218. Viva la Vida 美しき生命

Viva la Vida 美しき生命 : Coldplay コールドプレイ

 コールドプレイはかなり前にやった In My Place」(イン・マイ・プレイス)以来二度目になりますが、あれから随分変ったな―という印象です。


Viva la Vida
Alubm : Viva la Vida [Import]
  美しき生命 【通常盤】

Released: 2008
Written by: G. Berryman, J. Buckland, W. Champion, C. Martin
Produced by: Coldplay, Brian Eno, Markus Dravs, Rik Simpson

  コールドプレイについて:
Guy B.(B), Will C.(D), Chris M.(V), Jonny B.(G)
 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』  

 2005年の前作 「X&Y」 はパスしていたら6年ぶりにラジオから聴こえて来たのがこのサウンドでしたが、コールドプレイらしいきれいなメロディではあるものの、歌い方や音は何だかU2みたいだし、皮肉を利かせた歌詞はスティングみたいだし、壮大なオーケストラの音をバックにしているのでバンドとしての音が聴こえてきません。 最初聴いた時は「あれっ?」って感じでした。

 この曲のタイトルでアルバム・タイトルにもなっている 「Viva la Vida」 はスペイン語で、英語に翻訳すると「Live the Life」(人生ばんざい)となりますが、歌詞を読んでみるとどうも皮肉を込めた反語のようで、邦題の「美しき生命」というのもおかしなタイトルです。 歌詞の中に聖書中の人物やエピソードが幾つか出て来て、この歌詞も意味の分かりにくいものになっていますね・・・

 歌詞の最初に I used to rule the world」(私はかつて、世界を支配していた) ―という過去形の王が出てきます。 アルバムのジャケットはフランス革命を描いたドラクロアの有名な「民衆を導く自由の女神」の絵が使われているので、フランス革命やルイ16世を歌っているという解釈もあるようですが、私はもっと単純にイラク戦争をおっ始めたジョージ・ブッシュを皮肉っている歌のように聞こえました。 メンバーたちはそのことについてはっきりしたことは言及していませんが、こうした歌詞は聴く人がそれぞれ自分なりの解釈をしてみればよろしいかと思います。 大抵の人は深読みしたがるものですが、意外と書いた本人たちはそこまで考えていなかったりしますから・・・

Band members:
* Guy Berryman(ガイ・ベリーマン) : bass
* Will Champion(ウィル・チャンピオン) : drums
* Chris Martin(クリス・マーティン) : vocals, keyboards, guitar
* Jonny Buckland(ジョニー・バックランド) : guitar

Viva la Vida 『美しき生命』を聴く:
(※開くまでに時間がかかりますが、のんびりお待ち下さい。 しばらくすると、自動的に再生が始まります)

  ●歌詞と訳詞●

I used to rule the world   私はかつて 世界を支配していた
Seas would rise when I gave the word  私の言葉一つで 海の水さえも立ち上がったものだ※
Now in the morning I sleep alone   今では朝が来ても 独りで眠る私 
Sweep the streets I used to own   かつては私のものだった通りを (今は自分で)掃いている

I used to roll the dice   かつては私が ダイス(さいころ)を転がすだけで
Feel the fear in my enemy's eyes   敵どもの目が 恐怖にふるえていたものだ
Listen as the crowd would sing   民衆たちの歌声を 聞くがいい
"Now the old king is dead! Long live the king!" 「古い王は死んだ!(新)王ばんざい!」※

One minute I held the key   私がその鍵を 手にしたとたん
Next the walls were closed on me   それに続き(周りの)壁は 私の前に閉ざされた
And I discovered that my castles stand   そして気が付いたのは 私の城は
Upon pillars of salt and pillars of sand   塩の柱と 砂の柱の上に建っていたのだ、と

I hear Jerusalem bells are ringing   私には エルサレムの鐘の音が聞える
Roman Cavalry choirs are singing   ローマ騎兵隊のコーラス隊が歌っている
Be my mirror, my sword and shield   私の鏡となり、我が剣とも盾ともなってくれ ※
My missionaries in a foreign field   異国の地に赴(おもむ)いている 我が伝道師たちよ  ※ 

For some reason I can't explain   ある理由から 私には説明できないが
Once you go there was never   かつてきみたちが(彼の地に)行ってから、 まだ決して
Never an honest word   決して 一言も正直な言葉は(話さなかった) ※
And that was when I ruled the world  それが 世界を支配していた時の私だった

