304. Window On The World ウィンドゥ・オン・ザ・ワールド

Window On The World ウィンドゥ・オン・ザ・ワールド : John Hiatt ジョン・ハイアット

 John Hiatt & The Goners と、初めてバックのゴナーズを名義に加えたジョン・ハイアット2003年のアルバムから、今回は スライド・ギター がご機嫌なこの曲を選んでみました。


Alubm : Beneath This Gruff Exterior
  ビニース・ディス・グラフ・エクスティアリア
Released: May 6, 2003
Written by: John Hiatt (ジョン・ハイアット)
Produced by: Don Smith, John Hiatt, The Goners
  John Hiatt :
John Hiatt
 From Wikipedia, the free encyclopedia 

 "Beneath This Gruff Exterior" (このぶっきらぼうな外観にふさわしい)と題されたアルバムは、The Goners (助かる見込みのない人、落ちぶれた人)とジョン・ハイアットが対等の立場で作り上げたもののようで、甘味料ゼロの苦みばしった男のアルバムとなっています。 オシャレな人向けではありません。

 曲のタイトルは文字通り「世界の窓」や「世界を知る機会」といった意味ですが、ジョン・ハイアットの歌詞らしく "sheep" "sleep" "deep" と似たような発音の言葉を並べて韻(いん)を踏みまくっています。 こうした歌詞は一緒に歌うにはリズミカルで楽しいのですが、要するに英語の駄洒落みたいなものですから、日本語にすると支離滅裂な歌詞になってしまい身もふたもありません。 でも、たまにはこんなのも良いでしょう。

John Hiatt & The Goners:
  John Hiatt (ジョン・ハイアット) - Guitar, vocals
  Sonny Landreth (サニー・ランドレス) - Electric Guitar, Slide guitar, Background vocals
  David Ranson (デイヴ・ランソン) - Bass guitar
  Kenneth Blevins (ケネス・ブレヴィンス) - drums, Background vocals

Sonny Landrethサニー・ランドレス)について:
 サニー・ランドレスはゴナーズの一員としてギターを弾いていますが、ソロでもオリジナル・アルバムを何枚も出しているギタリストです。 左手小指にスライド・バーをはめて演奏する「ビハインド・ザ・スライド」という奏法を編み出した人ですが、そのサニー・ランドレスがジミー・バフェットのアルバムでもこの曲を演奏しているので、今回は聴き比べも兼ねて両方を並べてみることにしました。

License to ChillJimmy Buffett: License to Chill (Dig) / License to Chill (2004)

 これは "Licence to Kill" 「殺しのライセンス」をもじったアルバム・タイトルで、アメリカでも「寒い」親父ギャグをかますオジさんはいるのです。
〔ちなみに、"Licensed to Ill" 「ライセンス・トゥ・イル」というアルバムもあります〕

→ Jimmy Buffett (ジミー・バフェット) のヴァージョン(3:35) を聴く:

 この ジミー・バフェット という人、アメリカでは長者番付にも載るくらい有名な人なのですが、日本ではほとんど無名と言ってよいでしょう。 もっとも有名と言ってもそれはベストセラー作家としてであったり、レストラン・チェーンの経営者としてであって、音楽に関しては「お気軽カントリーおじさん」といったところでしょうか。
 この曲を含むアルバムはナンシー・グリフィスなど多彩なゲストを招いてデュエットしておりますが、肩の凝らないアルバムとして安心して聞き流せます。

 サニー・ランドレスはここでもカッコいいギターを弾いていますが、こちらの方が1年ほど経ってこなれているせいか、オリジナルよりも伸びやかに聴こえます。 サニー・ランドレスはジミー・バフェットのツアー・ギタリストとしても参加しており、翌年のライヴ・アルバム "Live at Fenway Park" では "Coral Reefer Band" というバンドの一員として名前がクレジットされていました。

Window On The World 『ウィンドゥ・オン・ザ・ワールド』を聴く: (3:36)
(※開くまでに時間がかかりますが、のんびりお待ち下さい。 しばらくすると、自動的に再生が始まります)

