375. Break Every Rule ブレイク・エヴリ・ルール

Break Every Rule ブレイク・エヴリ・ルール : Tina Turner ティナ・ターナー

ティナ・ターナーがソロとして再出発してからのセカンド・アルバムより、アルバムのタイトルにもなっているこの曲を選んでみました。


Break Every Rule
Alubm : Break Every Rule
  ブレイク・エヴリ・ルール

Released: 1987 (Alubm : September, 1986)
Written by: Rupert Hine & Jeannette T Obstoj
Produced by: Rupert Hine (ルパード・ハイン)

  ティナ・ターナーについて:
Tina Turner
 フリー百科事典『ウィキペディア』

この曲を含むアルバムからは、マーク・ノップラーがプロデュースした "Paradise Is Here" (パラダイス・イズ・ヒア:313回目)を採り上げたことがありました。 この頃のティナ・ターナーは見事な復活ぶりで、映画に出演したり、コンサートで何万人もの人たちを動員したりと、正に飛ぶ鳥を落とす勢いでした。 
長いこと公私共に連れ添ったアイク・ターナーと裁判を通して別れ、その後は「歌いたくても歌えないのが一番つらかった」―という不遇の時期を乗り越えて、最も脂の乗り切っていたのがこの頃でしょう。

このアルバムは現在Amazonで中古のCDが1円で売られていますが、全体として粒揃いの曲が並んでいるし、ソロ・アルバムの中では一番まとまっていると思います。
この曲の作者はプロデューサーも兼ねているルパード・ハインで、演奏もギター以外はバック・ヴォーカルも含めて全て本人というマルチぶりです。 歌詞はラヴ・ソングにありがちな大袈裟な表現が並んでいますが、肩の凝らない楽しい曲と言えるでしょう。 

1988年のリオ・デ・ジャネイロで18万人を動員して行われたコンサートは、その模様を収めたライヴ映像で何度も観ましたが、そのコンサートの最後に歌われたのがこの「ブレイク・エヴリ・ルール」と「パラダイス・イズ・ヒア」でした。


  James West-Oram: Guitars.
  Rupert Hine: All Other Instruments, Arrangement, Backing Vocals.
  Tina Turner: Lead and Backing Vocals.

Grooveshark で Break Every Rule 『ブレイク・エヴリ・ルール』を聴く: (4:03)

  ●歌詞と対訳●

Every road that I walk  私が歩いた あらゆる道も
Every single flight I ever take  私が乗った あらゆる一人のフライト(飛行)も
Though I'm thousands of miles away  たとえ何千マイルと離れていても
In my mind -   私の心の中では
every journey leads me closer to you 全ての旅は あなたのそばへと導くもの

I've been all around this world  この世界の あらゆる所を巡り
I've been in far too many states  あまりにも多くの国々へ行ったけど
But I'm under your spell  私は あなたの魅力の虜(とりこ)だから
I've made my mistakes, oh  私がこれまで しでかした過(あやま)ちを
You can probably tell  あなたは多分 気づいているわよね

You're every dream that I dream  あなたは私の見てきた 全ての夢
You're every beautiful thing I've ever seen あなたは私の見た 全ての美しいもの
I'm always singin' your praises  私はいつも あなたを讃えながら歌っているの
Countin' the days away  離れて暮らす日々を (会える日を)指折り数えながら

I would be your slave  あなたの奴隷になってもいい
I'd even be your fool  あなたの(お抱え)道化師になることだって構わない
I'm so in love with you  それほど あなたを愛しているの
I'm in love with you, baby  あなたを愛しているのよ、ベイビィ
I'm gonna break every rule  全てのルール(規則)を破れるくらい

Yes, I would be your slave  そうよ、あなたの奴隷になってもいい
I'd even be your fool  あなたの道化師になることさえ厭(いと)わない
I'm so in love with you  それくらい あなたを愛しているの
I'm in love with you, baby  私はあなたを 愛しているのよ、ベイビィ
I'm gonna break every rule  あらゆる規則を 破れるくらい


I hope you can forgive  あなたが 許してくれるといいのだけれど
Every white lie, I'm forced to tell  わたしがつい口にした 他愛のない嘘の数々を
They say that -   ことわざにも言うでしょ
"every thing's fair in love and in war" 「愛と戦争では全てのことが正当だ」と
And I'm not above cheatin' for you  平気であなたに 不正なことをした訳じゃないの

