187. Because the Night ビコーズ・ザ・ナイト

Because the Night ビコーズ・ザ・ナイト : Patti Smith Group パティ・スミス・グループ

 '70年代後半のニューヨーク・パンク・シーンで「Godmother of Punk」(パンクのゴッドマザー)と呼ばれていたパティ・スミスの、これは最もヒットした曲です。


Alubm : Easter
  イースター
(試聴可)
Released: 1978
Written by: Bruce Springsteen, Patti Smith
Produced by: Jimmy Iovine

  パティ・スミスについて:
Patti Smith
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 パティ・スミスがアルバム Easter
(イースター)のレコーディングをしていた時、隣のスタジオではブルース・スプリングスティーンが 「Darkness on the Edge of Town」(闇に吠える街)のレコーディングを行っていて、両者は互いの録音テープを交換していました。 そしてパティ・スミスはこの曲の歌詞を女性の立場に書き換えてレコーディングをしたようです。 結局ブルース・スプリングスティーン自身はこの曲をアルバムには入れず、「Live/1975-85」 というライヴ・アルバムでのみ聴くことができます。
  Bruce Springsteen の 「Because the Night を聴く: → ブルース版の歌詞はこちら

 この曲はブルース・スプリングスティーンのポップなメロディがベースということもあり、ビルボード・ホット100で13位のヒットとなりました。 ほとんど男ばかりだった当時のロック界において彼女はひと際目立つ存在だったというだけでなく、その後の女性ロック・ミュージシャンの登場にも少なからず影響を与えたといって良いでしょう。

 パティ・スミスがこの曲にどれくらい手を加えたかは分かりませんが、見事に女性ならではの歌詞になっています。 最初の頃は詩作や詩の朗読をしていたというだけあって、単純でワン・パターンなロックの歌詞とは一線を画しており、それだけに日本語に翻訳するのにかなり言葉を選びました。 こうした歌詞を訳すとたぶん文句が出ると思いますが、別の解釈をされている方はその訳をトラックバックして下さい。 参考にさせていただきますので・・・

●Patti Smith Group:
* Patti Smith(パティ・スミス) vocals, guitar
* Lenny Kaye(レニー・ケイ) guitar, bass guitar, vocals
* Jay Dee Daugherty(ジェイ・ディ・ドゥーティー) drums, percussion
* Ivan Kral(アイヴァン・クラール) bass guitar, vocals, guitar
* Bruce Brody(ブルース・ブロディ) keyboards, synthesizer

Because the Night 『ビコーズ・ザ・ナイト』を聴く:
(※自動的に再生が始まらない時は、上にある「PLAY」をクリックして下さい)

  ●歌詞と訳詞●

Take me now baby, here as I am   わたしをうばって 今すぐ ベイビィ、ほら このわたしを
Hold me close,   わたしをそばに 抱き寄せて、
try and understand   抱いて そしてわかってほしいの
Desire is hunger    欲望は 飢え
is the fire I breathe   それは わたしが吸い込む炎
Love is a banquet on which we feed   愛は わたしたちが繰り広げる晩餐のこと

Come on now try and understand   さあ今すぐ 抱いて そしてわかってほしい
The way I feel when I'm in your hands   あなたの腕に抱かれた時の わたしの気持ちを
Take my hand come undercover   こっそりやって来て わたしの手をとって
They can't hurt you now,   今は 誰もあなたを傷つけたりできない
Can't hurt you now,    今は あなたを傷つけたりできない
can't hurt you now   今は あなたを傷つけられないの

(Chorus)
Because the night belongs to lovers   なぜって 夜は 恋人たちのものだから
Because the night belongs to lust   だって 夜は 欲望にふさわしいから ※      
Because the night belongs to lovers   なぜって 夜は 恋人たちのものだから
Because the night belongs to us   だって 夜は わたしたちのものだから


Have I doubt when I'm alone   わたしは独りでいる時 疑い深くなる
Love is a ring, the telephone   愛は鳴らすこと、電話(のベル)を
Love is an angel, disguised as lust   愛は天使、欲望に姿を変えた
Here in our bed until the morning comes   このベッドの中で 朝が来るまで

Come on now try and understand   さあ今すぐ 抱いて そしてわかってほしい
The way I feel under your command   あなたのなすがままになっている わたしの気持ちを
Take my hand as the sun descends   太陽が訪れるまで わたしの手をとって
They can't touch you now,   今は 誰もあなたに触れることはできない
Can't touch you now,   今は あなたに触れることはできない
can't touch you now   今は あなたに触れられないの

(Chorus)
Because the night belongs to lovers   なぜって 夜は 恋人たちのものだから
Because the night belongs to lust   だって 夜は 欲望にふさわしいから      
Because the night belongs to lovers   なぜって 夜は 恋人たちのものだから
Because the night belongs to us   だって 夜は わたしたちのものだから

(間奏)

With love we sleep   愛に抱かれて わたしたちは眠る
With doubt the vicious circle   疑いの 悪循環と共に ※
Turns and burns   からみあって ※
Without you I cannot live   あなた無しでは 生きて行けない
Forgive, the yearning burning   許して、憧れが燃え上がるのを ※
I believe it's time, too real to feel   その時を信じているの、あまりにも真実な感じを
So touch me now,   だから わたしに触れて 今
touch me now,   わたしにさわって さあ
touch me now   わたしに触れて 今すぐ

(Chorus)
Because the night belongs to lovers   なぜって 夜は 恋人たちのものだから
Because the night belongs to lust   だって 夜は 欲望にふさわしいから      
Because the night belongs to lovers   なぜって 夜は 恋人たちのものだから
Because the night belongs to us   だって 夜は わたしたちのものだから

