349. Till Next Tuesday ティル・ネクスト・チューズデイ

Till Next Tuesday ティル・ネクスト・チューズデイ : James Iha ジェームス・イハ

 元スマッシング・パンプキンズのギタリスト、ジェームス・イハのセカンド・アルバムから、日本で春にヒットしていたこの曲を選んでみました。

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Alubm : Look To The Sky
  LOOK TO THE SKY(日本)

Released: March 2012 (Japan), September 2012 (US)
Written by: James Iha, V. Quinones, A. Mattsson, N. Frisk
Produced by: James Iha & Nathan Larson
 ジェームス・イハ について:
James Iha 2012
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 1998年のファースト・アルバム、Let It Come Down / レット・イット・カム・ダウン 以来、何と14年ぶりとなるソロ・アルバムです。 当時30歳だったイハ青年も、今では44歳になっているのですね・・・
 前作は全編アコースティックでひたすらメロウなサウンドでしたが、今回はエレクトリック・ギターやシンセサイザーも導入してバラエティに富んでおり、"Gemini"/ジェミニ(双子座)などはパンプキンズのアルバム「マシーナ」を思い出させるサウンドとなっていました。

 日本における国内版は、本国アメリカより半年も早くリリースされたことからも、ジェームス・イハがいかに日本との結びつきが深く、人気があるかが分かります。 アルバムの内容も、国内版が1曲多いというだけでなく曲順も違っており、たとえば10曲目の "Speed of Love" (スピード・オブ・ラヴ)は国内版では "Waves" (ウェイヴス)の流れをそのまま受けて一つにつながって聴こえるのに対し、国際版では4曲目に入れられ、前半にヒットしそうな曲が並んでいるといった具合です。
 このアルバムは特に大ヒットしそうな曲は無い代わり、全体的に粒ぞろいの曲が並んでいて、("Appetite" 「アペタイト」という異色の曲を除いては)最後まで飽きずに聴くことができました。

 この曲がラジオから流れてきた時は、「なんとなくジェームス・イハみたいな声だな・・・」と思って聴いていたのですが、まさか14年も経ってからセカンド・アルバムが出るとは思いませんでした。 もっともその間も日本映画のサウンド・トラックを手がけたり、「ア・パーフェクト・サークル」や「ティンテッド・ウィンドウズ」といったバンドに参加したりと音楽活動はしていたようですが、「なぜ14年も経ってからアルバムを発表したのですか」―という質問に対しては、「お金が必要になったから(笑)」―というジョークでかわしておりました。

 公式ホームページ では、2."To Who Knows Where", 3."Gemini", 4."Speed of Love" の3曲を通して聴くことができ、「VIDEO」をクリックすると "To Who Knows Where" のビデオ・クリップを観ることもできます(映像はつまらないけど、音は良いです)。
 最初にこの曲をラジオで聴いた時には、「Don't wake me up, 'till next Tuesday (次の火曜日まで ぼくを起さないで)」―くらいしか聞き取れなかったのですが、後になって歌詞を読んでみても意味不明な箇所が幾つかあり、これも訳すのに骨が折れました(現在、治療中)。 例によって「たぶん、こうだろう」くらいの感じで訳してみましたが、あくまでも対訳は原文を読むための補助的なものくらいに考えて下さい。 当の本人もどこまで真面目に考えて歌詞を書いているのか、私にも分かりませんので・・・


[Personnel]
  James Iha – vocal, acoustic and electric guitar
  Nathan Larson (Shudder To Think) – guitar, synth, string & horn arrangement
  Niclas Frisk – guitar
  Tom Verlaine (Television) – guitar
  Kevin March – drums
  Geoff Sanoff – bass
  Andreas Mattsson – vocal, strings
  Nina Persson (The Cardigans) – vocal
  Neal Casal – vocal

Till Next Tuesday 『ティル・ネクスト・チューズデイ』を聴く: (3:49)
(Grooveshark は時々聴けない時がありますが、時間をおいてから再度トライしてみて下さい)

