110. Do It Again ドゥ・イット・アゲイン

Do It Again ドゥ・イット・アゲイン : Steely Dan スティーリー・ダン


Do It Again
Alubm : Definitive Collection
Definitive Collection
  ベスト・オブ・スティーリー・ダン

Released: 1972
Written by: Donald Fagen , Walter Becker
Produced by: Gary Katz (ゲイリー・カッツ)
(lead vocals by Donald Fagen , electric sitar solo by Denny Dias)
  スティーリー・ダンについて:
   Donald Fagen & Walter Becker
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 スティーリー・ダンの最初のヒット曲にして、今でも一番人気のあるのがこの曲です。

 ファースト・アルバム Can't Buy a Thrill
(邦題:キャント・バイ・ア・スリル)からシングル・カットされたこの曲は、いきなり全米6位のヒットとなりました。
 アルバムのジャケットは非常にセンスの悪いもので(リンクにカーソルを当てるとポップアップします)、このジャケットから中身の音を想像するのは難しいし、ジャケ買いする人もあまりいなかったでしょう。

 スティーリー・ダンは、ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーを中心に結成されたグループですが、二人とも人前で歌うよりはスタジオで音をいじっている方が得意だったようです。 ウォルター・ベッカーなどルックスの方はお話になりませんでしたし・・・ 曲によって様々なスタジオ・ミュージシャンを起用することで次第にオリジナル・メンバーが減って行き、しまいには二人だけのユニットになってしまいました。
 それさえウォルター・ベッカーが麻薬によるトラブルでプレイできなくなって、1982年にはドナルド・フェイゲンがソロ名義でアルバムを出しています。

 この曲がヒットした翌年の1973年には「Rikki Don’t Lose That Number」(邦題:「リキの電話番号」)が全米4位のヒットになっています。 私は泥臭い手作りの音が好きで、この手の音にはあまり興味無いのですが、なぜか 「Do It Again」 だけは好きで今でも時々聴きたくなります。 この 「Do It Again」 はイントロだけで1分以上あり歌い出すまでに時間がかかるだけでなく、アルバム・ヴァージョンは長さが6分近くあります。
(シングル・ヴァージョンは4分くらいに短縮)

 この曲は歌詞が難解で意味不明な部分が幾つかありますが、あの頃はそれが一種の流行のようになっていたので、あまり難しく考える必要もないでしょう。 この手の歌詞を訳そうとする物好きはあまりいませんし、色々な解釈の仕方があるのでやると大抵ケチが付くのですが、文句のある人は歌詞の全訳を記事にしてそのトラックバックを送って下さい。 コメント欄でツベコベ言われても、私は読まずに食べていますので・・・

※音楽共有サイトのGrooveshark が突然寄付制になってしまったので、代わりに YouTube を貼っておきます。

Do It Again 『ドゥ・イット・アゲイン』を聴く:

  ●歌詞と訳詞●

In the mornin' you go gunnin'   朝から お前は銃を撃ちに行く   
For the man who stole your water   お前の(井戸)「水」を 盗んだ奴のために ※
And you fire till he is done in   そしてそいつが逝(い)っちまうまで お前は(銃を)撃ち続けたんだ
But they catch you at the border   でも彼らは 国境(州境かも) でお前を捕まえて
And the mourners are all singin'   哀悼者たちは みんなで(弔いの歌を)歌ってた
As they drag you by your feet   彼らはお前を自分の脚で歩かせ (絞首台へと)引きずって行く
But the hangman isn't hangin'   でも絞首刑の執行人は (お前を)吊るすことはせず
And they put you on the street   そいで奴らは お前を路上に置き去りにしたんだ

(CHORUS:)
You go back, Jack, do it again   戻って来いよ、なあ、 もう一度やってみようぜ ※
Wheel turnin' 'round and 'round   (運命の)糸車は 回り続ける (また運が向くこともあるさ)※
You go back, Jack, do it again   戻って来て、 もう一度やってみようぜ

When you know she's no high climber   お前は彼女が「ハイ・クライマー」でないのを知った時※
Then you find your only friend   お前はただの 「お友だち」になった
In a room with your two timer   二股をかけている その部屋で ※
And you're sure you're near the end   お前は(自分に) 終りが近いことを感じてる
Then you love a little wild one   お前は かわいいワイルドな方(の女)を愛したけど
And she brings you only sorrow   でも彼女はお前に ただ悲しみをもたらすだけ
All the time you know she's smilin'   彼女が 微笑んでいる間じゅう ずっと
You'll be on your knees tomorrow   お前は明日には (彼女の前に)ひざまずいているだろう

(CHORUS:)
You go back, Jack, do it again   戻って来いよ、なあ、 もう一度やってみようぜ
Wheel turnin' 'round and 'round   (運命の)糸車は 回り続ける (また運が向くこともあるさ)
You go back, Jack, do it again   戻って来て、 もう一度やってみようぜ

[Guitar Solo]

[Keyboard Solo]