One night I'll catch you off your guard あなたが油断している夜に不意打ちをかけて
And you'll finally fall so hard  そしてついに あなたは激しい(恋に)落ちるでしょう
Strategically speaking,   (でも)戦略的な面から言えば
I'm already beaten   私はもう 既に打ちのめされて(完敗して)いるの
I'll surrender to you  降参して あなたに身を委ねるわ  

You're every dream that I dream  あなたは 私の見てきた全ての夢
You're every beautiful thing I've ever seen あなたは私の見た 全ての美しいもの
I'm always singin' your praises  私はいつも あなたを讃えながら歌っているの
Countin' the days away  離れて暮らす日々を (会える日を)指折り数えながら

I would be your slave  あなたの奴隷になってもいい
I'd even be your fool  あなたの(お抱え)道化師になることだって構わない
I'm so in love with you  それほど あなたを愛しているの
I'm in love with you, baby  あなたを愛しているのよ、ベイビィ
I'm gonna break every rule  全てのルール(規則)を破れるくらい


(Chorus)
Every road that I walk on  これまで歩いた あらゆる道も
Every flight that I ever take  これまで飛んだ あらゆるフライトも
And every dream that I dream of  これまで見てきた あらゆる夢も
Every journey brings me closer  すべての旅は あなたに近づくためのもの
Every journey brings me closer  あらゆる旅は あなたとの距離を縮めるもの

(×4 繰り返し)



※ take a flight: 飛行機に乗る。
※ though: ~にもかかわらず、 たとえ~でも。
※ miles away: 何マイルも離れて。
※ closer to ..: ~に近づく、 ~と親しくなる。

※ I have been: ずっと~している、 ~してきた。
※ far too many: あまりにも多くの。
※ under someone's spell: ~に魅せられて、魅了されて。 魔法をかけられて。
※ make a mistake: 誤りをする、過ちを犯す。
※ can tell: ~が分かる、 見分けられる、 自信を持って言える。

※ I have ever seen: これまで見た中で。
※ praise: 称賛する、 褒め称える。

※ I would be ..: 喜んで~します。
※ slave: 奴隷。
※ fool: (王侯や貴族などに抱えられた)道化師。 どちらもその人の「僕(しもべ)になる」ということ。
※ I'm love with you: あなた(君)に恋している。 あなたを愛している。
※ gonna (= going to): ~するつもりだ、 ~するだろう。
※ break a rule: ルール(規則)を破る。

※ white lie: たわいない(罪の無い)嘘(うそ)。
※ (be) forced to ..: ~せざるを得ない。 ~を余儀なくされる。
※ they say that ..: ~という話(うわさ)を聞いた、 ~ということだ(そうだ)。
※ not above ..: 平気で~する。
※ cheating: 不正行為。 (試験の)カンニング。 (恋人の)浮気など。

※ catch someone off guard: (人の)不意をつく。 油断しているところを襲う。
※ finally: ついに、 やっと。 とうとう、 ようやく。
※ fall (in love) hard: 激しく(恋に)落ちる。
※ strategically speaking: 戦略的に言えば、 戦略的な面から言えば。 (恋を戦争にたとえている)
※ beaten: 打ち負かされる、 打ちのめされる。
※ surrender to ..: ~に降参する、 ~に屈する。 

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

374. Blinded by Love ブラインデッド・バイ・ラヴ

Blinded by Love ブラインデッド・バイ・ラヴ : 
      The Rolling Stones ローリング・ストーンズ

1989年ローリング・ストーンズ3年ぶりの復活アルバムから、LPレコードではA面の最後に収められていたこの曲を採り上げてみました。 シングルにはなっていませんが、ピアノやマンドリンやフィドル(ヴァイオリン)などカントリー風のゆったりしたアレンジで好きな曲の一つです。


Steel Wheels
Alubm : Steel Wheels
  スティール・ホイールズ (試聴可)

Released: 29 August 1989 (Alubm)
Written by: Mick Jagger, Keith Richards,
Produced by: Chris Kimsey, Glimmer Twins (Mick & Keith)

