341. Rain On Me レイン・オン・ミー

Rain On Me レイン・オン・ミー : Cyndi Lauper シンディ・ローパー

 シンディ・ローパー2008年のアルバムから、ラストに収められているこの曲を選んでみました。 この曲はシングルにはなっていません。


Alubm : Bring Ya to the Brink
  ブリング・ヤ・トゥ・ザ・ブリンク

Released: May 27, 2008 (Alubm)
Written by:C. Lauper, P. Chou, Axel Hedfors, Alexander Kronlund
Produced by: C. Lauper, Axwell

  シンディ・ローパー について:
Cyndi Lauper
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 2000年代になってからはカヴァー・ソング集やセルフ・カヴァー集などを出していただけだったシンディ・ローパーの、これは久々のオリジナル・アルバムです。 彼女は本国アメリカよりも日本で人気があるようで、このアルバムも日本で先行発売され、その2週間後に本国やイギリス、オーストラリアなどでリリースされました。 アルバム・チャートでもアメリカで41位、オーストラリアで48位なのに対し、日本では最高11位まで上っていますから、それだけ根強いファンがいるのでしょう。

 アルバム・タイトルの "Bring Ya to the Brink" の "Ya" は "You" を詰めた形で、直訳すると「あなたを崖っぷちまで連れて行く」―となりますが、"Bring" (連れて行く)と "Brink" (崖っぷち、水辺)を掛けている訳です。

 曲のタイトルの "Rain On Me" も直訳すると「私に雨を降らせる」―となりますが、これも比喩(ひゆ)的な使い方で、雨が降ると計画や予定が狂ってしまうように、「水を差す」とか「邪魔をする」といった感じで訳してみました。


 この曲で気になるのが、バックのリズムがずっと一本調子で同じこと。 アルバム中、半数くらいの曲にはドラマーやベーシストの名前がクレジットされているのですが、この曲にはそうしたクレジットが無いので、おそらくプログラミングによるものなのでしょう。 こうした音は軽快で聴きやすい反面、機械をバックに歌っているみたいで深みが無いので、飽きられやすい面も持っています。
 あの "Time After Time" (タイム・アフター・タイム)が今でも名曲として残っているのはバックの演奏も素晴らしかったからで、そうした点では少し残念でした。 でも久々のオリジナル・アルバムではあるし、個人的にはどんな形であれ「出してくれてありがとう」―と思っています。

Rain On Me 『レイン・オン・ミー』を聴く: (4:24)

  ●歌詞と対訳●

[1]
I saw you gather all your hopes  あなたが あらゆる希望をかき集めるのを見てきたわ
With all your dreams    あなたの すべての夢と共にね
I waved just like a shooting star  流れて消えた星のように 私は(別れの)手を振った
That once had waved to me  かつて私に向けて (さよならの)手が振られたように

I am a lover in mid air   私は(あなたの) 形だけのラヴァー(恋人)ね
I think about it, I don't care  それについて考えてみたけど、 もうどうでもいいこと
Into the fire of despair   (今は)絶望の炎の中にだって 飛び込んで行くわ
Just like a train that goes nowhere  まるで行き先のない (暴走)列車みたいに

But you can rain on me  でもあなたは (そんな)私の邪魔をすることもできる
Yeah, you can rain, rain on me  そう、あなたは、私を引き止めることだってできるのよ

[2]
There was a time I got it wrong  私にも 思い違いをしている時期があった
It shakes my memory   そんな過去の記憶を 揺り起こしてみると
And all the time I had it all  いつの時でも 私は全てを手にしていたのに 
It's just I couldn't see  それがただ、 私には見えなかっただけ

I am a robber in the dark  私は暗闇に潜(ひそ)む ラバー(盗人:ぬすびと)ね
Singing about a broken heart  傷付いた心の中を 歌ってみると
Answering whistles in the air  風の中で (誰かの)口笛がそれに応えるように
Waiting for someone else to care  世話を焼いてあげる 他の誰かを待っているの

