180. That's What Friends Are For 愛のハーモニー

That's What Friends Are For 愛のハーモニー :
  Dionne Warwick and Friends ディオンヌ・ワーウィック&フレンズ

 アメリカエイズ研究財団のためにチャリティとしてレコーディングされたこの曲は、ビルボードHot100で4週連続1位となり、ビルボード年間1位になり、ビルボード誌の1986年に最も人気のあった曲にも選ばれました。


Alubm : Definitive Collection
  グレイテスト・ヒッツ
(試聴可)
Released: 1986
Written by: Burt Bacharach , Carole Bayer Sager
Produced by: Burt Bacharach , Carole Bayer Sager

  ディオンヌ・ワーウィックについて:
Dionne Warwick and Friends
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

この曲は1982年の映画 「Night Shift」(邦題:「ラブ IN ニューヨーク」)の挿入歌としてバート・バカラック&キャロル・ベイヤー・セイガー夫妻によって書かれ、ロッド・スチュワートが歌ったものでした。

 ディオンヌ・ワーウィックは'60年代にバート・バカラック作品を歌って多くのヒットを出していましたが、どういう経緯(いきさつ)でこの歌をうたうようになったのかは分かりません。 はっきりしているのは、これが彼女にとって初のNo.1 ヒットとなったことです。 そしてチャリティとして歌ったこの曲で3百万ドル以上が集まりました。

 ゲストとしてエルトン・ジョン、グラディス・ナイト、スティーヴィー・ワンダーという豪華メンバーが参加していますが、あくまでもメインのヴォーカルはディオンヌ・ワーウィックです。 ハーモニカはイントロを聴いただけでスティーヴィー・ワンダーと判りますが、誰がどのパートを歌っているかを当ててみるのも楽しいでしょう。

 この曲のタイトルの 「That's What Friends Are For」 には「愛のハーモニー」という短い邦題が付けられていますが、「友だちは そのためにいる」といった意味になります。 これは良く使うフレーズで、「Friends」を「man」に替えれば「男はそのためにいる」となって、女の人を助けてあげたりする時に使えそうです。


この曲はグラミーの 「Best Pop Performance by a Duo or Group with Vocal」(ベスト・ポップグループ賞)を受賞し、作者のバート・バカラック&キャロル・ベイヤー・セイガー夫妻も「Song of the Year」(年間最優秀楽曲賞)を獲得しました。 ディオンヌ・ワーウィックのアルバムではFriends(フレンズ)にこの曲が収められていましたが、現在は廃盤のようなのでベスト版へのリンクを貼っておきます。 ゆったりとした曲で歌詞も覚えやすいので、一緒に歌うにも好適でしょう。


  ●歌詞と訳詞●

 [Dionne Warwick]
And I never thought I'd feel this way   こんな風に感じるなんて 思いもしなかった
And as far as I'm concerned   わたしに関する限り ※
I'm glad I got the chance to say   こう言えるチャンスが とてもうれしい   
That I do believe I love you   「愛している」と 信じて言えることが

And if I should ever go away   もしわたしが どこかへ行ってしまったとしても
Well, then close your eyes and try   その時は あなたの目を閉じて 試してみて
To feel the way we do today   今日 わたしたちが こんな風に感じたように
And then if you can remember   そして もしあなたが(それを)思い出せるなら

Keep smiling, keep shining   微笑みを絶やさないで、輝き続けていて
Knowing you can always count on me,  あなたはいつも わたしを当てにしていいの
for sure   確かに
That's what friends are for   友だちは そのためにいるのだから ※
For good times and bad times   良い時でも そして 悪い時でも
I'll be on your side forever more   わたしはずっと あなたのそばにいるでしょう
That's what friends are for   友だちは そのためにいるのだから

[Stevie Wonder]
Well, you came and opened me   きみがやって来て ぼく(の心)を開いてくれた
And now there's so much more I see   そして今は もっと多くのものが見える
And so by the way I thank you   でも ともかく言わせて 「ありがとう」って

[Elton John]
And then for the times when we're apart   そして ぼくたちが 離れている時でも
Well, then close your eyes and know   きみの目を閉じて そして判って
These words are coming from my hearts   きみの心からの そうした言葉を
And then if you can remember   もしきみが(それを)思い出せるなら

[Stevie Wonder]
Keep smiling, keep shining   笑顔を絶やさず、輝き続けて
Knowing you can always count on me,   きみはいつも ぼくを当てにしていいんだ
for sure   本当さ
That's what friends are for   友だちは そのためにいるのだから
In good times in bad times   良い時でも、 うまく行かない時でも
I'll be on your side forever more   ぼくは ずっときみのそばにいるよ
That's what friends are for   友だちは そのためにいるのだから

[Gladys Knight]
Keep smiling, keep shining   微笑んでいて、輝いていて
Knowing you can always count on me,  あなたはいつも わたしを当てにしていいの
for sure   本当よ
That's what friends are for   友だちは そのためにいるのだから
For good times and bad times   良い時だろうと、悪い時だろうと
I'll be on your side forever more   わたしは ずっとあなたの味方よ
That's what friends are for   友だちは そのためにいるのだから

[Elton John]
Keep smiling, keep shining   笑顔のままでいて、輝き続けていて
Knowing you can always count on me,    きみは ぼくを頼りにしていいんだ
for sure   きっと