  ローリング・ストーンズについて:
(L to R) Charlie, Keith, Mick, Ronnie and Bill
 フリー百科事典『ウィキペディア』

1986年のアルバム"Dirty Work"(ダーティ・ワーク)以来ミックとキースの仲は最悪の状態になっていたようで、それぞれがソロ・アルバムなどを出してはいましたが、グループとしては活動休止―というか、ほぼ分裂状態にあったようです。

両者が争うのは「兄弟喧嘩のようなものだ」ということで、このアルバムの完成後にはワールド・ツアーをスタートさせ、1990年には日本にも初来日しています。
アルバムからは計5曲がシングルになっていますが、この曲はシングル・カットされていません。 でも個人的に好きな曲なので採り上げてみました。 ストーンズの約束事として作曲はミックとキース作となっていますが、こうした教訓的な歌詞を書くのはミック・ジャガーの方でしょう。 カントリー風のアレンジですが、カントリーは昔からキースが好きなものの一つでした。

このアルバムで一番驚いたのが "Continental Drift" (コンチネンタル・ドリフト)という曲で、イントロから聞こえてくる「ジャジューカ」のリズムは故ブライアン・ジョーンズが死ぬ前に傾倒していたアフリカの音楽で(レコードも出ていました)、何でもミックがモロッコまで出かけていって録音してきたものだそうです。(ミックによると、「なかなか演奏が終わらなくて困った」―とか)

ストーンズのアルバム・ジャケットには凝ったものが多かったのですが(過去形)、これは1983年の "Undercover"(アンダーカヴァー)と並んでつまらないジャケットの一つだと思います。 でも内容は割りと良い出来だし、この頃はレコードからCDへの過渡期に当たっており、もう凝った造りのジャケットは少なくなっていました。 今みたいに音楽をダウンロードできる時代には既に入れ物も不要ですから、中身が他と識別できれば何でも良いのかもしれません。

ちなみにこのアルバムを最後にオリジナル・メンバーのビル・ワイマン(ベース)が脱退し、ストーンズはとうとう4人となってしまいました。 その後はサポート・メンバーとしてダリル・ジョーンズがベースを担当していますが、正式メンバーとしては加入していません。


The Rolling Stones:

  Mick Jagger – lead and backing vocals, electric and acoustic guitars
  Keith Richards – electric, acoustic and classical guitar, backing vocals
  Ronnie Wood – electric and acoustic guitar, bass guitar, backing vocals
  Charlie Watts – drums
  Bill Wyman – bass guitar

Additional musicians:
  Chuck Leavell – organ, piano
  Matt Clifford – keyboards, electric and acoustic piano
  Phil Beer – mandolin, fiddle

Grooveshark で Blinded by Love 『ブラインデッド・バイ・ラヴ』を聴く: (4:36)

  ●歌詞と対訳●
[1]
The queen of the Nile  ナイルの女王 (クレオパトラ)が
She laid on her throne  その玉座(ぎょくざ)に 身を横たえながら
And she was drifting downstream  彼女は河の流れに沿って下っていた
On a barge that was burnished with gold  黄金色に輝く (豪華な)旗船に乗って

Royal purple the sails  帝王紫の (非常に高価な)色に染められた帆からは
So sweetly perfumed  とても甘い 芳香が漂っていた
And poor Mark Antony's senses 憐れな マーク・アントニーの分別は
-were drowned  (彼女との愛に) 溺(おぼ)れてしまい
And his future was doomed  そして奴の未来は 破滅へと向かって行ったんだ

He was blinded by love  彼は 愛に目が眩(くら)んだのさ

[2]
The Philistines paid  ペリシテ人たちは 代価を支払わされたんだ
For Samson's blind rage  サムソンの めくら滅法な激怒のために
The secrets that two lovers share  二人の恋人が 分かち合った秘密は
Should never have been betrayed  決して裏切ってはいけないことだったのに

He was blinded by love  彼は 愛に目が眩んだのさ
He was blinded by love  彼は 愛に目を潰(つぶ)されてしまったのさ

Now it's no use crying or weeping もう泣いても喚(わめ)いても 無駄なこと
You better lock up your soul for safe keeping 安全のため心には鍵を掛けておくんだ
Promise me  約束してくれ

