222. Jaded ジェイディッド

Jaded ジェイディッド : Aerosmith エアロスミス

 エアロスミスは最初のヒット曲となった 「Dream On」(ドリーム・オン)以来二度目ですが、これはあれから27年後の2000年になってからのヒット曲です。


Jaded
Alubm : Just Push Play
  Ultimate Aerosmith Hits

Released: 2000
Written by: Steven Tyler, Marti Frederiksen
Produced by: M. Frederiksen, M. Hudson, S. Tyler, J. Perry

  エアロスミスについて:
Tom(B), Brad(G), Steven(V), Joey(D), Joe(G)
 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』  

 エアロスミスも映画の主題歌を歌ったりしてすっかりお茶の間にまで名前が知られるようになり、随分とポップに(親しみやすく)なりました。 でも一時期落ちるところまで落ちてどん底から這い上がってきた彼らは、売れることの大切さもドラッグの恐ろしさも身にしみて分っているでしょうから、とても悪く言う気にはなれません。 この曲は充分にポップでありながらロックのハードさも同時に持ち合わせていて、彼らの曲の中でも好きな曲の一つです。 間髪を入れずサビに入るところもカッコいいし・・・

 曲のタイトルの 「Jaded」(ジェイディッド)ですが、これは「疲れきった」とか「荒(すさ)んだ」とか「無感覚な」と言った意味になります。 ただ 「ヘィ、ジェイディッド」 と呼びかけていますから人の呼び名ということで、「Jade」(ジェイド)は「翡翠(ひすい)」を表す人の名前でもあり、「あばずれ女」とか古語では「ガミガミ女」という意味にもなります。 おそらくは「Jade」(ジェイド)という名の年に似合わず疲れきった娘に対して言っているのでしょう。

 ツアーやレコーディングなどで年中家を留守にしている間に、昨日まで子供だと思っていた娘がいつの間にか荒(すさ)んで無表情になってしまい、しかもそれが全て自分のせいだという反省も込められているようです。
 歌詞の終りの方に ecstasy's what you prefer  お前は「エクスタシー」を好むんだな というフレーズがありますが、この「エクスタシー」は若い人たちの間で流行している合成麻薬MDMAのことでしょうし、そうなると娘も父親と同じ道をたどっていることになります。

 シングルのアルバム・ジャケットに裸の若い娘が使われて話題―というか物議を醸しましたが、このモデルは「Nicole West」という人で実の娘ではありません。
 映画並みの制作費をかけたらしい PV(プロモーション・ヴィデオ)も話題になりましたが、ここで若い娘役を演じているのは 「Mila Kunis」 という女優で、こちらも実の娘ではありません。 私はあまり動画は観ないのですが、このPVはなかなか面白いですね。 スティーヴンの大口が映像で観ると良く分るし、ジョー・ペリーのギターもカッコいいです。 個人的には余計な映像は要らないから、もっとメンバーの演奏しているところを見せて欲しいと思います。 この曲はベースもドラムもカッコいいのですから。

●Band Members:
* Tom Hamilton(トム・ハミルトン) - bass
* Brad Whitford(ブラッド・ウィトフォード) - guitar
* Steven Tyler (スティーヴン・タイラー)- lead vocals
* Joey Kramer(ジョーイ・クレイマー) - drums, percussion
* Joe Perry(ジョー・ペリー) - guitar, backing vocals

Jaded 『ジェイディッド』を聴く: (3:35)

  ●歌詞と訳詞●

Hey, j-j-jaded,    ヘイ、ジェ、ジェ、ジェイディッド(すさんだお前) ※
you got your mama's style   お前は 母親の生き方に似てきたけど ※
But you're yesterday's child to me  でも俺にとっては 昨日まで子供だった娘さ
So jaded    だから ジェイディッド(疲れたお前)
You think that's where it's at   お前はそれが 当然のことように思っているけど
But is that where it's supposed to be?   でもそれって (若い娘の)あるべき姿なのか?※
You're gettin' it all over me   お前はそのすべてを 俺を通して身に付けたんだけど  
x-rated ("and serrated" とも)   その下品な(言葉使いも) ※    

(コーラス)
My, my baby blue   俺の、俺のブルーな(憂鬱な)娘
Yeah, I been thinkin' about you  そうさ、俺はお前のことを思っているんだ
My, my baby blue   俺の、俺のベイビー・ブルー
Yeah, you're so jaded   お前は そんなに無感覚になっちまって
And I'm the one that jaded you   でも お前をそんな無表情にしたのは俺だけどな

Hey, j-j-jaded    ヘイ、ジェ、ジェ、ジェイディッド(疲れたお前)
In all it's misery   惨めなことばかりだ ※
It will always be what I love and hated   俺はいつも 愛したり 憎まれたりして
And maybe take a ride to the other side   でも 別の道を通ってみれば ※
We're thinkin' of   考えようによっては     
We'll slip into the velvet glove   俺たちも うわべだけは優しそうにできるかも ※
And be jaded   そして (疲れて)うんざりするんだ

