245. Goodbye Yellow Brick Road グッバイ・イエロー・ブリック・ロード

Goodbye Yellow Brick Road グッバイ・イエロー・ブリック・ロード Elton John エルトン・ジョン

エルトン・ジョンにはヒット曲が沢山あり、このブログの二回目で ”Your Song" (ユア・ソング)を採り上げていますが、これもエルトンを代表する曲の一つでしょう。


Alubm : Goodbye Yellow Brick Road
  黄昏のレンガ路
(試聴可)
Released: 1973
Written by: Elton John (作曲), Bernie Taupin (作詞)
Produced by: Gus Dudgeon (ガス・ダッジョン)

  エルトン・ジョンについて:
Elton John
 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』  

 アルバム・タイトルにもなっているこの曲は、"Saturday Night's Alright for Fighting"(土曜の夜は僕の生きがい)に次ぐセカンド・シングルとしてリリースされ、カナダで1位、アメリカでも2位のヒットとなっています。 この頃のエルトンはミュージシャンとして一番充実していた時期で、それはLP二枚組みというヴォリュームにも表れているでしょう。 もっとも70年代の後半になると、急に失速してしまうのですが・・・

 ところでこの曲の歌詞ですが、バーニー・トーピンの歌詞というのは「結論先延ばし型」で、最初の歌詞を聴いただけでは意味が判らないのでじれったい思いがします。 この歌詞も読み進めていくと、田舎から都会に出た若者が、金持ちのパトロンとの生活に嫌気がさして田舎へ帰る決心をする―といった内容のようです。 「ブルーズを歌うにはまだ若過ぎる」―というのは、レコード会社に対する当てつけでしょうか。
 若い頃に持っていたシングル・レコードの訳詞では良く意味が判らなかったのですが、今回自分で訳してみて何とか意味がつかめました。 やはり人任せにしないで自分でやってみるものです。

 各歌詞の最後の部分にある "blues"、"road"、"ground" ―といった単語を思いっきり引っ張って歌っていますが、歌詞を上手に曲に乗せる巧みさはエルトンならではのものでしょう。



Grooveshark で、Goodbye Yellow Brick Road 『グッバイ・イエロー・ブリック・ロード』を聴く: (3:13)

  ●歌詞と対訳●

When are you gonna come down  お前(自分)はいつになったら都会を離れるんだ?
When are you going to land  お前(自分)はいつになったら田舎の暮らしに戻るんだ?
I should have stayed on the farm   ぼくは 農場にとどまっているべきだったんだ
I should have listened to my old man  親父の言うことを聞いておくべきだったのさ

You know, you can't hold me forever ねえ、きみはぼくを 永遠につなぎ止めておくなんで できはしないよ
I didn't sign up with you    ぼくはきみと サイン(契約)を交わした訳じゃないし
I'm not a present for your friends to open   きみの友だちに開けさせる プレゼントでもないからね
This boy's too young to be singing - the blues この坊や(自分)はね、まだブルーズを歌うには若過ぎるのさ

(Chorus)
So goodbye yellow brick road だから(都会の)黄色い煉瓦(れんが)通りとはサヨナラさ
Where the dogs of society howl   こんな社交界の犬たちが 吠えるところとは
You can't plant me in your penthouse  きみはぼくを 豪華高層マンションの飾り物にはできないさ
I'm going back to my plough   ぼくは 自分の耕作地に戻るんだ

Back to the howling old owl in the woods なつかしいフクロウが鳴く あの森に戻って
Hunting the horny back toad    背中にトゲがあるイボ蛙を捕まえるのさ
Oh, I've finally decided my future lies   ぼくはやっと決心が付いた ぼくの未来は
Beyond the yellow brick road
   この黄色い煉瓦通りの はるか向こうに広がっているんだ、と


What do you think you'll do then  それできみは これからどうするつもりだい
I bet that'll shoot down your plane  きみの自家用飛行機は 撃ち落されるだろう
It'll take you a couple of vodka and tonics  それにはウォッカのソーダ割りが二杯必要だろう
To set you on your feet again  きみがそこから 立ち直るためにはね