[3]
The poor Prince of Wales かわいそうなウェールズの皇太子 (ダイアナ妃の夫)
He gave up his crown  彼は 王位をあきらめてしまったんだ
All for the trivial pursuit of  全ては くだらないものを追っかける
A parvenu second-hand lady  成り上がりの 馬鹿みたいな女のために

So lovers beware  だから 恋人たちは用心することさ
If you lose your heart  心を失くしてしまわぬように
Careful now, don't lose your mind  気をつけて、正気を失わないようにするんだ
Don't mortgage your soul to a stranger 他人に 自分の心を預けてちゃ駄目なのさ

Don't be blinded by love  愛に目が眩(くら)んじゃ 駄目だぜ
Don't be blinded by love  愛に盲目になっちゃ いけないぜ

Blinded by love,  愛に目が眩んじゃ、 
Blinded by love ..   愛に盲目になっちゃ (駄目だぜ)・・・



※ lay on: 横になる。"laid" は "lay" の過去形。
※ throne: 1.王座(おうざ)、玉座(ぎょくざ)。 2.王位。
※ downstream: 下流の、流れに沿った、流れを下った。
※ barge: 1.(平底の)荷船。 2.遊覧客船。 3.将官艇。
※ burnished: 光沢のある、磨き上げられた。

※ royal purple: ロイヤル・パープル。 フェニキア産の紫貝からわずかに採れる染液で染めた非常に高価な色で、「王者の紫」とか「帝王紫」と呼ばれた。 シーザー(カエサル)の紫のマントや、クレオパトラの旗艦の帆の色が有名。
※ sennse: 1.感覚、センス。 2.思慮、分別。 3.正気。
※ drown: 溺れ死ぬ、溺死する。
※ doomed: 運の尽きた、消える運命にある、絶望的な。 もう破滅(絶望的)だ。
※ blinded by ..: ~に目がくらんだ。 "blinded by love" 恋に迷う。
※ Philistine: ペリシテ人。 昔パレスチナの南西に住んでいた民族で、ユダヤ人の敵。

※ Samson: サムソン。旧約聖書の士師記に出てくる怪力の持ち主。 ペリシテ人に迫害を受けていたユダヤ人のために神が授けたとされるが、ペリシテ人の女デリラに恋をし、弱点である「頭にカミソリを当てて(髪を剃って)はならない」という戒めを教えてしまい、力を失って両目をえぐられ、柱に縛り付けられる。 しかし神に祈って怪力を取り戻し、柱をなぎ倒して神殿を破壊し、大勢のペリシテ人を巻き込んで死んだ。 

※ blind: 盲目の、目の見えない。
※ rage: 1.激怒、憤怒。 2.熱望、渇望。
※ it's no use ..: ~しても始まらない、~しても無駄だ、 ~しても仕方ない。
※ lock up: 鍵を掛ける。
※ promise me: 約束してね、 約束してくれ。

※ Prince of Wales: 当時のウェールズ公チャールズ皇太子のこと。 妃は"Princess of Wales" のダイアナ妃。 1981年に当時20歳のダイアナと結婚するが、双方が不倫問題などのスキャンダルで別居状態となり、1996年に離婚。 1997年にダイアナは交通事故により死亡したが、この歌の当時は未だプリンセスの地位にあった。

※ gave up: "give up" の過去形。 あきらめた、断念した、降伏した。
※ trivial: つまらない、ささいな、取るに足りない。
※ pursuit of ..: ~を追い求める、~を追求(探求)する。
※ parvenu: 【仏語】成り上がり者、成金。
※ second-hand: 1.(人の手を介した)中古の。 2.(情報などの)受け売りの、又聞きの、間接の。

※ beware: 注意する、用心する、警戒する。
※ lose one's mind: 正気を失う、頭がおかしくなる。
※ mortgage: 抵当に入れる、担保にする。       

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

373. Slow Hand スロー・ハンド

Slow Hand スロー・ハンド : Pointer Sisters ポインター・シスターズ

ポインター・シスターズ1981年のアルバムに先駆けてリリースされたシングルで、ビルボードで全米2位の大ヒットとなっています。


Slow Hand
Alubm : Black & White
/ ベスト・オブ・ポインター・シスターズ

Released: spring 1981 (Alubm: June 1981)
Written by: Michael Clark, John Bettis
Produced by: Richard Perry

