197. A Whiter Shade of Pale 青い影

A Whiter Shade of Pale 青い影 : Procol Harum プロコル・ハルム

 ギター・サウンドが中心だった当時に、クラシックを彷彿とさせるオルガンの音色が印象的なこの曲がヒットしたことで、プロコル・ハルムは一躍有名になりました。 この曲のイメージが強すぎて、現在ではこの曲以外ほとんど知られていませんが・・・


Yugoslavia EP
Alubm : Whiter Shade of Pale
  青い影 +4

Released: 1967
Written by: Gary Brooker , Keith Reed , (and Matthew Fisher )
Produced by: Denny Cordell

  プロコル・ハルムについて:
Procol Harum
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 このデビュー・シングルは二週間で40万枚を売り上げ、イギリスのチャートで6週間1位になり、当時大人気だったビートルズの記録をも塗り替えました。 「2週間で世界を征服したシャム猫たち」―というコピーが当時のシングル・レコードには書かれていました。 「プロコル・ハルム」というのはプロデューサーの飼い猫「Procul Harun」(ラテン語)の名をもじったもので、「Beyond these things」【これらのものを超えて】という意味とか・・・

 キース・リードという詩人の書いた歌詞は難解なものですが、当時はこうした難解な歌詞が結構ありました。 mirror (ミラー)というのは粉屋で、要するにヤクの売人のことですが、この歌詞の中にはドラッグを連想させるような箇所があちこちに見受けられます。 顔が蒼白くなって行くのもそうしたことに関連しているのでしょう。
 曲はゲイリー・ブルッカー(ヴォーカル)とマシュー・フィッシャー(オルガン)が中心となって書かれたようですが、、マシュー・フィッシャーは最初作曲のクレジットに記載されていなかったので、2005年(38年後)になって著作権をめぐる裁判にまで発展しています。 つまり巨額の印税をめぐる争いでした。

 この曲には4分の短いシングル・ヴァージョンの他に、6分弱のロング・ヴァージョンがあり、他にも歌詞が更に続くものもあるようです。 歌詞の長いヴァージョンは音楽共有サイトには見当たりませんでしたが、一応長い歌詞の全訳を付けておきました。 最後の方は、ほとんど意味不明でしたが・・・

●当時のメンバー:
*Gary Brooker : Piano, Vocals
*Matthew Fisher : Keyboards
*Guitar : Ray Royer
*Dave Knights : Bass
*Bobby Harrison : Drums


A Whiter Shade of Pale 『青い影』を聴く: (4:05 シングル・ヴァージョン)
(※自動的に再生が始まらない時は、上にある「PLAY」をクリックして下さい)

  ●歌詞と訳詞●

We skipped the light fandango   俺たちが 軽いファンダンゴでスキップしていたら ※
turned cartwheels 'cross the floor   車付きカートにぶつかり 向こうに転がってしまった
I was feeling kinda seasick   俺は 船酔いみたいな気分で ※
but the crowd called out for more   でも群集は 「もっとやれ」と叫んではやし立て
The room was humming harder   その部屋は ひどい反響で
as the ceiling flew away   天上が 抜けてしまうくらいだった
When we called out for another drink   俺たちが もう一杯飲み物を頼むと
and the waiter brought a tray   ウェイターは トレイ(盆)を持ってきた

(Chorus)
And so it was that later   それから だいぶ時間が経って
as the mirror told his tale   ミラー(粉屋:ヤクの売人)が 身の上話を始めると
that her face, at first just ghostly,   彼女の顔は、最初ゴースト(幽霊)みたいだったが
turned a whiter shade of pale   更に白く 蒼白く変っていったんだ

(間奏)

She said, "There is no reason   彼女は言う、『理由なんて無いわ
and the truth is plain to see."   そして 真実は明らかなの』と ※
But I wandered through my playing cards   俺はトランプあそびを抜けて ぶらつきながら
and would not let her be   でも彼女が そうならないように
one of sixteen vestal virgins  ヴェスタ神に仕える16の処女(おとめ)の一人として ※
who were leaving for the coast   海岸へと 向かわないようにしたんだ
and although my eyes were open   俺は 目を見開いていたけれど
they might have just as well been closed   閉じているのも同然だった

