431. Go Rest High on That Mountain ゴー・レスト・ハイ・オン・ザット・マウンテン

Go Rest High on That Mountain ゴー・レスト・ハイ・オン・ザット・マウンテン
    Vince Gill ヴィンス・ギル

ヴィンス・ギル1994年のアルバムから、翌年に6枚目のシングルとなったこの曲を採り上げてみました。 アメリカのカントリー・チャートで14位、カナダのカントリー・チャートでは7位となっています。


Album : When Love Finds You
(Import)
Released: August, 1995 (Album: June, 1994)
Written by: Vince Gill (ヴィンス・ギル)
Produced by: Tony Brown (トニー・ブラウン)
 ヴィンス・ギルについて:
Vince Gill
 フリー百科事典『ウィキペディア』

ヴィンス・ギルはカントリー・ミュージックの人ですから、日本での知名度はほとんどありませんが、1991年にダイアー・ストレイツ最後のアルバムとなった "On Every Street" (「オン・エヴリー・ストリート」)のレコーディングに参加しています。
ダイアー・ストレイツのリーダーだったマーク・ノップラーから、ヴィンス・ギルはバンドのメンバーにならないかと誘われ、そちらの方は断ったようです。 (マーク・ノップラーはTOTOのドラマーだったジェフ・ポーカロにも加入を打診していたとか・・・)

この曲は、ヴィンス・ギルより二つ年上のカントリー界のスーパースター(といっても、日本ではほとんど無名ですが・・・)の Keith Whitley (キース・ウィットリー)が1989年に亡くなった時に、その死を悼(いた)んで書き始められたそうです。 でも完成には至らずしばらくそのままになっていて、1993年に兄のボブが心臓発作で亡くなった時になって改めて採り上げられ、曲として仕上げられたようです。

―という訳で、この曲はゴスペル・ミュージック(キリスト教的色合いの濃いアメリカの民俗音楽で黒人音楽の要素が強い)とも呼べるもので、"16 Great Country Gospel Favorites" というアルバムにも収録されていました。 死者を悼む歌ということで多少宗教色の強いところはありますが、きれいな曲だしヴィンス・ギルの歌声も美しいです。

この曲を含むアルバムからは6曲がシングル・カットされ、その内の5曲はアメリカやカナダのカントリー・チャートで1位から5位のヒットとなっています。 
でもアルバムのラストに収められたこの曲は、シングルとしては最後の6枚目として翌年にリリースされていますから、本人はあまり出したくなかったのかもしれません。 
この曲は1996年の CMA (Country Music Association) Awards では "Song of the Year" を受賞していますし、38回のグラミーでは "Best Male Country Vocal Performance" と "Best Country Song" 賞も獲得しました。


Drums – Carlos Vega
Bass – Michael Rhodes
Fiddle – Stuart Duncan
Acoustic Guitar – Randy Scruggs
Electric Guitar – Steuart Smith, Vince Gill
Steel Guitar – John Hughey
Keyboards – Pete Wasner
Piano – John Barlow Jarvis, Pete Wasner
Percussion – Tom Roady
Backing Vocals – Patty Loveless, Ricky Scaggs

Grooveshark で、Go Rest High on That Mountain を聴く : (5:14)

  ●歌詞と対訳●
[1]
I know your life
  あなたの人生を知っている

On earth was troubled
  苦しかった この地上においての

And only you could know the pain
  あなたにしか分からなかった苦悩も

You weren't afraid to face the devil
  あなたは (たとえ)悪魔のような相手でも 怖れず立ち向かい

You were no stranger to the rain
  困難な時期も 経験してきたけれど (※)