  ポインター・シスターズについて:
Pointer Sisters
 フリー百科事典『ウィキペディア』 

ポインター・シスターズとしては、1978年に"Fire"(ファイア)が全米2位、1980年には"He's So Shy"(内気なボーイ)が全米3位のヒットとなっていて、その後も4曲の全米トップ10ヒットを送り出しています。

作曲者のジョン・ベティスによると、この曲は彼女たちのために書かれたものではなかったそうで、実のところ作曲者の気持ちとして「ポインター・シスターズは(曲のイメージからは)最もかけ離れたアクト(役柄)だった」とか。 それがどんな経緯(いきさつ)から歌うことになったのか分りませんが、全米2位の大ヒットになってしまうのだから分らないものです。

"Slow Hand"(スロー・ハンド)というとエリック・クラプトンのニック・ネームを思い出しますが、ここで言う"Hand"は「手」というよりも、"a good hand"(上手)、"a poor hand"(下手)という使い方のようで、「手腕」や「手際」といったところでしょうか。 
"Not come and go in a heated rush"「熱くなってラッシュ(突進)して、すぐに終わってしまうのはイヤなの」―といった際どい表現も出てきますから、男の一物(いちもつ)という見方もできますが、ここではあまり露骨にならない様、ヤンワリとした訳し方にしておきました。 

"a fast move"(速い動き) に "a slow groove" (スローなグルーヴ)と、似たような発音の言葉を並べて韻(いん)を踏んでいるので歌いやすいですが、"groove" だって"I've got a slow groove..." となると「私のグルーヴ(溝)は時間がかかるの・・・」となりますから、実際はかなりアダルト(大人)向けの歌詞といえるでしょう。 


  Lead vocals by Anita Pointer
  Background vocals by Ruth Pointer and June Pointer

Grooveshark で Slow Hand 『スロー・ハンド』を聴く: (3:52)

  ●歌詞と対訳●

As the midnight moon, was drifting through 真夜中の月が、 夜空をすべり降り
The lazy sway of the trees  木々が けだるそうに揺れている
I saw the look in your eyes, lookin' into mine あなたの目が 私の心の中を覗き込むのを見てる
Seeing what you wanted to see  あなたの目が 何を望んでいるかを見ているの

Darlin' don't say a word,  ダーリン、その言葉なら 言わないで
cause I already heard  だって もう聞いてしまったことだから
What your body's sayin' to mine  あなたの体が (既に)私に話したことだから
I'm tired of fast moves  私 速いムーヴ(動き)には ウンザリしてるの
I've got a slow groove...  私のグルーヴ(溝)は 動きが遅いから・・・
On my mind  それが気がかりなのよ

I want a man with a slow hand  ゆっくりとした手際の人が 私は好きなの
I want a lover with an easy touch 思い通りになってくれる恋人が 欲しいの
I want somebody who will spend some time 一緒に過ごしてくれる人が必要なのよ
Not come and go in a heated rush 熱くなって突進し すぐにしぼんでしまうのはイヤ
I want somebody who will understand  私を分かってくれる 誰かが必要なのよ
When it comes to love, I want a slow hand 恋人に関して言えば、スロー・ハンドの人がいいの

(間奏)

On shadowed ground, with no one around 大地に影が落ち、辺りには誰もおらず
And a blanket of stars in our eyes 私たちの瞳は 星くずでいっぱい
We are drifting free, like two lost leaves 私たちは漂う、まるで二枚の落ち葉みたいに
On the crazy wind of the night 夜の 行く当てのない風に吹かれながら 

Darlin', don't say a word,  ダーリン、その言葉なら 言わないで
'cause I already heard  だって もう聞いてしまったことだから
What your body's sayin' to mine  あなたの体が (既に)私に話したことだから
If I want it all night もし私がオールナイトで(一晩中) それをしたいとしたら
You say it's alright  あなたはオールライト(大丈夫)だと言って
We got the time  私たちには 時間があるから

