321. Waiting on a Friend 友を待つ

Waiting on a Friend 友を待つ : The Rolling Stones ローリング・ストーンズ

 ローリング・ストーンズ’81年のアルバムの最後に収められている曲で、サード・シングルとしてリリースされました。 アメリカで13位、本国イギリスでは50位となっています。


Alubm : Tattoo You (Import)
  刺青(いれずみ)の男
(試聴可)
Released: 30 November 1981
Written by: Jagger / Richards
Produced by: The Glimmer Twins (Jagger / Richards)
Associate producer : Chris Kimsey (クリス・キムゼイ)
  ローリング・ストーンズについて:
(L to R) Mick, Ronnie, Bill, Keith, Charlie
 フリー百科事典『ウィキペディア』 

 ’81年の曲とは言っても、ニッキー・ホプキンスのピアノが聴こえることからも分かるように、’70年代に録音されたまま眠っていた音源が日の目を見たものでした。 この頃のストーンズはツアーに出る前に新譜を出した方がいいということで、急きょ作られたのがこのアルバムだったとか。 以前にレコーディングしたものの、ボツになっていた曲を引っ張り出して再録音したものが多いようです。
 アルバムはA面がアップ・テンポのロック・サイド、B面がスローなバラード・サイドとなっていて(当時はレコード)、短期間で作った割にはまとまった仕上がりになっていると思います。 ミック・ジャガーによると、パーティでストーンズのレコードをかける人たちが多いので、踊りやすいように分けたのだと言っていました。

 この曲と "Tops" (トップス)は、’73年の "Goat's Head Soup" (山羊の頭のスープ)の音源が使われているようで、ミック・テイラーのギターと、当時のプロデューサーであるジミー・ミラーがパーカッションでクレジットされています。 これは歌詞の無い曲だったので、後からミック・ジャガーがこの歌詞を付けたそうです。

 間奏に聴かれるソニー・ロリンズのサックスも、後からかぶせたものでした。 ミック・ジャガーから「誰かいいプレイヤーを知らないか」とたずねられたチャーリー・ワッツは、ソニー・ロリンズが好きだったので名前をあげてみたものの、大御所だから絶対に無理だと思っていたようです。 でも翌日スタジオに入ったらソニー・ロリンズがいたので、改めて「ミックってすごいな」―と思ったとか。

 そんな訳で、これは古さと新しさが同居したような曲となっていますが、30年経った今聴いても充分通用するのではないでしょうか。 特にミック・テイラーのギターとニッキー・ホプキンスのピアノが好きな私は、他にも眠っている曲があるならもっと出して欲しいくらいでした。



The Rolling Stones :
  Mick Jagger (ミック・ジャガー) – lead and backing vocals
  Keith Richards (キース・リチャーズ) – electric guitar, backing vocals
  Charlie Watts (チャーリー・ワッツ) – drums
  Bill Wyman (ビル・ワイマン: 1993年 脱退) – bass guitar
  Ronnie Wood (ロニー・ウッド:1975- 現在) – electric guitar, backing vocals
  Mick Taylor (ミック・テイラー:1969-'74) – electric guitar on "Tops", "Waiting on a Friend"

Nicky Hopkins (ニッキー・ホプキンス) – piano on "Tops", "Waiting on a Friend"
Jimmy Miller (ジミー・ミラー) – percussion on "Tops", "Waiting on a Friend"
Sonny Rollins (ソニー・ロリンズ) – saxophone on "Slave", "Neighbours", "Waiting on a Friend"

Waiting on a Friend 『友を待つ』を聴く: (4:35)
(※開くまでに時間がかかりますが、のんびりお待ち下さい。 しばらくすると、自動的に再生が始まります)

  ●歌詞と対訳●

Watching girls go passing by   目の前を通り過ぎる 娘たちを眺めるのは ※
It ain't the latest thing   何も 最新の流行(はや)りって訳じゃない ※ 
I'm just standing in a doorway   俺はただ ドアの前に立ちながら
I'm just trying to make some sense   理解しようと努めているだけなんだ ※

Out of these girls go passing by   外を通り過ぎる 娘たちが
The tales they tell of men   男たちについて話す うわさ話を ※
I'm not waiting on a lady    俺は別に 女を待っているんじゃない
I'm just waiting on a friend   俺はただ 一人の友を待っているだけなんだ

A smile relieves a heart that grieves  『微笑みは 悲しい気分を和(やわ)らげてくれる』 ※
Remember what I said    俺が言ったことを 覚えておくといい 
I'm not waiting on a lady    俺は別に 女を待っている訳じゃない
I'm just waiting on a friend   俺はただ 一人の友を待っているだけなんだ

