259. Sweet Baby James スウィート・ベイビー・ジェイムス

Sweet Baby James スウィート・ベイビー・ジェイムス : James Taylor ジェームス・テイラー

ジェームス・テイラーのセカンド・アルバムから、ワルツのリズムに乗せて歌われるカウボーイ・ソングで、子守唄でもあります。


Alubm : Sweet Baby James
  スウィート・ベイビー・ジェイムス

Released: 1970
Written by: James Taylor
Produced by: Peter Asher

  ジェームス・テイラーについて:
James Taylor
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 この曲はセカンド・アルバムのタイトル曲であり、アルバムのオープニングを飾る曲でもありますが、シングル・カットはされていません。 でもコンサートでは必ずと言ってよいほど歌われる曲の一つになっていて、ある意味ジェームス・テイラーの "signature song"(テーマ曲)みたいになっています。(「テーマ」はドイツ語)

 タイトルにある「ジェイムス」ですが、これは兄の Alex Taylor(アレックス・テイラー)の息子で、ジェームスにちなんで同じ名前を付けられた甥のことだそうです。 でもいつの間にかそれがジェームス・テイラー自身の子守唄となり、ニックネームのようにもなっていて、本人もそれを否定していません。

 イギリスに渡ってレコーディングしたファースト・アルバムは、ビートルズの解散に伴うアップル社の混乱もあって契約を打ち切られてしまいますが、このセカンド・アルバムの成功で人気者となり、翌年のキャロル・キングの「タペストリー」と並んでシンガー・ソング・ライター・ブームの火付け役ともなりました。
 ところで "James" の日本語表記ですが、レコード会社の方では「ジェイムス」と表記されていますが、ウィキペディアでは曖昧さを回避するため「ジェームス」となっています。 面倒ですね・・・

Personnel:
Vocals - James Taylor
Guitar - Danny Kortchmar , James Taylor
Drums - Russ Kunkel
Bass - Bob West , John London , Randy Meisner
Steel Guitar - Red Rhodes
Fiddle - Chris Darrow
Piano - Carole King

Sweet Baby James 『スウィート・ベイビー・ジェイムス』を聴く:
(※開くまでに時間がかかりますが、のんびりお待ち下さい。 しばらくすると、自動的に再生が始まります)

 この曲は1993年のコンサートを収録したライヴ・アルバムでもオープニングで歌われています。 デジタル録音で音が素晴らしいので、曲が気に入ったらこちらも併せて聴いてみて下さい。
James Taylor (Live): Sweet Baby James

  ●歌詞と対訳●

There is a young cowboy he lives on the range  
放牧地で暮らしている一人の若いカウボーイ

His horse and his cattle are his only companions   
馬と牛たちが 彼の唯一の仲間で

He works in the saddle and he sleeps in the canyons  
馬の鞍の上で働き、峡谷で眠りながら

Waiting for Summer his pastures to change   
牧草地へと移動する 夏を待つ


And as the moon rises he sits by his fire   
月が焚き火のそばに座る 彼の前に昇ってくると

Thinking about women and glasses of beer  
心に浮かぶのは、女たちとビールの注がれたグラスのこと

And closing his eyes as the doggies retire   
牧犬たちが寝静まると 彼はその目を閉じて ※

He sings out a song which is soft but it's clear  
穏やかだがハッキリとした声で 歌をうたう

As if maybe someone could hear    
まるで誰かに 聞かせるかのように

(Chorus)
Goodnight you moonlight ladies   
おやすみ 月明かりの娘たち

Rock-a-bye sweet baby James   
かわいい坊や ジェームスの子守唄 ※

Deep greens and blues are the colors I choose   
この深い緑と紺碧が ぼくの選んだ色さ

Won't you let me go down in my dreams ?   
ぼくを夢の中へと 誘(いざな)ってくれないか

And rock-a-bye sweet baby James.   
これはかわいい坊や ジェームスの子守唄


Now, the first of December was covered with snow   
12月の初日は 雪で覆われて

And so was the turnpike from Stockbridge to Boston  
ストックブリッジからボストンへと向かう ターンパイク(有料高速道路)は ※

Lord, the Berkshires seemed dream-like on account of that frosting  
バークシャー丘陵がまるで粉砂糖を振りかけたみたいで 夢のような景色 ※

With ten miles behind me and ten thousand more to go  
そこをやっと10マイル過ぎただけで、(ボストンは)まだずっと先だ ※


There's a song that they sing when they take to the highway   
ハイウェイを走る時に うたう歌がある

A song that they sing when they take to the sea   
海へ向かう時に うたう歌がある

A song that they sing of their home in the sky   
空を仕事場とする者たちが うたう歌がある ※

Maybe you can believe it if it helps you to sleep   
それが眠りを誘うようなものだとしても 分かってくれるだろう ※

But singing works just fine for me   
だって歌う仕事はぼくにとって とても楽しいことだから

(Chorus)
So, goodnight you moonlight ladies   
だからおやすみ 月明かりの娘たち

Rock-a-bye sweet baby James   
かわいい坊や ジェームスの子守唄

Deep greens and blues are the colors I choose   
この深い緑と紺碧が ぼくの選んだ色さ

Won't you let me go down in my dreams ?   
ぼくを夢の中へと 誘(いざな)ってくれないか

And rock-a-bye sweet baby James.    
これはかわいい坊や ジェームスの子守唄



※ retire:この場合は「床に就(つ)く」とか「就寝する」。 "go to bed" よりは固い表現。
※ Rock-a-bye (rockabye [ra'kəbai] ):子守唄。 rock(揺らす)+(lull)aby(眠らせる子守唄)という意味のようです。 "Rock-a-bye Baby"(1965)という映画に同名のトラディショナル・ソングが出てくるそうで、その歌の反映とか。
※ sweet baby James:ジェームスは兄アレックスの息子(つまり同じ名前の甥)のことを歌っているそうですが、ジェームス・テイラー自身の子守唄とみることもできそうです。

※ turnpike:ターンパイク。(主にアメリカの)料金所のある(6~8車線の)有料道路。 無料の高速道路は「フリーウェイ」。 ここに出てくるのは「マサチューセッツ・ターンパイク」のこと。
※ Stockbridge to Boston:どちらも Massachusetts (マサチューセッツ州)にある街で、ボストンは東にある州都、ストックブリッジはその反対の西側にある街。 おそらくはコンサート・ツアーでの移動を指しているのでしょう。
※ the Berkshires:マサチューセッツからコネチカットにかけて広がる丘陵地帯。
※ frosting:(ケーキなどにかける)粉砂糖のトッピング。 着霜、霜で覆われる。
※ ten thousand more:直訳すると「1万(マイル)以上」だが、英語的な大げさな表現で、「まだまだずっと先」といったところ。1マイルは1.6km.ですが実際にボストンまで1万マイルある訳ではなく、雪で速く走れない―というよりたぶん渋滞しているからわずかしか進めず、目的地がすごく遠く感じるということでしょう。 車がコンサート会場に向かっているなら中止になりそうですね。

※ home には「家」や「ふるさと」や「本拠地」といった他に、「墓場」や「死に場所」といった文語的表現もあります。 ここでは空を仕事場にしている人と解釈しておきました。
※ (I) can believe it:「そうだろうね」。 "maybe you can believe it" だと、「たぶん分かってもらえるだろう」くらいの感じでしょうか。
※ help someone to sleep:好く眠らせる、~の眠りを促進する。


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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
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