317. Chariots Of Fire 炎のランナー

Chariots Of Fire 炎のランナー : Vangelis ヴァンゲリス

 1981年に公開された英国映画「炎のランナー」のタイトル曲で、映画は翌年のアカデミーで4部門を受賞し、この曲も作曲賞を獲得しています。 全米チャートで1位、本国のUKシングル・チャートでも5位となりました。


Alubm : Chariots Of Fire (Import)
  炎のランナー
(試聴可)
Released: 1981
Written by: Vangelis (ヴァンゲリス)
Produced by: Vangelis

  ヴァンゲリスについて:
Vangelis
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 「これは心に希望を、踵(かかと)に翼を持った若者たちの物語である」―というのが当時のキャッチ・コピーでしたが、このコピーにも賞をあげたいくらいです。 この曲は映画のオープニングとエンディングで、若者たちが浜辺を走るシーンで使われていましたが、その光景を思い浮かべるだけで涙がこみ上げてきます。

 タイトルにある "Chariot" はギリシャやローマ時代の馬に引かせる「二輪の戦車」のことで、旧約聖書の『列王記』において、エリヤが突然現れた "chariot of fire" (炎の戦車)に乗せられて天国へ連れて行かれる場面があり、ウィリアム・ブレイクの詩の一節にもそうした描写がある――ということくらいウィキペディアを調べれば書かれていますから、知ったかぶりはこのくらいにしておきましょう。

Elijah went up to heaven
"As they were walking along and talking together, suddenly a chariot of fire and horses appeared and separated the two of them, and Elijah went up to heaven in a whirlwind."
(彼らが共に歩きながら話していると、突然炎に包まれた二輪の戦車と馬たちが現れて彼ら二人をを引き離し、エリヤは疾風の中を天国へと昇って行った。)

 アメリカでは "Chariot" というと、干し草などを運ぶ「荷車」という意味で使われることもあり、"Swing Low, Sweet Chariot" というトラディショナル・ソング(エリック・クラプトンがレゲエ風のアレンジで演奏しています)では、死に瀕した黒人奴隷が荷馬車に積まれて運ばれながら、迎えにきた天使の一団のことを歌っています。 (ガタゴト揺れると痛いから)「やさしく揺れてよ、やさしい荷馬車よ」―といった歌で、あのドヴォルザークの「家路」(「新世界より」)にインスピレーションを与えたとも言われています。 ―というのも聞きかじりなのですが、今回は歌詞が無いので寄り道が多いですね・・・ (道草大好き人間)

 映画は1924年のパリ・オリンピックで金メダルを獲った二人のランナーの実話をもとに構成されています。 ユダヤ人に対する偏見と戦うために走るハロルド(エイブラハム)と、神への信仰のために走るエリックという、まったく対照的な二人のケンブリッジ大学生のエピソードが中心で、映画は1978年にハロルドを追悼する礼拝と、その思い出話から始まります。 イギリス特有の霧で霞んだような風景と、ミレナ・カノネロがデザインした当時の衣装(アカデミー賞を受賞)も素敵で、ミレナ・カノネロ自身もチャーミングな女性でした。

 この映画のことを語り始めるときりが無いのですが、普段はスポーツものが嫌いな人でもこの映画なら楽しめるのではないでしょうか。 まだ国家に栄誉をもたらすための人間ロボット製造機などの無かった時代で、速く走るために専門のコーチを雇うことにも非難が出ていた頃の話です。 そのハロルドのコーチ(ムサビーニ)が場外のホテルの一室で、一番高く掲げられたユニオン・ジャックと国歌の吹奏で愛弟子の優勝を知り、思わず持っていた帽子を拳で突き破って"My son!" (息子よ!)と叫ぶシーン、忘れられません。

Chariots Of Fire 『炎のランナー』を聴く: (3:33)
(※開くまでに時間がかかりますが、のんびりお待ち下さい。 しばらくすると、自動的に再生が始まります)
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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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こんばんは(^0^)

v-206マラソンの曲と言うイメージで聞いちゃうケドv-530

今も、たま~に聞きますe-440 

映画の内容は詳しく知らなかったケドv-356少し判りましたv-221v-222



Re: こんばんは(^0^)

マラソンの曲と言うイメージで聞いちゃうケド、今も、たま~に聞きます。

「炎のランナー」という日本語のタイトルから、運動会とかスポーツ関連で使われることが多いみたいですね。
以前は車のTVコマーシャルで使われていたこともありました。
この映画は今でもたまにTVの洋画劇場で放映されることがありますが、映像もきれいなので機会があればご覧になって下さい。
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Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
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