344. Pu'uanahulu プウアナフル

Pu'uanahulu プウアナフル : 
The Gabby Pahinui Hawaiian Band ギャビー・パヒヌイ・ハワイアン・バンド

 夏らしくハワイアンの曲を採り上げてみました。 ハワイアンといってもそれほど古いものではなく、かといって日本でよく聴かれるイミテーション(模倣)でもありません。 私は最初に聴いた時、目から―いや、耳から鱗(うろこ)が落ちました。


Alubm : The Gabby Pahinui Hawaiian Band Vo.1
 
Released: 1975
Written by: David Alapa'i
Produced by: Panini (Records)
  Gabby Pahinui について:
Gabby Pahinui
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 この曲を含むアルバムは英語で歌われている曲や、この曲の様にストリングスを導入したものもあって、純粋なハワイアンとは言えないかもしれませんが、かえって聴きやすいです。 ライ・クーダーがマンドリンで参加している曲もありますが、このアルバムではあくまでも脇役に徹していて、むしろ彼らの存在を世界に知らせた功績の方が大きいでしょう。
 ライ・クーダーはこの翌年に自身のアルバム「チキン・スキン・ミュージック」(鳥肌音楽?)で、ギャビー・パヒヌイやアッタ・アイザクスらとセッションしたハワイ風の曲を二曲収録しています。

 ライ・クーダーは奥さん(写真家のスーザン・タイトルマン)のハワイ土産のギャビー・パヒヌイのレコードを聴いて鳥肌を立て、その後ハワイまでギャビー・パヒヌイを訪ねて行くことになるのですが、昔の雑誌にその時のインタビュー記事が載っていたので、ちょっと思い出しながら書いてみましょう。
『ライ・クーダーと一緒に演奏したキッカケは?』
『彼が俺のファンだった。 それでいい奴だったんで、仲間にも紹介したんだけど、その時は一緒に演奏するなんて思ってもみなかった。
でもいつまで経っても、あいつ俺から離れないんだ。 家にまでついてきて、じっと座って俺の演奏を聴いてるんだよ。 ある時、スラック・キー(※)を突然弾き始めたんだけど、その時点で既に完璧だったな。 それでアッタ(アイザクス)を呼んでレコーディングしたんだ。』
(※スラック・キーとは「キーがゆるい」という意味で、ギターのチューニングの仕方を知らなかったハワイの人たちが、弛んだ弦のまま演奏していたことによるそうです)

 タイトルの "Pu'u-Anahulu" はハワイ語で「アナフルの丘」ということらしく、美しい丘のことを歌っているようです。 ハワイでは割とポピュラーな曲らしく、他の人たちが歌うヴァージョンも幾つかあります。
 歌詞は同じフレーズを何度か繰り返していて、レコードに簡単な歌詞とその英訳が載っているので、基本的にそれを参照しています。 二番の歌詞の二行目は、
Kapa 'ia ka inoa Pu'u-Anahulu (And the name of Pu'u-Anahulu is given)
―と書かれているのですが、少し変えて歌っているようです。 ハワイ語 は全然分からないので、どなたか正しい歌詞をご存知の方がおられましたらお知らせ下さい。

 言葉は分からないながら、kinikini (たくさん)とか、melemele (黄色い)のように同じ発音が二つ並んだ単語が出てくるので、言葉の響きが面白いです。 他にも、"mahimahi" だと「白身の魚(シイラ)」、"wiki wiki" だと「急いで 急いで」、"olaola" は「長寿」とのことでした。

(レコードに比べると音が良くないのですが、今のところこれしか見つからないので、暫定的に貼っておきます)

Vocals: Gabby Pahinui , Sonny Chillingworth
12 strings guitar: Gabby Pahinui
Guitars: Atta Isaacs, Sonny Chillingworth, Cyril Pahinui, Bla Pahinui
Bass: Joe Gang
Strings arranged and conducted : Nick DeCaro

※残念ながら Grooveshark では曲が見当たりませんでしたが、Amazon. で mp3ファイルが100円 でダウンロードできるので、YouTube の音で満足できない方はそれを聴いて下さい。
MP3 ダウンロード→ "Pu'uanahulu : The Gabby Pahinui Hawaiian Band" (試聴可)


  ●歌詞と対訳● (ハワイ語の歌詞は、ブラウザによってはうまく表示されないことがあります)

  [Intro: Cyril Pahinui]

[1]
Nani wale Pu'u-Anahulu i ka 'iu 'iu
(Beautiful Pu'u-Anahulu in its lofty realm)  美しいプウ・アナフルは 高く聳える王国にあり