(コーラス)
My, my baby blue   俺の、俺のブルー(憂鬱な)娘
Yeah, I been thinkin' about you  そうさ、俺はお前のことを思っているんだ
My, my baby blue   俺の、俺のベイビー・ブルー
Yeah, you're so jaded   お前は そんなにも無感覚になっちまって
And baby, I'm afraid of you   ベイビィ、俺は そんなお前が怖いよ

(ブリッジ)
Your thinking's so complicated   お前は 難しく考え過ぎなんだよ ※
I've had it all up to here   俺はもう すべてが我慢の限界なんだ ※
But it's so overrated   だって 大袈裟に扱いすぎなんだよ ※   
Love and hated    愛 と 憎しみとを ※
Wouldn't trade it   それを トレード(交換)しちゃいけない   
Love me, jaded    俺を愛しておくれ、ジェイディッド

(ギター・ソロ)

Hey, j-j-jaded,    ヘイ、ジェ、ジェ、ジェイディッド(無表情なお前)
There ain't no "baby please"   「ベイビィ、お願い」 なんて言うのはやめてくれ
When I'm shootin the breeze with her  俺が彼女と おしゃべりしてる時に ※
When everything you see is a blur   お前の見るもの全てが ぼやけて見える時に ※
And ecstasy's what you prefer    でも お前は 「エクスタシー」を好むんだな ※

(コーラス)
My, my baby blue   俺の、俺のブルー(憂鬱な)娘
Yeah, I'm talkin' about you   そうだよ、俺はお前のことを話してるんだぜ
My, my baby blue   俺の、俺のベイビー・ブルー
Yeah, I've been thinkin' about you  そうさ、俺はお前のことを心配いるんだ
My, my baby blue   俺の、俺のベイビー・ブルー
Yeah, you're so jaded   そうさ、お前はそんなに荒(すさ)んじまって
(Baby)    (ベイビィ)
Jaded    疲れきっちまって
(Baby)    (ベイビィ)
You're so jaded   お前は そんな風になっちまって
'Cause I'm the one that jaded you   でも お前をそんな娘にしちまったのは俺だけどな・・・


※ jaded:1:(表情などが)疲れ切った、すさんだ。2:飽き飽きした、うんざりした。3:無情な、無感覚な。"jade" は女性の名前でもあるので、両方に掛けているのでしょう。
※ style:(言葉や行為の)表現方法、流儀。 生活様式、暮らし方、生き方。 体形のスタイルではありません。
※ it's supposed to be:(それは)そうあるべき、しかるべき、それは~しておかなければ。
※ X-rated:成人向けの、アダルトの、ポルノの。(言葉が)いかがわしい、下品な。 
この部分は"and serrated"「(ノコギリの)ギザギザ状の」となっている歌詞もある。 どっちにも聞えますが・・・

※ misery:惨め、不幸、悲惨。
※ take a ride:~に乗る。 (車とか乗り物に)
※ velvet glove:「ビロードの手袋」の意味で、外面や見せ掛けの優しさ。
"iron hand in a velvet glove"だと「ビロードの手袋の下に鉄の手」で、「外柔内剛(がいじゅう・なんごう)」。物腰は柔らかだが、内面はしたたかということ。

※ complicate:複雑な。(Don't complicate things : シンプルに考えなさい)
※ I've had it up to here:もう限界だ、もう我慢できない。
("I've had it"で「もう、ウンザリだ」、"up to here"は「ここまで」の意で、この場合「ここまで」と首まで手を持って来て言う。 つまり、「我慢がもう首まで来ている」ということ)
※ overrate:過大評価する、大袈裟に扱う。
※ hated :ここは普通「Love and hate」(愛と憎しみ)となるところですが、"complicated" と "overrated"、"hated" と "jaded"と語尾を揃えることで韻を踏んでいるのでしょう。

※ shoot the breeze:(米話:直訳で「口から風を吹く」で)おしゃべりをする、無駄話をする。
※ blur :ぼやける、(目が)かすむ。 (ドラッグかも)
※ ecstasy:エクスタシー。普通は「恍惚」ですが、そうした名前の合成麻薬(正式名:MDMA)がアメリカの青少年の間で急速に流行しているようで、前の行の「blur」(ぼやける)もそう考えると意味がつながります。 少なくともまともな十代の娘ではなさそうですね。

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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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No title

このPVと曲が好きなんですv-10
でも歌詞が凄いんですよね。
ドラッグの意味迄は知りませんでした。
この動画のスティーヴン・タイラーはセクシーでカッコいいなと思います。

Re: No title

私はあまりPV(プロモーション・ヴィデオ)は観ないのですが、このPVはなかなか良く出来ていますね。
せっかくなのでブログにもリンクを貼っておきました。
コメント、ありがとうございます。
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Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
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