 [All Fliends]
That's what friends are for   友だちは そのためにいるのだから
For good times and bad times   良い時でも、そして悪い時であっても
I'll be on your side forever more   ずっと あなたのそばにいるから

 [Dionne Warwick]
That's what friends are for...   友だちは そのためにいるのだから・・・


※ as far as :「~する限り」
※ count on :直訳すると「数に入れる」ことで、「当てにする」
※ That's what ~ are for :良く使われるフレーズで、「~はそのためにいる(ある)」
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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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愛のハーモニー

初めまして。まったりと申します。
このブログを今日初めて拝見いたしました。すごい情報量に圧倒されています。
詞の翻訳も英語がほとんど理解できない私には大変ありがたく いいブログに出会えたと思っています。
さて、上記タイトルの曲について私が知っている情報をご紹介させてくださいませ。
出典はフレッド・ブロンソン著 ビルボード・ベスト・オブ・ベスト(音楽之友社)からなのですが、この曲に関わる前にディオンヌさんとバカラックさんは裁判闘争をしておりました。それで仲直りした後、1985年にロッド・スチュアートさんが録音した曲「愛のハーモニー」を思い出しました。バートさんとキャロル(ベイヤー・セイガー)さんはこの出来が気に入らなかったそうで ディオンヌさんもスティービーさんとデュエットしたらすばらしい結果になると思った。で、2人でレコーディングしている時、ニール・サイモンとエリザベス・テイラーさんがスタジオを訪れた。エリザベスさんがエイズに対する活動を知っていたキャロルは曲の収益をアメリカ・エイズ研究基金に寄付することを提案した。ディオンヌさん・スティービーさん・エリザベスさんもこのアイディアに賛成した。3人目のヴォーカルとしてグラディスも参加した。アリスタ(レコード:たぶん当時ディオンヌさんが契約していたレコード会社)社長クライヴ・ディヴィスさんがエルトン・ジョンのボーカルも加えようと提案したとのことです。
長文になりまして申し訳ございません。以上ご参考まで。
今後ともブログでのご活躍お祈りしております。

No title

曲にまつわるエピソードについて補足していただき有難うございます。 私もそのことは知らなかったので参考になりました。

このブログはスパム・コメントが多いので承認制にしていますが、実を言うとハンドル・ネームを見た時に一瞬スパムと勘違いしてしまいました(失礼)。 内容を確認したたらそうでないことが分かり、安心しましたが・・・ 
スパムにはふざけたハンドル・ネームが多く、変わった名前だとびっくりするので、できれば普通の名前にしていただけると助かります。

こうした反応があると励みになるので、コメント自体はどんな長文でも大歓迎です。
コメントありがとうございました。

ありがとうございます!

初めまして
この曲が好きで検索してたらたどり着きました。
英語の解説わかりやすくて感謝です。
中学のころ意味もわからず聴いていたのですが心を震わす感動が伝わってきていたのですが、今回歌詞を理解できて改めての感動です。

ありがとうございます。

Re: ありがとうございます!

このブログは曲の検索から訪ねてくる方が多いので、何年も前に採り上げた曲でも後になってからコメントが付くこともしばしばです。

訳詞がお役に立ったなら何よりでした。
コメント、ありがとうございます。

この歌良いですね。

はじめまして、シゲです。

「愛のハーモニー」の和訳を探していました。

Haruoさんの和訳が僕には一番ぴったりでした。

ただ歌のラストでみんながなんとなく

I belleve the show.

と歌っていると、僕には聴こえるのですが、ここは

「私は(君が)見せてくれると信じているわ」

「僕は(君が)見せてくれると信じているよ」

なのでしょうか?

歌詞の中に for sure (きっと)が出てくるのですが、for showは(見せびらかしで、見えで)ですから、そことかけているとも思ったのですが・・・。


泥沼の裁判闘争に関してはまったりさんのコメントの通りなのですが、ディオンヌが白人の作家による歌姫であったことが彼女にとってはその後マイナスに働いたようです。

彼女のボーカルスタイルも黒人的とは言えませんし。

ただ泥沼の裁判闘争を経て、彼女もヒットに恵まれない長い暗黒期を経た後にディオンは再び輝きを取り戻し、再び輝きの中に戻り、多くのデュエットやヒットに恵まれたようです。

歌もすごいのですが、彼女の人生もそうとうですね。

当時は意味が分かっていなかったのですが"USA FOR Africa"はアメリカの音楽の世界に取って画期的だったようで、あのメンバーがそろったこと自体がアメリカの音楽産業にとって奇跡だったようですね。

あれは1985年ですよね。

アメリカのポップミュージックの世界で

「古い音楽やミュージシャンにようはない!」

みたいな雰囲気をいっぺんさえる出来事だったのだろうと勝手に考えているのですが。

Re: この歌良いですね。

終わりの方はアドリブで歌われていて、かすかな声なので良く聴き取れないのですが、そのように聞こえるのであればそれで良いのではないでしょうか。
歌詞の解釈の仕方は人それぞれですし、私はあまり難しく考えずに訳すようにしています。

最近は仕事の方が忙しくてこのブログはほとんど開店休業状態なのですが、まだ読んでくださる方がいるようなので閉店はしないでいる―といったところです。
たまにコメントが付くと思い出したように開いてみて、今回もYouTubeのリンクが切れていたので直しておきました。
コメントありがとうございます。
プロフィール

Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
訳詞を掲載したい場合は、記事へのリンクを貼るという形にして下さい。

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