157. Chan Chan チャン・チャン

Chan Chan チャン・チャン : Buena Vista Social Club ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ


Alubm : Buena Vista Social Club
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ

Released: 1997
Written by: Compay Segundo (コンパイ・セグンド)
Produced by: Ry Cooder (ライ・クーダー)

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブについて:
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 これはヒットチャートとは縁もゆかりも無い、キューバという隔離された場所で古くから演奏されてきた音楽です。 それが90年代にレコーディングされ、ヒットしてラジオから流れてきたのは意外なことでした。

 キューバの音楽といってもサルサではなく、古くから音楽をやっている年配のミュージシャンたちを集めて作られたものです。 同名の記録映画も観ましたが、中には生活のために靴磨きをやっていた人もいて、そうした人がカーネギーホールの舞台に立っている光景は感動ものでした。 それはこのアルバムのプロデュースとバックの演奏で裏方に徹しているライ・クーダーの尽力によるものでしょう。

 個人的にライ・クーダーにはこうしたプロデュースよりオリジナル・アルバムを作って欲しいところですが、本人は「自分がさんざん練習を重ねてきたのは、全てこのためだったと感じた」―というくらい気に入っているようだから仕方ありません。 おそらく売り上げやヒット曲重視の音楽業界には既に嫌気がさしているのでしょう。

 この曲の作者はメンバーで最年長のコンパイ・セグンドで、彼が12歳の頃に習った farmer song (農民の歌)が元になっているようです。 チャンチャンという少年とそのガール・フレンドのファニタの幼い物語が入りますが、スペイン語は判らないので例によって英語に一旦変換してから日本語に直してみました。
 それによると二人が浜辺で砂をふるいにかけ、(砂で)家を建てていた時、チャンチャンがファニタの「jibe」に砂を置き、それをファニタが払おうと「jibe」を揺すったらそれがとても官能的に見えたので、チャンチャンは(他の人の目もあり)恥ずかしく思った―という四行のお話です。
 この「jibe」というのがWeb翻訳にかけても英語にはならず、日本語に変換すると「あざけり」と出るのですが(反対に翻訳してもそうはならない)、どうも「お尻」か「胸」の俗語のようですね。 スペイン語に詳しい方がおられましたらフォローをお願いいたします。

 「アルト・セドロ」や「マカネ」などはキューバの町の名前ですが、最初にラジオで聴いた時は「(パラ)マカネ」が「タラバガニ」と聴こえました・・・ 決して一般向けではありませんが、たまにはヒット曲から離れてこうした音楽を取り上げてみるのも良いことでしょう。 聴いていると何だかホッとします。


Grooveshark で、 Chan Chan 『チャン・チャン』を聴く:

  ●歌詞と訳詞● 

De Alto Cedro   From Alto Cedro   アルト・セドロから
voy para Macané    I go to Marcan   俺はマカネへ行き
Llego al Puerto    I arrive in CUeto   クエトに着いて
voy para Mayarí    I go towards Mayar   俺はマヤリーに向かう
(※三回繰り返し)

El cariño que te tengo    The love I have for you   きみへの恋心を
Yo no lo puedo negar    is I can't deny    俺は 否定できない
Se me sale la babita    I drool all over    俺はどこでも よだれが垂れるのを
Yo no lo puedo evitar    I can't help it    俺は どうにもできない

Cuando Juanica y Chan Chan  When Juanica and Chan Chan  ファニカとチャンチャンが
En el mar cernan arena  sifted sand at the beach   浜辺で 砂をふるいにかけてたら
Como sacuda el 'jibe'  As it shake the 'jibe'   彼女が「jibe」を揺らすので
A Chan Chan le daba pena  Chan Chan felt shame   チャンチャンは恥ずかしくなった

Limpia el camino de pajas  Clean on the way to straws   路上の麦わらを片付けてくれ
Que yo me quiero sentar  cause I want to sit down   俺は腰掛けたいから
En aquel tronco que veo  on that tree trunk I see   その木の幹のところに
Y as no puedo llegar  And I can't arrive this way   だから俺はそこにたどり着けないんだ

De Alto Cedro    From Alto Cedro   アルト・セドロから
voy para Macané    I go to Marcan   俺はマカネへ行き
Llego al Puerto   I arrive in CUeto   クエトに着いて
voy para Mayarí    I go towards Mayar   俺はマヤリーに向かう
(※三回繰り返し)

(間奏)

De Alto Cedro   From Alto Cedro   アルト・セドロから
voy para Macané    I go to Marcan   俺はマカネへ行き
Llego al Puerto   I arrive in CUeto   クエトに着いて
voy para Mayarí    I go towards Mayar   俺はマヤリーに向かう
(※三回繰り返し)

