6. Alone Again アローン・アゲイン

Alone Again (Naturally) アローン・アゲイン :    Gilbert O'Sullivan ギルバート・オサリバン


Alone Again
ベスト版:ベスト・オブ・ギルバート・オサリバン
ギルバート・オサリバン
(オリジナルアルバム未収録)
Released: 1972
Written by: Raymond Edward O'sullivan (ギルバートの本名)
Produced by: Gordon Mills

ギルバート・オサリバンについて:
Gilbert O'Sullivan
フリー百科事典『ウィキペディ (Wikipedia)』

 ギルバート・オサリバン最初のNo.1 ヒットですが、この曲はオリジナル・アルバムには収められていなかったので、ファースト・アルバムの Himself
Himself + Aione Again
に後からプラスされたり、日本ではセカンド・アルバムの「バック・トゥ・フロント」に収録の「クレア」(これもNo.1 ヒット)と差し替えられアルバム・タイトルも「アローン・アゲイン」とされるなど、当時のレコード会社の慌てぶりがうかがえます。

 この曲のヒットを皮切りに「クレア」、「ゲット・ダウン」などヒット曲を連発し、ビートルズが解散した後のミュージック・シーンでエルトン・ジョンと並ぶメロディ・メーカーと言われていたこともありました。 でもMAMレコードを主催しプロデューサーでもあるゴードン・ミルズとの関係が悪化し始めた頃から失速してしまいます。

 そうしたことはともかくとして、この曲はちょっと手強(ごわ)いです。 まず時間の流れが逆で、3番目の歌詞で父と母を既に亡くして一人ぼっちということが判り、2番目の歌詞で昨日までは割りと陽気で明るい普通の若者だった人物が、1番の歌詞では教会の結婚式で花嫁を待ちくたびれて、彼女にすっぽかされたのと周りの形ばかりの知り合いの人たちに苛立ち、自棄(やけ)を起こして身投げでもしてやろうかと考えている・・・
 でも実際には自分に無関心な人たちが教会から段々と居なくなってしまい、結局自分もまた一人ぼっちに戻る・・・といった内容です。 歌詞の内容から言えば、TV のコマーシャルや結婚式向けではありません。

 この曲はゆったりとしている割には早口で歌われ、歌詞が延々と続いて切れ目が見つけにくく、訳すのも歌うのも難しいです。 lurch と church 、much とtouch 、years と appears 、taken と broken と spoken など、似たような発音の単語を並べて韻を踏んでいるので、言葉の流れを楽しんで下さい。 対訳は参考程度に付けておきますが、こうした歌詞を日本語に訳すこと自体に無理があります。


Grooveshark で、● Alone Again (Naturally) アローン・アゲインを聴く: (3:36)
(※音楽が始まらない時は、「Play Song」ボタンをクリックして下さい)

  ●歌詞と対訳●

In a little while from now   今から もう少し経って
If I'm not feeling any less sour   もし僕の不機嫌な気分が消えなければ
I promise myself -   僕は自分に約束する
to treat myself   僕自身への処置として
And visit a nearby tower   近くの塔へ行って

And climbing to the top   そして てっぺんまで上り
Will throw myself off   そこから この身を投げてやろうと
In an effort to -   そう努めて
Make it clear to (who) -   それを(彼らに)判らせてやろう
Ever what it's like -   一体 それ(この気持ち)がどんなものか
when you're shattered   あなたたちが ぐったりしている時に ※

Left standing in the lurch -  (※でも僕は)皆から見捨てられて立ってる
at a church   (花嫁が来ない)教会の中で
Were people saying,   周りの人々が口々に言っていた、
"My God, that's tough"   「あぁ神さま、何てお気の毒な」
"She stood him up"   「彼女は彼(花婿)を すっぽかしたのね(※)」
"No point in us remaining"   「我々がここにいても仕方ないし」
"We may as well go home"   「私たちは家に帰る方がよさそうね」

As I did, on my own   (それで)僕もそうすることにした、自分自身で  
Alone again, naturally   また独りになってしまった、当然のように


To think that only yesterday   つい昨日までを 考えてみると   
I was cheerful,    僕は元気だったし、
bright and gay   明るく そして陽気だった
Looking forward to -   楽しみにしていた   
who wouldn't do   充分でないとは思わなかった
The role I was about to play   僕がそれまで演じていた役割を

But as if to knock me down   でも 僕を打ちのめすように
Reality came around   現実がやって来た
And without so much -   そして そんなに多くをするでもなく
as a mere touch   ちょっと触れるだけで
Cut me into little pieces   僕を 細かに切り裂いたんだ

Leaving me to doubt   僕を疑問の中に 置き去りにして
Talk about,    (たとえば)こんな話について、
God in His mercy   慈悲に満ちた神とか   
Oh, if he really does exist   あぁ、もし彼(神)が本当に存在するなら
Why did he desert me   なぜ彼(神)は僕を見捨てたのか
In my hour of need   僕が 必要としている時に

I truly, am indeed   僕は本当に、本当に      
Alone again, naturally   また独りになってしまった、当然のように

(ブリッジ)
It seems to me -   僕にはこう思われる
that there are more hearts -   そこでは 沢山の心が
broken in the world -   この世界で傷つき
that can't be mended -   癒されることも無く
left unattended   付き添う人も無く 置き去りにされている、と
What do we do?   僕たちは どうしたらいいんだ?
What do we do?   僕たちは どうしたらいいんだ?