'Cause I got a man with a slow hand だって私には ゆっくり愛してくれる人がいるの
I got a lover with an easy touch  私には 思い通りにしてくれる恋人があるから
I got somebody who will spend some time  (夜を)共に過ごしてくれる人がいるの
Not come and go in a heated rush 熱くなって急いで すぐに終わってしまうのはイヤ
I found somebody who will understand  私を理解してくれる そんな人を見つけたの
When it comes to love, I want a slow hand 恋人に関して言えば、スロー・ハンドの人が好きよ

If I want it all night もし私がオールナイトで(一晩中) それをしたいとしたら
Please say it's alright  あなたはオールライト(大丈夫)だと言って
It's not a fast move  速いムーヴ(動き)じゃなくて
But a slow groove  ゆっくりしたグルーヴ(ノリ)でね
On my mind  それが気がかりなのよ

'Cause I got a man with a slow hand だって私には ゆっくり愛してくれる人がいるの
I got a lover with an easy touch  私には 思い通りにしてくれる恋人があるから
I found somebody who will spend some time (夜を)共にしてくれる人を見つけたの
Not come and go in a heated rush カッと燃えてラッシュして すぐに終わるんじゃなくて
I found somebody who will understand  私を理解してくれる そんな人を見つけたの

I found a lover with a slow hand じっくり愛してくれる 恋人を見つけたの
A lover with a slow hand  ゆっくりと愛してくれる 恋人を
And I get all excited with his easy touch 思い通りにしてくれる人に 興奮してるの
I found somebody who will spend the night 夜を共にしてくれる 人を見つけたの
Not come and go in a heated rush ... 
  カッと熱くなって突き上げて すぐに萎えしぼんでしまうんじゃなくて・・・


※ drift through: 漂う、よぎる。 (風が)吹き寄せる。
※ what you wanted to .. : あなたが~したいことは何?
※ I'm tired of ..: ~にはもうウンザリ。 ~はもうたくさん。 
※ I've got a ..: 私には~がある、~がいる。 "I've got a job."(仕事がある)。 
"I've got a fever." (熱がある)。
※ groove: 「溝」の他に、音楽の「グルーヴ」(ビートに乗った演奏)の意味もあり、
"move" と掛けて韻を踏んでいる。
※ on my mind: 気がかりで、 気になって、 心配して。

※ hand: この場合は「手」というよりも、"a good hand"(上手)、"a poor hand"(下手)といった、「手腕」や「手際」のような使い方です。 
トランプでも"a good hand"(良い手)、"a bad hand"(悪い手)といった使い方があります。
"a slow hand" だと、「ゆっくり愛してくれる」くらいの感じでしょうか。
("hand" には「バナナの房」という意味もあります。)

※ easy touch: (金儲けなどに)利用されやすい人、金を無心されやすい人。
※ spend some time: ひとときを過ごす。 しばらく過ごす。 幾らかの時間を割く。
※ come and go: 現れては(すぐに)消える。 やって来ては去って行く。 行ったり来たりする。 (天体が)昇っては沈む。
※ in a heated: 白熱した、熱の入った、激しい。
※ rush: ラッシュする、突進する、突撃する。 急ぐ、あわてる。
※ when it comes to ..: ~に関して言えば、 ~のことになると。
※ I want ..: ~したい、~が欲しい、 ~がいい。

※ no one around: 辺りには誰もいない。 周囲に人影はない。
※ blanket of ..: 一面の~。 ~のじゅうたん。(ブランケットは「毛布」のこと)
※ alright = all right: 大丈夫、問題ない。 "all night" と "all right" で韻を踏んでいる。
※ got (the) time: 時間がある。    
※ get all excited: 興奮している。     

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

372. Homeboy ホームボーイ

Homeboy ホームボーイ : Eric Clapton エリック・クラプトン

1988年ミッキー・ローク主演の映画「ホームボーイ」から、サウンドトラックの最後に収められているタイトル曲を選んでみました。


Homeboy
Alubm : Homeboy (Import)
  ホームボーイ

Released: 1989 (Sound Track)
Written by: Eric Clapton, Michael Kamen
Arranged by: Eric Clapton
Supervised by, Executive Producer – Fraser Kennedy

