287. Clair クレア

Clair クレア : Gilbert O'Sullivan ギルバート・オサリバン

 "Alone Again" (アローン・アゲイン)のヒットを受けてリリースされたセカンド・アルバムからのシングル曲で、本国イギリスとアイルランドで1位、アメリカでも2位の大ヒットとなっています。 「アローン・アゲイン」はシングル曲なので後からファースト・アルバムにプラスされましたが、日本ではセカンド・アルバムのこの曲と差し替えられ、アルバム・タイトルも「アローン・アゲイン」に変更されて発売されるという暴挙がなされたことがありました。


Japanese EP
Alubm : バック・トゥ・フロント
  ベスト・オブ・ギルバート・オサリバン

Released: 1972
Written by: Ray O'Sullivan (ギルバート・オサリバン)
Produced by: Gordon Mills (ゴードン・ミルズ)

  ギルバート・オサリバンについて:
Gilbert O'Sullivan
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 以前にやった "Alone Again" (アローン・アゲイン:6回目)もそうですが、ギルバート・オサリバンの書く歌詞は結論先延ばし型なので、最初の歌詞を聴いただけでは意味がつかみにくいものになっています。 更に文章の途中の変なところで歌詞を切って歌っているので、歌に合わせて文章を区切るとますます意味が分かりにくいものとなってしまいます。

 この曲は一見恋人のことを歌っているようにも聴こえますが、"Clair" (クレア)というのはギルバート・オサリバンのプロデューサー兼マネージャーでMAMレコードの主催者でもあった Gordon Mills (ゴードン・ミルズ)の娘の名前で、曲の最後に女の子の笑い声が聞こえることで、実は幼い子供だったというオチが入ります。
 歌詞の中に「レイおじさん」という名前が出てくるのはギルバート・オサリバンの本名が "Raymond Edward O'sullivan" (レイモンド・エドワード・オサリバン)だからで、作曲者名は "Ray O'Sullivan" となっています。国内版のシングルには、「恩人ゴードン・ミルズの3才の娘、クレアちゃんへの心あたたまる愛の歌!」と書かれていました。

 この曲からも分かるように、公私共に家族ぐるみの付き合いをしていたギルバート・オサリバンとゴードン・ミルズのコンビは、その後も "Get Down" (ゲット・ダウン)、"Why, Oh Why, Oh Why" (ホワイ・オー・ホワイ・オー・ホワイ)、 "Christmas Song" (クリスマス・ソング:200回目)などのヒット曲を連発していましたが、ロイヤリティの取り分でミルズが多く取り過ぎていたことで二人の間に争いが起ります。 当然コンビは解消で、肝心の音楽活動も満足にできないということになってしまいました。 ビートルズ解散後にやっとヒット曲を出せるようになったポール・マッカートニーが、「今はギルバート・オサリバンが休んでくれているから」―という冗談を言っていたほどでしたから・・・

 そして長い裁判の末、ギルバート・オサリバンが勝訴して損害賠償額の700万ポンドを受け取った時には1982年になっていました。 ゴードン・ミルズは1986年に死去し、ギルバート・オサリバンもその後ヒット・チャートを賑わすことはありませんでした。
 レイおじさんとクレアちゃんはどうなったかというと、おじさんの方は1980年にノルウェー人のガールフレンド "Aase" (オーゼ)さんと結婚し、その年の終わり頃に最初の娘が生まれ、その年には古巣のCBSレコードに戻っていますから、歌のようにはならなかったみたいですね・・・


Clair 『クレア』を聴く: (3:01)
(※開くまでに時間がかかりますが、のんびりお待ち下さい。 しばらくすると、自動的に再生が始まります)

