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172. Lipstick Sunset リップスティック・サンセット

Lipstick Sunset リップスティック・サンセット : John Hiatt ジョン・ハイアット

 ジョン・ハイアットの傑作アルバム「ブリング・ザ・ファミリー」から、これは八月の夕暮れ時にピッタリの曲です。


Original Jacket
Alubm : Bring the Family
  ブリング・ザ・ファミリー (廃盤) 
Released: 1987
Written by: John Hiatt (ジョン・ハイアット)
Produced by: John Chelew

  John Hiatt :
John Hiatt
 From Wikipedia, the free encyclopedia  

 ジョン・ハイアットは優れたシンガー兼ソングライターですが、ミュージシャンとしての生活は恵まれていたとは言えず、ライ・クーダー1980年のアルバム「ボーダー・ライン」や82年の「スライド・エリア」のレコーディングでバックを務めたり、曲作りを手伝ったりしていました。

 そしてこのアルバムを作ることになった時、ジョンはライ・クーダーとドラムのジム・ケルトナーに参加をお願いするのですが、予算が少なかったこともあり友情出演みたいな形だったようです。 (イギリスにあるDemon レコードはまだジョンの仕事を認めていて、レコーディングするなら3万ドルの予算を約束していたとか)
 あとはベースをどうするかで、ジョンはイギリス人の旧友ニック・ロウに頼んでみるのですが、予算が非常に厳しかったので二人はレコーディングの期間中ホリディ・インの相部屋で寝泊りし、ニックは自分の功労に対する賃金を受け取らなかったとか。(な、なんていい奴なんだ!)

 レコーディングはスタジオにマイクを何本か立てただけのほぼ一発録りで、実質4日間で完成したようです。 予算が少ないこともあって、ジョンが一人でピアノやギターの弾き語りをしている曲もありますが、これがまたいいのですね・・・
 アルバム・タイトルの 「Bring the Family」(家族を連れて)は再出発に賭けるジョン・ハイアットの意気込みを表すものですが、レコードのオリジナル・ジャケット
はCDでは違うものに変えられています。

 このアルバムからはB面1曲目(うちのはレコードなんで・・・)の Thank You Girl(サンキュー・ガール)と、A面最後に収められている Have a Little Faith in Me(僕を信じて)がシングル・カットされ、後者はジョンのピアノ弾き語りで、彼の曲の中でも一番人気があります。
 他にも Thing Called Love(シング・コールド・ラヴ)はボニー・レイットによってカヴァーされ、全米11位のヒットを記録しました。

 ともかくこのアルバムについて語り始めるとキリが無いのですが、今回選んだこの曲ではライ・クーダーの素晴らしいスライド・ギターが堪能できます。 余計なことをツベコベ抜かすより曲を聴いていただくのが一番なので、ついでにもう一曲紹介しておきましょう。
 Your Dad Didという曲ですが、ここでは途中にライ・クーダーの弾くインドの楽器シタールの音色を聴くことができます。 歌詞も連続で韻を踏んでいる箇所があり、歌っているジョン・ハイアットも楽しそうです。 これだけのメンバーに囲まれていれば当然かもしれませんが・・・

●参加ミュージシャン:
* John Hiatt - Acoustic guitar, vocals, (Piano on "Have a Little Faith in Me")
* Ry Cooder - Electric guitar, (Sitar on "Your Dad Did")
* Jim Keltner - drums
* Nick Lowe - Bass guitar,

Lipstick Sunset 『リップスティック・サンセット』を聴く:
(※自動的に再生が始まらない時は、上にある「PLAY」をクリックして下さい)

  ●歌詞と訳詞●

There's a lipstick sunset   口紅みたいな色の 夕映えが
Smeared across the August sky   八月の空を にじませて広がっている ※
There's a bitter sweet perfume   ほろ苦い 芳香が ※
Hanging in the fields   野原に 漂っている
The creek is running high   小川は(水かさが増して) 流れが速い

And I left my lover waiting   俺は自分を待っている恋人を 置き去りにした
In the dawn somewhere   夜明けに どこかで
to wonder why   (彼女には)なぜか 判らないまま   
By the end of the day   でも 一日の終わる頃には
All her sweet dreams would fade   彼女の優しい夢は 消えて行くだろう
To a lipstick sunset   口紅色の 夕日の中へと

Well, a radio was playing   ラジオが (音楽を)奏でていた
And that ol' summer heat was on the rise   夏の(昼間の) 名残りの熱気が立ちのぼる中で
I just had to get away   俺は 逃れなければならなかった ※
Before some sad old song   その古く悲しい曲が
Brought tears to my eyes   俺の目に 涙を誘う前に

