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221. American Pie アメリカン・パイ

American Pie アメリカン・パイ : Madonna マドンナ

 この曲はマドンナ主演の映画2番目に幸せなこと」(The Next Best Thing:2000年)の主題歌としてレコーディングされたものです。 イギリスを始め、カナダ・オーストラリア・イタリア・ドイツ・スイス・オーストリア・フィンランドのチャートで1位となりましたが、なぜか本国アメリカではシングル・カットされず、後からアルバムのボーナス・トラックとして収録されました。


Alubm : Music [Import]
  ミュージック (試聴可)

Released: 2000
Written by: Don McLean (1971)
Produced by: Madonna, William Orbit

  マドンナについて:
Madonna
 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』  

 この曲のオリジナルは1971年にシンガー・ソング・ライターの Don McLean(ドン・マクリーン)によって歌われ、ビルボードで4週連続1位となりました。 ただし8分36秒とおそろしく長いのでシングル片面には収め切れず、A面とB面に分けて収録されていました。

 歌詞の中に 「The day the music died」 (音楽の死んだ日)というフレーズが出てきますが、これは1959年に飛行機事故で亡くなった バディ・ホリーリッチー・ヴァレンス のことを歌ったものと言われています。 歌詞の中にある 「This'll be the day」 もバディ・ホリーのヒット曲 「That'll be the Day」 のもじりで、この曲には'50~'60年代のヒット曲やミュージシャンを暗喩したフレーズが色々と出てきます。

 一応解説は付けておきましたが、今時そんな人たちのことなど興味無いでしょうし、マドンナのカヴァーは2番と6番の歌詞とコーラスの部分だけで短く詰めてありますから、あまり難しく考えることもないでしょう。 この歌詞はあちこちで韻を踏んでリズミカルになっているので、言葉の響きを楽しんでいただければ良いと思います。
 歌詞の終りの部分を見ると、"chance" と "dance"、"love" と "above"、"soul" と "real"―といった具合に似たような発音の単語が並んでいることが分るでしょう。 "maybe they'd be happy" なんて語尾の発音が同じ単語の並んでいる箇所もありますしね。

 タイトルにもなっている 「(Miss) American Pie」 ですが、「cutie pie」や「cutesy pie」で「かわい子ちゃん」くらいの意味になるので、アメリカの典型的なかわいい子くらいの意味になるでしょうか。 
 これも "Mr. Apple Pie America"(非常にアメリカ的な人間)のもじりかと思われます。

 私はマドンナが有名になりセクシー路線を歩むようになってから聴かなくなっていたのですが、今回改めて聴いてみて、「やはり上手いな」と再認識しました。 アレンジも洒落(しゃれ)ているし、変な格好をしなくても充分歌だけで勝負できる内容だと思います。 常にトップであるためには、色々とやる必要もあるのでしょうが・・・
 ドン・マクリーンはこのカヴァーを称賛して、"a gift from a goddess"(女神からの贈り物だ)と言い、またこのヴァージョンを "mystical and sensual"(神秘的で官能的だ)と讃えています。



  ●歌詞と訳詞●

A long, long time ago   ずっと、ずっと昔のことで
I can still remember    まだ 思い出すことができるけど
how that music used to make me smile  音楽を聴くと いつも微笑んでいられたものよ

And I knew that if I had my chance   そして もし私にもチャンスがあって
I could make those people dance   人々を 躍らせることができるなら
And maybe they'd be happy for a while  多分少しの間は幸せにしてあげられるって思ってた


Did you write the book of love   あなたが あの「愛の本」を書いたの? ※
And do you have faith in God above  あなたは 天上の神を信じているの?
If the Bible tells you so   もし聖書に書かれているように (そこに神がいるとしたら)
Now do you believe in Rock'n'roll  今のあなたは ロックンロールを信じてる?
And can music save your mortal soul   音楽は 人の死すべき魂を救えるかしら?
And can you teach me how to dance real slow  教えて どうしたら本当にゆっくり踊れるの?