(Chorus)
Go rest high on that mountain
  (今は)あの山の高みへと行って 休むといい

Son, your work on earth is done
  あなたの地上での務めは もう終わったのだから

Go to Heaven a shoutin'
  天国へ行って 声高く歌い上げるといい

Love for the Father and the Son
  (天上の)父(神)と その子(キリスト)への愛を

[2]
Oh, how we cried the day you left us
  あなたがいなくなった日に 皆がどれほど泣いたことか

And gathered round your grave to grieve
  あなたの墓の周りで その死を悼(いた)んだ時に

Wish I could see the angels faces
  願わくば あなたが天使たちの顔を拝(おが)めますように

When they hear your sweet voice sing
  あなたの優しい歌声に 天使たちが耳を傾ける時に

(Chorus)
Go rest high on that mountain
  (今は)あの山の高みへと行って 憩(いこ)うといい

Son, your work on earth is done
  あなたの地上での役目は もう終わったのだから

Go to Heaven a shoutin'
  天国へ行って 声高らかに讃えるといい

Love for the Father and the Son
  (天上の)父(神)と その子(キリスト)への愛を

  Instrumental (間奏) Fiddle – Stuart Duncan

(Chorus)
Go rest high on that mountain
  (今は)あの山の高みへと行って 安らぐがいい

Son, your work on earth is done
  あなたの地上での務めは もう終わったのだから

Go to Heaven a shoutin'  天国へ行って 声高く歌い上げるといい

Love for the Father and the Son
  (天上の)父(神)と その子(キリスト)への愛を

Go to Heaven a shoutin'
  天国へと行って 声高らかに讃えるといい

Love for the Father and the Son
  天上の神と その子(キリスト)に対する愛を


※ on earth: 地上で、この世で。
※ face the ..: ~と直面する、~と向き合う、~を直視する。
※ devil: 悪魔(のような人)。 悪人、意地悪な人。
※ no stranger to ..: ~を良く知っている。~を経験している。~を知らない訳ではない。
※ the rain: 晴れの日を「良いこと」、雨の日を「悪いこと」にたとえるのは日本と同じで、"the pain" (痛み/苦しみ)と並べて韻を踏んでいます。

※ go (to) rest: 直訳すると「休みに行く」。休む、床に就く、寝る。
※ Son: 「息子」という意味ですが、ここでは単なる呼びかけで、あえて訳さずにおきます。 その後に "your sweet voice sing" (あなたの優しい歌声)というフレーズもありますし。
 
※ shouting: 「叫び」。 ここでは先輩シンガーへの呼びかけですから、「声高らかに歌う」くらいに解釈しています。
※ love for: ~に対する愛。
※ (God) the Father: (キリスト教での天上の)父(神)。
※ the Son: その(神の愛する)子としてのキリストを指す。

※ gather round: ~の周りに集まる。
※ to grieve: 悲しみ(悲嘆)に暮れる、追悼する。

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

430. Joy ジョイ

Joy ジョイ: Tracey Thorn トレーシー・ソーン

トレーシー・ソーン2012年のクリスマス・アルバムから、オープニングを飾るオリジナル曲を選んでみました。


Joy
Album : Tinsel & Lights
/ Tinsel and Lights (mp3)
Released: October 29, 2012
Written by: Tracey Thorn (トレーシー・ソーン)
Produced by: Ewan Pearson
 トレイシー・ソーン について:
Tracey Thorn in 2012
 フリー百科事典『ウィキペディア』

トレーシー・ソーンは公私共に伴侶であるベン・ワットと組んで「エヴリシング・バット・ザ・ガール」で活動していましたが、2000年以降は出産や育児など色々な事情が重なってソロでの活動が多くなっていました。

このアルバムについては、昨年エヴリシング・バット・ザ・ガールの "25th December" (「12月25日」:378回目)を採り上げた時に少し触れています。
これまでの彼女は毎年クリスマスになると色々なアーティストのクリスマス・アルバムが出ても羨(うらや)ましく思っているだけだったそうですが、これでやっと念願が叶ったというところでしょうか。

ベン・ワットはこうしたクリスマス・アルバムの企画にはあまり乗り気でなかったらしく、トレーシーのソロ名義での制作となっていますが、ベンはギターやコーラスで参加しています。 
二人の間に生まれた双子の娘(アルフィーとジーン)と息子(ブレイク)の名前もコーラスにクレジットされていますが、 二人の娘は1998年生まれだから当時14歳、息子は2001年生まれだから11歳だったことになります。

オリジナル曲はこの曲の他にアルバム・タイトルにもなっている "Tinsel and Lights" があり、どちらも静かめのクリスマス・ソングです。 全12曲中10曲が他の人のカヴァーですが、いわゆる派手な定番ソングは無く、あまり知られていない渋めの選曲が多くなっています。