Because tonight there are two lovers   なぜって今夜は 二人の恋人がいて
If we believe in the night we trust   わたしたちが委ねた夜を 信じられるなら
Because tonight there are two lovers   だって今夜は 二人の恋人がいるから
Because the night belongs to lust   なぜって 夜は 欲望にふさわしいから      
Because the night belongs to lovers   だって 夜は 恋人たちのものだから
Because the night belongs to us   なぜって 夜は わたしたちのものだから


※ lust :「渇望」、「肉欲」。 ただ「肉欲」と訳すと身も蓋も無いので、「欲望」としておきました。
※ vicious circle :(経済)「悪循環」、(論)「循環論法」
※ Turn and burn :(飛行機の空中戦)「旋回戦」のことだが、ベッドでの男女のからみ合いを指しているのでしょう。「Turn」と「Burn」で韻を踏んでいます。 
※ yearning burning :ここでも「yearning」(憧れ、熱望)と「burning」(燃える)を並べて韻を踏んでいます。

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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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こんにちは。
パティ・スミスは「ニューヨーク・パンクの女王」と呼ばれていたようですが、そんな陳腐な表現は彼女には当てはまらないと思います。シンガー・ソング・ライターと言ったほうが、まだ理解できます。
パティ・スミスはブルース・スプリングスティーンとの共演は当初乗り気ではなかったようですが、2ndアルバムの売り上げが伸びなかったことや大怪我を負ってからの長期休養明けを考慮した所属レコード会社の説得に応じて承諾したそうです。
歌詞に不満はございませんが、私のつたない訳では足下にも及ばないほどの適切な訳をされているので、失礼ながらもトラックバックさせていただきました。

Backstreets さん、こんにちは。

私も正直ブルース・スプリングスティーンとパティ・スミスでは合わない気がしますが、でもこうしたポップな曲の方が一般の人には聴きやすいだろうということで採り上げてみました。
こうした歌詞は訳さずに英語のまま理解している方が良いのでしょうが、これも英語の苦手な人のために一応日本語訳を付けてみました。 あくまでも参考程度ですが・・・

ところで設定が「リンクの無いトラックバックを受け付けない」となっていたため、トラックバックがはねられてしまったようです。
設定をやり直しておきましたので、よろしければもう一度送信してみて下さい。

No title

パティスミス懐かしい!
学生の頃、よく聴いていました
レコードジャケットも部屋に飾っていたことを
思い出しました

昨年 FUJI ROCKでの姿をテレビで見て
今も変わらぬ姿に感動しました


お引越し、うれしいです

denden さん、こんにちは。 
最近のパティ・スミスのことは良く知らないのですが、まだ頑張っているのならうれしい限りです。

ブログの引越しなど正直やりたくはなかったのですが、7月からエキサイトブログに広告が入ることになったので仕方なくこちらに移りました。 
わざわざこちらまで来ていただき、ありがとうございます。

今日は日中 Grooveshark がつながらず、いよいよ使えなくなるかと心配でしたが、夜になってまた音楽が聴けるようになり安心しました。

Pattiの声

jmcmyです
今度はこちらにお邪魔します

私は、小6の頃にBeatlesで洋楽の世界に入りましたが、性分がヒネくれているもので、「このままBeatlesファンで終わってしまっては、他人と一緒じゃないか」と常々思っていました

中学の頃、たまたまFMで流れていた「マジソンスクェア」のサントラでPatti Smithの「Pissinng in a river」を聴いて、その呪文のような声に参りました

「piss」という単語の意味も知らなかった頃

小遣いを貯めて買った「Horses」のジャケットは何度見てもストイックで好きです
私も小遣いが慢性的に不足していたので、今とは違うご時世、なかなかLPなど変えませんでした

別にBeatlesが本流だとは思いませんが、Pattiの声を聴いてから、どんどん本流から離れていったような気がします

長文になり恐縮ですが、先日行ったロックTシャツの専門店にて「MC5」のシャツを
発見し即購入したのですが、レジのお姉さんの着用していた「Horses」のシャツを
目にして「それも下さい」と言ったのですが、売り物ではないらしく断られました

歳をとってから少しは理解できる曲もあるでしょうし、必ずしもリアル・タイムで聴けなかったことを嘆かなくてもいいのでしょうね

Because the night とは全く離れてしまいましたね(泣)

Re: Pattiの声

パティ・スミスはヴィジュアル面でも話題性がありましたが、ジャケット写真はメイプルソープが撮影したことでも話題になっていましたね。
今見てもなかなかカッコいいジャケットだと思います。

音楽は良いとか悪いとかではなく、結局は好みの問題ですから、自分に合ったものを聴いていれば良いのではないでしょうか。
私は自分の好きな音楽をこうして紹介していますが、それを人に押し付けるつもりはありませんし、好きでないからといって否定するつもりもありません。

若い頃は結構好みに偏りがありましたが、歳をとってからの方が色々な人の音楽を聴けるようになりました。

ストイックに

jmcmyです

音楽の好みは誰にでもあって当然だし、自分と合う人はなかなかいないなと思うこともしばしばあります

音楽の代わりに、握手券を売るような人もいるようですが、好きな人がいる以上、私はどうにもコメントしません

好きな音楽だけに触れている生活を、いつの日にか送ってみたいと、年男の私は思っています

また、誰かの音楽を紹介したページに突然お邪魔します
プロフィール

Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
訳詞を掲載したい場合は、記事へのリンクを貼るという形にして下さい。

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