[Instrumental Interlude]   (間奏)

Alone again, naturally   また独りになってしまった、当然のように

Looking back over the years   過去の年月を振り返ってみると
And whatever else that appears   そして色々なことの中で 思い浮かぶのは
I remember I cried -   僕が泣いたことを 覚えている
when my father died   僕の父が 死んだ時のことを
Never wishing to hide the tears   決して涙を隠そうとは思わなかった

And at sixty-five years old   そして65歳の年に
My mother, God rest her soul   僕の母は、神がその魂を永眠させた
Couldn't understand -   理解できなかったのは
why the only man   なぜ その唯一無二の存在は
She had ever loved -   彼女がこれまで愛していたもの(父)を
had been taken   取り上げて
Leaving her to start   彼女に一人残された生活を始めさせたのか  
With a heart so badly broken   心がひどく張り裂けるという状態で

Despite encouragement from me   僕からの励ましにもかかわらず
No words were ever spoken   (母は)言葉も無く 何も話さなくなってしまった   
And when she passed away   そして 彼女が亡くなった時

I cried and cried all day   僕は一日中 泣いて泣き続けたんだ
Alone again, naturally   また独りになってしまった、当然のように
Alone again, naturally   また独りになってしまった、当然のように

※leave (person) in the lurch : (人を)見殺しにする
※She stood him up (stand up:すっぽかす、待ちぼうけを食わす):教会での結婚式をすっぽかされて、花嫁(彼女)がいつまで待ってもやって来なくて、花婿(自分)は一人取り残され、集まった人たちも所在なさそうにして・・・それで自棄(やけ)を起こして塔のてっぺんから飛び降りようと考えている――と解釈すれば、この歌詞もそれなりの意味が判ってきます。 ―といっても判りにくい歌詞ですが・・・

※you're shattered (shatter: 打ち砕く、害する 英話:ぐったりする、くたくたになる):ここは意味の判りにくいところですが、身投げすることで形だけ結婚式に集まっている無関心な人たちを見返してやろうということでしょう。 "you're shattered" ということは、少なくとも自分がバラバラになることではないはずです。
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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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こんにちは。また来てしまいました。
この曲の歌詞(和訳)は、何度か見たことがあったのですが、ほとんど理解できていませんでした。
韻を踏んでいたとは!気付かなかった私も、かなり抜けておりますが・・・
そこに注目して聴いてみると、これは楽しい!
日本語の曲にも韻を踏んでいるものもありますが、英語は言葉そのものがメロディーを持っていて音楽として聞こえてくるから不思議です。
内容に多少の不自然さがあっても、良とするしかありませんね。
ありがとうございました。

この曲は最初の頃はほとんど意味が分かりませんでした。
歌詞を良く読んでみると何となくイメージは浮かんで来るのですが、こうした歌詞は結局書いた本人にしか分からないから無理に理解しようとする必要も無いでしょう。

あの頃の歌詞にはこうした難解なものが多く、それを聴き手の方が「ああでもない、こうでもない」―と勝手な解釈を付けて喜んでいたものです。 つまり謎解きゲームみたいなものですね。

この曲は韻を踏んで歌っていれば良いのでしょうが、一緒に歌おうとしても言葉がつながっているので難しく、いまだにうまく歌えません。 その点でもやっぱり難物ですね・・・

No title

はじめまして

ここ数日、買い物をしていた店で「アロー・アゲイン」を聞き、懐かしく思って、

なんか切なくて、歌の意味などしりませんでしたが、このような内容だったんですね。

遥か昔の若かったころの大学の寮生活がおもいだされます。涙~涙。。。☆。。。

Re: No title

これはかなり古いヒット曲で、もう40年以上も前になりますね。
音楽というのは大抵その時代と結びついているので、その曲を聴くと当時のことが懐かしく思い出されたりします。
聴く人それぞれに、色々な思い出があることでしょう。

この曲の歌詞は分かりにくいものの一つですが、「大体こんな感じだろう・・・」ということで訳してみました。
コメント、どうもありがとうございます。
プロフィール

Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
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