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271. Turn! Turn! Turn! ターン・ターン・ターン

Turn! Turn! Turn! ターン・ターン・ターン : The Byrds ザ・バーズ

 ザ・バーズといえば、やはりジム(ロジャー)・マッギンが弾く リッケンバッカー12弦ギター の音色と、爽やかなコーラスでしょうか。 そして何よりもロックとフォークの中間をねらった「フォーク・ロック」という新しいジャンルを開拓したことでした。 それは当時フォークの神様と言われたボブ・ディランにまでエレクトリック・ギターを持たせ、ロックに向かわせるほどの大きな時代の流れとなったのです。


Alubm : Turn,Turn,Turn
  ターン・ターン・ターン
(試聴可)
Released: October 29, 1965
Written by: Book of Ecclesiastes (伝道の書), Pete Seeger
Produced by: Terry Melcher

  ザ・バーズについて:
The Byrds
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 以前に採り上げた "Mr.Tambourine Man" (ミスター・タンブリンマン:No.55)はボブ・ディランのカヴァーでしたが、今回はピート・シーガーの曲のカヴァーとなっていて、これも彼らの代表曲の一つでしょう。

 歌詞は旧約聖書の "Ecclesiastes" Chapter 3(「伝道の書」第三章) からの引用で、それを歌いやすいように少し歌詞や配列を変え、それにピート・シーガーが曲を付けたもののようです。

3:1. To every thing there is a season, and a time to every purpose under the heaven:
3章:1 全ての物事に季節があるように、天(あめ)が下、全ての目的には(それにふさわしい)時がある:

―という「伝道の書」3章の1~8節までを歌っていますが、間に入る "Turn,Turn,Turn" はコーラスというか合いの手みたいなもので、「伝道の書」にはありません。 意味としては「転換」とか「変転」とか「順番」といった感じで、「全ての物事には変転がある」とか「全ての物事には順番がある」といった具合に言葉を当てはめてみれば、"Turn" の意味も何となくつかめると思います。 でも下手に訳すと野暮になるので、そのままにしておくことにいたしましょう。
  「伝道の書」では「生と死」、「愛と憎しみ」、「戦争と平和」というように相反する言葉を並べて、その変転や反復を述べ、全体的に見るとこの人生に対する「静かな諦観」といったものがその根底を流れています。

 歌詞の最後に、
A time for peace, I swear it's not too late!
平和のための時、それはまだ手遅れじゃないと ぼくは声を大にして言いたいんだ!
―と「伝道の書」には無いフレーズが入るのは唯一ピート・シーガーの創作で、当時のヴェトナム戦争に向けられた平和へのメッセージです。 "swear" は「誓う」とか「宣誓する」という意味ですが、それだと堅苦しくなるのでこんな訳し方にしてみました。

 この曲は1962年にピート・シーガー自身によって歌われていますが、同年にフォーク・グループの "The Limeliters"(ライム・ライターズ)がカヴァーしており、そのレコーディング時のバック・ミュージシャンにジム(ロジャー)マッギンがいたということで、おそらくその時この曲を知ったのでしょう。 翌1963年には Judy Collins (ジュディ・コリンズ) もこの曲をカヴァーしていますが、大ヒットしたのはこのバーズのバージョンでした。

The Byrds:(当時のメンバー)
# Jim McGuinn(ロジャー・”ジム”・マッギン) - lead guitar, acoustic guitar, vocals
# Gene Clark(ジーン・クラーク) - guitar, harmonica, tambourine, vocals
# David Crosby(デヴィッド・クロスビー) - guitar, vocals
# Chris Hillman(クリス・ヒルマン) - electric bass
# Michael Clarke(マイケル・クラーク) - drums

Turn! Turn! Turn! 『ターン・ターン・ターン』を聴く:
(※開くまでに時間がかかりますが、のんびりお待ち下さい。 しばらくすると、自動的に再生が始まります)

  ●歌詞と対訳●

To everything - (turn, turn, turn)   すべての物事には、 (ターン、ターン、ターン)
There is a season - (turn, turn, turn)  季節というものがあり、 (ターン、ターン、ターン)
And a time to every purpose under heaven 天(あめ)が下、全ての意図には(ふさわしい)時がある

(Chorus)
A time to be born, a time to die   生まれる時があれば、 死ぬ時もある
A time to plant, a time to reap   植える時期があり、 刈り取る時期がある
A time to kill, a time to heal   殺してしまう時もあれば(※)、 治療を施(ほどこ)す時もある
A time to laugh, a time to weep   笑う時もあれば、 泣く時もある

To everything - (turn, turn, turn)   あらゆる物事には、 (ターン、ターン、ターン)
There is a season - (turn, turn, turn)   時期というものがあり、 (ターン、ターン、ターン)
And a time to every purpose under heaven  天の下、あらゆる目的には(ふさわしい)時がある

(Chorus)
A time to build up, a time to break down   建てる時があれば、 壊す時もある
A time to dance, a time to mourn  (祝いで)踊る時があれば、 弔(とむら)いの時もある(※) 
A time to cast away stones    石を投げつける時もあれば
A time to gather stones together   一緒に石を拾い集める時もある

To everything - (turn, turn, turn)   すべての物事には、 (ターン、ターン、ターン)
There is a season - (turn, turn, turn)  季節というものがあり、 (ターン、ターン、ターン)
And a time to every purpose under heaven  天が下、全ての意図には(ふさわしい)時期がある

(Chorus)
A time of love, a time of hate   愛する時もあれば、 憎む時もある
A time of war, a time of peace   戦争の時もあれば、 平和の時もある
A time you may embrace      抱きしめようとする時もあれば
A time to refrain from embracing   抱擁を 拒もうとする時もある ※

(40 sec. Instrumental Break)  (間奏)

To everything - (turn, turn, turn)   あらゆる物事には、 (ターン、ターン、ターン)
There is a season - (turn, turn, turn)   時期というものがあり、 (ターン、ターン、ターン)
And a time to every purpose under heaven  天の下、あらゆる目的には(ふさわしい)時がある

(Chorus)
A time to gain, a time to lose  手に入れた時もあれば、 失った時もある
A time to rend, a time to sew   引き裂かれた時もあれば、 繕(つくろ)った時もある 
A time for love, a time for hate  愛するための時もあれば、 憎しみのための時もあろう
A time for peace,      平和のための時、
I swear it's not too late!  それはまだ手遅れじゃないと ぼくは声を大にして言いたいんだ! ※


※ time to kill:「閑な時間」、「持て余した時間」という意味もあるが、聖書では普通に「殺す時」と訳しているものが多い。
※ refrain: 「断つ」、「控える」、「我慢する」。(欲望などを)抑える。
※ swear: 「誓う」、「宣誓する」。それだと固い表現になるので、「声を大にして言いたい」としておきました。 この最後の部分は「聖書」には無いもので、戦争に反対する作者の言葉でしょう。


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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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因果応報と…

ワタクシが生まれる前の曲でございます。
80年代に入って、
ラジヲッ子だったワタクシの心に染みた曲でした。
その時、題名を耳にして、
因果応報?と勝手に思っておりました。
(浅はかなワタクシ…お恥ずかしいです)

メロディーが優しく、内容が聖書で、
歌詞を読むと、尚更に、
『静かな諦観』』も『反戦の気持ち』も
ズンッと心に響きます。

プロフィール

Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
訳詞を掲載したい場合は、記事へのリンクを貼るという形にして下さい。

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