おなじみの曲といえば10曲目に収められているジョニ・ミッチェルの "River" くらいですが、アルバムの最後に歌われる "Sister Winter" (Sufjan Stevens の曲) もなかなか良い出来です。 でも今回はやはり本人の作ったオリジナル曲を採り上げてみました。


Tracey Thorn (トレーシー・ソーン) : Vocals, Piano
Ben Watt (ベン・ワット) : Electric Guitar, Acoustic Guitar
Ewan Pearson : Synthesizer, Producer
  ( Choir – Tracey Thorn, Ben Watt & Alfie, Jean, Blake )

Grooveshark で、Joy 『ジョイ』を聴く: (4:00)

  ●歌詞と対訳●

When someone very dear, calls you with the words
  誰か とても親しい人が、 こんな言葉で電話してきて

Everything's all clear
  「すべて問題なし」と言ったとして、

That's what you want to hear
  それが その人の聞きたかったことだったとしても

But you know it might be different in the new year
  それが新年を迎える頃だとすると 話は違ってくるでしょう

That's why, that's why
  だから、 そんなわけで

We hang the lights so high
  明かりを とても高いところに吊るすの

Joy, joy,  joy, joy
  ジョイ(歓び)を、ジョイ(歓び)を


You loved it as a kid, and now you need it more than you ever did
  子供の頃のあなたはそうしたことが好きで、今でも それ以上のものを望んでる  

It's because of the dark, we see the beauty in the spark
  だってそれは暗い(季節の)せいで、だから私たちは火花(の輝き)に美しさを感じるの

That's why, that's why
  だから、 そんなわけで

The carols make you cry
  (クリスマスの)キャロル(賛美歌)は 人々を泣かせるの

Joy, joy,  joy, joy
  ジョイ(歓び)を、ジョイ(歓び)を

(Chorus)
The tinsel on the tree,  yes I see
  きらびやかな(クリスマス)ツリーの飾りつけを、 私は見てる

The holly on the door,
  like before
  扉にはヒイラギ(を飾って)、 以前のように

The candles in the gloom,
 light the room
  暗がりにはキャンドル(ろうそく)を灯(とも)して、 部屋を明るくしましょう

The story of the globe,  yes I understand
  この世界の物語、  えぇ、分かっているわ 

(間奏)

So light the winter fire, and watch as the flames grow higher
  だから冬のかがり火を灯して、 炎が高く燃え上がるのを眺めましょう

We'll gather up our fears
  不安や心配事なんて ひとまとめにして

And face down all the coming years
  来るべき年に向けて それに立ち向かいましょう

All that they've destroyed
  そうしたものは すべてを損(そこ)なうから

And in their face we throw our - joy
  そして そうしたものに向かって私たちの 歓びを投げかけてやりましょう

Joy, joy, joy
  歓びを、 歓びを


It's why, we hang the lights so high
  そのために、 明かりを高く吊るして

And gaze at the glow, of silver birches in the snow
  その輝きを見つめるの、 雪の中の白樺の木々の

Because of the dark, we see the beauty in the spark
  だってそれは暗い(季節の)せいで、だから私たちは火花(の輝き)に美しさを感じるの

We must be alright, if we could make up Christmas night.
  全ては上手く行くはず、 クリスマスの夜のための準備が すっかりできているならば



※ dear: いとしい人、親切な人、大切な人。 
※ with the word: ~という言葉で。
※ all clear: 問題なし、危険なし。
※ what you want to hear: あなたが聞きたい(喜ばせるような)こと。
※ that's why: そんなわけで、そのせいで、それが~の理由だ。

※ as a kid: 子供の頃、幼少の頃に。
※ carol: (クリスマス)キャロル。 賛美歌、聖歌。喜びの歌。
※ make someone cry: (人を)泣かせる。 涙を流させる。
※ tinsel: (ピカピカ光る金属やプラスティックでできた)飾り用の薄片。
※ holly: (クリスマスの飾り用の)西洋ヒイラギ。
 発音は「ハーリー」が近く、"holy"「ホーリー(聖なる)」とは違います。

