138. One Headlight ワン・ヘッドライト

One Headlight ワン・ヘッドライト : The Wallflowers ザ・ウォールフラワーズ


Alubm : Bringing Down the Horse
  
                       ブリンギング・ダウン・ザ・ホース

Released: 1996
Written by: Jakob Dylan (ジェイコブ・ディラン)
Produced by: T-Bone Burnett (T-ボーン・バーネット)
  The Wallflowers :
Jakob Dylan (ジェイコブ・ディラン:中央)
 From Wikipedia, the free encyclopedia 

 なんでもありの混沌とした90年代に、これだけオーソドックスでストレートなロックンロールをやるバンドが出てきたのはめずらしいことでした。 ある意味70年代のミュージシャンが集まって作られたようなバンドですが、れっきとした若者たちのグループです。

 このグループの中心メンバーである Jakob Dylan(ジェイコブ・ディラン)
はその名の通りボブ・ディランの四男ですが、この曲とそれを含むセカンド・アルバムによって「ディランの息子」という肩書きは要らなくなりました。
 アルバムは400万枚を売り上げ、翌年のグラミーでは「Best Rock Song」(最優秀ロック・ソング)と「Best Rock Performance」(最優秀ロック・パフォーマンス)を受賞し、父親ボブ・ディランの「最優秀アルバム賞」と共に親子で同時受賞を果たしています。

 この曲のヴィデオ は1996年VH1 世論調査で「Best Video」(最優秀ヴィデオ)に指名されました。 この曲は当時のチャート規定によりランク付けはされていませんが、実際にはラジオのビルボード・ホット100で五週連続2位を記録しているようです。

 この曲の歌詞はボブ・ディランほどではありませんが、抽象的な表現が幾つかあって意味がつかみにくいものになっています。 友人の死、自殺、幼少の思い出の断片などがバラバラに並んでいるといった感じで、ドラッグや鬱病などを含む様々な解釈をされることになりました。 (「headlight 」だって俗語で「オッパイ」の意味がありますから・・・)
 意味がはっきりと判るのはコーラスの力強いメッセージで、「ともかく何かやってみようぜ、片一方のヘッドライトだけだって走れるだろ」―ということだけです。 ここでは飛躍した解釈は避けて、英語を日本語に変換するという基本の訳し方にとどめておきました。 それ以上のことは、聴く人各自の判断や想像力に委ねたいと思います。

●The Wallflowers :当時のメンバー
Jakob Dylan - Vocals and guitar
Rami Jaffee - Hammond B3 organ, keyboards, piano and vocals
Greg Richling - Bass guitar
Michael Ward - Guitar
Mario Calire - Drum kit

One Headlight 『ワン・ヘッドライト』を聴く:
(※自動的に再生が始まらない時は、上にある「PLAY」をクリックして下さい)

  ●歌詞と訳詞●

So long ago,   ずっと以前に
I don't remember when   いつかは 覚えていないけど
That's when they say I lost my only friend   それは ぼくが唯一の友を失った時だった    
Well, they said she died   みんなは 彼女が死んだと言った
easy of a broken heart disease   傷付いた心臓の病の 楽なやつだと ※
As I listened through the cemetery trees   ぼくは 墓木(はかぎ)のそばを通った時に聞いた

I seen the sun comin' up   ぼくは 太陽が昇ってくるのを見ていた
at the funeral at dawn   葬儀の日の 夜明けに
The long broken arm of human law   デタラメな 人間の作り出した法の力は ※
Now it always seemed such a waste   今ではそれが いつも不要なものに思われる
She always had a pretty face   彼女は いつもかわいい顔をしていた
So I wondered how   だからぼくは どういうわけか
she hung around this place   彼女が(まだ) この辺りにいるような気がしていた

(Chorus)
Hey, come on try a little   ヘイ、いい加減 少しはやってみろよ
Nothing is forever   永遠なんて 何もないんだ
There's got to be something    何かを しようぜ
Better than in the middle   中間(者)でいるより マシだろ
But me and Cinderella,   でも ぼくとシンデレラは
We put it all together   そのすべてを まとめ上げて
We can drive it home   ぼくらは 家へと車を走らせることもできる
With one headlight   (片方の切れた)一つのヘッドライトだけでも