Well, I know that you're in love with him  そう、あなたが彼のことを好きなのは知っていたわ
'Cos I saw you dancin' in the gym  だってあなたたちが ジム(体育館)で踊ってるのを見たから
You both kicked off your shoes   あなたたちは二人とも 靴を蹴って脱いだわね ※
Man, I dig those rhythm and blues   ねえ、私あのリズム・アンド・ブルースが気に入ったわ ※

I was a lonely teenage broncin' buck  私はさびしい十代の 暴れ馬にまたがる若者 ※
With a pink carnation and a pick-up truck  ピンクのカーネーションを付け小型トラックに乗る※
But I knew that I was out of luck   でも 私に運が無かったことは 分かっていたわ
The day the music died   その日は 音楽が死んだ日だったから ※

I started singing   私は 歌い始めたの

(コーラス)
Bye, bye, Miss American Pie   バイ・バイ(さよなら)、ミス・アメリカン・パイ ※
Drove my Chevy to the levee   私はシボレーを運転して 堤防へ行ったけど ※
But the levee was dry    でも 堤防は干上がっていて
And good old boys were drinkin' whiskey and rye 良き仲間たちがウィスキーやライを飲み※
Singing this'll be the day that I die  「今日 ぼくが死ぬなんてあり得ない」、って歌ってた ※
This'll be the day that I die  「今日 ぼくが死ぬなんてあり得ない」、って

I met a girl who sang the blues   ブルースを歌う 娘に会ったから ※
And I asked her for some happy news   「何か楽しいニュースはない?」ってたずねたら
But she just smiled and turned away   彼女はただ微笑んで 顔を背(そむ)けてしまったの※
I went down to the sacred store   私は聖なる店へと (階段を)降りて行ったわ
Where I'd heard the music years before   そこは何年も前に 音楽を聴いていたところ
But the man there said the music wouldn't play でもそこの人は、もう音楽は演らないと言った

Well now, in the streets the children screamed  今じゃ、通りでは 子供たちが叫び声を上げ
The lovers cried, and the poets dreamed   恋人たちは泣き、詩人たちは夢を見ていた
But not a word was spoken    一言も 言葉を話すことなく
The church bells all were broken   教会の鐘は すべて調子を狂わせ
And the three men I admire the most   私の最も崇拝する (三位一体の)三人は
The Father, Son and the Holy Ghost  父(神)と、その息子(キリスト)と、聖霊だけど ※
They caught the last train for the coast  彼らは海岸行きの終電に 間に合いはしたけど※
The day the music died    その日は 音楽が死んだ日だったの

We started singin'   私たちは 歌い始めた

(コーラス)
Bye, bye, Miss American Pie   バイ、バイ、ミス・アメリカン・パイ
Drove my Chevy to the levee   私はシボレーを運転して 堤防へ行ったけど
But the levee was dry    でも 堤防は干上がっていて
And good old boys were drinkin' whiskey and rye  良き仲間たちがウィスキーやライを飲んで
Singing this'll be the day that I die  「今日 ぼくが死ぬなんてあり得ない」、って歌ってた
This'll be the day that I die   「今日 ぼくが死ぬなんてあり得ない」、って

(コーラス)
Bye, bye, Miss American Pie   バイ、バイ、ミス・アメリカン・パイ
Drove my Chevy to the levee   私はシボレーを運転して 堤防へ行ったけど
But the levee was dry    でも 堤防は干上がっていて
And good old boys were drinkin' whiskey and rye  良き仲間たちがウィスキーやライを飲んで
Singing this'll be the day that I die  「今日 ぼくが死ぬなんてあり得ない」、って歌ってた
This'll be the day that I die   「今日 ぼくが死ぬなんてあり得ない」、って

