289. Be Nice to Me ビー・ナイス・トゥ・ミー

Be Nice to Me ビー・ナイス・トゥ・ミー : Todd Rundgren トッド・ラングレン

 トッド・ラングレンのセカンド・アルバムからシングル・カットされた曲で、アメリカで71位、カナダのチャートで92位と、中ヒットくらいにはなりました。


Alubm :    Runt. The Ballad of Todd Rundgren
 
 
ラント:ザ・バラッド・オブ・トッド・ラングレン
(試聴可)
Released: June, 1971
Written by: Todd Rundgren
Produced by: Todd Rundgren (トッド・ラングレン)
  トッド・ラングレンについて:
Todd Rundgren
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 トッド・ラングレンというと二枚組みのサード・アルバムでやっと売れ、そこから2曲のヒット・シングルも出ていますが、そちらはちょっとポップ過ぎるので、この地味なセカンド・アルバムの方を良く聴いていました。 こちらはアメリカのアルバム・チャートで214位と、一番売れなかったアルバムみたいですが・・・

 セカンド・アルバムはファースト・アルバム同様 "Runt" (Todd Rundgren , Hunt Sales , Tony Sales) というトリオ名義になっていますが、このアルバムでは他のミュージシャンも参加していてそれほど明確なものではありません。 このアルバムを出した頃のトッドは23歳になったばかりですが、ほぼバラード中心の静かな曲が並んでいます。
 ジャケットの首吊り写真は、「こんな地味なアルバムを出すなんて自殺行為だ」―という意思表示のようにも見えますが、自分を客観的に眺められる人というのはそうしたジョークを楽しむ気持ちの余裕があるということで、そう簡単に死んだりはしません。
 ジャケットのイメージにピッタリの悲しげな曲といえば、隠れた名曲の一つである "Wailing Wall" (ウェイリング・ウォール)がありますが、あまり一般的ではないので今回は(このアルバムの中では)割とポップなこの曲を選んでみました。

 人間の中には一人でいると寂しがる人と、自分一人で何でも出来て一人でいる方が楽しいという人がいますが、トッド・ラングレンの場合は典型的な後者でしょう。 このアルバムでもベースとドラム以外の楽器はほとんど自分一人で演奏し、作曲もプロデュースも全部自分でやっていて、一人でいても結構楽しそうです。
 この曲は後半にかけて徐々に盛り上がり、途中から入るハンド・ベルの音色も楽しいのですが、歌詞の内容は恋愛感情無しと割り切ったセックスを歌ったものです。 タイトルは直訳すれば「ぼくに優しくして」―ですが、平たく言えば「やらせておくれ」―といったところでしょうか・・・

この曲のミュージシャン:
Todd Rundgren - guitar, keyboards, vocals
Tony Sales - bass
Norman D. Smart - drums

Be Nice to Me 『ビー・ナイス・トゥ・ミー』を聴く: (3:27)
(※開くまでに時間がかかりますが、のんびりお待ち下さい。 しばらくすると、自動的に再生が始まります)

  ●歌詞と対訳●

No catch   (きみを)ものにするつもりは無いし ※
No strings   (セックス以外に)何の条件も無いし ※
None of the usual things   決まりごとだって無い ※
I'm happy just to lay and look   ぼくはただセックスして 見つめていれば幸せさ ※
Let's throw out the book   本なんて 投げ捨てて ※
Now we're off the hook   今ぼくらは (電話の)受話器も外して ※
And      そして、
Please just be nice to me  ただ ぼくに優しくしておくれ
Won't you be nice to me   ぼくに良くしてくれないか

So tired    とても疲れて
So sad    とても悲しくて
So sick of being had   それほどウンザリしている ※
By everyone who comes along   やって来る すべての者たちに ※
Would it be so wrong   それは そんなに間違ったことかい?
If you played along   もしきみが 一緒にやってくれるなら ※
And
Please just be nice to me  ただ ぼくに優しくしておくれ
And
Would it bring you down   きみは ウンザリするだろうか ※
If I hang around    ぼくが きみに付きまとうと ※
Just be nice to me   ただ ぼくに良くして欲しいだけなんだ

It's been a long, long time   ずっと、ずいぶんと長いこと ※
Since I felt so fine   ぼくが素敵な気分でいられた間
And
I know your love is fine  きみの愛が素晴らしいことは 分かっていたよ
I know what's on your mind  ぼくは きみの心の中を知っているから
But        でも、
Don't laugh   笑わないで
Don't cry     泣かないで
Don't make me wonder why   ぼくに「どうして?」って思わせないで ※
You're doing what you're doing now  きみが今することが きみのすること
Can't you see, somehow   わかるだろ、ともかく
It's the wrong time now   今は うまく行かない時だから
So        だから、
Please just be nice to me.   どうかぼくに優しくしておくれ


Be nice to me   ぼくに良くして
It's been a long, long time    ずっと、ずっと長いこと
Since I felt so fine   ぼくが素敵な気分でいられた時から
Just be nice to me...  ただ ぼくに優しくしておくれ・・・



※ catch: 捕まえること、罠(わな)。 (結婚の)良い相手、捕まえた良い女(男)。
※ no-strings: 無条件の。 "no strings attached sex" 恋愛感情抜きの、それ以外は求めないセックス。 "no strings attached relationship" (性行為以外は何も求めない)セックスだけの関係、セックス・フレンド。
※ usual thing: お決まりのこと、いつものこと。 (俗)月経。
※ lay: (俗)横になる。 セックスする。
※ book: 普通に訳せば「本」ですが、「規則」とか「予約」という意味にもなります。
※ off the hook:1.(困難、窮地を)脱する。 2.(受話器などを)外して。 この箇所、語尾を "look" "book" "hook" として韻を踏んでいる。

※ be nice to..: ~に優しくする、~に良くする、~に親切にする。
※ sick of (being)..: ~にうんざりしている、~に飽き飽きしている。~しているのが嫌になる。
※ come along: やって来る。 (一緒に)付いて来る。
※ play along: 協力する、調子を合わせる、一緒にプレイする。 この部分も語尾を "along" "wrong" "along" として韻を踏んでいる。
※ bring down: 落ち込ませる、気を滅入らす、意気消沈させる。
※ hang around: 1.まつわりつく、付きまとう。 2.ブラブラする、うろつく、ウロウロする。

※ it's been a long time since: ずいぶん長い間。 "it's been a long time" だと「久しぶり」という挨拶にも。
※ wonder why: 「どうして?」、「なぜ?」と不思議に思う。
※ wrong time: まずい時、不運な時、悪い時、ふさわしくない時。


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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
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