※ in the gloom: 暗がり(の中)に。
※ of the globe: 地球の、世界の。
※ gather up: 集める、まとめる。
※ face down: 1.(睨み付けて)脅す、威圧する。 2.~に勇敢に立ち向かう。
※ destroy: 1.損なう、駄目にする。 2.破壊する、打ち砕く。
※ gaze at: ~をじっと見る、見つめる。
※ silver birch: アメリカ白樺、シダレカンバ。

429. Last Kiss ラスト・キス (カヴァー)

Last Kiss ラスト・キス (カヴァー) : Pearl Jam パール・ジャム

1998年にパール・ジャムがファン・クラブ用クリスマス・シングルとしてカヴァーした古い曲ですが、翌年には全米で2位、カナダとオーストラリアでは1位と、彼らにとって最大のヒットとなりました。


Last Kiss (Single)
Album : Last Kiss (Single)
  No Boundaries

Released: June, 1999 (Original Version 1961)
Written by:W. Cochran, J. Carpenter, R. Hoyal, B. McGlon
Produced by: Pearl Jam
 パール・ジャムについて:
Pearl Jam (手前がエディ・ヴェダー)
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"Last Kiss"(曲)について: 「ラスト・キス」は1961年にウェイン・コクランという人が歌ったのが最初のヴァージョンですがヒットはせず、その後1964年にJ.フランク·ウィルソン&キャバリアーズが歌ってトップ10に入るヒットとなっています。
エディ・ヴェダーがシアトルのアンティーク・モールで見つけてきた古いレコードというのは、おそらく後者のヴァージョンでしょう。

歌の内容は、「父親の車を借りて彼女とドライブしていたら、雨の夜に停車していた車をよけきれずに事故を起こし、瀕死の彼女を抱き上げて最後のキスをした」、というものです。
悲しい話ですが何となくのんびりした曲に聴こえるのは、50年も前の古い歌だからでしょう。 エディ・ヴェダーも「グランジ」や「オルタナティヴ・ロック」といったレッテルを忘れ、すっかり60年代の気分になって歌っているようです。

この曲は1998年のコンサート・ツアーで数回演奏されたのちに、1998年のクリスマス・シングルとしてレコーディングされましたが、わずか2千ドルの費用でミキシングが終了したとか。 ベーシストのジェフ・アメンによると「それは俺たちのレコーディングの中でも最小限(の予算)で済んだものだった」と言うことです。

この曲は1999年の "No Boundaries: A Benefit for the Kosovar Refugees" という、コソボ紛争による難民救済を目的としたチャリティ・アルバムの1曲目にも収録され、約1千万ドルを稼ぐ手助けにも一役買っています。

「パール・ジャムらしくない」とか「懐古ロックだ」とか辛口の批評もありますが、気軽なクリスマス・シングルとして楽しんで歌っているのだから、一緒に楽しんで聴けば良いでしょう。 これなら60年代に青春していたシニアの方たちにも受け入れてもらえるのではないかと思います。


Eddie Vedder (エディ・ヴェダー): Vocals
Jeff Ament (ジェフ・アメン): Bass
Stone Gossard (ストーン・ゴッサード) : Guiter
Mike McCready (マイク・マクレディ) : Guiter
Matt Cameron (マット・キャメロン) : Drums (1998年より参加)

Grooveshark で、Last Kiss 『ラスト・キス』を聴く: (3:17)

  ●歌詞と対訳●
(Chorus)
Oh where, oh where, can my baby be?
 あぁ、どこに、俺の彼女はどこにいる?

The Lord took her away from me
  彼女は神が 俺から奪って行ったんだ 

She's gone to heaven, so I've got to be good
  彼女は天国に召されたから、俺はいい子にしていなきゃ

So I can see my baby when I leave this world
  そうすりゃ この世とオサラバした時、(あの世で) 俺は彼女に逢えるから

[1]
We were out on a date in my daddy's car
  俺たちは親父の車で デートに出かけたんだ

We hadn't driven very far
  そんなに遠くまで ドライヴした訳じゃないけど

There in the road, straight ahead
  (夜の)道路を、ずっと真っ直ぐに進んで行くと

A car was stalled, the engine was dead
  エンジンがイカれて、停車してる車が(急に目の前に現れ)

I couldn't stop, so I swerved to the right
  (雨で)すぐに止まれなかったから、(慌てて)ハンドルを右に切ったんだ  

I'll never forget the sound that night
  その夜のあの音は 決して忘れることができない

The screamin' tires, the bustin' glass
  タイヤは悲鳴を上げ、ガラスが砕け散り

The painful scream that I heard last
  最後に聞いたのは 悲痛な叫び声だった

(Chorus)
Oh where, oh where, can my baby be?
 あぁ、どこに、俺の彼女はどこにいる?