Now you swear and kick and beg us   今のお前は皆に誓ったり、反発したり、物乞いする有様だ
That you're not a gamblin' man   お前は ギャンブラーじゃないけど
Then you find you're back in Vegas   お前は気が付けば (ラス)ヴェガスに戻っている ※
With a handle in your hand   その手に 全賭け金を持って
Your black cards can make you money   お前の黒のカードたちは 金を作ることができるから
So you hide them when you're able   だから それが使える時まで そいつを隠しておくんだ   
In the land of milk and honey   (神話の黄金の時代みたいな) 豊穣の国で ※
You must put them on the table   お前はそれら(カード)を テーブルの上に置いた方がいいぜ

(CHORUS:)
You go back, Jack, do it again   戻って来いよ、なあ、 もう一度やってみようぜ
Wheel turnin' 'round and 'round   (運命の)糸車は 回り続ける (また運が向くこともあるさ)
You go back, Jack, do it again   戻って来て、 もう一度やってみようぜ


※ water :砂漠地帯に住んでいる人なら、水は貴重なものでしょう。 場所はどこだか知りませんが・・・
「You don't miss your water, till the well runs dry」(自分の井戸が涸れるまで、水の大切さに気付かない)というタイトルの曲があります。
※ climber :(クライマー)「登山者」の他にも「つる性植物」や、「立身出世主義者」といった意味もあり。 ハイ・ライフ(いい暮らし)をめざす人ということでしょうか。
※ two-timer :「二股をかける人」という意味。 上の「climber」と並べて韻を踏んでいる。
※ Jack :「Man」などと同じ男に対する呼びかけですが、前に「back」があるから「Jack」として韻を踏んでいるのでしょう。
※ Wheel :これは単なる車輪というより、運命の三女神たちが回して運命の糸を紡ぐ糸車と解釈しています。 省略無しで書くと「Wheel turning around and around」―となりますが。
※ Vegas :ラス・ヴェガスのことでしょうが、前の「beg us」と似た発音で韻を踏んでいます。
※ a handle :「全賭け金」
※ milk and honey :ギリシャ神話の黄金の時代には、一年中温暖でミルクや蜂蜜の川が流れていたという。 転じて「豊穣」の意。 もちろん皮肉で使っている訳ですが・・・
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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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No title

Steely Dan の懐かしいDo It AgainがFMで流れていたので、歌詞を検索したら、こちらのブログへ来ました。なるほどなるほど・・・。こんな内容の曲だったんですね。ありがとう!ときどき見に来ます~。

hi さん、こんにちは

この歌詞は支離滅裂でいまだに意味不明な点がありますが、「大体こんな感じだろう」―という自分なりの解釈で訳してみました。

コメントが記事とは別の曲に付いていたので、勝手ながら移動させていただきました。(できるだけ、その記事の内容に合ったところでコメントして下さい)

またいつでもどうぞ。 お待ちしております。

No title

コメントの回答、Steely Danに見つけした。削除されたのかと一瞬思いました・・・コメント場所の件、了解です。

驚かしてすみません

コメントはなるべくその記事のところにある方が良いと思い、勝手に移動させてしまいましたが、驚ろかせてごめんなさい。

コメントに関しては、嫌がらせなど気分の悪いものでない限り、めったに削除したりはしません。
これに懲りず、これからもよろしくお願いいたします。

No title

2番はおそらく早漏で、

1番は、おそらく自分の正義がままならず、

3番は、かけごとに掛けた、これからの将来の夢なんでしょうね。

諦めないでもう一回やれ、ということなんでしょうね。

いい歌です。

Re: No title

> 2番はおそらく早漏で、
> 1番は、おそらく自分の正義がままならず、
> 3番は、かけごとに掛けた、これからの将来の夢なんでしょうね。
>
> 諦めないでもう一回やれ、ということなんでしょうね。
> いい歌です。

この曲の歌詞はほとんど支離滅裂で、真意がどこにあるのか私にも良く分かりません。
ただあちこちで韻を踏んでいるので、言葉の持つ響きを楽しんでいれば良いのではないでしょうか。
不思議な魅力を持った曲で、今でも時々聴きたくなります。

コメント、ありがとうございました。

ゆらゆらが好き

昔から好きな曲で、特にゆらゆらとするイントロに魅力を感じます。この揺らぎは戸惑い・ためらい・幻想などの意味があるのではと思い、歌詞と訳を知りたくなってここに辿り着きました。
『言葉の持つ響きを楽しむ』に納得です。ありがとうございました。

Re: ゆらゆらが好き

> 昔から好きな曲で、特にゆらゆらとするイントロに魅力を感じます。この揺らぎは戸惑い・ためらい・幻想などの意味があるのではと思い、歌詞と訳を知りたくなってここに辿り着きました。
> 『言葉の持つ響きを楽しむ』に納得です。ありがとうございました。

この曲は演奏が良いですし、歌詞も意味不明ながら韻を踏んでリズミカルだから、聴いていると気持ちいいですね。
特に「Do It again」(もう一度やってみようぜ)というコーラスの部分は一緒に歌いたくなります。

記事を開いたらYouTube が聴けなくなっていたので、リンクを貼り替えておきました。
コメント、ありがとうございます。
プロフィール

Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
訳詞を掲載したい場合は、記事へのリンクを貼るという形にして下さい。

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