294. Love Has No Pride ラヴ・ハズ・ノー・プライド

Love Has No Pride ラヴ・ハズ・ノー・プライド : Bonnie Raitt ボニー・レイット

 ボニー・レイットのセカンド・アルバムから、アルバムの最後に収められている切ないバラードです。 このアルバムからシングル・カットされた曲はありませんが、隠れた名曲の一つとして採り上げてみました。


Give It Up
Alubm : Give It Up
  ギヴ・イット・アップ
(試聴可)
Released: September, 1972
Written by: Eric Kaz (エリック・カズ), Libby Titus (リビー・タイタス)
Produced by: Michael Cuscuna

  ボニー・レイットについて:
Bonnie Raitt
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 このアルバムをリリースした頃のボニー・レイットはまだ22歳くらいでしたが、本格的なスライド・ギターが弾けてブルースを歌える女性のいたことが驚きでした。 もっともヒットするような曲をあまりやらなかったために売れることも無く、彼女がブレイクしたのは’80年代も終わりになってレコード会社を移籍してからのことです。 その辺りのことは、以前 "I Can't Make You Love Me" (夕映えの恋人たち:133回目)を採り上げた時に少し触れました。

 このアルバムには多くのミュージシャンが参加していて、曲を書いたエリック・カズもピアノやヴォーカルのクレジットがありますが、この曲に関してはベース以外はボニー・レイットが一人で演(や)っています。 ギターもエレクトリック・ギターのスライドではなく、アコースティック・ギターを弾きながら静かに歌っていますが、こうした歌い方をされるとかえってグッときてしまうのですね・・・
 この曲はその後様々な人たちがカヴァーして、曲を書いたエリック・カズやリビー・タイタス自身もセルフ・カヴァーしていますが、オリジナルのこのヴァージョンを越えるものは無いでしょう。

  Bonnie Raitt - acoustic guitar, piano, vocals
  Freebo - fretless bass (Fender)

Love Has No Pride 『ラヴ・ハズ・ノー・プライド』を聴く: (3:46)
(※開くまでに時間がかかりますが、のんびりお待ち下さい。 しばらくすると、自動的に再生が始まります)


Don't Cry Now Don't Cry Nowドント・クライ・ナウ (1973)
 ボニー・レイットのアルバムが出た翌年に、リンダ・ロンシュタットがこの曲をカヴァーしています。 シングル・カットされたこともあって、全米51位と中ヒットくらいにはなりました。 オリジナルに比べると楽器の編成が多く、後半にはストリングスも入ります。
→ Linda Ronstadt (リンダ・ロンシュタット)のヴァージョンを聴く:


Tracy Nelson Tracy Nelson (1974)
 ブルースやカントリーを歌うトレイシー・ネルソンもこの曲をカヴァーしています。 アルバム・ジャケット同様暗く重い感じになっていますが、歌う人によって同じ曲でも随分と変わることが良く分かるでしょう。
→ Tracy Nelson(トレイシー・ネルソン)のヴァージョンを聴く:



American Flyer American Flyer American Flyer & Spirit of a Woman (1976)
 この曲を書いたエリック・カズ自身が、その後自らの在籍したグループでセルフ・カヴァーして自分で歌っています。 今聴くといかにもウェスト・コースト・サウンドといった爽やかなナンバーに仕上がっていますが、作者の意図した音がこれだとしたら名曲は生まれていなかったでしょう。→ Eric Kaz (エリック・カズ)の歌うヴァージョンを聴いてみる:

  ●歌詞と対訳●

[1.]
I've had bad dreams   私は 悪い夢を見てきた
too many times,   これまでに 数え切れないほど ※
to think that they   そのことを 考えてみても
don't mean much any more.   今はもう どうでもいいこと ※

Fine times have gone   素晴らしい時は過ぎて
and left my sad home,   この悲しみの家から 去っていった
friends who once cared   かつて気にかけてくれた 数人の友だちも
just walk out my door.    この家から 立ち去って行った ※

(chorus:)
Love has no pride    愛にプライド(誇り)は無くなる   
when I call out your name.   あなたの名を 大声で叫ぶ時に
Love has no pride    愛はプライドを失くす
when there's no one left to blame.   とがめる人が去って 誰もいなくなった時には
I'd give anything    私は 何だってするでしょう ※
to see you again.   また あなたに会えるなら

[2.]
I've been alone   私は ずっと独りだった
too many nights   あまりにも 多くの夜を
to think that you   あなたのことを 思う
could come back again.   また 戻って来ることを

But I've heard you talk:   でもあなたが話すのを聞いたの:
"She's crazy to stay."   『彼女が(あの家にまだ)居るなんて どうかしてる』と
But this love hurts me so,   でもこの愛は あまりにも私を傷つけた
I don't care what you say.   あなたが何を言おうと かまわないわ ※

(chorus:)
Love has no pride    愛にプライド(誇り)は無くなる   
when I call out your name.   あなたの名を 大声で叫ぶ時に
Love has no pride    愛はプライドを失くす
when there's no one left to blame.   とがめる人が去って 誰もいなくなった時には
I'd give anything    私は 何だってするでしょう
to see you again.   また あなたに会えるなら

(bridge:)
If I could buy your love,    あなたの愛を 買うことができるなら、
I'd truly try my friend.    友だちを ひどく苦しめることだってするでしょう ※
And if I could pray,     もし私に お祈りができるなら、
my prayer would never end.   私の祈りは 終わることは無いでしょう

But if you want me to beg,   あなたが私に 物乞いするよう望むなら
I'll fall down on my knees;   私はひざまずいて お願いするでしょう; ※
asking for you to come back...   あなたが戻って来てくれるようにと・・・ ※
I'd be pleading for you to come back...  戻ってくれるようにと嘆願して・・・
begging for you to come back,   あなたに戻って来てと こいねがうでしょう、
to me.       私のもとへと

(chorus:)
Love has no pride    愛はプライド(誇り)を失くす   
when I call out your name.   あなたの名を 大声で叫ぶ時に
Love has no pride    愛はプライドを失くす
when there's no one left to blame.   とがめる人が去って 誰もいなくなった時には
I'd give anything    私は 何だってするでしょう
to see you again.   また あなたに会えるなら

Yes, I'd give anything   そう、私は何だってするでしょう
to see you again.    また あなたに会えるのなら


※ many times: 何度も。
※ not mean much: 大した問題ではない、深い意味はない、どうでもいい。
※ any more: これ以上、もはや、今更、今では。
※ my door: この場合は「戸口」というより、「私の家」という感じで訳しています。
※ would give anything to..: (~するためなら)何でもあげる、何でもやります。(I'd = I would)

※ I don't care: 構わない、気にしない。
※ try: 苦しめる、悩ませる、手こずらせる。
※ fall on one's knees: 膝を折る、ひざまずいて嘆願する。
※ asking: 頼み、願いごと。 


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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
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