121. Africa アフリカ

Africa アフリカ : Toto TOTO (トト)

 TOTO にとっては初の全米No.1 となった曲であり(全英3位)、一番人気があるのもこの曲です。


Africa
Alubm : Toto IV [Import]
  TOTO IV~聖なる剣
(試聴可)
Released: 1982
Written by: David Paich (D. ペイチ), Jeff Porcaro (J. ポーカロ)
Produced by: Toto
Sings : D. Paich , choruses : B. Kimball, S. Lukather , D. Paich
  TOTO (バンド) について:
 1982年来日時のメンバー
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 アルバムに先がけて発売されたシングルの内の3枚目ですが、当初はアルバムのトラックからは削除されていたみたいです。 本人たちはレコーディングが完了した時点ですっかり嫌気がさしていたようで、それまでのTOTO の曲とは違っているし、スティーヴ・ルカサーもそれをそんなに良いものとは思えなかったと語っています。 でもそうしたものが本人たちの意に反してヒットしたりするのですね。

 TOTO はロサンゼルスで名うてのスタジオ・ミュージシャンたちが集まって結成されたグループで、少し前にやった ボズ・スキャッグス のアルバムSilk Degrees(シルク・ディグリーズ)でのセッションがキッカケになったということです。

 TOTO というグループ名については色々なことが言われていますが、「日本に来た時トイレに入ったら・・・」―というのはどうやら半分は日本へのサービス、半分はジョークのようで、詳しいことは「TOTO(バンド) について」のリンクに書かれているのでそちらを参照して下さい。

 判りづらいのはこの曲の歌詞の方で、たぶん映画か小説の人物がモデルになっているのだと思いますが、その背景が判らないので意味がつかみにくいのです。 この歌に出てくる人物はアフリカで医療か難民救済の仕事に携わっている人のようですが、本人たちはアフリカへ行ったことはないみたいですし、友人か誰かのことを歌っているのだと推測するしかありません。 コーラスの途中に突然、
I bless the rains down in Africa」  (私は祈る 恵みの雨がアフリカに降りますように、と)
―というフレーズが入るのも奇妙で、その部分は別のものとしてカッコで分けておきました。 そうしないと前後の意味がつながらないのです。

 歌詞の中にある "She" も一応「彼女」と訳してありますが、英語の "She" は人物だけでなく、船や車などを指すこともありますし、大陸や国を指して使うこともあります。 夜の飛行機でやって来るのはアフリカ救済にかかわる女性だとしても、歌の主人公を待っているのはアフリカの大地なのかもしれません。

 この曲を書いた一人、ドラムのジェフ・ポーカロはこんな思い出を語っています。 「ニューヨークで世界博覧会が行われた時、私は11歳くらいだった。 家族と共にアフリカ館に来た時、私は本物を見た:それがどんな種族だったかは知らないが、そこで演奏していたドラマーたちに私の心は吹き飛ばされた」 
(There were these drummers playing, and my mind was blown.)
 そうしたアフリカのリズムへの強烈な思い出が、この曲の中に込められているのでしょう。

 この曲を含むアルバム Toto IV
はグラミーで「Album of the Year」や「Producer of the Year」など6つの賞に輝き、ファースト・シングルとしてリリースされた Rosanna(ロザーナ)は「Record of the Year」を受賞しています。 グラミーの受賞は当人たちも予想していなかったらしく、一番驚いたのはメンバー達だったとか・・・

●1982年当時のメンバー:
David Paich - Arranger, Keyboards, Vocals, Horn Arrangements, Orchestral Arrangements
Steve Lukather- Guitar, Piano, Vocals
Bobby Kimball - Lead Vocals
Jeff Porcaro - Drums, Percussion, Xylophone, Tympani
Steve Porcaro - Keyboards, Vocals
David Hungate - Bass, Guitar


Grooveshark で、 Africa 『アフリカ』を聴く: (5:02)

  ●歌詞と訳詞●

I hear the drums echoing tonight   今夜 私には 太鼓の響きが聞こえて来るが
But she hears   でも(今) 彼女が聞いているのは(機内の)
only whispers of some quiet conversation  静かな会話の ささやき声だけだろう
She's coming in 12:30 flight   彼女は(夜の)12時30分のフライトでやって来る
The moonlit wings reflect the stars  月明かりを受け 飛行機の翼は星の光を反射して
that guide me towards salvation   救済へと向かう 私を導く

I stopped an old man along the way   私は前を行く 一人の老人を呼び止めた
Hoping to find some long forgotten words    長い間忘れられていた言語や
or ancient melodies   あるいは 古代のメロディーなどが 見つけられるかと思って
He turned to me as if to say,   振り向いた彼の顔は、こう言っているようにも見えた
"Hurry boy, it's waiting there for you"  「急げ若いの、そこではお前の来るのを待っているから」

(Chorus)
It's gonna take a lot to   それをやるには 多くのものが必要だろう
drag me away from you   私を 「あなた」 から 引き離すには ※
There's nothing that a hundred men   百人の男がいても 無駄なこと
or more could ever do   いや、それより多くの人がいたとしても
 