Maybe you'll get a replacement  たぶんきみは 代わりの奴を見つけるだろう
There's plenty like me to be found  探せば ぼくみたいなのは沢山いるだろうしね
Mongrels who ain't got a penny   一文無しの 野良犬たちが
Sniffing for tidbits like you - on the ground
   鼻をクンクン鳴らしながら きみみたいなおいしい餌(えさ)が落ちてやしないかと 地べたを嗅ぎ回っているからね

(Chorus)
So goodbye yellow brick road  だから(都会の)黄色い煉瓦通りとは サヨナラさ
Where the dogs of society howl  こんな社交界の犬たちが 吠えるところとは
You can't plant me in your penthouse  きみはぼくを きみのペントハウスの飾り物にはできないさ
I'm going back to my plough    ぼくは自分の耕作地に戻るんだ

Back to the howling old owl in the woods なつかしいフクロウが鳴く あの森に戻って
Hunting the horny back toad   背中にトゲがあるイボ蛙を捕まえるのさ
Oh, I've finally decided my future lies   ぼくはやっと決心が付いた ぼくの未来は
Beyond the yellow brick road
   この黄色い煉瓦通りの はるか向こうに広がっているんだ、と



※ come down:文字通り「落下する」とか「落ちぶれる」という意味もありますが、ここでは都会の若者が田舎のことを思って歌っていますから、「大都会を離れる」とか「田舎へ帰る」という意味でしょう。 (飛行機が)「着陸する」といった意味にもなります。
※ go to land:そのままだと「着陸する」とか「眠りに就く」という意味になりますが、「go back to the land」だと「大地に回帰する」とか「農村生活に戻る」という意味にもなりますから、やはり「田舎の生活に戻る」くらいのニュアンスでしょうか。 バーニーの書く詩には、こうした略した表現が多いです。
※ my old man:直訳すると「ぼくの年取った男」ですが「親父(おやじ)」とか「父親」のことです。

※ penthouse:ペントハウス。英国では「高層マンションの最上階にある豪華な部屋」(penthouse apartment というと、豪華なペントハウス・マンション)。他にも「ひさし」や「軒(のき)」や「屋根裏部屋」という意味もあります。
※ plough = plow:「鋤(すき)」の意味もありますが、主に英国で「耕作地」や「田畑」など。
※ old:「なつかしい」とか「昔ながらの」といった意味にとっておきました。
※ horny back toad:直訳すると「背中に角(つの)があるヒキガエル」です。

※ replacement:「後継者」、「跡継ぎ」、または「代替品」。
※ Mongrel:「雑種犬」、「駄犬」。(軽蔑的に)「混血児」。
※ Sniffing :(鼻でクンクン)匂いをかぐこと。鼻を(クンクン)鳴らすこと。
※ tidbit:(一口の)うまい食べ物。


 記事の編集

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

No title

お久しぶりです^^
「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」、昔まだソ○トバ○クがJフ○ンだった頃、ムービー○メールのCMで流れていた記憶があります。
黄色いレンガ道って、「オズの魔法使い」にもありましたっけ?
この歌もいいですよね。

saya さん、こんにちは

この曲がヒットしてから40年近く経つので、たぶん色々なところで使われていると思います。

「黄色い煉瓦通り」というのが実際にあるかどうか分かりませんが、たぶん都会の洒落た通りを表現しているのでしょう。

最近全然コメントが付かないので誰も読んでいないのかと思っていたのですが、コメントありがとうございました。

すばらしい訳ですね。嬉しいです。

はじめまして。バク太郎と申します。 今開設しているブログでは、お気楽リーマンと名乗っていますが・・・
 それにしても、すばらしい訳をされていますね。 これまでいくつかのサイトの訳を拝見させていただきましたが、あなた様ほど、ぴったりな訳をされている方を知りません。 何度も読み返しさせていただきました。こんなぴったりな訳に出会えて大変嬉しいです。
 しばらくお休みされていらっしゃるのでしょうか。 また、再開される日が来ることを願っております。
 

