スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

176. The Way It Is ザ・ウェイ・イット・イズ

The Way It Is ザ・ウェイ・イット・イズ : 
                 Bruce Hornsby and the Range ブルース・ホーンズビー&ザ・レインジ

 ブルース・ホーンズビーはドン・ヘンリーの 「The End of the Innocence」(エンド・オブ・ジ・イノセンス)の作曲とピアノ演奏で以前に名前が出ていますし、ボニー・レイットの 「I Can't Make You Love Me」(夕映えの恋人たち)のアレンジとエレクトリック・ピアノ演奏でも触れましたが、今回はやっと本人の登場です。


Alubm : The Way It Is
  ザ・ウェイ・イット・イズ(紙ジャケ)
(試聴可)
Released: 1986
Written by: Bruce Hornsby (ブルース・ホーンズビー)
Produced by: Elliot Scheiner

  ブルース・ホーンズビーについて:
Bruce Hornsby
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 ファースト・アルバムからシングル・カットされたこの曲はアメリカのチャートで1位に輝き、ブルース・ホーンズビーはいきなりブレイクしました。 人種差別や公民権運動を歌ったこうした社会的な曲がヒットするというのもアメリカらしいところですが、当時のアメリカ社会の不況を反映しているのも理由に挙げられるかもしれません。

 この曲は何と言ってもピアノに尽きるでしょう。 イントロのピアノを聴いただけでブルース・ホーンズビーと判るくらいの個性があり、重いテーマを扱っていても曲と演奏が軽快なので暗くなることがありません。 むしろ歌詞の内容を知らずに聴いている方が入りやすいかも。

 この曲を含むファースト・アルバムからは Mandolin Rain(マンドリン・レイン) もアメリカのヒット・チャートで4位となり、翌年のグラミーでは「Best New Artist」(最優秀新人賞)を獲得しています。

●Bruce Hornsby and the Range メンバー: 
* Bruce Hornsby vocals, piano, synthesizer, hammered dulcimer, accordion
* David Mansfield guitar, mandolin, violin
* George Marinelli - acoustic guitar, vocals
* Joe Puerta bass, vocals
* John Molo drums, percussion


The Way It Is 『ザ・ウェイ・イット・イズ』を聴く: (4:58)

  ●歌詞と訳詞●

Standing in line marking time--   (ぐずぐずと)足踏みしながら 行列に並んで ※ 
Waiting for the welfare dime   わずかばかりの 生活保護費の支払いを待つ ※
'Cause they can't buy a job   なぜって 彼らは仕事を「買う」ことができないから
The man in the silk suit hurries by   (高価な)絹の背広を着た男が 足早に通り過ぎ
As he catches the poor old ladies' eyes   彼は 貧しい年配の女性の目と 目が合った時
Just for fun he says "Get a job"   ただの慰みからこう言った 『仕事を見つけなさい』と

That's just the way it is   それは そんなものさ ※
Some things will never change   そうしたものごとは 決して変らないだろう
That's just the way it is   (世の中なんて) そうしたものさ
But don't you believe them   それでもあんたは 彼らを信じるのかい


They say "hey little boy, you can't go   彼らは言う 『なあ、坊や お前らは行けないんだ
Where the others go   他の(一般の)人たちの 行くところへは
'Cause you don't look like they do"   だってお前らは その人たちの様には見えないからな』
Said "hey old man,   (黒人の少年は応えて)言う 『ねえ、おじさん、
how can you stand to think that way   あんたどうして そんな風に考えるんだ
Did you really think about it   それについて あんた本当に考えたことがあるのかい
Before you made the rules"   あんたたちが ルール(規則)を作る前にさ』
He said, "Son...   (年配の)彼は言った、 『若いの・・・

That's just the way it is   それは そんなものさ
Some things will never change   そうしたものごとは 決して変らないだろう
That's just the way it is   (世の中なんて) そうしたものさ
But don't you believe them   それでもあんたは 彼らを信じるのかい

(間奏)

Well, they passed a law in '64   彼らは 1964年に(人種差別根絶の)法案を通過させた ※
To give those who ain't got a little more   わずかしか持たない人たちに 与えるために
But it only goes so far   でも それもどこかへ行っちまった
Because the law don't change another's mind   だって法律で他人の心は変えられないから
When all it sees at the hiring time   雇用する時に 目に見える全ては
Is the line on the color bar   (人種や階級の)色分けなのだから ※

That's just the way it is   それは そんなものさ
Some things will never change   そうしたものごとは 決して変らないだろう
That's just the way it is,   (世の中なんて) そうしたものさ
thats just the way it is,    (世の中なんて) そうしたものさ
It is,it is, it is...