(I bless the rains down in Africa)   私は祈る 恵みの雨がアフリカに降りますように、と

Gonna take some time to do   それをやるには もう少し時間がかかりそうだ
the things we never had   我々が まだ成し遂げていないことをするには


The wild dogs cry out in the night   野犬たちが 夜闇の中で吠えているが
As they grow restless   彼らの不安は ますます募るばかり
longing for some solitary company   孤独な仲間を求めて なき叫ぶほどに
I know that I must do what's right   私は自分が正しいことをしなければならないと知っている
Sure as Kilimanjaro rises   どっしりと聳え立つキリマンジャロ(山)は
like Olympus above the Serengeti   まるでセレンゲティ(草原)に オリンポス山があるかのよう
I seek to cure what's deep inside   私は心の奥底に 救いを探し求めている
frightened of this thing that I've become   私がこうした事にふさわしいかと 怖れを抱きながら

(Chorus)
It's gonna take a lot to   それをやるには 多くのものが必要だろう
drag me away from you   私を 「あなた」 から 引き離すには
There's nothing that a hundred men   百人の男がいても 無駄なこと
or more could ever do   いや、それより多くの人がいたとしても
 
(I bless the rains down in Africa)  私は祈る 恵みの雨がアフリカに降りますように、と

Gonna take some time to do   それをやるには もう少し時間がかかりそうだ
the things we never had   我々が まだ成し遂げていないことをするには

(Instrumental break)

"Hurry boy, she's waiting there for you"   『急げ若いの、「彼女」 はそこでお前を待っているから』

(Chorus)
It's gonna take a lot to   それをするには 多くのものが必要だろう
drag me away from you   私を 「あなた」 から 引き離すには
There's nothing that a hundred men   百人の男がいても 無駄なこと
or more could ever do   いや、それより多くの人がいたとしても

I bless the rains down in Africa   神の恵みが 雨となってアフリカに降り注ぎますように
(I bless the rains down in Africa)  (どうか恵みの雨が アフリカに降りますように)
I bless the rains down in Africa   神の恵みが 雨となってアフリカに降り注ぎますように
(I bless the rains down in Africa)  (どうか恵みの雨が アフリカに降りますように)
I bless the rains down in Africa   神の恵みが 雨となってアフリカに降り注ぎますように

Gonna take some time to do   それをやるには もう少し時間がかかりそうだ
the things we never had   我々が まだ成し遂げていないことを成就するには


※ drag me away from you : ここで言われる「you」とは特定の個人でしょうか? 私には「アフリカ」への熱い使命感のように思われるのですが・・・
※ I bless the rains down in Africa :この部分だけ他の文章から浮いて祈りのように聞こえるので、カッコで閉じて別のものとして分けておきました。

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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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No title

おお凄い!まさしく私が想像していた解釈です。この歌の背景が見つからず自信が無かったのですがこのブログに出会えて嬉しいです。
私も「you」はアフリカを指すのだと思います。「I bless the rains down in Africa」のくだりは、彼(主人公)が水に関わる救済をしているのだと考えてました。例えば農耕環境を整えるような。
私としては「she」が浮いてしまいます。何を指すのでしょう??素直に恋人でもおかしくないですが、救済するような場に呼ぶのかなぁ。この歌の主旨からしっくりこないのです。
気付けばいきなりの長文失礼しました。

CUBE さん、こんにちは

こうした抽象的な歌詞は、歌の背景が分からないと訳しようがないですね。
英語の苦手な方のために一応訳詞を付けてはみましたが、こうした歌詞は聴く人によって解釈の仕方が異なるので、結局各自が自分でイメージを膨らませて考えるしかないでしょう。

こうした曲は歌詞の意味など深く考えずに、リズムとメロディに身を委ねて聴いているのが一番良いのかもしれません。
下手に訳すと大抵はクレームが付くのですが、めずらしく好意的な反応が返ってきたのでうれしく思っています。
コメントありがとうございました。

No title

はじめまして。

私がこの曲を知ったのは20年ほど前ですが、私も漠然とyou(とsheも)はアフリカを指しているのかなーと思っておりました。

それから、Sure as Kilimanjaro rises like Olympus above the Serengeti
というところをみてすごく納得がいきました。私が当時買ったCDの歌詞カードは
なんだか意味の通らないことになっていたので。

Re: No title

初めまして、こんにちは。

こうした抽象的な歌詞は訳す人によって解釈の仕方が異なるので、真意は書いた人にしか分からないでしょう。
私にしても「多分こんな感じではないかな・・・」くらいの感じで訳しているので、確信は持てません。

私も若い頃はレコードなどに付いてくる訳詞を参考にしていましたが、原文と比べてみるとどうも納得の行かないことが多いので、段々と自分で訳してみるようになりました。

こうした古い記事はコメントでも付かないと開くことがないのですが、おかげでYouTubeなどのリンク切れを修正することができました。
コメント、ありがとうございます。
プロフィール

Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
訳詞を掲載したい場合は、記事へのリンクを貼るという形にして下さい。

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