スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

409. Chuck E.'s In Love 恋するチャック

Chuck E.'s In Love 恋するチャック : Rickie Lee Jones 

リッキー・リー・ジョーンズ1979年のデビュー・アルバムから、アルバムのオープニングを飾りファースト・シングルにもなったこの曲を選んでみました。 アメリカで4位、イギリスのシングル・チャートでは18位となっています。


Chuck E.'s In Love
Album : Rickie Lee Jones
  浪漫
(試聴可)
Released: April, 1979 (Album: February, 1979)
Written by: Rickie Lee Jones
Produced by: Lenny Waronker, Russ Titelman
 リッキー・リー・ジョーンズ
Rickie Lee Jones
 フリー百科事典『ウィキペディア』

リッキー・リー・ジョーンズのファースト・アルバムにして最高傑作と称されるこのアルバムからは、以前に"Night Train"(「ナイト・トレイン」:39回目)と"Company"(「カンパニー」:352回目)を採り上げたことがありました。

これ以降のアルバムにも佳作は多いのですが、残念ながらこれを超える作品は無く、ある意味この時点で完成されていたと言っても良いでしょう。 何の予備知識もないままこのアルバムを聴いた時の衝撃は今でも覚えていますし、以来何度聴いたか分かりません。

新人のデビュー・アルバムとは思えないくらい、一流のミュージシャン達がバックを固め、ジャケット写真は Norman Seeff、アルバムのデザインには Mike Sulisbury と、かなりお金がかかっています。
誰がどの曲の演奏に参加しているかの詳しいクレジットは書かれていませんが、この曲に関してはリッキー・リー自身がベースを弾き、ドラムを叩いているようでした。

リッキー・リーの書く歌詞には意味不明のものが多く、この歌詞でも "P.L.P." とか "Pantages" といった辞書に無い言葉が色々と出てくるので、今回も訳すのに苦労しました。
"P.L.P." に関しては wikipedia に解説が載っていたので、ちょっと訳してみましょう。

PLP stands for "Public Leaning Post", old American slang
P.L.P.は「Public Leaning Post」の略で、古い米語のスラング(俗語)であり、それは

for one person (usually female) leaning against another (usually male) in a friendly fashion.
ある人(通常は女性)が、別の人(通常男性)に寄りかかる、親密さを示すやり方のこと。
―ということでした。 

ところでこの歌に出てくる「チャック・E.」とは、Chuck E. Weiss という実在の人物で、当時リッキー・リーが付き合っていたトム・ウェイツと共通の友人だったようです。
これも wikipedia に解説が載っているので訳してみると、

Jones and her lover/fellow songwriter Tom Waits spent a lot of time hanging out with -
(リッキー・リー)ジョーンズと、彼女の恋人/男友達でソングライターのトム・ウェイツは、多くの時を一緒に(たまり場で)たむろしていた、

their friend Chuck E. Weiss at the seedy Tropicana Motel in Los Angeles.
彼らの共通の友達であるチャックE.ワイスと、ロサンゼルスにある怪しげなトロピカーナ・モーテルをたまり場にしていた。

Eventually Weiss, affectionately referred to as "Chuck E." disappeared.
最終的にワイスは、親しみを込めて「チャック・E.(イー)」と呼ばれるようになったが、(急に)姿を消したのである。

Later Weiss called the apartment where Jones and Waits lived.
後になって、ワイスはジョーンズとウェイツが一緒に暮らしていたアパートに電話をした。

Waits took the call, at which time Weiss explained the reason for his disappearance,
(トム)ウェイツが電話に出ると、その時にワイスは彼が姿を消した理由を説明した、

he was now in Denver, and had moved there because he had fallen in love with a cousin in Colorado.
彼はその時(コロラド州の)デンバーにいて、そして彼が転居した理由は、コロラドに住む従姉妹(いとこ)と恋に落ちたからであった。

