートに入ったのは1980年1月と80年代に入ってからで、アメリカで12位、カナダで17位の中ヒット、アダルト・コンテンポラリー部門ではどちらも1位となりました。

モンキーズのオリジナル曲はこのブログの10回目で採り上げていますが、ここでは女性の立場から歌詞の"I"と"you"を入れ替えて歌っています。 カヴァーといってもイントロのピアノや後半のストリングスなどは同じようなアレンジで、原曲のニュアンスを損なわないものとなっています。

この曲の歌詞は結論先送り型で意味が分かりにくいのですが、同棲を始めた若い男女が朝の6時に起きて出かけなければならないという、厳しい現実を歌っているようです。
歌詞の中に出てくる "homecoming queen" の「ホームカミング」はアメリカの高校や大学で年に一度、元教諭や卒業生を招待して行われるイベントで、そこで投票によって選ばれるのが「キング」と「クイーン」ということなので、日本でいう「ミス・キャンパス」みたいなものでしょうか。

作曲者のジョン・スチュアートはカントリー系の人で、カウボーイみたいなテンガロン・ハットをかぶってログ・ハウス風のライブ・ハウスでこの歌を歌っている映像を見たことがありますが、
"Now you know how happy I can be" という部分を、
"Now you know how funky I can be" と歌っていたのが印象的でした。
『デイビー(ジョーンズ)は「ファンキー」という言葉は下品と思って「ハッピー」に変えたみたいだけど、ぼくは「ハッピー」の方が下品だと思ってる』―と、かなりこだわった発言をしていました。

アン・マレーはモンキーズのバージョンをそのまま踏襲(とうしゅう)し、男の立場からの歌詞を女性の立場から見て、主語を変更して歌っているようです。


Keyboards - Pat Riccio Jr., Brian Gatto
Drums & Percussion - Jorn Anderson
Bass - Peter Cardinali
Guitars - Aidan Mason, Brian Russell, Bob Man
Steel Guitar & Dobro - Bob Lucier
Strings & Horns arranged by Rick Wilkins & Peter Cardinali

  ●歌詞と対訳●

[1]
Oh, I could hide 'neath the wings of the bluebird as she sings
  あぁ、あそこでさえずっている 青い鳥の翼の下にでも 潜(もぐ)り込みたいくらい

The six o'clock alarm would never ring
  6時の目覚ましのベルは まだ鳴らないけど・・・

But it rings and we rise, wipe the sleep out of our eyes
  でもそれが鳴るので 二人して起き上がる、寝ぼけ眼(まなこ)をこすりながら

The shavin' razor's cold and it stings
  ヒゲを剃(そ)る剃刀(カミソリ)は冷たくて、(肌に)ヒリヒリするでしょ

(CHORUS)
Cheer up, sleepy Jean, oh, what can it mean
  「元気を出して、寝ぼすけジーン」っていう、 その言葉は

To a daydream believer and a homecoming queen
  夢ばかり見てる男の子と、ミス・キャンパス(※)だった女の子への(言葉)

[2]
I once thought of you as a white knight on a steed
  私はかつて、あなたを白馬に乗った王子様みたいに思ってた

Now you know how happy we can be
  今のあなたは どうすれば私たちが楽しくなれるか分かってる

Oh, and our good times started then
  私たちの楽しかった日々は あの時に始まった

With a dollar one to spend
  ほんの少ししか (自由に)使えるお金を持っていなくて (※)

But how much baby do we really need?
  でも私たちに本当に必要なものって、どれくらいあればいいんでしょう?

(CHORUS)
Cheer up, sleepy Jean, oh, what can it mean
  「元気を出して、寝ぼすけジーン」って、その言葉は

To a daydream believer and a homecoming queen
  夢ばかり見てる男の子と、ミス・キャンパスだった女の子に

(間奏)

Cheer up, sleepy Jean, oh, what can it mean
  「元気を出して、寝ぼすけジーン」って、その言葉は

To a daydream believer and a homecoming queen
  夢ばかり見てる男の子と、ミス・キャンパスだった女の子に

Cheer up, sleepy Jean, oh, what can it mean
  「元気を出して、寝ぼすけジーン」って、その言葉は

To a daydream believer and a homecomin' queen ...
  夢ばかり見てる男の子と、ホームカミン・クイーンだった女の子に・・・



※ 'neath = beneath: ~の下に。
※ bluebird: 幸運の象徴としての意味もありますが、"eastern bluebird"(ルリツグミ),"arctic bluebird"(ムジルリツグミ)という鳥がいますから、ツグミの一種の青い鳥ということでしょう。 "she" というのは、その鳥を指します。
※ wipe out: 拭き取る、こする。
※ (rub) sleep out of one's eyes: 目をこすって眠気をさます。 
※ shaving: 髭剃(ひげそ)り。
※ razor: カミソリ(の刃)。
※ sting: (刺されたように)ヒリヒリする、チクチクする。 ※カミソリをお湯でなく、冷たい水で剃るとカミソリ負けで肌が荒れます。 湯を沸かす時間が無いのでしょう。

※ cher up: 元気を出せ。 元気出しなさいよ。
※ sleepy ..: 寝ぼすけ~、おねむの~ちゃん。 ※眠そうな人への呼びかけ。
※ Jean: ジーン(人名)。 (フランス語だと「ジャン」) 作曲者がジョン・スチュワートだから、彼自身のことかも。
※ what .. it mean: それってどういうこと(意味)ですか?
※ daydream: 白日夢を見る、 楽しい空想にふける。
※ homecoming: 意味は「帰郷」だが、アメリカの高校や大学で年に一度(主に秋に)元教諭や卒業生を招待して行う行事。 そこで投票によって「キング」と「クイーン」が選ばれ、戴冠式が行われる。 日本で言うと、「ミス・キャンパス」みたいな感じでしょうか。

※ white knight on steed (knight on white horse): 白馬にまたがった騎士。 救世主、救いの手。 "steed" は古語で「馬」のこと。
※ know how: 仕組み、~のやり方、ノウハウ。 
※ (person) with money to spend だと「自由にお金の使える人」。
"with a dollar one to spend" だと「1ドルしか(自由に)使えるお金が無い」くらいの感じでしょうか。

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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No title

ありがとうございます。
そういう歌詞だったのですね。
テレビから聞きなして覚えた英語が結構ネイティブで笑ってしまいます。

デイビーの甘ったるい声にクラス中の女の子が夢中になりました。
アン・マレーも素敵です。

Re: No title

私も十代の頃はテレビやラジオから流れてくる洋楽を意味も分からず真似して歌っていましたが、その方が学校で習ったカタカナ英語より発音としては近かった気がします。

モンキーズのオリジナルも勿論良いのですが、カラオケで女性が歌うならアン・マレーのヴァージョンの方が歌いやすいだろうと思い、採り上げてみました。
コメント、どうもありがとうございます。

No title

コメントへの返事ありがとうございます。

あ、早速!
これなんですね〜。
本当に色んな人がカバーされてますね。
興味深いというか…
メロディーがキャッチーだから、カバーされやすいんですかね?
歌えるように、明日にでも借りてみようと思います。

Re: No title

この曲は清志郎さんの日本語のカヴァーがTVコマーシャルで使われているから、若い方にとってはそちらの方が身近に感じられるかもしれません。

こちらは女性の立場から歌詞を少し変えてあるので、女性が歌うならこちらの方が歌いやすいだろうと思い、採り上げてみた次第です。
コメント、ありがとうございました。
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Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
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