She said it's cold   彼女は 「寒い」といった
It feels like Independence Day   それは(7月4日の) 独立記念日みたいだったけど
And I can't break away   そして ぼくは脱け出せずにいた
from this parade   このパレードから
But there's got to be an opening   でも 始めなければならない
Somewhere here in front of me   どこか ここで ぼくの目の前で
Through this maze of ugliness and greed   この「醜悪と貪欲の迷路」の中を抜けて

And I seen the sun up ahead   そしてぼくは 目の前に太陽が昇るのを見た
At the county line bridge   (ニオブララ川に架かる)カウンティー・ライン橋の上で ※
Sayin' all there's good    すべて それらは良いと言おう
and nothingness is dead   そして 無意味なのは死だ
We'll run until she's out of breath   彼女が息をしなくなるまで ぼくらは走ろう
She ran until there's nothin' left   何も残らなくなるまで 彼女は走ったんだから
She hit the end   彼女は 終止符を打ったんだ
It's just her window ledge   それはただの 彼女の窓の棚(出っ張り)だったけど

(chorus)
Hey, come on try a little   ヘイ、いい加減 少しはやってみろよ
Nothing is forever   永遠なんて 何もないんだ
There's got to be something    何かを しようぜ
Better than in the middle   中間(者)でいるより マシだろ
But me and Cinderella,   でも ぼくとシンデレラは
We put it all together   そのすべてを まとめ上げて
We can drive it home   ぼくらは 家へと車を走らせることもできる
With one headlight   (片方の切れた)一つのヘッドライトだけでも


Well, this place is old   そう この場所(世界)は古くさく
It feels just like a beat up truck   それはただの おんぼろトラックのようだ
I turn the engine,   ぼくは エンジンを回したけど
but the engine doesn't turn   でも エンジンはかからなかった
Well, it smells of cheap wine & cigarettes   そう、安物のワインとタバコの匂いのする
This place is always such a mess   この場所は いつもこんなひどい状態だ
Sometimes I think   時々 ぼくは考える
I'd like to watch it burn   そいつが 燃え上がるのを見てみたいと

I'm so alone,   ぼくは それほど一人ぼっちだから
and I feel just like somebody else   そしてぼくは どこかの誰かと同じように思える
Man, I ain't changed,   そう、ぼくは変われなかった
but I know I ain't the same   でもぼくは (前と)同じじゃないことも知っている
But somewhere here in    そしてどこか この場所と
between the city walls of dyin' dreams   「死の夢の都市の壁」との間で
I think her death     ぼくは 彼女の死について考えている 
It must be killin' me   そいつが ぼくを苦しめているに違いないんだと

(chorus)
Hey, come on try a little   ヘイ、いい加減 少しはやってみろよ
Nothing is forever   永遠なんて 何もないんだ
There's got to be something    何かを しようぜ
Better than in the middle   中間(者)でいるより マシだろ
But me and Cinderella,   でも ぼくとシンデレラは
We put it all together   そのすべてを まとめ上げて
We can drive it home   ぼくらは 家へと車を走らせることもできる
With one headlight   (片方の切れた)一つのヘッドライトだけでも


※ broken heart disease :broken heart は「傷付いた心」、heart disease は「心臓疾患」で、それを続けた造語でしょう。
※ Long Arm of the Law :「法の力」、「司法の力」、「警察の力」など。ここも「The long broken arm of human law」と造語になっている。
※ the county line bridge : 「カウンティー・ライン橋」。Niobrara River(ニオブララ川)はワイオミング州のロッキー山脈の山中から東に430マイル(692 km)流れ、ミズーリー川と合流する川。そのうちのネブラスカ州北部中央部を流れる一部区間76マイル(120km)がNiobrara National Scenic River(ニオブララ国立景観河川)に指定され、開発から保護されている。

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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
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