Waits hung up, then explained to Jones, "Chuck E.’s in love."
(トム)ウェイツは電話を切り、ジョーンズに「チャック・E.は恋してる」と説明した。

Jones liked the sound of the sentence and wrote a song around it.
ジョーンズはその言葉の響きが気に入ったので、そのことをヒントにしてこの歌を書いた。

Although toward the end of "Chuck E.’s In Love" the lyrics state,
とは言うものの、「恋するチャック」の歌詞における終わりの方にある箇所、

"Chuck E.’s in love with the little girl singing this song," the twist ending is fictional;
「チャック・E.は、この歌を歌ってる可愛い娘に恋してる」という、ひねったエンディングはフィクション(虚構)である;

Jones was never the girl with whom Chuck E. was in love.
(リッキー・リー)ジョーンズ自身は、チャック・E.が恋した娘ではなかったから。
―ということでした。
「チャック・E.は恋してる」というフレーズを繰り返し、最後に「with me (私に)」というオチが入るのですが、その部分は彼女の作り話ということです。 実際にそうなっていたら、トム・ウェイツとの三角関係でもつれていたことでしょう。

Ricie Lee Jones : Vocals, Bass, Drums, Horn arrangements

Musicians:
Rickie Lee Jones - vocals, guitar, keyboards, horn arrangements on all tracks, drums on tracks 1, 2, 5, 8, 9, bass on tracks 1, 2, 5

Randy Newman, Michael Boddicker - synthesizer
Nick DeCaro - accordion, orchestral arrangements
Buzz Feiten - guitar
Fred Tackett - guitar, mandolin
Dr. John, Neil Larsen, Randy Kerber, Ralph Grierson - keyboards
Jeff Porcaro, Steve Gadd, Andy Newmark - drums
Mark Stevens - drums, percussion
Victor Feldman - percussion, drums, keyboards
Willie Weeks, Red Callender - bass
Tom Scott, Chuck Findley, Ernie Watts - horns
Michael McDonald - vocals
Matthew Weiner, Joe Turano, Leslie Smith, Arno Lucas - background vocals
Johnny Mandel - orchestral arrangements

Grooveshark で、Chuck E.'s In Love 『恋するチャック』を聴く: (3:32)

  ●歌詞と対訳●

How come he don't come and P.L.P. with me
  どうして彼は 私に寄りかかって来なくなったのかしら? ※

Down at the meter no more?
  (パーキング)メーターの前で (いつも)やってたみたいに

How come he turn off the TV?
  どうして彼は テレビを消しちゃって

And he hang that sign on the door?
  あんな看板(貼り紙)を ドアにぶら下げておくのかしら?

We call and we call
  何度も 何度も(彼に)電話して

"How come?" we say, (hey)
  「どうしたの?」って聞いてるのに

What could make a boy behave this way?
  一体何が(原因で) 彼にそんな素振りをさせてるの?、


He has learnt all of the lines now
  今の彼って あらゆる台詞(セリフ)を覚えようとしてる人みたい

And every time, he don't stutter when he talks
  いつだって、彼は話す時に つっかえたことなんて無かったのに

It's true! It's true!
  それは確かな、 本当のこと!

He sure is acquired a cool and inspired sorta jazz when he walks
  彼はちょっぴりジャズからインスパイアされた 格好いい歩き方を身に着けたし

Where's his jacket and his old blue jeans?
  彼のジャケットや くたびれたブルー・ジーンズはどこに行ったのかしら?

This ain't healthy this is some kinda clean?
  それって健康的じゃなかったし、 今の方が清潔じゃない?