But you can rain on me  でもあなたは (そんな)私の邪魔をすることもできる
Yeah, you can rain on me   そう、あなたは 私を引き止めることだってできるのよ
Yeah, you can rain on me  あなたは (そんな)私の邪魔をすることもできる
Yeah, you can rain on me.   そう、あなたは 私を引き止めることだってできるのよ

[Bridge]
When the rain came tumbling down   土砂降りの雨に 突然見舞われたとしても
And both your feet were on the ground, oh  落ち着いて(脚を地に付けて) 物事を考え
Running fast and free, oh yeah   速やかに そしてしなやかに逃(のが)れましょう   

Well, maybe time's gonna wear you out  「時」は 人を疲れさせることもあるけど
Or maybe you're gonna come around , or  そこから立ち直ることだって できるはず
We'll just wait and see, oh yeah...  私たちはただ、 その成り行きを見守っているだけ

But you can rain on me  でもあなたは (そんな)私の邪魔をすることもできる
Yeah, you can rain on me  そう、あなたは 私を引き止めることだってできるのよ
But you can rain on me  でもあなたは (そんな)私の邪魔をすることもできる
Yeah, you can rain, rain on me  そう、あなたは、私を引き止めることだってできるでしょ

Yeah, you can rain on me...  そうよ、あなたは私を引き止めてくれたっていいはず・・・



※ I waved..: 手を振って~に別れを告げた。
※ shooting star: 流れ星。 流星。
※ once had: 以前、かつて。

※ in mid air: 空中に。
※ I don't care: 気にしない。 構わない。 どうでもいい。
※ go nowhere: 行き着く所のない。 どこにも行きようがない。
※ rain on someone('s parade): ~(の気分や計画を)台無しにする。 ~に水を差す。

※ there is a time: ~の時がある。
※ get it wrong: 間違った思い込みをする。 勘違いする。 早飲み込みである。
※ all the time: その間ずっと。 四六時中。 のべつ幕なしに。

※ robber: 強盗。泥棒。(1番の歌詞の "lover" と掛けていますが、日本語にするとつまらないですね)
※ someone else: 他の誰か。
※ to care: 世話をする。 面倒を見る。 心配りをする。

※ tumble down: 流れ落ちる。 崩れ落ちる。 転げ落ちる。 転落する。
※ (both) one's feet on the ground: 足が地に着いている。 現実的に物事を考えている。
※ run fast: 速く走る。 急いで駆け込む。
※ run free: 自由に走る。 自由にさせる。

※ gonna = going to: ~するだろう。 ~するつもりだ。
※ wear out: 疲れさせる。 すり減らす。 摩滅させる。 間に入る "you" は「あなた」というより、不特定多数の「人」と解釈しています。
※ come around: 元に戻る。 意識を回復する。
※ wait and see: 成り行きを見守る。 様子を見る。 静観する。 時機を待つ。 
 

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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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No title

いつもこちらの歌詞と対訳を見るのが楽しみで更新されているか覗きに来るのが日課のようになってしまいました。
特に語学力不足の私にとっては対訳の後に熟語を列記して下さるなど、きめ細かい心遣いが大変有り難く感謝しています。
いつも、ありがとうございます。
更新、嬉しかったです!

knmeik さん、こんにちは

このブログは検索で訪ねて来る人がほとんどで、更新してもしなくても大してアクセス数は変わらないのですが、それでも反応があるとやる気も出るので有難く思っています。

このところ週に一回くらいのペースで更新しておりますが、更新状況はツイッターでお知らせしていますし、RSSを利用すると登録しているブログの更新状況が分かって便利です。

熟語に関しては、自分の訳に間違いがないか確認のために調べているところもあるもで、自分自身の勉強にもなっています。
そろそろ梅雨明けも近いようなので、現在は夏向けの曲を幾つかリストアップして歌詞を訳しているところです。

コメント、ありがとうございました。
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Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
訳詞を掲載したい場合は、記事へのリンクを貼るという形にして下さい。

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