The Lord took her away from me
  彼女は神が 俺から奪って行ったんだ 

She's gone to heaven, so I've got to be good
  彼女は天国に召されたから、俺はいい子にしていなきゃ

So I can see my baby when I leave this world
  そうすりゃ この世とオサラバした時、(あの世で) 俺は彼女に逢えるから

[2]
When I woke up the rain was pourin' down
  俺が目を覚ました時には 土砂降りの雨になっていて

There were people standing all around
  周りには人々が ぼんやりと突っ立っていた

Something warm goin' through my eyes
  俺は目の中に 何か生温かいものを感じたけど

But somehow I found my baby that night
  ともかく俺は 闇の中で彼女を捜し出し 

I lifted her head, she looked at me and said
  彼女の頭を抱(かか)え上げると、彼女は俺を見つめてこう言った

"Hold me darling, just a little while"
  「私を抱きしめて、ダーリン、少しの間だけでも」

I held her close, I kissed her our last kiss
  俺は彼女をきつく抱きしめ、俺たちにとって最後のキスをしたんだ

I found the love that I knew I had missed
  いなくなると分かっている恋人を 見つけ出したのさ

Well, now she's gone
  そう、彼女は逝(い)ってしまった

Even though I hold her tight
  たとえ俺が 彼女をきつく抱きしめたとしても

I lost my love, my life that night
  俺は恋人を失くし、 あの夜に俺の人生を失(うしな)ったんだ、


(Chorus)
Oh where, oh where, can my baby be?
 あぁ、どこに、俺の彼女はどこにいる?

The Lord took her away from me
  彼女は神が 俺から奪って行ったんだ 

She's gone to heaven, so I've got to be good
  彼女は天国に召されたから、俺はいい子にしていなきゃ

So I can see my baby when I leave this world
  そうすりゃ この世とオサラバした時、(あの世で) 俺は彼女に逢えるから

Oh, oh ...



※ The Lord: 主(しゅ)、神。
※ take (took) away: 1.奪い去る、持ち去る。2.連れて行く、連れ去る。 
※ have got to = have to: ~しなければならない。
※ be good: いい子にしている、おとなしくしている、行儀良くしている。
 "Be good!" で、「いい子にしてなさい!」(おとなしくしなさい!)

※ straight ahead: まっすぐに。 "straight ahead driving" 「直進運転」 
※ swerve to the right: 右によける(ハンドルを切る)。 
※ screaming: 叫び声、「キーッ」ときしむ音。
※ busting: 破裂する。

※ pouring: 土砂降り。 "pouring rain" 「土砂降りの雨」
※ standing around: 周りにたたずむ、 呆然と突っ立つ。
※ lift one's head: ~の頭を上げる、持ち上げる。
※ hold (held) someone close: ~をきつく(ギュッと)抱きしめる。
※ gone: この場合は(人が)「死んだ」、「すでに亡くなっっている」
※ even though: たとえ~としても、 ~であるにしても。
※ hold .. tight: ~をきつく抱きしめる。

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

428. Hymn to Her ヒム・トゥ・ハー (聖歌)

Hymn to Her ヒム・トゥ・ハー (聖歌)  : The Pretenders プリテンダーズ

プリテンダーズ1986年の4thアルバムから、セカンド・シングルとなったこの曲を選んでみました。 本国イギリスで8位、オーストラリアで7位のヒットとなっています。


Hymn to Her
Album : Get Close
/ ゲット・クロース
/ mp3ストア(試聴可)
Released: November 1986 (Album)
Written by: Meg Keene (メグ・キーン)
Produced by: Bob Clearmountain, Jimmy Iovine
 プリテンダーズについて:
The Pretenders (1986)
 フリー百科事典『ウィキペディア』

