276. The Long and Winding Road ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード

The Long and Winding Road ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード : The Beatles ザ・ビートルズ

 ビートルズ最後のアルバムから最後にシングル・カットされた曲で、全米で1位となりました。 ビートルズ内の取り決めで「レノン/マッカートニー」作となっていますが、実際はポール・マッカートニーがスコットランドの自分の農場でピアノに向かって作ったとされる、切ないバラードです。


Alubm : Let It Be (Import)
  レット・イット・ビー

Released: 11 May 1970 (US)
Written by: Lennon/McCartney (実際はポール・マッカートニー)
Produced by: Phil Spector (フィル・スペクター)

  ビートルズについて:
(L to R) John , Ringo , Paul , George
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 このブログではカヴァー曲を除いてビートルズの曲をあまり採り上げていませんが、一つには音楽共有サイトの "Grooveshark" では著作権の問題があるらしく、ビートルズとそのメンバーの曲が聴けないということがあります。
 もう一つは、ビートルズに関してはこれまで実に多くの人たちが色々なことを言っているので、今更そうした「腫れ物」には触りたくないという思いがあるからです。
 この曲もその背景には色々と面倒なことがあるのですが、’70年当時はそうしたことを何も知らず、ラジオから流れてくる "Let It Be" やこの曲を単純に「いい曲だなぁ・・・」と思いながら耳を傾けていました。

 この曲を含むアルバムは、前作 "Abbey Road"(アビイ・ロード)よりも前に録音された音源が元になっており、多重録音などをあまり使わない「原点回帰」をコンセプトに、文字通り "Get Back"(ゲット・バック)というタイトルでリリースされる予定でした。
詳しい事情はこちらをご覧下さい。→ レット・イット・ビー 

 けれども散漫な内容でリリースはされず、お蔵入りとなっていた音源に、フィル・スペクターをプロデューサーに迎えて再編集されたものが最終的に「レット・イット・ビー」というアルバムとなってリリースされることになりました。 ジョン・レノンやジョージ・ハリソンはフィル・スペクターの仕事ぶりを認めていて、その後も一緒に仕事をしていますが、"Wall of Sound" (音の壁)といわれたサービス過剰気味のサウンドは、原点回帰を目指すポール・マッカートニーとは相容れなかったようです。

 特にこの曲にオーケストラや女性コーラスを加えたアレンジにはポールが激怒したとかで、しかもそのヴァージョンがそのままレコードになってしまったことは、彼らがその後解散する原因の一つにもなってしまいました。
その辺りの事情はこちらをご覧下さい。→ ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード


Let It Be... Naked
 Let It Be... Naked / レット・イット・ビー・ネイキッド
 そうしたこともあって、33年も経った2003年に「レット・イット・ビー・ネイキッド」という、もう一枚の「レット・イット・ビー」がリリースされることになりました。 「ネイキッド」(裸の、ありのままの)ということは、フィル・スペクターの過剰なプロデュースをそぎ落として本来の音を取り戻すということなのでしょうが、ジョン・レノンもジョージ・ハリソンも既に亡くなっており、ポール・マッカートニーが一人で編集し直したものです。

ネガ・ポジ反転画像 曲目も変更されていることから、これが果して「ビートルズのアルバム」と言えるかどうかは別として、ポールの作りたかった音がこういうものだったということは分かるでしょう。 私は後になってからいじったものはあまり好きではないので、まだ聴いていないのですが・・・
(※ネガ・ポジ反転画像) → 


 そうした事情はともかくとして、この美しいバラードはポールがスコットランドの風景からインスピレーションを受けて作られたそうです。 疲れきって、たどり着くことのできない長い道のりを歌っているようですが、歌詞の中にある "you" は特定の個人というより、私には漠然と遠くにある安らぎのように思えます。 でもそうしたことは勝手な解釈をするよりも、この曲を聴く人それぞれが心に思い描いてみるのが良いのではないでしょうか。

 言葉のあそびが好きなポールの歌詞らしく、"cried" と "tried"、 "the day" と "the way"、"anyway" と "many way"、 "don't leave me" と "don't keep me" などなど、似たような発音を並べて韻(いん)を踏んでいますが、こうした歌詞は歌いやすい反面、日本語にするとなると訳しにくく、訳してもつまらない歌詞になりがちです。 一応参考までに訳詞を付けておきましたが、シンプルな歌詞なので、英語の歌詞を聴きながらその情景を思い浮かべてみるのが一番良い聴き方ではないかと思います。

 以前ポール・マッカートニーの "Back in the U.S 2002” ツアーを記録したTV番組を見たことがあります。 そのコンサートの終盤でポールがこの曲を歌い始めた時、数十人のスタッフが客席から一斉にハート・マークのボードを頭上高く掲(かか)げたのですが、それを見たポールは涙で声をつまらせ、その先が歌えなくなってしまうというハプニングがありました。 ポールの脳裏にはその時さまざまな思い出がよみがえってきたのでしょう。
 私も40年ぶりにこの曲と向きあってみましたが、当時のゴタゴタを水に流して聴いてみると改めて良い曲だと思いますし、迂闊(うかつ)にも少しジーンときてしまいました・・・(涙)



 Grooveshark では現在ビートルズの曲が聴けないので、今回は You Tube から探してきました。 うちはネット環境が悪いので動画だと大抵途中で切れてしまうのですが、これは画像が無く文字だけで軽いから、音が途切れずに最後まで聴くことができます。

  ●歌詞と対訳●

The long and winding road    長く 曲がりくねった道が
that leads - to your door   きみの もとへと通じている
Will never disappear    決して 消えることのない
I've seen that road before   ぼくが以前に見たことがある その道は
It always leads me here   いつもぼくを ここに導(みちび)いて
Leads me to your door   きみのもとへと 誘(いざな)ってくれる

The wild and windy night   風が ひどく吹き荒れた夜
that the rain - washed away   雨が 洗い流したあとに
Has left - a pool of tears   涙の(ような) 水たまりを残していった
crying for the day     この日のために 泣き続けた(かのように) 
Why leave me standing here,   なぜぼくを ここに残して立ち去ったのか
let me know the way    その道(方法)があるのなら 教えてほしい

Many times I've been alone   これまでぼくは ずっと一人きりで
and many times I've cried   何度も何度も 泣いていたんだ
Anyway you'll never know   いずれにせよ きみには決して分からないだろう
the many ways I've tried   ぼくが色々なやり方で 努力してきたことが

And still they lead me back   いまだにぼくを もと(の場所)へと連れ戻す
to the long - (and) winding road   長く曲がりくねった あの道へと
You left me standing here   きみはぼくを ここに置き去りにしていった
a long, long time ago   ずっと、 ずっと以前に
Don't leave me waiting here,  ぼくをここに置き去りにしたまま 待たせておかないで
lead me to you door    きみのもとへと ぼくをいざなっておくれ

(間奏)

But still they lead me back   いまだにぼくを もと(の場所)へと連れ戻す
to the long - (and) winding road   長く曲がりくねった あの道へと
You left me standing here   きみはぼくを ここに置き去りにしていった
a long, long time ago   ずっと、 ずっと以前に
Don't keep me waiting here   ぼくをここに ずっと待たせておかないで
lead me to you door    きみのもとへと ぼくをいざなっておくれ

(Yeah, yeah, yeah, yeah)


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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
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