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354. Wild West End ワイルド・ウェスト・エンド

Wild West End ワイルド・ウェスト・エンド : Dire Straits ダイアー・ストレイツ

ダイアー・ストレイツのファースト・アルバムから、地味だけど味わい深いこの曲を選んでみました。


Alubm : Dire Straits (Import)
  悲しきサルタン
(試聴可)
Released: 7 October 1978
Written by: Mark Knopfler (マーク・ノップラー)
Produced by: Muff Winwood (マフ・ウィンウッド)

  ダイアー・ストレイツ について:
L to R: Pick(D), John(B), Mark(V, G), David(G)
 フリー百科事典『ウィキペディア』 

このファースト・アルバムから "Sultans Of Swing" (邦題「悲しきサルタン」:40回目)がヒットしたことで、 dire straits (ひどい苦境)を脱した彼らでしたが、この曲はシングルにはなっていません。 セカンド・シングルになったのはアルバムの1曲目と2曲目に収められていた "Down To The Waterline" と "Water Of Love" のカップリングでした。

新人のデビュー・アルバムとはいえ、1949年生れのマーク・ノップラーはこの時点で既に29歳になっていた訳で、かなりの遅咲きでした。 当時の音楽シーンを席巻していたパンク・ミュージックには目もくれず、ひたすらフィンガー・ピッキングによる長いギター・ソロを演奏するスタイルはむしろ新鮮で、人気が出たのもうなずけます(日本は除く)。

この曲はロンドンの西の外れにある(らしい)、チャイナ・タウンとかちょっとアブナイ地域のことを歌っているようで、とても新人バンドのデビュー・アルバムとは思えない余裕の歌いっぷりです。 歌詞も一度聴いたくらいでは分かりにくいところが多々あるのですが、何度も聴くうちに段々とイメージが浮んできたので、それを何とか形にしてみました。 
マーク・ノップラーの書く歌詞には「プライヴェート・ダンサー」(「娼婦」の隠語らしい)みたいにそれを歌ったティナ・ターナー自身でさえ意味を知らなかったというのもあるくらいで、この曲に出てくる「ゴーゴー・ダンサー」というのもセクシーな衣装やポーズで踊る女性の俗語らしく、昔のゴーゴーを踊る娘ではありませんでした。



  Mark Knopfler (マーク・ノップラー) – vocals, lead and rhythm guitars
  David Knopfler (デヴィッド・ノップラー) – rhythm guitar
  John Illsley (ジョン・イルズリー) – bass
  Pick Withers (ピック・ウィザース) – drums

Wild West End 『ワイルド・ウェスト・エンド』を聴く: (4:42)

  ●歌詞と対訳●

Stepping out to Angelucci's   (イタリア人の)アンジェルッチの店(カフェ・バー)まで出かけてく
for my coffee beans   お気に入りの (イタリアン焙煎)コーヒーのために   
Checking out the movies and the magazines  (そこで)映画や雑誌なんかを チェックしてたら
Waitress she watches me   ウェイトレスが 俺の方をじっと見つめてたんだ
crossing from the Barocco Bar   そのバロック風(カフェ)バーの 向こうから

I get a pickup for my steel guitar  俺がスチール・ギターのピックアップを手に入れた時
I saw ya walking out Shaftesbury Avenue  きみがシャフツベリー通りを歩いてるのを見かけた

Excuse me talking   ちょっと ぶしつけな話で悪いけど、
"I wanna, marry you"   「俺 きみと結婚したいんだ」 (笑)
This is the seventh heaven street (to me)  ここは俺にとって 七番街のヘヴン(天国)通り
Don't you seem so proud  そんな すまし顔するなよ
You're just another angel in the crowd  きみはどこにでもいる 人混みの中の天使なんだから

And I'm,   そして 俺は(ロンドンの)
Walking in the wild west end  荒れた 西の外れを歩いてる
Walking in the wild west end  ワイルドなウェスト・エンドを歩いてる
Walking with your wild best friend  きみのワイルドなベスト・フレンドと歩いてるんだ