二人のメンバーの相次ぐ死によって、サード・アルバムでは大幅なメンバー・チェンジを余儀なくされたプリテンダーズでしたが、この4作目ではドラマーのマーティン・チェンバースも抜け、オリジナル・メンバーはクリッシー・ハインドただ一人になってしまいました。

前作から参加したギタリストのロビー・マッキントッシュはそのまま継続していますが、この曲をレコーディングした頃は未だドラムとベースが決まっていなかったようで、公式発表のメンバーとは別のセッション・ミュージシャンが演奏しています。
YouTube のプロモーション・ビデオで演奏しているのは公式メンバーとなったT.M.スティーヴンス(B)とブレア・カニンガム(Dr)で、サポートのキーボード奏者はバーニー・ウォレルのようですが、おそらく形だけのものでしょう。

この曲を含むアルバムからはファースト・シングルとなった"Don't Get Me Wrong"(
「ドント・ゲット・ミー・ロング」:175回目)を採り上げたことがありますが、ポップでノリの良い曲でアメリカとイギリスで10位のヒットとなっています。

プリテンダーズというとクリッシー・ハインドのオリジナル曲が多いのですが、この曲はクリッシーのハイスクール時代の友人だったメグ・キーンという人が作曲しています。
"Hymn to Her" (直訳すると「彼女への賛歌」)と題されたこの曲は、歌詞が抽象的で分かりにくいのですが、クリッシー・ハインドへの賛歌のようにも聞こえます。  若い頃から彼女のことを良く知っている友人によって書かれたこの歌は、「今では母親となったクリッシーが、やがて年老いることがあっても好きな音楽の道を歩み続け、苦境を乗り越えていつまでも歌い続けて欲しい」―と願っているように思えます。  私はそんな風に解釈して訳してみました。


The Pretenders (1986 公式メンバー):
  Chrissie Hynde (クリッシー・ハインド) – vocals, rhythm guitar
  Robbie McIntosh (ロビー・マッキントッシュ) – guitars
  T. M. Stevens (T.M.スティーヴンス) – bass guitar
  Blair Cunningham (ブレア・カニンガム) – drums
    (Keyboards – Bernie Worrell)

Grooveshark で、"Hymn to Her" 『ヒム・トゥ・ハー (聖歌) 』を聴く: (4:59)

"Hymn To Her" (レコーディング・サポート・メンバー)
Bass – Chucho Merchan
Drums – Simon Phillips
Organ – Bruce Brody
Synthesizer – Pat Seymour, Tommy Mandel

  ●歌詞と対訳●
[1]
Let me inside you  私をあなたの中に 引き入れて
Into your room   あなたの (心の)部屋の中へと
I've heard it's lined  私は聞いたことがある、 そこには
With the things you don't show あなたが未だ見せたことのないものが並んでいる、と

Lay me beside you  あなたのそばで 眠らせて
Down on the floor  その床の上で
I've been your lover  私はずっと あなたの熱心なファンであり続けるから
From the womb to the tomb  生まれた日から 死ぬ時まで (ずっと)

I dress as your daughter  私は あなたの娘のような格好をしよう
When the moon becomes round  やがて月が満ちて (その時節が)来る時まで
You'll be my mother  (だから)あなたは 私の母親(のような存在)であって
When everything's gone  あらゆるものが 消えてしまう時まで

(Chorus)
She will always carry on  彼女はいつも 進み続ける
Somethin' is lost, somethin' is found  何かを失くし、何かを見つけながら
They will keep on speaking her name  人々は彼女の名を 語り続けるでしょう
Some things changed, some stay the same
  何かは変わることがあっても、 変わらずにいるものもあるのだから

[2]
Keep beckoning to me  私をずっと 誘(いざな)い続けて
From behind that closed door  閉ざされた 扉の向こう側から
The maiden, the mother  若い娘だった頃から、 (今では)母親となり
And the crone that's grown old  やがては年老いたお婆さんに(なっても)

I hear your voice  私には あなたの声が聞こえる
Coming out of that hole  その窮地から(※) 流れてくる(歌声が)
I listen to you  私はあなたの声に 耳を傾ける 
And I want some more  もう少し その声を聞かせて
I listen to you  あなたの声に 耳を傾けているの
And I want some more  そしてもっと その声が聞きたいの

