324. Sun Comes Up, It's Tuesday Morning ある火曜の朝に

Sun Comes Up, It's Tuesday Morning ある火曜の朝に : 
Cowboy Junkies カウボーイ・ジャンキーズ

 カウボーイ・ジャンキーズ1990年のアルバムのオープニングを飾る曲で、ファースト・シングルとしてリリースされました。 元々ヒット・チャートとは無縁な音楽をやっている彼らですが、地元カナダのシングル・チャートで22位、アメリカのモダン・ロック部門では11位となっています。


Alubm : Caution Horse (Import)
  ザ・コーション・ホーシス

Released: 1990
Written by: Michael Timmins (マイケル・ティミンズ)
Produced by: Peter Moore, Michael Timmins

  Cowboy Junkies
(L to R) Michael, Margo, Peter, Alan
 From Wikipedia, the free encyclopedia 

 メジャー・レーベルからのレコードとしては二枚目となるこのアルバムからは、ずっと以前に "Rock and Bird" (ロック・アンド・バード:25回目)という曲を採り上げたことがあります。 どちらもヒット・チャートを賑わすような曲ではありませんが、独自の世界があって当時はよく聴いていました。

 1990年というと、アメリカでは グランジオルタナティヴ・ロック といったムーブメントが台頭してきた頃でしたが、一方のカナダでこうした音が創り出されていたのは興味深いことです。 轟音をバックに日頃の鬱憤をぶちまけるのがロックだとすれば、感情を抑えたマーゴ・ティミンズの低い歌声は、その対極にある音と言えるでしょう。 「太陽が昇る、火曜日の朝」―というタイトルではありますが、これはどちらかというと夜に聞きたい音楽です。

Cowboy Junkies:
  Michael Timmins (マイケル・ティミンズ) – guitar
  Margo Timmins (マーゴ・ティミンズ) – lead vocals
  Peter Timmins (ピーター・ティミンズ) – drums
  Alan Anton (アラン・アントン) – bass

Additional musicians:
   Jeff Bird(ジェフ・バード) – fiddle, harmonica, mandolin
   Kim Deschamps(キム・デスチャンプス) – pedal steel guitar, dobro, bottleneck slide guitar
   Jaro Czwewinec(ジャロ・クツェウィネック) – accordion
(※アルバムにはこの他に、デヴィッド・ヒュートンという人がパーカッションで参加しているようです)

Sun Comes Up, It's Tuesday Morning 『ある火曜の朝に』を聴く: (3:58)
(※開くまでに時間がかかりますが、のんびりお待ち下さい。 しばらくすると、自動的に再生が始まります)

  ●歌詞と対訳●

Sun comes up, it's Tuesday morning  太陽が昇る、火曜日の朝
Hits me straight in the eye  (光が)直接 目に差し込んでくる ※
Guess you forgot to close the blind last night  あなた 昨夜ブラインドを閉め忘れたでしょ
Oh, that's right, I forgot, it was me  あぁそうね、忘れてた、それは私の方だったわ

I sure do miss the smell of coffee in the morning, 朝のコーヒーの匂いが恋しい
The sound of water splashing all over the bathroom,  バス・ルームから聞こえる水跳ねの音
The kiss that you would give me even though I was sleeping, 寝てる私にあなたからのキス
But I kind of like the feel -   でも私は 何となくこんな感触が好き ※
of this extra few feet in my bed  ベッドの中に 誰か他の人の脚のある (こんな感覚が)
Telephone's ringing, but I don't answer it  電話が鳴ってるけど、でも私は出ない
'cause everybody knows     だって 誰にでも分かるでしょ
that good news always sleeps till noon   いい知らせなんて 正午まで無いことくらい

Guess it's tea and toast for breakfast again  朝食はまた 紅茶とトースト(だけ)になりそうね
Maybe I'll add a little T.V. too    テレビも ちょっと点(つ)けて
No milk!     ミルクは要らない!
God, how I hate that   もう、それ嫌いなのよ ※
Guess I'll go to the corner,  そこの角(かど)まで行って
get breakfast from Jenny  ジェニーのとこで 朝食をゲットしてこよう
She's got a black eye this morning,    彼女、 今朝は目(の周り)に青アザができてる
"Jen how'd ya get it?"  「ジェン、それどうしたの?」―(って聞いたら) ※
She says, "Last night, -    彼女の言うには、「昨夜の、
Bobby got a little bit out of hand" ボビーは ちょっと手に負えなかったの」―だって ※

Lunchtime. I start to dial your number  ランチタイムに、あなたの電話番号をダイヤルしながら
Then I remember -    それから 思い出したように
so I reach for something to smoke    何か吸えそうな煙草に手を伸ばし
And anyways I'd rather listen to Coltrane ともかく、それより(ジョン)コルトレーンでも聴いてみる
Than go through all that shit again  それからまた つまらない時を過ごすの ※  