  映画ホームボーイについて:
Mickey Rourke & Eric Clapton
 フリー百科事典『ウィキペディア』 

当時は俳優として売れていたミッキー・ロークが原案を手がけ、プロデューサーを説き伏せて何とか映画化にこぎつけたという「ホームボーイ」は、相手役のルビーに当時の奥さんだったデボラ・フューアーを使うなどかなり個人的な作品で、映画の内容はすっかり忘れてしまうくらいの失敗作でしたが、音楽の方は好きで良く聴いていました。 

サウンド・トラックは Michael Kamen (マイケル・ケイメン)という人との共同作業となっていて、ヴォーカル曲も含まれるのですが、私はCDからクラプトンのギターが聴ける曲だけをカセット・テープにダビングしたものを聴いていました。 心が重苦しい時などは酒や煙草よりも心にしみて来て、少しだけど心が軽くなったことが何度もありました。

この映画のサウンド・トラックは、1曲目の "Travelling East" (トラベリング・イースト 2:52)という曲で始まり、ラストの "Homeboy (ホームボーイ 4:15)で終わるのですが、曲の長さやテンポが少し違うくらいでほぼ同じ演奏になっています。 
他にも "2. Johnny" や "7. Ruby's Loft" などもアレンジを変えて、映画の中で同じ曲のフレーズが何度か繰り返されています。

Travelling East (トラベリング・イースト) 2:53

  Guitar – Eric Clapton
  Keyboards – Michael Kamen
  Bass Guitar – Nathan East
  Drums – Steve Ferrone


Grooveshark で Homeboy 『ホームボーイ』を聴く: (4:15)

テーマ : 80年代洋楽
ジャンル : 音楽

371. The Wanting Kind ウォンティング・カインド

The Wanting Kind ウォンティング・カインド : Eddi Reader エディ・リーダー

エディ・リーダー2001年のアルバムから、2曲目に収められているこの曲を選んでみました。 


Alubm : Simple Soul
  シンプル・ソウル

Released: January 2001
Written by: Boo Hewerdine / Eddi Reader
Produced by: Eddi Reader , Roy Dodds
  Eddi Reader について:
Eddi Reader
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

フェアーグラウンド・アトラクション」時代からのトレード・マークであった野暮ったいメガネをやめ、この頃からちょっと垢抜けた感じになったエディ・リーダーではありますが、演(や)っている音楽は相変わらずシンプルで聴き疲れのしないサウンドです。

このアルバムは、フェアーグラウンド・アトラクションのドラマーだったロイ・ドッズのスタジオで、最初はデモとして27曲が録音されたそうです。 その結果に満足した彼女は私的とも言える「パーソナル・サウンド」をそのままの形で残すことに決め、それがこうした11曲入りのアルバムとなりました。
8曲目に収められている "I Felt a Soul Move Through Me"(「魂を感じて」)という曲は、その頃に亡くなった父親について書かれたということです。

ヒット・チャートを賑わすようなシングルも無く、アルバム・チャートにはかすりもしませんでしたが、繰り返し飽きずに聴ける作品になっていると思います。 こうしたシンプルなサウンドは特に新しさも無い代わり、すぐに古くもならないものですから。

  Eddi Reader: Vocals, backing vocals, acoustic guitar
  Boo Hewerdine: Acoustic guitar, backing vocals
  Roy Dodds: Drums, percussion
  Teddy Borowiecki: Keyboards, accordion, Indian harmonium
  Tim Harries: Bass guitar

Grooveshark で The Wanting Kind 『ウォンティング・カインド』を聴く: (3:56)

  ●歌詞と対訳●

[1]
Standing by the wishing well  願いが叶(かな)うという 泉のそばに立ち
Make a wish and then rewind   願い事をしてから 振り返って
Fingers crossed behind your back あなたの背中で指をからめ うまく行く様に祈る
When you're the wanting kind  あなたに優しさが 足りない時には

Here is the perfect life   ここには 完璧ともいえる暮らしがあるのに
Just like the one you designed   ちょうど あなたが意図したような
But you only see the flaws  でもあなたときたら その欠点しか見ようとしない
When you're the wanting kind   あなたに思いやりが 欠けている時には

(Chorus)
Even when you're making love   あなたは 愛し合っている時でさえ
There's still something on your mind 心の中には 拭(ぬぐ)いきれない何かがある
Even when you're making love   あなたは 愛し合っている時でさえ
When you're the wanting kind    あなたに優しさが 足りない時には