  ●歌詞と対訳●

Clair    クレア
The moment I met you, I swear   きみと会ったとたん、本当に ※
I felt as if something, somewhere   まるでぼくの中で、何かが、どこかで ※
Had happened to me   起ったような気がしたんだ ※
which I couldn't see   ぼくには 想像もできないことがね ※
And then -   それからね

the moment I met you, again   また きみと会った時には
I knew in my heart   ぼくの心の中で
that we were friends   ぼくらはもう 友だちだって分かっていたよ
It had to be so    そうなるべきだって
it couldn't be no    そうでないなんて ありえないさ

But try - as hard as I might do  でも 一生懸命に考えてみても ※
I don't know why   ぼくには どうしても分からないんだ
You get to me - in a way  きみがぼくと 知り合いになったことが ※
I can't describe   うまく説明できなくてさ

Words mean so little   言葉なんて ほとんど意味を失くしてしまうよ
when you look up and smile   きみがぼくを見上げて 微笑む時には
I don't care what people say  人が何と言おうと 構うもんか ※
to me you're more than a child  ぼくにとって きみは子供以上の存在だから
Oh, Clair   あぁ、クレア
Clair    クレア

Clair    クレア
If ever a moment so rare - was captured -  もし最高のひと時を つかむことができるなら ※
for all to compare    他のあらゆるものと 比べた中で
That moment is you   そのひと時というのは きみといることさ
in all that you do   きみがする あらゆることなんだ
But why -    でも どうして

in spite of our age difference do I cry  こんなに歳が違うのに ぼくは泣いてしまうのか ※
Each time I leave you   いつもぼくは きみと別れるたびに
I feel I could die   死んでしまいそうな気分になるんだ

Nothing means more to me  ぼくにとって それ以上のものはないよ
than hearing you say   きみがこう言ってくれるのを 聞くこと以外に
"I'm going to marry you   『わたし あなたと結婚したいの、
Will you marry me?    わたしと結婚してくれる?
Uncle Ray?"    レイおじさん』ってね ※
Oh, Clair   あぁ、クレア
Clair    クレア

(間奏)

Clair    クレア
I've told you before   前にも 言っただろ
"Don't you dare!"   「おやめなさい!」 ※
"Get back into bed."   「ベッドにお戻り」
"Can't you see that it's late"  「もう遅いのが 分からないのかい?」 ※
"No you can't have a drink"  「だめ、もう飲んじゃ駄目だって」
"Oh all right then   「あぁ、わかったよ
but wait just a minute"   でも ちょっと待っておくれ」

While I in an effort to babysit  こうして子守をしている間に ※
catch up on my breath   自分の呼吸(いき)を 整えるから ※
What there is left of it.  やり残したことは なんだっけ?
You can be murder  きみはまったく 手に負えなくなるね ※
at this hour of the day  一日のうちで この時間帯になると

But in the morning the sun  でも 朝の光を浴びる頃には
will see my lifetime away  自分の生き方を 離れて眺められるはずさ  
Oh, Clair   あぁ、クレア
Clair    クレア

Oh, Clair   あぁ、クレア・・・



※ I swear: 誓って、本当に。
※ I felt as if: まるで~のように感じた、まるで~のような気分になった。
※ (something) have happened to..: ~(の身に)何かが起る。
※ I couldn't see: 見えない。 想像することができない。
※ as hard as: 懸命に、必死に、思い切り。
※ in a way: ~のやり方(方法)で、~の形で。
※ I don't care: 構わない、気にしない、私の知ったことじゃない。

※ rare: 素晴らしい、最高の。
※ in spite of: ~にもかかわらず。
※ Uncle Ray: 「レイおじさん」。Raymond Edward O'sullivan がギルバート・オサリバンの本名。
※ Don't you dare!: 「やめなさい!」、「ばか言え!」、「やめてくれ!」、「なんてことを!」
※ Can't you see?: 分からない?、分かるでしょう。
※ effort to: ~しようと努力する。
※ babysit: ベビーシッター(子供の面倒を見る人)をする。 
※ catch up: 遅れを取り戻す、取り返す。 ~に追い付く。
※ murder: 殺人。 (俗)大変難しいこと、耐え難いこと。 

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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
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