  ●歌詞と対訳●

[1]
People walk when radio talks, one way
  人々はラジオのおしゃべりみたいに、一方通行で歩いてく

City bound 'cause tomorrow's a week day
  街は元気にバウンドしてる、だって明日はまた平日だし

The screams and suicidal minds in love
  恋愛中の 泣き叫んだり自棄(やけ)になったする心模様

Manufactured are the dreams that seem undone
  創り上げられたものは、未完成に見える夢たち

When it's not supposed to be,
  それがそうでないとしても

I lapse into apathy
     ぼくは無関心でいよう

Don't wake me up 'till next Tuesday
  次の火曜日まで ぼくを起さないで

Close the door 'till it's news day
  いい知らせがありそうなその日まで ドアは閉めておいて

My eyes are glued on a valium gloomy day
  ぼくの目は 憂鬱な日は精神安定剤で閉じてるから

[2]
I'm riding through all the frozen fields at dawn
  夜明けの凍てついた野原を 車で走り抜ける

There's lazy days where daisies lay on lawns
  芝生の上にデイジーが咲いてた レイジーな日々

Hotel bars backbeat pulsing now,
 ホテルのバーでは今 (バンドが)バックビートを刻んでいるけど

 no more sound   音なんてもう 止めにしてくれ

Subway mothers in their rush hour towns
  都会のラッシュ・アワーの中、地下鉄で暮す母子たち

When it's not supposed to be,
   それがそうでないとしても

I lapse into apathy
    ぼくは無関心でいるさ

Don't wake me up 'till next Tuesday
  次の火曜日まで ぼくを起さないで

Close the door 'till it's news day
  ニュースがありそうなその日まで ドアを閉めておいて

My eyes are glued on a valium gloomy day
  ぼくの目は 憂鬱な日は精神安定剤で閉じてるから

So don't wake me up   だから ぼくの目を覚まさないで

(ギター・ソロ)

My eyes are glued on a valium gloomy day
  ぼくの目は 憂鬱な日はバリウムで閉じているから

When it's not supposed to be,
  それがそうでないというなら

I lapse into apathy
    ぼくは無関心でいるだけさ

Don't wake me up
    ぼくを起さないで

'Till next Tuesday
   次の火曜日まで

Don't wake me up 'till next Tuesday
  次の火曜日まで ぼくを起さないで

Close the door 'till it's news day
  いい知らせがありそうなその日まで ドアは閉めておいて

My eyes are glued on a valium gloomy day
  ぼくの目は 陰鬱な日はバリウムで閉じているから

So don't wake me up 'till next Tuesday
  だから 次の火曜日まで ぼくを起さないで

Close the door 'till it's news day
  ニュースがありそうなその日まで ドアは閉めておいて

My eyes are glued on a valium gloomy day
  ぼくの目は 憂鬱な日はバリウムで閉じているから

No, don't wake me up
    もう、ぼくを起さないでくれ

'Till next Tuesday
   次の火曜日まで

So, don't wake me up
    だから、ぼくを起さないでくれ

'Till next Tuesday
   次の火曜日までは



※ radio talk (show): ラジオのトーク番組(ショー)
※ one way: 一方向。 一方通行。 片道(切符)。 次の "week day" と掛けています。
※ bound: 1.(ボールなどが)はずむ、バウンドする。 跳び上がる、元気に歩く。 2. bind (縛る、束ねる)の過去形。
※ weekday: 平日、週日。
※ suicidal: 自殺の、自滅的な、自暴自棄(やけ)な。
※ in love: 恋愛中で、恋して。
※ manufacture: 1.製造(製作)する。 2.捏造(ねつぞう)する、でっちあげる。
※ undone: 未完成の。

※ supposed to be: ~であるはずだ、~であるべきと考えられている、~することになっている、~していなければならない。
※ lapse into: (~の状態に)なる、~に陥(おちい)る。
※ apathy: 無関心、無感動、無気力。
※ news day: ニュース(面白い/変わったこと)のある日。 【対】slow news day:大したニュースがない日。
※ glued on: glue は「にかわ(接着剤)」のことで、「くっつける」とか「(目を)くぎづけにする」。
※ valium: バリウム【商標】精神安定剤。 不安や緊張の治療薬の他、筋弛緩剤としても用いられる薬物。
※ gloomy: 憂鬱な、気分の暗い、ふさぎ込んだ。

※ ride through: (乗り物にのって)走り抜ける。
※ at dawn: 明け方に、夜明けに、朝早く。 dawn (ドーン)は夜明けで、1番の歌詞の "undone" と発音が似ています。
※ lazy: 物憂い、けだるい、眠気を誘う。 "lazy day" と "daisies lay" で、似たような発音の言葉を並べて韻(いん)を踏んでいます。
※ lawn :(ローン)芝生、芝地。 これも "dawn" と "lawn" で一字違いですね。
※ backbeat :バックビート。弱拍、またはジャズやロックに特徴的な弱拍を強調する拍子。backbeat snare :バックビートを刻むスネア(ドラム)。
※ no more .. : ~はもういい。 ~はもう要らない。 ~はもうやめて。
※ subway mothers: 都会の地下鉄や地下道で暮している(ホームレスの)母親(とその子供)たち。     

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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爽やかなメロディー♪

ちょっと気だるい感じに歌っているのも、いいですねっ♪
メロディーが好きです。
サビを、口ずさんじゃいます♪

教えて頂き、有難うございます<(_ _)>

Re: 爽やかなメロディー♪

> ちょっと気だるい感じに歌っているのも、いいですねっ♪
> メロディーが好きです。

ジェームス・イハは、時に轟音を響かせるスマッシング・パンプキンズの時代からこうした歌い方でした。
中心人物のビリー・コーガンとは全く違う個性ですが、この人の作り出すメロディも好きなので採り上げてみた次第です。
コメント、ありがとうございました。
プロフィール

Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
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