  ●歌詞と対訳●

A broken promise I kept too long   長いこと守り過ぎて 破られた約束
A greasy shade and a curtain drawn   うす汚れたブラインドと 裂けたカーテン ※
A broken glass and a heart gone wrong   割れたグラスと うまくいかない心 ※
That’s my window on the world   それは 俺の世界の窓なのさ ※

A cup of coffee in a shaky hand   震える手の中の 一杯のコーヒー
Wakin’ up in a foreign land   異国の地で 目を覚ます
Tryin’ to act like I got somethin’ planned  何か計画があるかのように 振舞うこと
That’s my window on the world   それは俺の 世界を知る機会なのさ

(Chorus 1)
That’s my window on the world   それは 俺の世界の窓なのさ
Could you stand a little closer, girl   もう少し そばに来てくれないか、ガール
Don’t let mama cut those curls   ママに そのカール(巻き毛)を切らせるな ※
That’s my window on the world   それは 俺の世界の窓だから

(間奏) [Guitar Solo: Sonny Landreth (サニー・ランドレス)]

In broad daylight that circus tent   サーカスのテントが 白昼堂々と ※
pulled up stakes, I don’t know where it went 土地を引払うけど、どこに行くのか俺は知らない ※
A close dark room with a busted vent   通気口の破れた 閉ざされた暗い部屋
That’s my window on the world   それは 俺の世界の窓なのさ

I think about you when I’m countin’ sheep  (ベッドで)羊を数えながら お前のことを思うけど
I think about you, then I can’t sleep   お前のことを思うから、俺は眠れないんだ
I think the ocean is just so deep   その(愛の)大海原は それほど深いと思ってる ※
That’s my window on the world   それは 俺の世界の窓だから

(Chorus 2)
That’s my window on the world   それは 俺の世界の窓なのさ
Could you stand a little closer, girl   もう少し そばに来てくれないか、ガール
The Queen of Sheba meets the Duke of Earle   シバの女王は アールの公爵に会う ※
That’s my window on the world   それは 俺の世界の窓だから

(間奏)

Down on Indiana Avenue   インディアナ通りを行く
Wes and Jimmy, man they played the Blues  ウェスとジミー、彼らはブルースを演(や)るけど
I guess they were only passin’ through  俺は彼らが ただ通り過ぎるだけだと思う
That’s my window on the world   それは 俺の世界の窓だから

(Chorus 1)
That’s my window on the world   それは 俺の世界の窓なのさ
Could you stand a little closer, girl   もう少し そばに寄ってくれないか、ガール
Don’t let mama cut those curls   ママに そのカール(巻き毛)を切らせるな
That’s my window on the world   それは 俺の世界の窓だから

(Chorus 2)
That’s my window on the world   それは 俺の世界の窓なのさ
Could you stand a little closer, girl   もう少し そばに来てくれないか、ガール
The Queen of Sheba meets the Duke of Earle   シバの女王は アールの公爵に会う
That’s my window on the world   それは 俺の世界の窓だから


※ greasy: 脂で汚れた、ベタベタした、グリースを塗った。
※ shade: シェード(日除け)。 (窓に取り付ける)ロール・スクリーン。(巻き上げ式)ブラインド。
※ gone wrong: うまくいかない、まずかった、問題があった。
※ window on the world: 世界の窓、世界を知る機会。
※ in broad daylight: 白昼堂々(公然)と。
※ curl: カール(巻き毛)。 前の行の "girl" と並べて韻を踏んでいるだけでしょう。

※ pull up stakes: 「(土地の境界の)杭を引き抜く」の意味から、「土地を処分して立ち退く」、「転居する」、「引き払う」、「引っ越す」
※ so deep: この辺り、"sheep" "sleep" "deep" と並べて韻を踏んでいます。
※ the Duke of Earle: 「アールの公爵」と訳しましたが、ほとんど意味不明です。 ここも前の "girl" と "Earle" を並べて韻を踏んでいるだけでしょう。
"Duke of Wellington" (ウェリントン公爵)と言えば昔の英国首相ですが、「デューク」の愛称で思い当たるのは"Duke Ellington" (デューク・エリントン)です。


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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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