181. Downtown Train ダウンタウン・トレイン

Downtown Train ダウンタウン・トレイン : Tom Waits トム・ウェイツ

 トム・ウェイツは1972年のファースト・アルバムから 「Grapefruit Moon」(グレープフルーツ・ムーン)を取り上げて以来二度目になりますが、今回はあれから12年経って更にしわがれ声となった渋い歌声をお届けしたいと思います。 この曲はのちに Rod Stewart(ロッド・スチュワート)のカヴァーでヒットしました。


Alubm : Rain Dogs
  レイン・ドッグ
(試聴可)
Released: 1985
Written by: Tom Waits
Produced by: Tom Waits (トム・ウェイツ)

  トム・ウェイツについて:
 Tom Waits
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 この曲を含む Rain Dogs
(レイン・ドッグ)はこの頃のトム・ウェイツを代表するアルバムで名作との声もありますが、かなりジャジーな音で決して一般向きではありません。 ヒット曲に慣れた方には初期のアルバムから順に聴いてみることをお勧めします。

 アルバム・タイトルの「レイン・ドッグ」は雨で匂いが消え家に帰れなくなった迷い犬のことですが、アルバム・ジャケットの人物はトム・ウェイツではありません。 この混沌として次に何が飛び出してくるか分からない、都会の裏通りのようなアルバムにも何曲か聴きやすい曲は収められていて、この曲はその中でも白眉と言えるでしょう。 バックの演奏がしっかりとしているので、トム・ウェイツがあのだみ声でどんなに外して歌っても曲自体は不思議とポップに聴こえます。 特に好きなのが G.E. Smith(G.E.スミス)のギターで、ロッド・スチュワートのカヴァーでもG.E.スミスの弾くギターのフレーズに似せたキーボードの音がバックに流れていました。 この曲の魅力の一つと言ってよいでしょう。

 その ロッド・スチュワートのカヴァー・ヴァージョン は1989年にアメリカのチャートで3位のヒットを記録しています。 こちらの方がよりポップで一般の人には聴きやすいでしょうが、私にとっては未だにトム・ウェイツのオリジナルがベストです。
 ボブ・シーガーもこの曲をレコーディングしたそうですが、ロッド・スチュワートのバージョンが先にリリースされたので発売はしなかったとか・・・ 他にも Patty Smyth(パティ・スマイス:パティ・スミス【Patti Smith】とは別人)が1987年に歌ってアメリカで95位くらいになっていますが、女性の歌う歌ではないですね。 選曲を間違えたというべきでしょう。


*Tom Waits Vocals , Guitar
*G.E. Smith - Guitar
*Robert Quine - Guitar
*Tony Levin - Bass
*Mickey Curry - Drums
*Robert Kilgore - Organ
*Michael Blair - Percussion

トム・ウェイツの Downtown Train 『ダウンタウン・トレイン』を聴く:

  ●歌詞と訳詞●

Outside another yellow moon   外では いつもの黄色い月が   
Has punched a hole in the nighttime   夜空に (ぽっかりと)穴を開けている
I climb through the window   俺は 窓をすり抜けて 這い出ると
and down to the street   市街へと 繰り出して行く
I'm shining like a new dime   俺は 新品のダイム(10セント硬貨)みたいに 輝いている

The downtown trains are full   ダウンタウンの列車は 満員で ※
with all of those Brooklyn girls   ブルックリンの娘たちで (あふれている)
They try so hard to break out   彼女たちは 抜け出そうと必死でもがいているのさ ※
of their little worlds   彼女たちの 小さな世界から

Well, you wave your hand   そう、お前が その手を振れば
and they scatter like crows   連中はカラスの群れみたいに 四散する   
They have nothing   奴らは 何も持っちゃいない
that will ever capture your heart   お前の心をとらえるようなものを
They're just thorns without the rose   奴らはバラの花が無い ただのイバラに過ぎないのさ

Be careful of them in the dark   暗闇にいる 奴らに注意しな
Oh, if I was the one   もし俺が その一人だったら
you chose to be your only one   お前が決めた 唯一人の男だったら
Oh baby, can't you hear me now   俺の声が 聞こえるかい
can't you hear me now   俺の声が 聞こえないのかい?

Will I see you tonight   今夜 お前と逢えるかい
On a downtown train   ダウンタウンの列車の中で
Every night it's just the same   毎晩 いつも同じさ
you leave me lonely now   お前が去ってから、今は独りきり


I know your window   お前の(家の)窓は 知ってるさ
and I know it's late   でも もう遅いことも判ってる
I know your stairs   お前の(家の)階段も 知ってるし
and your doorway   お前の 出入り口も (わかってる)
I walk down your street   俺はお前の(住んでいる) 通りを歩いて
and past your gate   お前の門の前を 通り過ぎて
I stand by the light at the four-way   四つ角の 灯りのところに立つ ※

You watch them as they fall   お前は 奴らが倒れるのを (窓から)見張っている
Oh baby, they all have heart attacks   奴らがみんな 心臓発作で(倒れるのを)
They stay at the carnival   奴らは (お前の)カーニヴァルに居残るけど
but they'll never win you back   でも誰一人 お前を取り戻せないだろう

Will I see you tonight   今夜 お前と逢えるかい
On a downtown train   ダウンタウンの列車の中で
Where every night,   どこも毎晩、
Every night it's just the same   毎晩 いつも同じさ
Oh baby

Will I see you tonight   今夜 お前と逢えるかい
On a downtown train   ダウンタウンの列車の中で
All of my dreams   すべての 俺の夢は
they fall like rain   雨のように 落ちて行く
Oh baby, on a downtown train   そうさ、ダウンタウンの列車の上へと

(間奏) [Guitar Solo : G.E. Smith]

Will I see you tonight   今夜 お前と逢えるかい
On a downtown train   ダウンタウンの列車の中で
Where every night,   どこも毎晩、
Every night it's just the same   毎晩 いつも同じさ
Oh baby   ベイビィ

Will I see you tonight   今夜 お前と逢えるかい
On a downtown train   ダウンタウンの列車の中で
All of my dreams   すべての 俺の夢たちは
Just fall like rain   ただ雨のように 落ちて行く
All on a downtown train   全て ダウンタウン・トレインの上へと

All on a downtown train   全て ダウンタウン・トレインの上へと
All on a downtown train   全て ダウンタウン・トレインの上へと
All on a downtown train   全て ダウンタウン・トレインの上へと
...... a downtown train...     ダウンタウン・トレインへと・・・


※ downtown :にぎやかな繁華街や商業地区のことだが、日本のいわゆる「下町」とは違う。
※ break out :脱出する、始める、起こる
※ scat :さっさと立ち去る
※ the four-way :「四通り」、「四つの方法」、「四辻」、「四つ角」。
しかしこの箇所の歌詞、まるでストーカーみたいである。 
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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
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