There's something about an afternoon spent doing nothing  午後は 特に何をするでもなく
Just listening to records and watching the sun falling  レコードを聴きながら日が沈むを眺め
Thinking of things that don't have to add up to something 大して役に立たないことを考える
And this spell won't be broken  この魔法の呪文は 破れそうにないわ ※ 
By the sound of keys scraping in the lock ドアの錠(かぎ)に触れる鍵(キー)の音を聞いても ※

Maybe tonight it's a movie  たぶん今夜は (TVで)映画をやるでしょう
With plenty of room for elbows and knees  肘(ひじ)や膝を伸ばす充分なスペースもあるし ※
A bag of popcorn all to myself,  ポップコーンの袋も 全部わたしのもの
Black and white with a strong female lead  白黒の 名女優の主演(映画)よ
And if I don't like it, no debate, I'll leave  気に入らなくても、すぐ、席を立てるわ ※

Here comes that feeling that I'd forgotten  忘れかけていたあの感覚が 戻ってきたの 
How strange these streets feel   路上にいるような 不思議な感覚が
When you're alone on them   通りに たった独りでたたずんでいる時のような
Each pair of eyes just filled with suggestion  周りの誰の目も 曰(いわ)くありげに見えて ※ 
So I lower my head,    それで私はうつむいたまま、
make a beeline for home    (蜜蜂みたいに)真っ直ぐ 家へと帰るの ※
Seething inside   心が ざわついたままで ※

Funny,    奇妙なことに、
I'd never noticed    まったく気付かなかったわ
The sound the streetcars make as they pass my window 市電が窓の外を通り過ぎる音にも
Which reminds me -      それで思い出したの
that I forgot to close the blind again   またブラインドを閉め忘れたことを
Yeah,     そうね、
sure I'll admit there are times when I miss you 確かにあなたがいないと寂しい時もあるわ ※
Especially like now -     特に今みたいに
when I need someone to hold me    誰かに抱きしめてもらいたい時には
But there are some things that can never be forgiven  でも 決して許せないこともあるの
And I just gotta tell you   ただし あなたに言っておくけど ※
That I kinda like this extra few feet in my bed  私はベッドの中に、こんな風に誰かの脚があるのが好きなのよ ※


※ Hits me: 直訳すると「私を打つ」です。
※ kind of like: 何となく好き。
※ God: この場合はただの間投詞で、「やれやれ」とか「なんてこった」といった苛立ちを表します。
※ how'd ya = how did you (どうして~したの?)の略で、口語的表現。
※ a little bit: ちょっと、少し。
※ out of hand: 手に負えない、抑えられない。

※ I'd rather: むしろ~の方がいい、どちらかといえば~の方がマシだ。
※ shit: 「糞(みたいな)」という下品な言葉で、「つまらない」とか「くだらない」くらいの意味で使ってます。
※ add up to: 結局~になる。 add up to nothing: 何にもならない、無駄に終わる。
※ spell: 呪文、魔法、魅力。
※ scraping: こすること。 削ること。 この場合は、ドアの錠前に鍵を差し込んで回す音でしょう。

※ plenty of room: 余裕(スペース)が充分(たっぷり)ある。
※ no debate: 討論無しで、即決で。
※ suggestion: 暗示、示唆、ほのめかし。
※ make a beeline for home: (ミツバチが帰巣する時まっすぐ帰ることから)「まっすぐに家へと帰る」
※ seething: 沸騰している、煮えくり返る、逆巻いている、激しい。
※ admit: ~を認める。
※ miss: ~が無くてさびしい。
※ gotta = got to : ~しなくちゃ。 
※ kinda like = kind of like: 悪くないと思う、何となく好き。
※ few feet: 直訳すると「2~3本の脚」となりますが、詩的でないので単に「脚」としておきました。 
 

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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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No title

この曲、発表された当時から好きでした。ちょっと蓮っ葉な感じの女の子のモノローグが淡々と語られ、でも最後の I kinda like this extra few feet in my bed. の意味がわからず横田基地のアメリカ人に訊くも不明瞭な回答しか得られなかった思い出があります。なるほどこういうことなんですね。既に膨大な量の解説をされているようなのでまた遊びに来ます。

And more again さん、こんにちは

カウボーイ・ジャンキーズは好きなグループの一つなので他でも採り上げていますが、こうしたマイナーな曲にコメントが付くとは正直思っていませんでした。

この曲は、名も無い女性の日常の一こまを切り取ったような独り言が並んでいますが、ネイティヴの人でも歌詞に興味の無い人には意味が伝わりにくいのではないかと思います。
私自身は割りと波長が合う人たちなので、ここで採り上げていない曲でも一緒に口ずさんでいます。
あまり一般受けしない人たちなので、滅多に採り上げることはありませんが・・・

コメント、ありがとうございました。
またいつでもどうぞ。
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Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
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