367. Always Look on the Bright Side of Life

Always Look on the Bright Side of Life : Monty Python

モンティ・パイソンの冗談映画、「ライフ・オブ・ブライアン」から、映画の終わりに歌われるこの曲を採り上げてみました。 
日本では2002年のTVコマーシャルで使われ、小野伸二選手がサッカー・ボールにサインしている映像が流れていたので、映画を観たことが無い方でも口笛には聞き覚えがあると思います。


Alubm : Life of Brian
  Monty Python Sings

Released: 1979 (映画)、1991 (CD)
Written by: Eric Idle (エリック・アイドル)

  モンティパイソン について:
パイソンズ
 フリー百科事典『ウィキペディア』 

映画「ライフ・オブ・ブライアン」はキリストと同じ日に隣の家で生まれて三人の賢者たちにキリストと間違われ、メシア(救世主)と間違われて十字架にかけられるブライアンという男の物語です。 日本人から観ると別にどうということもない冗談映画ですが、聖書の物語をパロディにしているということでクレームが付き、英国では上映禁止の地域も出た問題作でした。

パイソンズのメンバーはオックスフォードやケンブリッジ大学を出ているインテリ揃いで、この曲を書いて自ら歌っているのは エリック・アイドル です。 映画の中では十字架にかけられているブライアンの斜め後ろで、同じように磔(はりつけ)にされている囚人の一人として出演し、救いのないブライアンに向かって励ますようにこの歌を歌い始めます。

タイトルの「Always Look on the Bright Side of Life」は直訳すると、「いつも人生の明るい面に目を向けよう」となりますが、「(クヨクヨしないで)前向きに考えよう」といった感じで、「Bright Side」(輝かしい面)を「Light Side」(明るい面)とか「Right Side」(正しい面/右側)と置き換えて歌っています。
終わりの方にアドリブが入りますが、「Who do you think pays for all this rubbish?」(誰がこんなクズ同然の映画に金を払うっていうんだ?)―というのは、教会からのクレームを恐れて途中で降りてしまった映画会社(EMI)に対する当てこすりでしょう。 代わりに400万ドルの予算を出資をしてくれたのは、パイソンズのファンでエリック・アイドルの友人でもあるジョージ・ハリソンとのこと。

1982年のフォークランド紛争の時、撃沈されたイギリスの軍艦シェフィールドの乗組員たちが、救助を待つ間この歌を合唱していたという話が伝えられています。 マンチェスター・ユナイテッドがサッカーの試合で負けた時には、サポーターがこの曲を歌うことがあるとか・・・


 → ※映画のラスト・シーンをご覧になりたい方はこちら

Groovesharkで Always Look on the Bright Side of Life を聴く: (3:36)

  ●歌詞と対訳●

(Come on, Brian. Cheer up.)  (なぁ、ブライアン、元気出せよ)

Some things in life are bad  人生には 嫌なこともあるし

They can really make you mad  それは本当に腹の立つことで

Other things just make you swear and curse. 
  他にも、罵(ののし)ったり悪態を吐(つ)かせたりすることも色々あるけど

When you're chewing on life's gristle 人生の硬いスジや軟骨を噛まされる時も

Don't grumble. Give a whistle  ブツブツ不平を言ってないで、口笛でも吹こうぜ

And this'll help things turn out for the best. 
  それが良い結果を生む 手助けになることだってあるし

And...        だから・・・

[music]

Always look on the bright side of life.  いつも人生の 明るい面を見ようぜ

[whistling]  (口笛)

Always look on the light side of life.  いつも人生の 良い面に目を向けようぜ

[whistling]   (口笛)

If life seems jolly rotten,  もし人生が ひどく不愉快なものに思えるなら

There's something you've forgotten,   それは何かを忘れているからで

And that's to laugh and smile and dance and sing. 
 たとえば大笑いしたり、微笑んだり、踊ったり、歌ったり、ということを

When you're feeling in the dumps,  人が落ち込んでいる時には

Don't be silly, chumps.   ばかなことを言ったり、ばかな真似をしたりせずに

Just purse your lips and whistle.   ただ唇をすぼめて 口笛を吹くのさ

That's the thing.   それが肝心なんだ

And...   だからさ・・・

Always look on the bright side of life.  いつも人生を 前向きに考えようぜ

[whistling]   (口笛)

(Come on!)   さあ!