'Âina pali kaulana pu'u kinikini
(A land of cliffs famous for its many hills)  そこは多くの丘陵があることで有名な 断崖の国だ

Nani wale Pu'u-Anahulu i ka 'iu 'iu
(Beautiful Pu'u-Anahulu in its lofty realm)  美しいプウ・アナフルは 高くそびえる王国にあり

'Âina pali kaulana pu'u kinikini
(A land of cliffs famous for its many hills)  そこは多くの丘陵があることで有名な 断崖の国だ

'Âina pali kaulana pu'u kinikini
(A land of cliffs famous for its many hills)  そこは多くの丘陵があることで有名な 断崖の国だ

 [Solos: Cyril pahinui and Atta Isaacs]

[2]
Ua helu 'ia nâ Pu'u-Anahulu
(The hills of Pu'-Anahulu have been counted)  プウ・アナフルの丘が その数に加えられ

*** Kapa 'ia ka inoa (Pu'u-Anahulu)
(And the name of Pu'u-Anahulu is given)   その丘にアナフルの名が 与えられた

Ua helu 'ia nâ Pu'u-Anahulu
(The hills of Pu'u-Anahulu have been counted)  プウ・アナフルの丘が その数に加えられ

*** Kapa 'ia ka inoa (Pu'u-Anahulu)
(And the name of Pu'u-Anahulu is given)   その丘にアナフルの名が 与えられた

*** Kapa 'ia ka inoa (Pu'u-Anahulu)
(And the name of Pu'u-Anahulu is given)   その丘にアナフルの名が 与えられた

  [Strings arranged and conducted by Nick DeCaro]

[3]
Lû 'ia mai lû 'ia mai kô 'oukou aloha
(Offer, give your love)    捧げておくれ、 きみらの愛を与えておくれ

E nâ manu 'ô'ô hulu melemele
(Oh, you 'o 'o birds with yellow feathers)  あぁ、黄色い羽をした 鳥たちよ

Lû 'ia mai lû 'ia mai kô 'oukou aloha
(Offer, give your love)    捧げておくれ、 きみらの愛を与えておくれ

E nâ manu 'ô'ô hulu melemele
(Oh, you 'o 'o birds with yellow feathers)  あぁ、黄色い羽をした 鳥たちよ

E nâ manu 'ô'ô hulu melemele
(Oh, you 'o 'o birds with yellow feathers)  あぁ、黄色い羽をした 鳥たちよ

  [Strings arranged and conducted by Nick DeCaro]

[4]
Ha'ina 'ia mai ana ka puana
(Tell the theme of my song)   この歌のテーマ(題)は

Kaulana kou inoa Pu'u-Anahulu
(Famous is your name, Pu'u-Anahulu) 有名なプウ・アナフルのことを 歌ったもの

Ha'ina 'ia mai ana ka puana
(Tell the theme of my song)   この歌のテーマ(題)は

Kaulana kou inoa Pu'u-Anahulu
(Famous is your name, Pu'u-Anahulu) 有名なプウ・アナフルのことを 歌ったもの

Kaulana kou inoa Pu'u-Anahulu
(Famous is your name, Pu'u-Anahulu) 有名なアナフルの丘の名を 歌ったものだ

  [Ending: Cyril Pahinui]

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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暑い夏にぴったり♪

私は東京在住です。
このヒートアイランド化した、こもる様な暑さはどうにも辛いのですが、
暑さも和らぐ優しい音色でねぇ♪
耳にも心にも癒しになります。涼しい~ぃ。
私も『耳から鱗』でございますよ(笑)。

余談でございます。
子供の頃から『ビヨンド・ザ・リーフ』のメロデイーだけは好きでした。(偽物ですかね?(笑))
幼い頃、TVで、加山雄三さんがウクレレ抱えて歌っていたのを思い出しました。

Re: 暑い夏にぴったり♪

sunbluenine さん、こんにちは。
こうしたマイナーな曲は、採り上げても多分反応は無いだろうと思っていたので、喜んでいただけたなら何よりです。

私が小・中学生の頃は夏になるとハワイ風の安っぽい音楽がラジオやテレビから流れてきて、そうしたものをハワイアンだと思っていたのですが、このアルバムを聴いてから認識が変わりました。 でも、そうした日本のコピー・バンドが悪いと言っている訳ではありません。 良いものには真似をさせる力がありますから。

そういえば加山雄三さんもウクレレ持って歌っている曲(確か「お嫁においで」だったかと・・・)がありましたが、あれは結構好きでしたね。
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昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
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