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246. Runaway Train ラナウェイ・トレイン

Runaway Train ラナウェイ・トレイン : Soul Asylum ソウル・アサイラム

 この曲は1993年のグラミー賞で"Best Rock Song"(ベスト・ロック・ソング)を獲得し、文字通り彼らを代表する曲となっています。 US HOT 100 で5位、全英でも7位のヒットを記録しました。


Alubm : Grave Dancers Union
  グレイテスト・ヒッツ

Released: 1993
Written by: Dave Pirner (デイヴ・パーナー)
Produced by: Michael Beinhorn

     Soul Asylum:
L to R: Grant (Dr), Karl (B), Dan (G), Dave (Vo)
 From Wikipedia, the free encyclopedia  

 ソウル・アサイラムは長いこと不遇の下積み生活を続けていたようですが、レコード会社を移籍して92年に発表したこの曲を含むアルバム"Grave Dancers Union"(通算6枚目)でやっとブレイクします。 しっかりとした演奏に裏打ちされた美しいメロディは、一度聴いただけで心をつかむものを持っていました。

 タイトルの "Runaway Train" は「暴走列車」とか「コントロールを失って収拾のつかない状態」といった意味になりますが、家を飛び出した若者の気持ちを歌っているようです。 この曲のPV(プロモーション・ヴィデオ)には行方不明になっている少年や少女たちの顔写真と名前が掲載されて、それによって多くの若者たちが家族と再会するきっかけになったようです。 それだけだと美談のようですが、決して良い結果だけだった訳ではないようで、そのことについてのインタビュー記事があるのでちょっと引用してみましょう。

The video was very successful in reuniting many of the missing children with their families. Some of the children even saw themselves in the video and returned home.
In 2006, guitarist Dan Murphy stated in an interview with Pasadena Weekly that some of children who were found were not returned to the best of conditions:
そのビデオは多くの行方不明の子どもたちを家族と再会させることに成功していた。 数名の子どもたちはビデオで自分自身を見て、みずから家に帰って行った。 2006年にギタリストのダン・マーフィーが週刊「パサデナ」のインタビューで、「数人の子どもたちは最良の状態に戻れた訳ではなかった」と語っている。

"Some weren’t the best scenarios. I met a fireman on the East Coast whose daughter was in the end of the video, and he’d been in a bitter custody battle with his wife over her,” Murphy said. “It turned out the girl hadn’t run away, but was killed and buried in her backyard by her mother.
『何人かは最良のシナリオって訳じゃなかった。 ぼくはビデオの終りに出ていた娘の父親である消防士と東海岸で会ったけど、彼は妻との間で苦い親権争いをしているところだった。 マーフィーによると、「彼女は家出したのではなく、彼女の母親によって殺されて裏庭に埋められていたことが判明した」とのことだった。

Then on tour, another girl told us laughingly ‘You ruined my life’ because she saw herself on the video at her boyfriend’s house and it led her being forced back into a bad home situation.”
それからツアー中に会った別の少女は「あなたたちは私の生活をメチャクチャにしたのよ」と笑いながら言ったそうだ。 彼女はボーイフレンドの家でビデオに写った自分の映像を見たことで、ひどい境遇の家庭内へと連れ戻されることになったからだ、と。』

 家出する若者たちの家庭が何の問題も無い良い家庭ということはまずないでしょうし、そうした子どもたちが家庭に戻ったからといって全てがハッピー・エンドになるということもないでしょう。 でもこうした社会問題と向き合う歌というのはアメリカ音楽の特徴の一つで、日本のミュージック・シーンではまず見られないものです。

 歌詞の末尾を見ると、"night" と "light"、 "Burning" と "turning"、 "sleep"、"keep"、"weep" と随所で韻(いん)を踏んでいますが、その割にはリズミカルに言葉がつながらず決して歌いやすくはありません。 暗い内容なので一緒に歌って楽しめる曲でもありませんが、メロディがきれいで明るめなのが救いでしょうか。 でも私はこうした曲も好きなので採り上げてみました。

 グループ名の "Asylum"(アサイラム)には「避難場所」や「聖域」といった意味の他に、「難民収容所」とか「精神病院」とか「閉鎖病棟」といった意味もあります。 "Soul Asylum" だと良く言えば「心の隠れ家」、悪く解釈すれば「精神病棟」といった感じでしょうか。 英和辞典によると "Soul" は「魂(たましい)」、"Spirit" や "Mind" は「精神」、"Heart" は「心」となりますが、日本語の「心」には「たましい」も「精神」も全て含まれているような気がするし、そうした言葉は訳しにくいですね。


Soul Asylum:当時のメンバー
    *Dave Pirner: Vocals, Acoustic Guitar (ヴォーカル、アコースティック・ギター)
    *Dan Murphy: Lead Guitar (リード・ギター)
    *Karl Mueller: Bass (1983–2005) (deceased:死去)
    *Grant Young: Drums (1984–1995)

