262. Satisfaction サティスファクション

(I Can't Get No) Satisfaction サティスファクション : The Rolling Stones ローリング・ストーンズ

ストーンズ初の全米No.1 となったヒット・シングルというだけでなく、彼らを代表する曲と言ってもいいでしょう。


Alubm : Out of Our Heads
  アウト・オブ・アワ・ヘッズ

Released: 6 June 1965 (US) , 20 August 1965 (UK)
Written by: Jagger/Richards
Produced by: Andrew Loog Oldham

  ローリング・ストーンズについて:
(L to R) bill, Mick, Kieth, Charlie, Brian
 フリー百科事典『ウィキペディア』

 ローリング・ストーンズ1963年のファースト・シングルはチャック・ベリーのカヴァー曲である "Come On"(カム・オン)でしたし、セカンド・シングルはレノン・マッカートニー作の "I Wanna Be Your Man"で、オリジナル曲ではありません。 そんな彼らが自らの曲を書くようになった―というより無理やり書かされたのは、豪腕マネージャーだったアンドリュー・オールダムにキッチンに閉じ込められてから―ということは、以前にやった 『244. As Tears Go By(涙あふれて)』のところで書きました。

 それから二年後にリリースされたこの曲により、ストーンズは全米で初の1位を獲得しただけでなく、その後の彼らのイメージを決定づけることにもなりました。 ライバルのビートルズとは明らかに違う独自性、「悪のイメージ」を見出した訳です。 社会や体制に反抗する不良の歌がロックン・ロールであり、そうした曲はそれ以前にもありましたが、「反逆の歌」が全英・全米で1位を獲得したのはこれが初めてだったでしょう。 イントロのギター・リフは今聴いても充分カッコいいです。

 この曲のインスピレーションはキース・リチャーズが寝ている時に浮かんだらしく、キースは夜中に起きるとカセット・テープに曲のリフと "I can't get no satisfaction" というフレーズを録音し、その後でミック・ジャガーと共に曲を作ったそうで、歌詞の大半はミックが書いたとか。 キースはこの曲のリフがマーサ&ザ・ヴァンデラスの "Dancing in the Street"(ダンシング・イン・ザ・ストリート:前出88回目)に似ていることを気にしていたらしく、シングルにすることも望んではいなかったようです。 

 フロリダのホテルで生まれたこの曲はシカゴのスタジオで最初のレコーディングが行われ、その二日後にハリウッドのスタジオで再録音されて、アルバムに先駆けてリリースされました。 シングルもアルバムの発売も、当時はアメリカの方が本国イギリスよりも早かったのは、レコード会社がアメリカ市場を重視していたことの表れでしょうか。 アルバムもUS版とUK版では内容が違っています。  

 この曲を含むアルバム "Out of Our Heads"(アウト・オブ・アワ・ヘッズ)はシングルの二ヵ月後にアメリカで先行発売されましたが、英国の方は二ヶ月遅れでこの曲は入っておらずジャケットも違います。 アメリカ版には全英1位となった "The Last Time" (ラスト・タイム)も入っているので、中身ならUS版、ジャケットで選ぶならUK版でしょうか。
 ストーンズはこの後のシングル "Get Off of My Cloud"(ひとりぼっちの世界)も全英と全米で1位となり、それはアメリカで発売された "December's Children"(ディッセンバーズ・チルドレン)に収められましたが、ジャケットが英国版の "Out of Our Heads" と同じなのでややこしいことになっています。

当時のメンバー:
* Mick Jagger(ミック・ジャガー) – lead vocals, backing vocals
* Keith Richards(キース・リチャーズ) – electric guitars, backing vocals
* Brian Jones(ブライアン・ジョーンズ) - acoustic guitar
* Charlie Watts(チャーリー・ワッツ) – drums
* Bill Wyman(ビル・ワイマン) - bass guitar

* Jack Nitzsche - piano, tambourine

(I Can't Get No) Satisfaction 『サティスファクション』を聴く:
(※開くまでに時間がかかりますが、のんびりお待ち下さい。 しばらくすると、自動的に再生が始まります)

  ●歌詞と対訳●

I can't get no satisfaction     満足なんて できないぜ ※
I can't get no satisfaction     満足なんて できないぜ
'Cause I try and I try and I try and I try   そりゃ やってはみたさ 何度も試してみたさ
I can't get no, I can't get no    でもダメなんだ やっぱりダメなんだ

When I'm drivin' in my car     俺が車を走らせていると
And that man comes on the radio   ラジオから あの男の声が聞こえてきて
And he's tellin' me more and more   俺に 何度も何度も話しかけるのさ ※
About some useless information    それも くだらねぇ無駄話ばかりときてる ※
Supposed to fire my imagination   俺のイマジネーションに 火をつけなきゃならないのに ※
I can't get no, oh no no no     何にもできないぜ、 オー、ノー、ノー、ノー、
Hey hey hey, that's what I say   ヘィ、ヘィ、ヘィ、 だからこう言うのさ ※


I can't get no satisfaction     満足なんて できないぜ
I can't get no satisfaction     満足なんて できないぜ
'Cause I try and I try and I try and I try   そりゃ やってはみたさ 何度も試してみたさ
I can't get no, I can't get no    でもダメなんだ やっぱりダメなんだ

When I'm watchin' my TV     俺が TVを観ていると
And that man comes on to tell me   あの男が出てきて しゃべるのさ
How white my shirts can be    私のシャツが どんなに白くなるかって
But he can't be a man 'cause he doesn't smoke  でもあいつは男じゃないぜ なぜって    
The same cigarrettes as me    俺と同じタバコを吸ってないからな
I can't get no, oh no no no     何にもならないぜ、オー、ノー、ノー、ノー
Hey hey hey, that's what I say   ヘィ、ヘィ、ヘィ、 だから俺はこう言うぜ


I can't get no satisfaction     満足なんて できないぜ
I can't get no girl reaction     女の娘から 反応も無いぜ ※
Cause I try and I try and I try and I try   そりゃ やってはみたさ 何度も試してみたさ
I can't get no, I can't get no    でもダメなんだ やっぱりダメなんだ

When I'm ridin' round the world    世界中を 駆け巡って ※
And I'm doin' this and I'm signing that  これをやったり あれに(契約に)サインしたり ※   
And I'm tryin' to make some girl    女の娘たちを 口説いてみても
Who tells me baby better come back later next week   
坊や、また来週出直していらっしゃい―なんてぬかしやがる ※
Cause you see I'm on losing streak    わかるだろ、 俺はずっと負け続きだぜ ※
I can't get no, oh no no no     やっぱりダメなんだ、オー、ノー、ノー、ノー
Hey hey hey, that's what I say   ヘィ、ヘィ、ヘィ、 だから俺はこう言うぜ

I can't get no, I can't get no    でもダメなんだ やっぱりダメなんだ
I can't get no satisfaction     満足なんて できないぜ
No satisfaction, no satisfaction, no satisfaction  不満だぜ、不満だぜ、不満だらけだぜ


※ I can't get no:~できない。
※ more and more:「ますます」、「どんどん」、「より一層」。
※ useless information:直訳すると「不要な情報」、「役に立たない情報」。
※ that's what I ... :「それが私の~だ」。 この場合は、「それが俺の言いたいことだ」
※ Supposed to :~しなければならない。

※ girl reaction: "satisfaction"(満足) と "reaction"(反応)と、似た発音の言葉を並べて韻を踏んでいる。
※ ridin' (riding) は馬とかオートバイとかに「またがる」といったニュアンスです。
※ come back later:出直してくる、また後で(来る)。
※ losing streak: 連敗。 負け続き。


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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
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