We started singin'   私たちは 歌い始めたの
We started singin'   私たちは 歌い始めたの
We started singin'   私たちは 歌い始めたの
We started singin'   私たちは 歌い始めたの


※ the book of love:1958年にThe Monotones が歌った同名タイトルのロックンロール・ナンバーがあり、ビルボードで5位のヒットを記録しているが、その歌詞の中に「I wonder, who wrote the book of love」(誰が「愛の本」を書いたのか?)というフレーズがあるので、たぶんそれに掛けているのでしょう。
※ 'Cos = because。'Cause とか 'Cuz と略すことも。
※ kick off:(靴を)蹴って脱ぐ。 これも何かの歌の歌詞みたいです。
※ Man:この場合は「ねえ」とか「ほら」とか、単なる呼びかけ。
※ dig:(米俗)~を気に入る。 (同:like) ※「掘る」ではありません。

※ a lonely teenage:「一人のさびしい十代(の若者)」。Dion (ディオン) DiMucci の歌のことでしょう。1959年に飛行機事故で亡くなったバディ・ホリーとリッチー・ヴァレンスと共にツアーをしていた彼は、墜落した小型飛行機代の36ドル(彼の幼少時代に両親と住んでいたアパートの家賃と同額だったとか:当時は1ドル=360円)が払えず、結果として彼は生き残りました。
 その後リリースされたシングルが "A Teenager in Love" で、全米ポップ・チャートで5位のヒットとなりましたが、その後の彼はヘロイン中毒になっています。
※ broncin' buck:「bronc」(性悪な馬)、「buck」(元気のいい若者)ですが、こうした熟語は見当たりません。 何となくロデオをやってる若者みたいですが、たぶん何かの歌に掛けているのでしょう。

※ The day the music died:「音楽の死んだ日」 バディ・ホリーとリッチー・ヴァレンスが飛行機事故で亡くなった日を指すようです。
※ a pink carnation:「一本のピンクのカーネーション」。 ソング・ライターの Marty Robbins が1957年に書いた"A White Sport Coat and a Pink Carnation" は100万枚の大ヒットとなり、ゴールド・ディスクを獲得しています。
※ a pick-up truck:後ろに荷物が積める小型のピックアップ・トラック。 この後シボレーの名前が出てきますから、シボレーの小型トラックでしょう。
※ Miss American Pie:「cutie pie」や「cutesy pie」というと「かわい子ちゃん」という意味になり、「Mr. Apple Pie America」だと「非常にアメリカ的人間」となりますから、「典型的なアメリカのかわいい子」くらいの感じでしょうか。 でも、無理に訳さずにおきます。

※ chevy:シェヴィー。GM 社製自動車「Chevrolet」(シボレー)の愛称。 このコーラスの部分は似たような発音の単語を並べて韻を踏んでいるだけで、あまり深い意味は無いと思います。
※ old boy:(学校の)同窓生、先輩。 (日本でのみ「OB」と略すこともある)
※ whiskey and rye: "rye"(ライ)は、ライ(麦)ウィスキー(rye whiskey)のことでしょう。 前の"dry"や後の"die"と並べて韻を踏んでいます。

※ This'll be the day that I die:バディ・ホリーのヒット曲「That'll be the Day」(when I die)に掛けている。 文面通りに直訳すると、「今日は私の死ぬ日だろう」となりますが、実は 「That'll be the Day」は「あり得ないね」とか「まさか」とか「ばか言ってんじゃないよ」、「笑わせないでよ」という決まり文句。 「そんなことが起きたら、すごい一日になるだろう」というニュアンス。 つまり、「ぼく(バディ・ホリー自身)が今日死ぬなんて、ありえない」という意味で、ここではそのように訳してみました。 そのありえないことが起きてしまった訳ですが・・・