Grooveshark で、Runaway Train 『ラナウェイ・トレイン』を聴く: (4:27)

  ●歌詞と対訳●

Call you up in the middle of the night   真夜中に きみに電話をかける
Like a firefly without a light   明かりを失くした 蛍(ほたる)のように
You were there like a slow torch burning   きみはゆっくり燃える「たいまつ」みたいにそこにいて
I was a key that could use a little turning   ぼくは少し方向を変えるための 手がかりだった

So tired that I couldn't even sleep   眠ることもできないくらい ひどく疲れてしまった
So many secrets I couldn't keep   守ることもできないほど 沢山の秘密を抱え込んで
Promised myself I wouldn't weep   もう泣くもんかと 自分自身に約束をした
One more promise I couldn't keep   守ることができなかった もう一つの約束を

It seems no one can help me now   今はもう誰も ぼくを助けてくれないように思えて
I'm in too deep    それほど 深みにはまり込んでしまい
There's no way out   そこから抜け出す 手がかりが見出せずにいる
This time I have really led myself astray   今度こそ本当に ぼくは道に迷ってしまったみたいだ

(CHORUS)
Runaway train never going back   決して戻らない 暴走列車のように ※
Wrong way on a one way track   間違った道を 一直線に突き進み
Seems like I should be getting somewhere  どこかに着かなければならないように見えるけど
Somehow I'm neither here nor there   どういう訳か どうでもいいことに思えるんだ ※


Can you help me remember how to smile   ぼくに 笑い方を思い出させてくれないか
Make it somehow all seem worthwhile  何とか全てがやり甲斐のあることだと思わせてくれないか
How on earth did I get so jaded   一体どうして ぼくはこんなに疲れてしまったのか ※
Life's mystery seems so faded   謎めいた人生も こんなに色あせて見えるほどに

I can go where no one else can go   ぼくは 誰も行けないところへ行くことができるし
I know what no one else knows    誰も知らないことを 知っているけど
Here I am just drowning in the rain   ここでぼくは 雨の中で溺(おぼ)れかけているんだ
With a ticket for a runaway train   暴走列車の 片道切符を握りながら

And Everything seems cut and dry   全てが つまらないものに思えて ※
Day and night, earth and sky   昼も夜も、大地も空も ※
Somehow I - just don't believe it   なぜかぼくには ちっとも信じられなくなるんだ

(CHORUS)
Runaway train never going back   決して止まらない コントロール不能の列車のように
Wrong way on a one way track   誤(あやま)った道を 一方向へと突き進み
Seems like I should be getting somewhere   どこかに着かなければならないように見えるけど
Somehow I'm neither here nor there   なぜか 自分とは関係ないことのように思えるんだ

(間奏)

Bought a ticket for a runaway train   暴走列車に乗るための 片道切符を買ったんだ
Like a madman laughing at the rain   雨の中で笑っている 狂った人のように
Little out of touch, little insane  しばらく音信不通になって、少し狂いかけているけど ※
Just easier than dealing with the pain   痛みに対処しているよりは ずっと楽ってもんさ ※

(CHORUS)
Runaway train never going back   戻ることのない 暴走列車のように
Wrong way on a one way track   間違った道を 一直線に突き進み
Seems like I should be getting somewhere   どこかに着かなければならないように見えるけど
Somehow I'm neither here nor there   どうしてなのか どうでもいいことに思えるんだ

Runaway train never coming back   暴走列車は 決して止まらず
Runaway train tearing up the track   制御不能の列車が 線路を引き裂き ※
Runaway train burning in my veins  コントロールできない状態が ぼくの心の中で燃えあがる ※
I run away but it always seems the same   ぼくは逃げ出すけど いつも同じことに思えるんだ


※ runaway train:(コントロールを失った)暴走列車。 収拾のつかない状態。
※ neither here nor there:取るに足りない。 関係ない。
※ How on earth:一体どうやったら~。
※ jaded:疲れた、すさんだ。(エアロスミスの同名タイトル曲でもやっています)

※ cut and dry(ed):(問題などが)単純な、月並みな。 前から用意した。
※ day and night:昼も夜も。 (「四六時中」、「休み無く」という意味もあります)
※ out of touch:~から離れて、接触しないで、無関心で、音信不通で。 この場合は親から離れて音信不通ということでしょう。
※ dealing with:~の処理、~を扱う、~に対処する。
※ tear up:(ズタズタに)引き裂く、(ビリビリに)破く、剥ぎ取る、根こそぎにする。
※ vein:「血管」、「静脈」。 "in a(the) vein" だと「気分」とか「気持ち」となります。


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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
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