And Lord, I couldn't tell her   そして あぁ、俺は彼女に言えなかった
That her love was only killing me   彼女の愛だけが 俺を駄目(夢中)にする―と ※
By the end of the day   でも 一日の終わる頃には
All her sweet dreams would fade   彼女の甘い夢は 消えて行くだろう
To a lipstick sunset   口紅色の 夕日の中へと

(間奏)[Electric Guitar soro by : Ry Cooder]

Well, it's pretty as a picture, (baby)   そう、それは絵に描いたようにきれいだ、ベイビィ
Red and blushing just before the night   赤く 頬を染めて ちょうど夜が訪れる前の時 ※
Maybe love's like that for me   たぶん愛は 俺みたいな男のために
Maybe I can only see   たぶん 俺(の目)が見えるようになるのは
As you take away the light   お前が (愛の)光を奪った時かもしれない

So hold me in the darkness   だから 暗闇の中で俺を抱きしめてくれ
We can dream about the cool twilight   俺たちは クールな黄昏時の夢が見られるだろう
'Til the dawning of the day   その日が 夜明けになる時まで
When I make my getaway   俺が 立ち去る時
To a lipstick sunset   口紅色の夕日の方へ

There will come another day   また いつもの一日がやって来るだろう   
When I make my getaway   俺が 立ち去る時
To a lipstick sunset   口紅色の夕日の方へと

There will come another day   また いつもと同じ一日がやって来るだろう
Then I'll make my getaway   俺が 立ち去る時まで
To a lipstick sunset   口紅色の夕日に向かって


※ smear :(こすって)汚す、油などが付く、しみが付く
※ bitter sweet :直訳すれば「甘苦い」だが「ほろ苦い」くらいの感じでしょうか。
※ creek :英国なら「入り江」、米国なら「小川」。
※ get away :「立ち去る」、「離れる」。 getaway と続けることも。 映画のタイトルにもあり。
※ killing me :良く言えば「すごくいい」(良すぎる)といった使い方。 文字通り自分に苦痛を与える場合「~で痛い、~が耐えられない」にも使うので、解釈の仕方が分かれるところ。
※ blush :「赤面する」、「恥じる」、「バラ色になる」

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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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こんばんは。
アルバム『Bring The Family』はフォーク、カントリー、R&B、ゴスペルなどアメリカ南部の音楽を基盤にしたサウンドを展開し、身の回りのことに思いを巡らし、自分の半生を振り返りながら家族への愛を吐露した心情が歌詞の中に託されていました。ライ・クーダーら気心の知れたアーティストらに支えられたことも、ジョン・ハイアットがのびのびとその個性と魅力をいかんなく発揮できる要因となり得たのでしょう。
私も先日このアルバムをブログで取り上げました。YouTubeにあったアルバム発売直後のライヴ映像を使用しましたが、さすがに予算の関係なのかライ・クーダーらの姿はありません。バックを務めるたぶん無名のミュージシャンたちにはライ・クーダーらに負けじとの様子が感じられ、ジョン・ハイアットにもこのアルバムに今後の音楽活動をかけるような意気込みが窺えました。

Backstreets さん、こんにちは。

普段ならこうした好みの分かれるアルバムは取り上げませんが、現在ライ・クーダーとニック・ロウが来日中ということで特集を組んでみました。 チケットは1万2千円と高いので、私は買えませんが・・・ 
やはりブログは好きな人を取り上げている方が楽しいです。

このアルバムは気に入って20年くらい愛聴していますが、やはりバックの演奏によるところが大きいですね。 そのあと別のメンバーでレコーディングされた「スロー・ターニング」は、今作とは比べものになりませんでした。
「リトル・ヴィレッジ」も良いのですが、やっぱり本作がベストでしょう。

No title

こんにちは。毎日暑いですね。
ギターの音色が何とも言えない哀愁を醸し出していますね。
まるで苦笑いしながら唄ってるみたい。
低予算?で作られたとは思えない繊細な空気を感じます。

Your Dad Did も聴いてみましたが、シタールの音色がたまらないです。・・・インド音楽大好きです。
素敵な曲を聴かせてくれてありがとうございました。
8月の夕暮れのうだるような暑さが、ちょっとこれもイイんじゃない、って思えました。
でも、やっぱりバテそうな暑さですね。お体に気をつけて乗り切ってくださいませ。

ミオさん、こんにちは

現在、ずっと以前からやるつもりでいた「対訳ブログ」を作っているところで、こちらの方はしばらく更新していません。

この曲はかなり前に採り上げたものですが、夏らしい曲ということで日付を変えて先頭に持って来てみました。
あまり一般受けはしないと思いますが、私は普段こうした曲を主に聴いています。
プロフィール

Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
訳詞を掲載したい場合は、記事へのリンクを貼るという形にして下さい。

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