I'm just waiting on a friend   友だちを 待っているだけなんだ
Just waiting on a friend   ただ 友を待っているだけさ
Waiting on a friend   友を待っているのさ
I'm just waiting on a friend...  俺はただ 友だちを待っているだけなんだ・・・

( Saxophone by Sonny Rollins )

Don't need a whore,   娼婦になんて 用は無いし ※
Don't need no booze,   酒なんか 要らない ※
Don't need a virgin priest   処女の修道女にも 興味なんかない ※
But I need someone I can cry to  でも俺には (心から)泣ける誰かが必要なんだ
I need someone to protect   守ってやれる 相手が欲しいんだ

Making love and breaking hearts  愛し合ったり 傷つけ合ったり ※
It is a game for youth   それは 若者向けのゲームさ
But I'm not waiting on a lady   でも俺は 女を待っている訳じゃない
I'm just waiting on a friend   俺はただ 一人の友を待っているだけさ

I'm just waiting on a friend   友だちを 待っているだけなんだ
Just waiting on a friend   ただ 友を待っているだけさ
Waiting on a friend   友を待っているのさ

I'm just waiting on a friend  俺はただ 友だちを待っているだけなんだ
Just waiting on a friend   ただ 友を待っているだけさ
Waiting on a friend...   友だちを待っているんだ・・・


※ watching: 「観察する」とか「監視する」といった意味ですが、それだと堅苦しいので「眺める」としておきました。 「バード・ウォッチング」(鳥を観察する)の「ワッチング」です。
※ latest thing: 最新のもの、流行のもの。
※ make sense: 理解する、理にかなう、筋道が通る。
※ tale: 作り話、(たわいのない)無駄話。 (tales と複数形で)うわさ話、中傷(ちゅうしょう)。
※ relieve: (不安などを)取り除く、軽減する、和(やわ)らげる。 救う、救済する。
※ grieve: 深く悲しむ、悲嘆に暮れる。 (前の "relieve" と並べて韻を踏んでいる)

※ whore: 娼婦、売春婦。
※ booze: 〈話〉酒、ビール、アルコール飲料。
※ priest: 僧侶、司祭、聖職者。
※ making love: セックスすること。 性交。
※ break (someone's) heart: (人を)失恋させる、心を打ち砕く。

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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はじめまして。

Sumi Haruo さま

はじめまして。私もFC2で音楽ブログを更新しています。
このたび、ストーンズの記事を洋楽ジャンルでUPしました際、
こちらのページを参考資料に使わせていただきました。
とても素敵な対訳歌詞ですね。ご自分で作られたのですか。

また、当方のブログにリンクさせていただきました。
洋楽もあるのでよかったら、観てください。

どうもありがとうございました。

kaorin.

Re: はじめまして。

kaorin.さん、こんにちは。 はじめまして。

> とても素敵な対訳歌詞ですね。ご自分で作られたのですか。
対訳は、レコードに附属の和訳に疑問を感じるようになってから、なるべく自分で訳すようにしています。
その方が勉強になるし、無断転載などのクレームも出ないからです。(誤訳などはツッコミが入りますが)

> また、当方のブログにリンクさせていただきました。
> 洋楽もあるのでよかったら、観てください。
先ほどサイトを魅せていただいて、こちらでもリンクさせていただきました。

コメント、ありがとうございます。

音楽同好会(名前検討中 ローリング ストーンズを語る会 友を待つ

ローリング ストーンズ 友を待つ  和訳で プログ検索中です。
この歌の詩の意味を 若い頃 自己的に 解釈したことを思い出します。
フラレタ男が いつまでも その女を 待っている。だけど 男の強がりで 友だちを待っている。あの頃 俺は 女に フラレテばかり で この歌を そんな風に 聞いていたのかなぁ。友達 待っているだけだよ。ただ 友達 待っているだけだよ。
ふっと 今日 思った。おみくじ で 待ち人 という のが 日本にもある。
刺青の男には 隣人 という歌もある。隣人といえば キリストの聖書に ある言葉

Re: 音楽同好会(名前検討中 ローリング ストーンズを語る会 友を待つ

歌詞の解釈の仕方というのは人それぞれで、誰でも自分の気持ちに合うような曲を求めていますから、自己流の解釈で良いのではないでしょうか。

私の場合はあまり深読みはせず、一般的な解釈の仕方で英語を日本語に変換しています。
対訳は英語が苦手な方のための補助的なものですから、原文を読んで自分なりの解釈をしていただければ良いと思っています。
プロフィール

Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
訳詞を掲載したい場合は、記事へのリンクを貼るという形にして下さい。

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