Always look on the right side of life,  いつも人生の正しい面に目を向けようぜ

[whistling]   (口笛)

For life is quite absurd  生命(いのち)を終えるまでが ひどく馬鹿げたもので

And death's the final word.  「ちくしょう!」が最後のセリフだとしても

You must always face the curtain with a bow. 
  人はその舞台の幕に向かって お辞儀すべきなんだ

Forget about your sin.   自分のやらかした 罪のことは忘れて

Give the audience a grin.  観客に向かって にこやかに微笑んでみせて

Enjoy it.    そいつ(人生という舞台)を 楽しもうぜ

It's your last chance, anyhow.  それが最後のチャンスだとしても、とにかく

So,...     だからさ・・・

Always look on the bright side of death,  いつも死の明るい面に目を向けようぜ

[whistling]   (口笛)

Just before you draw your terminal breath.  最期(さいご)の息を ひきとる前に

[whistling]   (口笛)

Life's a piece of shit,  人生なんて 役立たずのクソ野郎だと

When you look at it.   あんたの立場から見て そう思える時は

Life's a laugh and death's a joke. It's true. 
  人生は笑いで 死は冗談なんだと、それが真実さ

You'll see it's all a show.  そのすべては ショーだってことが分かるだろ

Keep 'em laughing as you go.  観客を ずっと笑わせるんだ

Just remember that the last laugh is on you. 
  ただ最後の大笑いは あんたに向けられることを忘れずに

And...   だから・・・

Always look on the bright side of life.   いつも人生を いい方にとらえようぜ

Always look on the right side of life. いつも人生の 正しい面に目を向けようぜ

[whistling]   (口笛)

(Come on, Brian. Cheer up.)  (頑張れ、ブライアン、元気出せよ)

Always look on the bright side of life!  いつも人生の 明るい面に目を向けようぜ

[whistling]   (口笛)

Always look on the bright side of life!  いつも人生を 前向きに考えようぜ

[whistling]   (口笛)

(Worse things happen at sea, you know.) 
  「海の上ならもっと悪いことだって起きる」って言うだろ

Always look on the bright side of life!  いつも人生の 明るい面に目を向けようぜ

(I mean, what you got to lose? )   つまり、 駄目で元々じゃないか?

(You know, you come from nothing.)  だから、 人は無から生まれて来たんだし

[whistling]   (口笛)

(You're going back to nothing.)   人は無に帰するものだから

(What have you lost? Nothing!)   失うものなんてあるかい? 何も無いんだ!

Always look on the bright side of life!  いつも人生を 前向きに考えようぜ

[whistling]   (口笛)

(Nothing will come from nothing. )  無から生じるものは 何も無いんだって

(You know what they say?)   諺(ことわざ)でも そう言うじゃないか

Always look on the bright side of life!  いつも人生の 明るい面に目を向けようぜ

(Cheer up, you old bugger. )  元気を出せよ、 老いぼれのあんちゃん

(Come on. Give us a grin. )  頑張れよ、 ニコッと笑ってさ 

(There you are. See?)  そう、それでいいんだ、 ほら

[whistling]   (口笛)

(It's the end of the film. )   この映画も もう終わりだけど

(Incidentally, this record's available in the foyer.) 
  ちなみにこのレコードなら ロビーで手に入るよ

Always look on the bright side of life!  いつも人生を 前向きに考えようぜ

(Some of us have got to live as well, you know.) 
  俺たちだって食わなきゃならないしな、 分かるだろ

[whistling]   (口笛)

(Who do you think pays for all this rubbish?) 
  誰がこんなクズ同然の映画に 金を払うっていうんだ?