バク太郎さん、こんにちは

記事を更新しても四ヶ月くらい全然コメントが付かないので、誰も読んでいないのかと思っていましたが、休んでいるとコメントが付くというのも何だか皮肉なものです。

この曲は若い頃に買ったシングル・レコードで訳を読んだ記憶がありますが、どうも意味が良く分からなかったので自分で訳してみた次第です。
大抵の歌詞は短いフレーズでつづられているので、訳す人によって意味がかなり違ってきますが、この訳はあくまでも私個人の解釈によるもので、作詞者の意図したものと合っているかどうか分かりません。

今は他の事をやっているのでブログは休んでいますが、その内また紹介したい曲があったらスポット的に更新するつもりでいます。
コメント、ありがとうございました。

thank you!

中学生のころ良く聞いていた曲です。(もちろん、まったく意味もわからずに。メロディーはとても好きでしたが。)
もうオジサンになった今、図書館でCDを借りてきて、再び聞いたところ、どうしても歌詞の意味が知りたくなり、このblogにたどり着きました。
とても素晴らしい訳で、感動しました。

ところで、
When are YOU going to land?
ということは、パトロンさん自体も、元々は農村出身で、リッチになられた方、という設定なのでしょうか?それとも、goingo to lad は比喩で、「地面に足が付いた生活に戻る」というようなニュアンスなのでしょうか?(多分後者?)
(作詞者しかわからないのでしょうけど)

Re: thank you!

随分と昔の懐かしい曲にコメントをいただき、ありがとうございます。

バーニー・トーピンの書く歌詞は比喩的で分かりにくいものが多いので、この訳詞はあくまでも私個人の解釈です。
最初の歌詞に出てくる"you"は自分自身に向けられたもの、つまりパトロンの飼い犬みたいな自分を客観的に見て言っているという解釈です。

こうした金持ちのパトロンみたいな人物は当時のロンドンには実際にいたのかもしれませんが、我々日本人が聴いてもどうもピンときませんね。
歌詞の意味を英語版のウィキペディアなどで調べても、『「黄色のレンガ道」という言葉は映画「オズの魔法使い」に出てくる』―という以外、大したことは書かれていません。

英語版のヤフー知恵袋みたいなサイトでも意味をたずねている人がいましたから、やはり分かりにくい歌詞なのでしょう。
60年代はビートルズやボブ・ディランにもそうした意味不明な歌詞の曲があって、それを深読みして勝手な解釈をすることが流行っていたような気がします。

こうした古い記事はコメントでも付かないと開くことが無いのですが、お陰でリンク切れを修正することができました。
コメント、どうもありがとうございます。

こんにちは

昔ドラマの曲に使われていて
好きだったので久しぶりに
懐かしく思い聞いてみました。

しかし!曲は知ってても歌詞の意味が分からず
色々なサイトで英訳を探してみたのですが、
さっぱり意味が分からず(笑)
こちらに辿り付きました。

他の方も書かれてますが、
ほんとに曲にぴったりの訳で
歌詞の意味が良く分かって
すっきりしましたぁ~
ありがとうございました。

Re: こんにちは

こちらのブログは現在開店休業状態で、コメントでも付かないと開くこともなくなりました。
それでもたまにはこうしてどなたかのお役に立っているようなので、消さずに残しているといったところです。
訳詞がお役に立ったのなら何よりです。
コメント、ありがとうございました。
プロフィール

Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
訳詞を掲載したい場合は、記事へのリンクを貼るという形にして下さい。

全記事タイトル表示リンク

全記事タイトルを表示

カテゴリ
最新記事
最新コメント
検索フォーム
FC2カウンター
フリーエリア


累計: 検索エンジン登録
本日: SEO対策
昨日: メール配信

アクセスアップ

Mail Form:メールフォーム

リンク
電子書籍
Amazonから電子書籍を出版しました
QRコード
QR
RSSリンクの表示