(間奏)

It was the wicked and wild wind   ひどく 激しい風が吹いて
Blew down the doors to let me in   ドアを吹き倒し 私を中へと引き入れた
Shattered windows and the sound of drums  窓は砕け散り 太鼓の音が轟(とどろ)き渡る
People couldn't believe what I'd become  私がこうなろうとは 民衆たちも思わなかっただろう

Revolutionaries wait   革命家たちは 待ち望む
For my head on a silver plate   私の首が(聖ヨハネの様に)銀の盆に載せられるのを ※
Just a puppet on a lonely string  ただの 糸で操られている 孤独な操り人形に過ぎないのに
Oh, who would ever want to be king?  あぁ、一体誰が王になど なりたいと望むだろう?

I hear Jerusalem bells are ringing   私には エルサレムの鐘の音が聞える
Roman Cavalry choirs are singing   ローマ騎兵隊のコーラス隊が歌っている
Be my mirror, my sword and shield   私の鏡となり、我が剣とも盾ともなってくれ  
My missionaries in a foreign field    異国の地にいる 我が伝道師たちよ

For some reason I can't explain   ある理由から 私には説明できないが
I know Saint Peter won't call my name (天国の)聖ぺテロが私の名を呼ばないことは分ってる※
Never an honest word   決して 一言も正直な言葉を(私は話さなかったから)※
But that was when I ruled the world  それが 世界を支配していた時の私だった

(間奏)

I hear Jerusalem bells are ringing   私には エルサレムの鐘の音が聞える
Roman Cavalry choirs are singing   ローマ騎兵隊のコーラス隊が歌っている
Be my mirror, my sword and shield   私の鏡となり、我が剣とも盾ともなってくれ 
My missionaries in a foreign field   異国の地に赴いている 我が伝道師たちよ

For some reason I can't explain   ある理由から 私には説明できないが
I know Saint Peter won't call my name (天国の)聖ぺテロが私の名を呼ばないことは分ってる
Never an honest word   決して 一言も正直な言葉を(私は話さなかったから)
But that was when I ruled the world  それが 世界を支配していた時の私だった


※ Seas would rise:「海が立ち上がる」。 旧約聖書の「出エジプト記」で、モーセの一行がエジプト軍に追われていた時、モーセは神に祈りを捧げ、紅海を二つに開いてその中を渡ったというエピソードを連想させます。 つまり、何でも意のままになったということでしょう。
※ Long live ~!:~万歳!
The king is dead; long live the king!:(ことわざ)「王様は亡くなった。(新しい)王様万歳!」。個々人としての王が死去しても、王制は継続するという意味。 王が「死んだ」と言った直ぐあとに(新)王の長寿(long)を祈るのは皮肉ではなく、個人としての王と、王制を区別しているからとのこと。

※ Jerusalem:エルサレム。キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の聖地。
※ mirror, sword and shield:「鏡」と「剣」と「盾」。 真のキリスト教ではあらゆる武力や争いごとが禁止されていますから、キリストの名の下(もと)に戦った十字軍などもイラク戦争と同じくもっともらしい大義名分をかざした侵略行為ということになります。 「真理こそが(我らの)剣、愛こそが盾」とも言いますしね。

※ missionar:(海外への)布教師、伝道師。 ブッシュによりイラクに派遣された兵士たちを連想させます。
※ head on a silver plate:洗礼者ヨハネはヘロデ王によって首を切られ、銀の盆に首を載せられた。 フランス革命ではルイ16世がギロチンにより処刑されています。

※ Saint Peter:聖ペテロは天国の門の鍵を持っている。 それに呼ばれないというのは、天国に入れないということ。
※ Never an honest word:「一言も正直な言葉を話さない」 嘘つきが天国に入れないのはいずこも同じです。

記事編集

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
訳詞を掲載したい場合は、記事へのリンクを貼るという形にして下さい。

全記事タイトル表示リンク

全記事タイトルを表示

カテゴリ
最新記事
最新コメント
検索フォーム
FC2カウンター
フリーエリア


累計: 検索エンジン登録
本日: SEO対策
昨日: メール配信

アクセスアップ

Mail Form:メールフォーム

リンク
電子書籍
Amazonから電子書籍を出版しました
QRコード
QR
RSSリンクの表示