Always look on the bright side of life!  いつも人生の 明るい面に目を向けようぜ

(They'll never make their money back, you know. I told him.) 
  「まだ送金してくれない」って言ったんだ

[whistling]   (口笛)

(I said to him, 'Bernie.' )   俺はあいつに「バーニー」って言った

(I said, 'They'll never make their money back.') 
  「(映画会社の)奴ら まだ送金してくれないんだ」って言ったのさ

Always look on the bright side of life!  いつも人生を 前向きに考えようぜ

[whistling]    (口笛)



come on: 頑張れ、元気を出せ、しっかりしろ。
make someone mad: (人を)怒らせる、腹が立つ。 "bad" と "mad" で韻を踏んでいる。
curse and swear: 悪口雑言(あっこうぞうごん)する。口汚く罵(ののし)る。
gristle: (料理に含まれる)軟骨やスジ(通常は食べられない部位)
grumble: ブツブツ言う、ぼやく、不満をもらす。ツベコベ言う。
give a whistle: 口笛を吹く。 これも "gristle" と並べて韻を踏んでいる。
trun out: ~ということ(結果)になる。

look on the bright side: 物事の明るい面を見る、いい方に考える、楽観する。
( "look on the black side" だと、物事の暗い面を見る、悲観する)
jolly: 非常に、すごく。 (= very) 
rotten: 不快な、不愉快な、ひどい。 (「腐った」という意味もあり) 次の "forgotten" (忘れられた)と並べて韻を踏んでいる。
"Johnny Rotten" (ジョン・ライドンのニックネームで「腐れジョニー」の意)と掛けているのかも。

in the dumps: (人が)落ち込んでいる。 (事業が)低迷している。
don't be silly: ばかなこと言うなよ。 ばかな真似するなよ。 ふざけたこと言うな。
don't be chump: ばかなこと言うな。 ばかな真似はよせ。 "dumps" と "chumps" で韻を踏んでいる。
purse one's lips: 唇をすぼめる。
that' the thing: それが問題なのだ。 そこが肝心です。 それが現実だ。

for life: 命を終えるまで。 死ぬまでずっと。
absurd: ばかげた。 馬鹿馬鹿しい。 不条理な。
death: [間投詞] くそっ。 ちくしょう。

final word: 最後に一言。 最後の台詞(セリフ)。
with a bow: 頭を下げて。 お辞儀をして。
grin: (歯を見せて)ニッコリと笑う。 これも "sin"(罪)と並べている。
terminal breath: 末期呼吸。 終末呼吸。

peece of shit: [卑俗] くそ野郎。ごみ。くず。役立たず。粗悪品。
keep 'em (= them)
worse things happen at sea: 「ことわざ] 海ではもっとひどいことだって起こる。 これが人生最悪の事態じゃない。
what (have) you got to lose?: 駄目で元々じゃないか?

rubbish: 1.くず、がらくた。 2.くだらない、ばかげた。

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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対訳、シュテキ!!

この対訳、めっちゃ好きです!!
なんか、元気出てきました。

Re: 対訳、シュテキ!!

映画の内容はともかくとして、この曲は割りと好きなので採り上げてみました。
歌詞の対訳がお役に立ったなら何よりです。

コメント、ありがとうございました。

素敵

泣きそうになりました!

Re: 素敵

これは冗談映画の挿入歌でいわゆる「泣ける歌」ではありませんが、落ち込んでいる人を励ます内容になっているから、聞く人の心の状態によっては充分泣ける要素はあるでしょう。

私も気分が重い時などはこうした曲を口ずさんで、元気付けてもらっています。
コメント、ありがとうございました。

No title

さっきコメントしたものですけど、私がやっぱり間違っていて、Haruoさんがあってましたwすみません><

Re: No title

解説にも書いておきましたが、この歌詞は「Bright Side」(輝かしい面)を「Light Side」(明るい面)とか「Right Side」(正しい面/右側)と置き換えて歌っています。
言葉のあそびみたいなものですが、耳を傾けてその違いを聞き分けてみるのも面白いと思います。

いい歌ですね

冗談映画のエンドロールでかかる音楽という目でみると、
最後のつぶやきなんか秀逸ですね。^^

Always look on the bright side of death, 
Just before you draw your terminal breath.

っていう歌詞にとても共感しました。
lifeを楽しむには、deathに目を向けることも
大事だなと改めて思いました。

Re: いい歌ですね

パロディ映画の挿入歌ということで冗談半分の歌詞ではありますが、作っている人たちは一流大学卒のインテリ揃いですから、なかなか深いものもあります。
冗談好きなインテリたちが、大真面目でふざけた真似をしているといったところでしょうか。

でも曲がいいし、間に口笛も入るから、自然と一緒に口ずさみたくなります。
35年くらい経った今でも充分通用するのは、映画から独立した曲として聴いてもしっかりしたものがあるからでしょう。

コメント、ありがとうございました。
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Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
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