[2]
Make a deal with the devil  (まるで)悪魔と取引きするみたいに 契約書を交わす
The ink is wet, it's all been signed インクが乾かぬうちに、その全てにサインをしても
But you'll be looking over your shoulder あなたはそれを 肩越しに見ているでしょう
When you're the wanting kind   あなたに広い心が 欠けている時には

It doesn't matter who you are  あなたが誰だろうと そんなことはどうでもいいわ
Cynical or unrefined   (つまり)皮肉屋で 野暮な人だってこと
You'll be digging in the back of the drawer 引き出しの奥を 引っかき回すみたいに
For all the ones you left behind  過ぎ去った全ての出来事を (むし返すの)  

(Chorus)
Even when you're making love   あなたは 愛し合っている時でさえ
There's still something on your mind 心の中にはずっと 何かがわだかまっている
Even when you're making love   あなたは 愛し合っている時でさえ
When you're the wanting kind   あなたに思いやりが 足りない時には

What does it take to make you happy ? あなたを幸せにするには 何が必要なの?
What does it take to make you happy ? あなたを満足させるには どうしたらいいの
You happy ?   あなたを幸せに(するには)?

[3]
You've been looking all your life  あなたはずっと 自分の生活を探し続けてきた
There must be something you can find  あなたはきっと 何かを見つけたはず
Funny thing is you've found yourself  面白いのは あなた自身を見つけたことね
Just another wanting kind   どこにでもいる 優しさに欠けた(人物を)

(Chorus)
Even when you're making love   あなたは 愛し合っている時でさえ
There's still something on your mind 心の中にはずっと 気がかりな何かがある
Even when you're making love   あなたは 愛し合っている時でさえ
When you're the wanting kind    あなたに思いやりが 足りない時には

What does it take to make you happy ? あなたを幸せにするには どうしたらいいの
What does it take to make you happy ? あなたを満足させるには 何が必要なの?
You happy ?   あなたを幸せに(するには)?


※ wishing well: (コインを投げ入れると)願いを叶えてくれるという井戸(泉)。
※ make a wish: (一つの)願い事をする。
※ and then: それから。
※ rewind: (時計を)巻き戻す。 (年月を)振り返る。
※ fingers crossed: (中指と人差し指を十字に交差させて)うまく行くよう(神に)祈る。 幸運(成功)を祈る。
※ behind someone's back: (人の)背後で。 (人に)内緒で、こっそりと。
※ wanting: 足りない、欠けている。
※ kind: 優しい、親切な、思いやりのある。 寛大な、大目に見る。

※ design :デザインする。 意図する。 企画する。 設計する。
※ flaw: 欠陥、不備、不具合。 欠点、弱点。
※ making love: (愛情に基づく)性行為、セックス。
※ on someone's mind: 気になることがある、心配事がある。 そのことが頭にある、脳裏に焼き付いて離れない。

※ make a deal with: ~と取引きする。
※ over one's shoulder: 肩越しに。 振り向きざまに。
※ it doesn't matter: (そんなこと)どうでもいい。 (それは)どちらでも構わない。 (そんなこと)関係ない。
※ cynical: 皮肉な、嘲(あざけ)った。 ひねくれた、小ばかにした。
※ unrefined: 精製(洗練)されていない、垢抜けしない、野暮な。
※ in the back of the drawer: 引き出しの奥。 日本なら「重箱の隅をつつく」といったところ。
※ left behind: 後に残される、置いていかれる、取り残される。 落ちこぼれる。

※ what does it take to: ~するのに必要なことは何ですか?、 ~するにはどうしたら良いのですか?
※ make you happy: あなたを幸せにする。 あなたを満足させる。
           

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

プロフィール

Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
訳詞を掲載したい場合は、記事へのリンクを貼るという形にして下さい。

全記事タイトル表示リンク

全記事タイトルを表示

カテゴリ
最新記事
最新コメント
検索フォーム
FC2カウンター
フリーエリア


累計: 検索エンジン登録
本日: SEO対策
昨日: メール配信

アクセスアップ

Mail Form:メールフォーム

リンク
電子書籍
Amazonから電子書籍を出版しました
QRコード
QR
RSSリンクの表示