(Chorus)
And so it was that later   それから だいぶ時間が経って
as the mirror told his tale   ミラー(粉屋:ヤクの売人)が 身の上話を始めると
that her face, at first just ghostly,   彼女の顔は、最初ゴースト(幽霊)みたいだったが
turned a whiter shade of pale   更に白く 蒼白く変っていったんだ

(間奏)

(Chorus)
And so it was that later   それから だいぶ時間が経って
・・・・・・・・・・(シングル・ヴァージョンはここまで)・・・・・・・・・・・・・・・・・

as the mirror told his tale   ミラー(粉屋:ヤクの売人)が 身の上話を始めると
that her face, at first just ghostly,   彼女の顔は、最初ゴースト(幽霊)みたいだったが
turned a whiter shade of pale   更に白く 蒼白く変っていったんだ

(間奏)

She said, "I'm here on a shore leave,"   彼女は言う、『わたしは上陸許可が下りたの』と ※
though we were miles at sea.   俺たちは(陸から) 1マイル沖合いにいたから
I pointed out this detail   俺は この点を指摘して
and forced her to agree,   彼女に 同意させようとした
saying, "You must be the mermaid   『(それなら)きみは きっと人魚に違いない、
who took King Neptune for a ride."   (海の王)ネプチューンを(背に)乗せたという』 ※
And she smiled at me so sweetly   すると彼女は とても可愛らしく微笑んだので、
that my anger straightway died.   俺の怒りは 急に鎮まったんだ

(Chorus)
And so it was that later   それから だいぶ時間が経って
as the mirror told his tale   ミラー(粉屋:ヤクの売人)が 身の上話を始めると
that her face, at first just ghostly,   彼女の顔は、最初ゴースト(幽霊)みたいだったが
turned a whiter shade of pale   更に白く 蒼白く変っていったんだ


If music be the food of love   もし音楽が 愛の糧(かて)であるなら
then laughter is its queen   笑いは その(愛の)女王だろう
and likewise if behind is in front   それと同じく、もし後ろが前になるなら、
then dirt in truth is clean   汚れも実は きれいということになる ※
My mouth by then like cardboard   俺の口の中は ボール紙みたいに(渇いて) ※
seemed to slip straight through my head   俺の頭の中を 真っ直ぐ通過するように思われた
So we crash-dived straightway quickly   それで俺たちは 素早く「急速潜航」すると ※
and attacked the ocean bed   海のベッド(海底)をめがけ 攻撃を開始したんだ ※

(Chorus)
And so it was that later   それから だいぶ時間が経って
as the mirror told his tale   ミラー(粉屋:ヤクの売人)が 身の上話を始めると
that her face, at first just ghostly,   彼女の顔は、最初ゴースト(幽霊)みたいだったが
turned a whiter shade of pale   更に白く 蒼白く変っていったんだ


※ fandango :「ファンダンゴ」。メキシコの音楽の一種で、転じて「馬鹿騒ぎ」を指すようになった。
※ kinda = kind of
※ the truth is plain to see :「真実は(誰の目にも)明らか」
※ vestal virgins :ローマ神話の炉の女神vesta(ウェスタ:ラテン語読み)に仕え、祭壇の聖火を守った「6人の乙女たち」。 ここで言う「sixteen」は「16人」ではおかしいので、「16歳」(の処女)ともとれる。 この「彼女」が16歳とは思えませんが・・・
※ shore leave :船員に与えられる「上陸許可」
※ Neptune :海の神「ネプチューン」。ギリシャ神話でいう「ポセイドン」で、「ジュピター」(ギ:ゼウス)の兄にあたる。
※ in truth :「本当は」、「実は」、「実際には」
※ My mouth by then like cardboard :ドラッグによる強烈な脱水症状を指す。
※ crash dive :潜水艦の「急速潜航」。攻撃を避けるため、可能な限り素早く水中に潜る策略。
※ the ocean bed :直訳すると「海底」ですが、要するにに「ベッドに潜り込んだ」ということでしょう。

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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
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