※ marke time :「待機している」、「〈物事が〉進行しない」、「 足踏みする」、「 停頓する」
※ welfare :(米)「生活保護を受ける」
※ dime :(米話)「つまらない」、「ごくありふれた」。普通は「10セント硬貨」のことだが、10円玉をもらうために並んでいる訳ではないでしょう。
※ That's (just) the way ~ :「(~なんて)そんなものだ」
※ a law in '64 :暗殺されたケネディ大統領の後を受けて就任したジョンソン大統領が、人種差別の根絶に向けて議会に提出した公民権に関する法案のことでしょう。 上院・下院共圧倒的多数で可決された。 
→ 公民権に関する声明(1964年) 
※ color bar :(社会・経済・政治的な)「白人・黒人の差別障壁」
記事編集

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

こんにちは。
不況の中、アメリカ人にとっては歌詞が共感を呼び、その結果ヒット・チャート1位を獲得できたのでしょう。日本人を含む非英語圏の人間には哀愁を帯びたメロディだけが心の琴線をとらえたと思われます。社会問題をテーマに重苦しいメッセージが込められていても、言葉が分からなければ失恋の歌ぐらいにしか想像できないかもしれません。でも、そのほうが却ってよいのかも・・・。

Backstreetsさん、こんにちは。

この曲を最初にラジオで聴いた時は、印象的なピアノとメロディに惹かれました。
歌詞は後になって訳してみて、やっと意味が判ったくらいです。 '64年の法律と言われても、日本人にはピンときませんし・・・

でもヒットする曲というのは、メロディだけでなく色んな要素が混ざり合っているものですね。 変な日本語のタイトルが付かなかっただけ良かったですが。
それにしてもブルース・ホーンズビーって日本での人気はイマイチなので、今回はご本人を取り上げてみました。 名前が覚えにくいからなのか、それともルックスの問題でしょうか。 曲もピアノの演奏も素晴らしいと思うのですが・・・

素晴らしい!

こんばんは。ブルースホーンズビーの演奏が好きでサーフィンしているうちにたどり着きました。洋楽好きで今も英語の仕事をしていますが、素晴らしい音楽の知識と対訳なのでコメントさせていただきました。

80~90年代の対訳を曲を思い出しながら読ませていただきましたが、どのようにして英語を学ばれたのですか?日本語も素晴らしいので、母国語は日本語ですよね?

私の学生時代は対訳付のCDを買うか、輸入物で安く買うかの選択肢でしたが、対訳はあまり良いものはありませんでした。

Haruoさんの対訳は素晴らしいと思います。曲の背景まで教えていただき、画面にくぎ付けになってしまいました。

ちなみに、アハのTake On Meとか、紹介の予定はありますか?

名曲ばかりのチョイスで恐縮ですが、もし良かったら曲目に追加してください。

これからも楽しみにしています。

Re: 素晴らしい!

私が十代の頃はラジオから流れてくる音楽が情報源の全てで、最初に聴いた洋楽は兄が買ってきたポータブル電蓄(電気式蓄音機)で9歳の時に聴いたベンチャーズのシングル・レコードでした。 歌詞の無いインストゥルメンタルなので、スッと心に入ってきたものです。
その後も洋楽の歌詞は分からないながら、中高生の頃はラジオから流れてくる曲を一生懸命聞き取ろうとしていたのを覚えています。

二十代の頃はアパートの一人暮らしでミニ・コンポくらいは持っていましたが、レコードは高いのでほとんどが輸入版か中古レコードでした。
家が貧乏だったので高校生の時からアルバイト仕事をして小遣いを稼ぎ、大学へは行けなかったので働きながら通信教育や夜間の絵の学校などに通っていましたが、勉強は好きで続けていたので全て独学です。

本を読むのがが好きで、特に岩波文庫の英文学や独文学などを読んでいましたが、英文学者の朱牟田(しゅむた)夏雄さんが「翻訳をするには、まず日本語を良く理解していなければならない」と書いておられたのを覚えています。
私の場合は全て好きでやっている内にできるようになったものがほとんどで、英語の対訳も自分が一緒に歌えるようになりたいからと、若い頃からやってきたものの延長に過ぎません。

古い記事はこうしてコメントでも付かないと開くことがないのですが、お陰でリンク切れの曲を修正することができました。
今年に入ってからは記事を更新しても全然コメントが付かないので開店休業状態で、その間に別のブログを立ち上げたりしています。

アーハーは残念ながら私の守備範囲外でよく知らないしCD なども持っていませんが、こうして読んでくれる方がいるのであれば、「またそのうち更新しようかな・・・」と思っています。
コメント、ありがとうございました。
プロフィール

Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
訳詞を掲載したい場合は、記事へのリンクを貼るという形にして下さい。

全記事タイトル表示リンク

全記事タイトルを表示

カテゴリ
最新記事
最新コメント
検索フォーム
FC2カウンター
フリーエリア


累計: 検索エンジン登録
本日: SEO対策
昨日: メール配信

アクセスアップ

Mail Form:メールフォーム

天気予報

-天気予報コム- -FC2-
リンク
電子書籍
Amazonから電子書籍を出版しました
QRコード
QR
RSSリンクの表示
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。