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318. Kid 愛しのキッズ

Kid 愛しのキッズ : The Pretenders プリテンダーズ

 プリテンダーズのセカンド・シングルですが、ファースト・シングルの "Stop Your Sobbing" (ストップ・ユア・ソビン)はキンクスのカヴァー曲でプロデュースもニック・ロウでしたから、実質的にはこの曲が彼ら初のオリジナル曲と言えるでしょう。


Alubm : Pretenders (Import)
  愛しのキッズ
(試聴可)
Released: 1979
Written by: Chrissie Hynde (クリッシー・ハインド)
Produced by: Chris Thomas (クリス・トーマス)

  プリテンダーズについて:
(L to R) Pete, Chrissie, James, Martin
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 1970年代も終わる頃にイギリスから登場したプリテンダーズは、アメリカ人のクリッシー・ハインドを中心に結成されたグループです。 それまでの女性ロッカーというと、単に「革ジャンを着て金切り声を張り上げる」―という形だけのものが多かったのですが、彼女の場合はギターも上手いし、生き様そのものがロックといった感じでカッコよかったです。

 ファースト・シングルでクリッシー・ハインドをプロデュースしたニック・ロウは、彼女がまだ一人だった頃に自分のバンドのギタリストになるよう誘ったそうですが、あくまでも自分のバンドにこだわるクリッシーはそれを断り、リアル・レコードの社長兼マネージャーのデイヴ・ヒルに紹介された三人組と共にプリテンダーズを結成しました。 そしてこの曲の次に発表したサード・シングル "Brass In Pocket" (恋のブラス・イン・ポケット)は全英1位のヒットとなり、それらの曲を含むファースト・アルバムでも全英で1位となっています。

 「ブラス・イン・ポケット」(「ブラス」は英俗で「お金」のこと)も良いのですが、プリテンダーズというと「ギター・サウンド+クリッシーの声」―ということでこの曲を選びました。 間奏に聴かれる流れるようなギター・プレイと、その後にそっとささやくクリッシーの抑えた声に、思わずゾクッとしたのがまるで昨日のことのようです。

 タイトルの "Kid" は普通「子供」のことですが、ここでは年下の若い恋人のことを歌っているようで、男を包み込むような「母性」もそれまでの女性ロッカーにはなかったものでしょう。 プリテンダーズには、男女両方のファンがいたように思います。

The Pretenders:
  Chrissie Hynde – rhythm guitar, lead vocals
  Martin Chambers – drums, backing vocals
  Pete Farndon – bass, backing vocals : 14 April 1983 died (aged 30)
  James Honeyman-Scott – lead guitar, keyboards : 16 June 1982 died (aged 25)

Kid 『愛しのキッズ』を聴く: (3:05)
(※開くまでに時間がかかりますが、のんびりお待ち下さい。 しばらくすると、自動的に再生が始まります)

  ●歌詞と対訳●

Kid, what changed your mood  ねぇ、何があなたの気持ちを変えたの ※
You've gone all sad so   あなたがそんなに 悲しそうにしていると ※
I feel sad too   わたしの気分まで 悲しくなるわ
I think I know,   わたしには 分かるの
some things we never outgrow  何か私たちに 逃れられない苦しみがあって ※

You think it's wrong   あなたはそれが 悪いことだと思ってるんでしょ
I can tell you do,  わたしはやってあげると はっきり言えるけど ※
how can I explain   どうやって説明したらいいのかしら
(When) you don't want me to  あなたがわたしを 必要としない時に


Kid, my only kid  ねぇ、わたしのたった一人の若い人
(You) look so small,   そんなに肩身を狭そうにして ※
(you've) gone so quiet   そんなにおとなしくなってしまって
I know you know what I'm about  わたしがそれを知ってるのは 分かるでしょ
I won't deny it   それは 否定しないけど

But you forgive,   それなのにあなたは 許してしまう、
though you don't understand  自分で分かってもいないのに
(You've) turned your head   あなたは 顔を背(そむ)け ※
(You've) dropped my hand   わたしの手を 振りほどいてしまう

All my sorrow,   その全てが わたしの悲しみ
All my blues    その全てが わたしの憂鬱
All my sorrow   そうしたことの全てが 私の悲しみになるの

(間奏)

Shut the light,   光を閉ざして、
go away   立ち去ってしまう
Full of grace,   思いやりで満たしても、   
you cover your face   あなたは 顔を覆(おお)ってしまう

(間奏)

Kid, gracious kid   ねぇ、やさしい若者のきみ
Your eyes are blue   あなたの目は ブルー(で悲しそう)なのに
but you won't cry   でも あなたは泣こうとしない
I know angry tears are too dear  怒って流す涙も とても愛(いと)しいものだけど ※
You won't let them go   あなたは それ(涙)を流そうとしないのね

Oh oh oh oh, oh oh oh oh ...


※ kid:普通なら「子供」とか「ぼうや」ですが、口語で「若者」とか「青年」や「少年」といった意味にもなり、間投詞として「(ねぇ)きみ」といった親しい人への呼びかけにもなります。子供を相手にしているのでないことは明白ですが、"woman" の時と同様うまい訳語が見つかりません。
※ change mood: 気分(気持ち)の変化。
※ you've gone: 1.きみは~している。 2.あなたは~をやり遂げた。
※ outgrow: 1.~の苦しみから逃れる。 2.~から脱却する。 3.~より大きくなる。
※ I can tell you: 1.断言できる、請け合う、明言できる。 2.正直なところ、実は。

※ look small: 肩身の狭い様子をする。
※ turn one's head: 1.顔を背ける。 2.頭の向きを変える。
※ dear: いとしい、かわいい。 前の tear (涙)と並べて韻を踏んでいます。   


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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
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