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270. Sunday Morning 日曜の朝

Sunday Morning 日曜の朝 : The Velvet Underground & Nico ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ

 これはヴェルヴェット・アンダーグラウンドのファースト・アルバムからアルバムに先駆けてリリースされたシングルで、アルバムのオープニング・ナンバーでもありますが、話題になったアルバム・ジャケットの過激なイメージからは程遠い、拍子抜けするくらい穏やかな曲です。


Alubm : Velvet Underground & Nico
  
             ヴェルヴェット・アンダーグラウンド & ニコ
(試聴可)
Released: December 1966 (single), March 1967 (album)
Written by: Lou Reed(ルー・リード), John Cale(ジョン・ケイル)
Produced by: Tom Wilson(トム・ウィルソン)
  ヴェルヴェット・アンダーグラウンド:
(左上より右回りで)リード、ケイル、モリソン、タッカー(右下)&ニコ(左下)
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 アンディ・ウォーホールがデザインしたジャケットばかりが話題になって当時はほとんど売れず、現在は逆に過大評価されながらも肝心の音を聴いたことの無い人の方が多いのではないかと思い、まずは一曲採り上げてみました。 この曲は彼らの過激で怪しげなイメージとはかけ離れたものですが、ルー・リードって本来こうしたきれいな曲の書ける人ではないでしょうか。 歌詞の方はさすがに少しひねったところがありますが・・・

 イントロから聴こえるオルゴールみたいな音色は Celesta (チェレスタ) という、たまたまレコーディング・スタジオに置かれていたアップライト・ピアノのような形の楽器で、それを使うことにしたのはジョン・ケイルのアイディアでした。 まるでナイフのようにエッジの効いた歌詞を、可愛らしい音で巧みに包み隠しているようです。

 この曲は彼らの録音したテープを聴いたプロデューサーのトム・ウィルソンから、シングルにできるもっと強力な曲が欲しいというリクエストに応え、ルー・リードとジョン・ケイルがニコに歌わせるために書いたもので、ライヴではニコが歌っていたそうです。 でもレコーディング当日になってルー・リードが自分で歌うと言い出し、レコード・セールスの点からニコに歌わせたかったマネージャーとの間でかなりもめることになりました。 最終的にはリードが我を押し通してニコがバック・ヴォーカルに回った訳ですが、それだけ自分で歌いたかったのでしょう。 実際このアルバムは売れず、トム・ウィルソンもルー・リードには手を焼いていたようです。

 最初のヴァージョンを聴いたアンディ・ウォーホールは「パラノイア(偏執病)に関する歌詞にしたらどうか?」と提案し、それに対してルー・リードが付け加えたのが "Watch out, the world's behind you" (気をつけろ、 お前の背後にある世界を)―で始まるコーラスの部分だったとか。 いつも自分が世界から監視されていると考えるなんて、正に誇大妄想の極致ですが、のんびりとした曲調とは裏腹に危ない面もはらんでいるところが一筋縄では行かない彼ららしいところです。
 
 アンディ・ウォーホールがプロデューサーということになっていますが、アート面以外の音楽に関してはズブの素人ですから、この曲はトム・ウィルソンが実質的にプロデュースしています。 アンディ・ウォーホールがやったことといえば、シールをはがすとペニスみたいなバナナの中身が見えるジャケットを作ったことと、ニコと彼らを無理やり一緒にしたことでしょうか。 セカンド・アルバムで彼らはニコと別れ、ウォーホールからも離れて行くことになるのですが・・・
 「ドブネズミとか何とか言ってたみたいだけど、それが奴に言える最大級の悪口だったんだろ」―やがてアンディ・ウォーホールと決別したルー・リードは、のちに雑誌のインタビューでそんなことを語っていました。


The Velvet Underground :
* Lou Reed(ルー・リード) – lead vocals, lead guitar
* John Cale(ジョン・ケイル) – celesta, viola, piano
* Sterling Morrison(スターリング・モリソン) – bass guitar
* Maureen Tucker(モーリン・タッカー) – percussion

* Nico(ニコ) – backing vocals

Grooveshark で、Sunday Morning 『日曜の朝』を聴く: (3:00)

  ●歌詞と対訳●

Sunday morning,    日曜の朝
praise the dawning   夜明けを讃(たた)えよう
It's just a restless feeling by my side  それはただの 俺に付きまとう落ち着かない気分 ※
Early dawning,   まだ夜が開け始めたばかりの
Sunday morning    日曜日の朝
It's just the wasted years so close behind それはただ、ついこないだまで無駄に過ごした年月※

Watch out, the world's behind you   気をつけろ、 お前の背後にあるその世界を ※
There's always someone around you who will call  いつも周りにいる誰かがお前を呼ぶだろう※
It's nothing at all  何でもないことで ※

Sunday morning   日曜の朝
and I'm falling   俺は 堕(お)ちて行くけど
I've got a feeling I don't want to know   そんな理由(わけ)など 俺は知りたくない気分
Early dawning,   夜明けが始まったばかりの
Sunday morning   日曜日の朝
It's all the streets you crossed,   それはお前が横切った 全ての通り道
not so long ago    そんなに昔のことじゃない

Watch out, the world's behind you   気をつけろ、 お前の背後にあるその世界を
There's always someone around you who will call  いつも周りにいる誰かがお前を呼ぶだろう
It's nothing at all  何でもないことで

(間奏)

Watch out, the world's behind you   気をつけろ、 お前の背後にあるその世界を
There's always someone around you who will call  いつも周りにいる誰かがお前を呼ぶだろう
It's nothing at all  何でもないことで

Sunday morning   日曜の朝
Sunday morning  日曜日の朝
Sunday morning   日曜の朝に


※ by one's side: ~のそばに、~の近くに。
※ close behind: すぐ後に。
※ Watch out: 「注意する」、「警戒する」。 "Watch out!" と語気を荒げれば「危ない!」とか「気をつけて!」となる。
※ call: 「呼ぶ」の他に、「電話する」という意味でも良く使われる。 「叫ぶ」と訳すなら "call out" でしょう。
※ it's nothing at all: なんてことない。 not at all (少しも~でない)と同じような使い方みたいです。

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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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非公開コメント

初めての曲です。

初めて、聞きました。

可愛いメロディーなのに…なんだか妄想癖?
2番目(?)からの、
お風呂の中で歌っている様な、
緩めのエコーが良いですねぇ。

教えて頂きありがとうございます。
プロフィール

Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
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