257. I Am a Rock アイ・アム・ア・ロック

I Am a Rock アイ・アム・ア・ロック : Simon & Garfunkel サイモン&ガーファンクル

 12月にちなんだ歌ということで、この曲を選んでみました。 今聴くと歌詞の内容が引きこもりの若者みたいにも聞こえますが、それが当時失意のうちにあったポール・サイモンの心情を表しているのでしょう。


Alubm : サウンド・オブ・サイレンス
(試聴可) 
                    サイモン&ガーファンクルのすべて
(試聴可)
Released: 1966
Written by: Paul Simon
Produced by: Bob Johnston
   サイモン&ガーファンクルについて:
Art Garfunkel & Paul Simon
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 この曲はサイモン&ガーファンクルのサード・シングルとしてヒットしていますが、最初はポール・サイモンのソロ・アルバムに収められていたものでした。

 サイモン&ガーファンクルとしてのデビュー・アルバムが不発に終わったポール・サイモンは、失意のうちにイギリスへと渡り、そこでレコーディングされたのが "Paul Simon Songbook"  (ポール・サイモン・ソングブック) というソロ・アルバムでした。 この曲のオリジナルはそのアルバムのオープニングに収められています。 この暗い時期のアルバムをポール・サイモンは嫌いだったらしく、一時期は回収されて長いこと廃盤になっていましたが、現在はCD となって再発されています。

  その後 "Sounds of Silence"(サウンド・オヴ・サイレンス)の大ヒットを受けてアメリカに戻ったポール・サイモンは、アート・ガーファンクルと共にセカンド・アルバムのレコーディングに取り掛かり、この曲はそのアルバムのラストを飾ることになりました。 ポールのソロ・アルバムとほぼ同じような内容になっていますが、アコースティック・ギター1本のソロと比べるとフォーク・ロック調の聴きやすいアレンジになっています。

 当時十代だった私にはロック調のこの曲が「俺はロックだ!」―と言っているように聞こえたものですが、ずっと後になってレコードを買って歌詞を読んでみたら全然違う内容だったことが分かり、それからはできるだけ歌詞を読むようになりました。 私が中学生の頃まではラジオから流れてくる音楽が全てで、レコードなんてシングルでも高くて滅多に買えなかったし、家にあったのは兄が持っていたポータブル電蓄(卓上型・電気式蓄音機)だけでしたから・・・ 現在ではインターネットで歌詞を検索できるし、自由に曲も聴けるしで、便利な世の中になったものです。

I Am a Rock 『アイ・アム・ア・ロック』を聴く:
(※開くまでに時間がかかりますが、のんびりお待ち下さい。 しばらくすると、自動的に再生が始まります)

  ●歌詞と対訳●

A winter's day   冬のある日
In a deep and dark December  12月も深まった 暗い日に ※

I am alone    ぼくは たった一人で
Gazing from my window   窓の外を眺めている
To the streets below   窓の下の 通りの上に
On a freshly fallen silent shroud of snow  新雪が 静かに降り積もって行くのを ※

I am a rock    ぼくは 一つの岩
I am an island   ぼくは 孤立した島 ※


I've built walls   ぼくは 壁を築くんだ
A fortress deep and mighty   厚くて強力な要塞を ※
That none may penetrate   何も貫けないものを建てるんだ ※
I have no need of friendship   友情なんて 要らないさ
Friendship causes pain   友達付き合いなんて つらいだけだから
It's laughter and it's loving I disdain  笑ったり、愛したりすることを ぼくは軽蔑してる ※

I am a rock    ぼくは (固い)岩だから
I am an island   ぼくは (孤立した)島だから


Don't talk of love   愛のことなんて 話さないでくれ
Well, I've heard the word before   あぁ、その言葉は ずっと以前に聞いたけど
It's sleeping in my memory   そいつは ぼくの記憶の中で眠っている
I won't disturb the slumber   ぼくは その眠りを妨げたりはしない
Of feelings that have died   その死んでしまった感覚を (思い出したくないんだ)
If I never loved I never would have cried   人を愛さなければ それで泣くこともないだろう

I am a rock    ぼくは (無感覚な)岩
I am an island   ぼくは (孤立した)島なのさ


I have my books   ぼくには 何冊もの本がある
And my poetry to protect me   この身を守ってくれる 詩だってある
I am shielded in my armor   ぼくは そうした鎧(よろい)で身を固めているんだ ※
Hiding in my room   自分の部屋に 隠れていれば
Safe within my womb   (胎児が)子宮の中にいるみたいに安全さ ※
I touch no one and no one touches me   誰にも触(ふ)れず、誰もぼくには触(さわ)れない

I am a rock    ぼくは 一つの岩だから
I am an island   ぼくは 孤島だから

And a rock feels no pain   だって 岩は痛みを感じないし
And an island never cries   島は 決して泣きはしないから・・・


※ a deep:(夜などの)更けた、深まった。 (ポール・サイモンは「エィ・ディープ」と発音してます)
※ freshly-fallen snow:新雪。
※ an island:「島」という意味の他に、「孤立した」という意味もあります。 "an island of quiet" (騒々しい中の)「静かな片隅」
※ fortress:要塞、砦(とりで)。 堅固な場所。
※ penetrate:(弾丸や槍などが)つらぬく、貫通する。
※ disdain:(~を)軽蔑する。 前の "pain" と並べて韻(いん)を踏んでいる。

※ slumber:眠る、まどろむ。
※ armor:鎧(よろい)、甲冑(かっちゅう)。
※ womb:子宮、胎内。 前の "room" と並べて韻を踏んでいる。(どちらも語尾の発音は [u:m] )   


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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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アイ・アム・ア・ロック

リズミカルなロックですね^^
私はこの曲を単なる「僕は岩、僕は島」っていう歌詞だと解釈していましたが、「無感覚な岩、孤立した島っていうことなんですね。
ラジオで「冬の歌の特集」みたいなのがあった時、この歌も取り上げられていました。12月頃でしたでしょうか。

Re: アイ・アム・ア・ロック

冬にふさわしいからと採り上げた曲ですが、夏になってから返信するとは思いませんでした。

この曲は私が十代の頃にリアル・タイムでラジオから流れていましたが、「俺はロックだ」と言っているのかと勘違いしておりました。
歌詞の内容が分かったのは、ずっと後になって歌詞を読んでからのことです・・・

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