(Chorus x2)
She will always carry on  彼女は常に 歩み続ける
Somethin' is lost, somethin' is found  何かを失くし、何かを見つけながら
They will keep on speaking her name  人々は彼女の名を 語り続けるでしょう
Some things changed, some stay the same
  変わるものもあれば、 ずっと変わらずにいるものもあるのだから

She will always carry on  彼女はいつも 進み続ける
Somethin' is lost, somethin' is found  何かを失くし、何かを見つけながら
They will keep on speaking her name  人々は彼女の名を 語り続けるでしょう
Some things changed, some stay the same
  あるものは変わることがあっても、 変わらずにいるものもあるのだから

(間奏)

[1] (繰り返し)
Let me inside you  私をあなたの中に 引き入れて
Into your room   あなたの (心の)部屋の中へと
I've heard it's lined  私は聞いたことがある、 そこには
With the things you don't show あなたが人に見せたことのないものが並んでいる、と

Lay me beside you  あなたのそばで 眠らせて
Down on the floor  その床の上で
I've been your lover  私はずっと あなたの熱烈なファンであり続けるから
From the womb to the tomb  生まれてから 死に至るまで (ずっと)

I dress as your daughter  私は あなたの娘のような格好をしよう
When the moon becomes round  やがて月が満ちて その時期が来るまで
You'll be my mother  (だから)あなたは 私の母親(のような存在)であって
When everything's gone  あらゆるものが 消えてしまう時まで

(Chorus x3)
She will always carry on  彼女は常に 歩み続ける
Somethin' is lost, somethin' is found  何かを失くし、何かを見つけながら
They will keep on speaking her name  人々は彼女の名を 語り続けるでしょう
Some things changed, some stay the same
  変わるものもあれば、 変わらずにいるものもあるのだから

She will always carry on  彼女はいつも 進み続ける
Somethin' is lost, somethin' is found  何かを失くし、何かを見つけながら
They will keep on speaking her name  人々は彼女の名を 語り続けるでしょう
Some things changed, some stay the same
  あるものは変わることがあっても、 変わらずにいるものもあるのだから

And she will always carry on  彼女は絶えず 歩み続ける
Somethin' is lost, somethin' is found  何かを失くし、何かを見つけながら
They will keep on speaking her name  人々は彼女の名を 語り続けるでしょう
Some things changed, some stay the same
  変わって行くものもあれば、ずっと変わらずにいるものもあるのだから



※ I have heard ..: ~について聞いたことがある。 
※ (be) lined with ..: 1.~がずらりと並ぶ。 2.~で裏打ちされている。
※ lay down on the floor: 床の上に横になる。
※ I have been..: 私はずっと~している、~し続けている。
※ lover: 1.恋人。 2.愛好家(者)。 "lover of music" で、「音楽愛好家」
※ womb: 1.子宮。 2.(生まれ育てる)成長の場。 3.安全な内部。
※ tomb: 1.墓(はか)。 2."the tomb" 【文】死。 ("womb" と並べて韻を踏んでいる)
 "from the womb to the tomb" で、「胎内から墓場まで」、「生まれてから死ぬまで」。

※ dress as ..: ~のような格好(服装)をする。 
※ carry on: 1.進み続ける。 2.続ける、継続する、続行する。
※ keep on: ~し続ける。 これも "carry on" と並べて韻を踏んでいます。
※ stay the same: 同じ状態のままでいる、現状維持を続ける。
 "The more things change, the more they stay the same." 「物事は変われば変わるほど、実は変わらないものだ」(ことわざ)
 
※ beckon(ing): 招く、誘う、手招きする。
※ maiden: 娘、少女、乙女、処女。
※ crone: (侮蔑的)シワだらけの醜い老婆。
※ coming out of ..: ~から出てくる。
 最近よく使われる "coming out" は、(同性愛者など)心の秘密を「公言する」こと。
※ hole: 1.穴。 2.(俗)穴ぐら(みたいな場所)。 3.窮地、苦境。
※ some more: もう少し、もうちょっと。

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

プロフィール

Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
訳詞を掲載したい場合は、記事へのリンクを貼るという形にして下さい。

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