17. Both Sides Now 青春の光と影

Both Sides Now 青春の光と影 : Judy Collins ジュディ・コリンズ


Judy Collins
Alubm : Wildflowers
Wildflowers
  ジュディ・コリンズのすべて
ジュディ・コリンズのすべて

Released: 1967
Written by: Joni Mitchell (ジョニ・ミッチェル)
Arranged by: Joshua Rifkin (ジョシュア・リフキン)
Produced by: Mark Abramson ( マーク・アブラムソン)
Judy Collins:
Judy Collins
ヴォーカル・ギター・キーボード

 ジュディ・コリンズは、当時まだ無名だったレナード・コーエンやジョニ・ミッチェルの曲を最初に採り上げた人であり、セカンド・アルバム「Wildflowers」に収録されていたジョニ・ミッチェルのこの曲は、翌年「青春の光と影」という映画の主題歌に使われてヒットしました。 ジュディにとってもジョニにとっても、それは初のトップ10に入るヒットとなりました。 (最高8位で、グラミー賞も獲得)
 CSN(Crosby Stills & Nash)の 「Suite Judy Blue Eyes」(青い瞳のジュディ)は、スティーヴン・スティルスが彼女をモデルに書いた曲だそうです。

 ジュディ・コリンズは13歳の時にモーツァルトのピアノ・コンチェルトを公共の場で演奏してデビューしています。 今で言う天才少女だった訳ですね。 彼女はシアトルラジオのディスクジョッキーだった父親(盲目であった)を通して、クラッシックとは別のウッディー・ガスリーやピート・シーガーなどの音楽も学んで行きました。
 デビューから3年後、ピアノの天才児として、またギターも弾く彼女の音楽はコネチカット大学で人気が出て、キャンパスのラジオ局やパーティで人気を博します。 そしてニューヨークのグリニッジビレッジに行った彼女はそこで色々な音楽仲間と出会い、自らエレクトラ・レコードに売り込んで契約を結び、22歳の時にファースト・アルバムをリリースしました。

 1993年のビル・クリントン合衆国大統領の就任式で、ジュディ・コリンズは 「アメイジング・グレイス」と「Chelsea Morning」(チェルシーの朝)を歌いましたが、クリントン家の娘の「チェルシー」という名前は、この曲が好きだったヒラリー夫人が付けた名前だとか。 ちなみにこの曲もジョニ・ミッチェルの作品です。

● Both Sides Now 「青春の光と影」を聴く:
(※自動的に再生が始まらない時は、上にある「PLAY」をクリックしてみて下さい)

   Joni Mitchell 自身が歌う 「Both Sides Now」 もあります。 アルバム「Cloud」収録曲

2000年に Joni 自身がセルフ・カヴァーした "Both Sides Now" ニュー・ヴァージョンはこちら。
  (※バンクーバー・オリンピックの開会式で使われたのは、こちらのヴァージョンでしょう)

  ●歌詞と対訳

Rows and flows of angel hair   天使の髪が 幾重にも流れて
And ice cream castles in the air   宙に浮かぶ アイスクリームのお城(※)   
And feather canyons everywhere   そして いたるところに羽の渓谷
I've looked at clouds that way   かつて私は 雲をそんな風に見ていた

But now they only block the sun   でも今それは ただ太陽をさえぎるだけのもの
They rain and snow on everyone   雨と雪を 全てのものの上に降らせるもの
So many things I would have done   私は色んなことができたかもしれないのに
But clouds got in my way   でも雲が私の邪魔をしたの

I've looked at clouds from both sides now   私は雲を今 両側から見ている
From up and down,    上からも下からも
and still somehow   それなのに なぜか
It's cloud illusions I recall   私が思い出せるのは 雲の幻影だけ
I really don't know clouds, at all   私には雲がどんなものか いまだに良く判らない

Moons and Junes and Ferris wheels   月と 6月と 観覧車
The dizzy dancing way you feel   目まいがするほど踊って あなたは夢見心地
When every fairy tale comes real   全てのおとぎ話が 現実のものになって行く(※)
I've looked at love that way   かつて私は 恋をそんな風に見ていた

But now it's just another show   でも今それは 別の見え方をしている
You leave'em laughing when you go   あなたが去り行く時、あなたは彼らに笑われるだけ
And if you care,   そして あなたが気にしたとしても
don't let them know   彼らに(それを)知られてはいけない
Don't give yourself away   あなたの本心を 伝えてはいけないの   

I've looked at love from both sides now   私は恋を今 両側から見ている
From win and lose   勝ったり 負けたり   (※ジュディ・バージョン)
  ( From give and take  与えたり もらったり ※ジョニ・バージョン)
and still somehow   それなのに なぜか
It's love's illusions I recall   私が思い出せるのは 恋の幻影だけ
I really don't know love, at all   私には恋がどんなものか いまだに良く判らない

Tears and fears and feeling proud   涙と不安と(※)誇らしげな気分
To say "I love you" right out loud   大声で正しく「愛してる」と言うこと(※)
Dreams and schemes and circus crowds   夢と計画と そしてサーカスの群集と(※)
I've looked at life that way   かつて私は 人生をそんな風にみていた

But now old friends are acting strange   でも今親友たちは おかしな行動をとる
They shake their heads,    彼らは皆 頭を振って
they say I've changed   彼らは 私が変わったと言う
Well something's lost,    そうね 何かを失ったけれど
but something's gained   でも 何か得たものだってあった 
In living every day   毎日を生きて行く中で

I've looked at life from both sides now   私は人生を今 両側から見ている
From win and lose   勝ったり 負けたり
and still somehow   それなのに なぜか
It's life's illusions I recall   私が思い出せるのは 人生の幻影だけ
I really don't know life, at all   私には人生がどんなものか いまだに良く判らない


※ hair (髪)と air (空気)で韻を踏んでいる
※ feel(感覚)と real(現実)と韻を踏んでいる
※ Tears (涙)と fears(怖れ)で韻を踏んでいる
※ proud(誇り)と loud(大声)で韻を踏んでいる
※ Dreams (夢)と schemes(案、計画)で韻を踏んでいる
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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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この歌詞と対訳を見ながら聴いて歌っているうちに、自分がどうして洋楽に惹かれるのか解ったような気がしました。メロディーと歌詞の一体感がそのままダイレクトに心に響いてくるから、なんです。
とてもわかりやすい注釈ありがとうございました。韻を踏んでるところがすごく良くわかりました。

バンクーバーオリンピックの開会式の草原を走る少年と、この曲、素晴らしかったですねぇ。
幻想的でどこか懐かしいような。
とても印象的でした。

この曲には色々なヴァージョンがありますが、オリンピックで使われたものはかなりスローなテンポのものになっていて、オリジナルとはだいぶ印象が違っていました。

作った本人であっても年齢や時代によって表現方法が変わってくるので、色々なヴァージョンで聞き比べてみるのも楽しいものです。 それによってまた新しい発見もありますしね。
この曲はオリンピックの開会式以来、検索で訪ねてくる人がかなり多くなりました。

ジョニさん版

ジョニさん版を最近youtubeで聞き、
ぼろぼろと溢れる涙を止められませんでした。
歌詞が分からなくても泣けました。

歌詞…切ないですねぇ。
分かって聞くのも…やはり涙はこぼれます。
プロフィール

Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
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