I think Chuck E.'s in love
  チャック・E.は恋をしてるみたいね

Chuck E.'s in love  チャック・E.は恋してる
Chuck E.'s in love
Chuck E.'s in love  チャック・E.は恋してる

I don't believe what you're saying to me
  あなたの言ったことが (にわかには)信じられないの

This is something I have to see
  これは自分の目で見て 確かめないと

Is he here?
  「彼はここにいる?」

I look in the pool hall
  「ビリヤード場で見かけたけど」

Is he here?
  「彼はいる?」

I look in the drugstore
  私はドラッグストアで見たけど」

Is he here?
  「彼はいる?」

No, he don't come here no more
  「いや、彼はもう ここには来ないよ」

I'll tell you what, I saw him
  「ちょっと聞いて、 私は彼を見かけたから」  

He was sitting behind us down in the Pantages
  「彼なら(ハリウッドの)パンテージ映画館で 私たちの後ろの座席に座ってたよ」

And whatever it is that he's got up his sleeve
  彼が隠そうとしているものが 何であれ

I hope it isn't contagious
  それが私に伝染(うつら)なければ 良いのだけど

What's her name?
  「彼女の名前は何ていうの?」

Is this her there?
  「その彼女って どこにいるの?」

Oh Christ, I think he's even combed his hair
  あぁ、(今の)彼って 髪の毛まできれいにとかしてるのね
 
Is that her ?
  「それって 彼女?」

What's her name?
  「彼女の名前は 何て言うの?」

Oh, it's never gonna be the same
  あぁ、もう以前とは 同じじゃないのね

But that's not her
  でもそれは 彼女のせいじゃない

I know what's wrong
  どうかしちゃったのは 分かるけど

Chuck E.'s in love
  チャック・E.は恋をしてる

With the little girl who's singin' this song
  この歌をうたってる 可愛い娘にね

Don't you know?
  もう 分かったでしょ?

That Chuck E.'s in love    チャック・E.は恋してる
Chuck E.'s in love
Chuck E.'s in love, oh my    チャック・E.は恋してる
Chuck E.'s
Chuck E.'s in love    チャック・E.は恋してる
Chuck E.'s in love,
Oh,     あぁ、
With me ...   わたしに・・・



※ how come: どうして。 なぜ。
※ P.L.P. = Public Leaning Post の略で、俗語で「もたれかかる」くらいの意味。
 ちなみに "Leaning Post" は「釣り竿を立てかける支柱」のことで、大抵は座椅子と一体になっている。
※ meter = parking meter の略。
※ no more: 1.もはや~しない。 2.それ以上~ない。
※ turn off: (スイッチなどを)切る、消す、止める。
※ hang a sign on the door: ドアに看板をぶら下げる(貼り紙をする)。
※ behave: そぶり。

※ line: (役者の)セリフ。 一節。
※ stutter: 口ごもる、つっかえながら話す。
※ acquired: 獲得した、習得した。
※ sorta = sort of : 幾らか、幾分、ある程度、多少。 
※ kinda = kind of 
 some kind of :(米俗)なかなか良い。

※ pool hall: ビリヤード場。
※ Pantages: Pantages Theatre  ハリウッドにある映画館。
※ I'll tell you what,: (自分の考えを述べる時に)いいかい。いいですか?。ちょっと話を聞いて。じゃあ、こうしよう。
※ what it is: それが何であれ。
※ got up one's sleeve: 切り札。奥の手。
※ contagious: 1.(病気が)接触によって感染する。 接触伝染性の。 2.(態度や様子が)人から人へと広がりやすい。
※ Christ: キリストのことだが、間投詞として「あぁ」とか、「しまった」、「ちくしょう」、「くそっ!」などの意味にもなる。   

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
訳詞を掲載したい場合は、記事へのリンクを貼るという形にして下さい。

全記事タイトル表示リンク

全記事タイトルを表示

カテゴリ
最新記事
最新コメント
検索フォーム
FC2カウンター
フリーエリア


累計: 検索エンジン登録
本日: SEO対策
昨日: メール配信

アクセスアップ

Mail Form:メールフォーム

天気予報

-天気予報コム- -FC2-
リンク
電子書籍
Amazonから電子書籍を出版しました
QRコード
QR
RSSリンクの表示
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。