※ a girl who sang the blues:「ブルースを歌う娘」。1970年に27歳で亡くなったジャニス・ジョプリンのことのようです。
※ turn away:「顔を背(そむ)ける」、「そっぽを向く」
※ The Father, Son and the Holy Ghost:天国にいる父(神)と、その愛する子(キリスト)と、聖霊は三位(さんみ)一体ということになっている。三が一とか、一が三とか、何のことやら分りませんが・・・
※ the last train for the coast:モンキーズのファースト・シングル「Last Train To Clarksville」(恋の終列車)の「もじり」かも。 インプレッションズの「ピープル・ゲット・レディ」では罪びとはその列車に乗れないが、これは神やキリストをおちょくっているという感じがします。 若者たちのヒーローが一度に死んでしまって、「神も仏もあるもんか!」という心境なのでしょう。
"caught"は"catch"(捕まえる)の過去形ですが、"catch a bus"で「バスに乗る」とか「バスに間に合う」という使い方になり、この場合は終電に何とか間に合った(捕まえられた?)というニュアンスで訳してみました。 この辺りも"most"、"Ghost"、"coast"と韻を踏みまくっていますから、一緒に歌ってみると楽しいですね、意味は支離滅裂だけど・・・

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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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お久しぶりです^^
ドン・マクリーンのカバーですね。
でもオリジナルは約8分30秒もある大作なんですね^^;
マドンナのバージョンは、オリジナルを歌ったドン・マクリーンもバックコーラスで参加していますね。おしゃれなカバーです。
American Pieはそういう意味があったんですね。

こんにちは。 お久しぶりです。

この曲のオリジナルは長すぎて最後まで聴く気になれませんが、マドンナのカヴァーはすっきりしていて気に入っています。 オリジナルだったら、とても全部を訳す気にならなかったでしょう。 

歌詞にはこの他にもビートルズやローリング・ストーンズやボブ・ディランなどに掛けたフレーズが色々出てきます。 でも昔の曲を知らない人には何のことやら分からないでしょうから、短くしたのは正解でしたね。

初めまして(^0^)

e-343大好きな曲です。

色んな訳詞があるので、ちょっと判りずらい部分もあったんだけど、

こちらは、判りやすかったですv-283頑張ってくださいv-206v-222

Re: 初めまして(^0^)

> 色んな訳詞があるので、ちょっと判りずらい部分もあったんだけど、 こちらは、判りやすかったです。

この曲は50年代の終わりに飛行機事故で亡くなったバディ・ホリーのことを歌っていて、歌詞の内容も当時のヒット曲を少しもじって引用しているので、現代の人が聴いても何のことやら分からないでしょうね。
歌詞の意味は分からなくても、あちこちで韻を踏んでリズミカルに歌われているので、言葉の響きを楽しんでいれば良いと思います。
私はオリジナルをリアル・タイムで聴いていた古い人間なので、つい一緒に口ずさんでしまいますが・・・

コメントありがとうございました。

初めまして、お邪魔します。

ふと思い出してこの曲を聴きたくなったのですが、
意味がわからないままだったので気になって
調べているうちにこちらに辿りつきました。

こんな難しい歌だったとはびっくりです。
オリジナルをリアルタイムで聞いていた方でないと理解できないですね~。
丁寧な解説、感謝です。

他の記事も勉強になりそうなので楽しく拝見させて頂きますね(^-^)
ありがとうございました!!

Re: 初めまして、お邪魔します。

こんにちは。 初めまして。

この曲はオリジナルが40年以上前で、引用されているヒット曲は50年くらい前のものだから、今の人たちが聞いても何のことやら分からないでしょうね。
私自身も全部を知っている訳ではなく、英語版のウィキペディアとかを色々調べて書いてみましたが、おそらく書いた本人以外には完全な解説は不可能でしょう。

でもマドンナが新しいアレンジで楽しく聞かせてくれるし、あまり難しいことは考えずに言葉の持つ響きを楽しんでいただけたらと思います。
コメント、ありがとうございました。
プロフィール

Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
訳詞を掲載したい場合は、記事へのリンクを貼るという形にして下さい。

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