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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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農民の歌

Buena Vista Social Club ・・・・たまに、CDを聴いています。

Chan Chan について知りたくて、検索していたら、ここに来ました。
「コンパイセグンドが12歳で習った・・・」は、ここで知りました。

というと、1919年ぐらいですね。
19世紀の植民地時代の農民の歌なのか、20世紀に入ってキューバが独立してからの農民の歌なのかはわかりませんが、しかし、「当時の農民の歌」を、伝えているという事実は、この歌を味わうために必要な知識でした。
Chan Chanのメロデイーや歌詞(スペイン語ですけど)が、なぜ、こんなに琴線に触れるのか、その理由みたいなことが知れて、(このサイトに来て)よかったです。

Re: 農民の歌

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブについて私が知っていることといえば、20年以上前に聴いたCDに書かれていた解説と、その後に見た同名の記録映画くらいのもので、それ以上のことは知りません。

コンパイ・セグンドは本名フランシスコ・ラピラドのニックネームで、コンパイは「仲間」、セグンドは英語の「セカンド」で、彼のトレード・マークであるバス・ハーモニーの「第二声」から来ているとのことです。

こうした異国の歌が我々日本人の心の琴線に触れて懐かしい感じを受けるのは、そうしたものが人間に共通の普遍的なものを表現しているからではないでしょうか。
言葉は分からなくても、音楽は人間に共通の表現手段の一つですから。

コメント、ありがとうございました。

No title

Buena Vista Social Club は彼らの映画を観てからファンになりました。
キューバ音楽はこれからどんどん変わっていくかもしれないけど、この曲を聴きながらその変化を楽しみたいと思います。

Re: No title

この映画は私もレンタル・ビデオで観ましたが、あれからもう18年ほど経つのですね。
こうした曲は新しさは無い代り、すぐに古くなることもなく、今改めて聴いてみると懐かしい感じがします。
コメント、ありがとうございました。

きゅ-ば

チャンチャンの歌誌ありがとう 感謝感激。
なんでキューバの人々がこの曲に惚れ込み唄うのか知りたかった。
私も大好き惚れてる曲です。いい解説 ありがとう。
曲の背景は大事だと思います。
                     埼玉 78歳爺 伊藤

Re: きゅ-ば

十日ほど前にもこの曲に対するコメントがありましたが、TVかラジオで流れたのでしょうか。
それともただの偶然でしょうか?

国や時代の違いを越えて、聴いていて懐かしい感じを受ける曲というのは、どれも人間的なものが根底にあるような気がします。
つまり売れるための「作られた音楽」ではなくて、人の心の中を表現しているという共通点があるのでしょう。

コメント、ありがとうございました。

No title

こんばんわ 昨日はありがとうございました。
少し勝手にお話します・・・・・すみません。
先ほど ウインズ・ギルの曲良かったのでリピートして聴きました。
グラミー賞曲?とかカントリーっぽい曲は 私の好みらしいです。

どなたかのコメントがあったのでここに立ち寄ってみると 前に聴いてなんと!
曲名がわからずずっと捜してた曲に再会 うれしかったです。chan chanっていうんですね。

私の好きな曲悲しみの水辺やダニー・ボーイなども各国の民謡だったり

心揺さぶられる音楽・本・映画・ミュージシャン・アーティスト・に出会った時は心に張りが戻り日々がんばれます。

画像が綺麗なyou tubeが ついてるのですぐ親しめました。
 またここに来させて頂くと、素敵な音楽との出会いがありそうです。
 ありがとうございます。

Re: No title

こんにちは。

自分の好きな曲に出会ったり、タイトルを知らなかった曲が分かったりすると、うれしくなりますね。
私もそうした出会いが好きで色々な音楽を聴いたり、こうしてブログで紹介したりしているという訳です。
最近は仕事の方が忙しくて、ブログの方はサボっていますが・・・

これまで色々な音楽を聴いて来た中で分かったことは、結局「自分の好みに合うかどうか」ということで、絶対的な「良い」とか「悪い」ではない、ということでした。
そうした点から言えば、自分の好みと似た人の番組やブログなどを訪ねてみれば、出会える可能性は高くなるでしょう。
古い曲の中にもそうしたものが埋もれていたりしますから、宝探しみたいに地道に捜してみて下さい。
多少苦労して捜す方が、出会えた時の歓びは大きいものです。

コメント、ありがとうございました。
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Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
訳詞を掲載したい場合は、記事へのリンクを貼るという形にして下さい。

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