And now my -   それから今、 俺の
conductress on the number nineteen,   (バスの)女車掌は 19番線に乗っている
She was a honey   彼女は 俺の恋人だった
(She was a honey)   (俺の恋人だったんだ)
Pink toenails and hands all,  ピンクの足の爪と 手(の爪)は全て、
dirty with the money    (乗車賃の)金(かね)で 汚れてる
Greasy, greasy, greasy hair, easy smile  脂でベタベタした髪の毛と、 穏やかな微笑みは
Made me feel nineteen for a while しばらくの間、俺を19歳の頃みたいな気分にしてくれたんだ

And I went down to, Cha, Cha, uh, uh, Chinatown  それから俺は 中華街へと行ってみた
In the backroom it's a man's world   そこの舞台裏は 男たちの(ギャンブルの)世界さ
All the money go down   あらゆる金(かね)が 動いてるんだ
Duck inside the doorway,   ドアの向こう側には いいカモがいて、
(gotta) duck to eat    カモ(は食いもの)にされるけど
Just ain't no way   そんなことには ならないさ
You and me, we can beat  お前と俺と、 俺たちなら 勝てるから

Walking in the wild west end  アブナイ 西の外れを歩いてる
Walking in the wild west end  ワイルドなウェスト・エンドを歩いてる
Walking with your wild best friend  お前のワイルドなベスト・フレンドと歩いてるのさ


Now eh, a gogo dancing girl,  そして今(クラブで)、 セクシーな衣装とポーズで踊る娘を
yes, I saw her   そう、 俺は彼女を(前にも)見たことがある
The deejay, he say,  司会役の DJ(ディスク・ジョッキー)が言うには、
"here's Mandy for ya"  「これからお目にかけるのはマンディです」
I feel alright,   俺は気分が良くなって、
saying now, Do that stuff   例のアレをやってくれ、って言ったんだ
She's dancing high I move on by  彼女の踊りは最高潮だけど 俺は立ち去ることにした
The close ups can get rough (ライトで)クローズアップされ 荒っぽい歓迎を受けそうだったから

When you're, walking in the wild west end  お前と ヤバイ西の外れを歩いた時に
(Walkin' it, Walkin' it)
Walking in the wild west end   ワイルドなウェスト・エンドを歩いてる
(Walkin' it, Walkin' it)
Walking with'cha wild best friend  お前のワイルドなベスト・フレンドと歩いてるんだ

(Walkin' it, Walkin' it)


※ step out: 外へ出る、外出する。 席を外す、ちょっと出かける。
※ Angelucci: アンジェルッチ(イタリア人の苗字)。 イタリアン・コーヒーといえば深炒り焙煎のエスプレッソでしょう。
※ check out: (話)調べる、調査する。 stepping out と checking out と並べて韻を踏んでいる。
※ Barocco: ポルトガル語で「歪んだ真珠」の意味で、「バロック」の語源。 Baroque とも表記。
ちなみに "Bar" はイタリア読みだと「バール」で、エスプレッソなどが飲めるのが「カフェ・バール」。イタリア人は小さなカップでエスプレッソを一日に7~8杯は飲むとか。

※ steel guitar: (音楽)スチール・ギター奏法。 スライド・バーを使ってスライド・ギター演奏を行うこと。 元々スライド・バーはスチール製の管を薬指にはめて演奏したのでそう言う。 現在ではガラス製のスライド・バーもあり、壜の口を指にはめて演奏するスタイルをボトル・ネック奏法とも言う。
※ pick-up: (エレクトリック・ギターなどの)ピックアップ。(ギターの弦の振動を電気信号に変換して、アンプを通して増幅した音を出す装置)
※ ya: you を詰めた形。
※ just another: よくある、 ありふれた、 月並みの。
※ in the crowd: 人混みの中の、 群集の中にいる。
※ best friend: (無二の)親友。一番の味方。 前の "west end" と並べて韻(いん)を踏んでいる。

※ conductress: (バスや電車の)女車掌。 検札係。(切符切り係)
※ toenail: 足の指の爪。
※ greasy: グリースを塗ったような、 ベタベタした、 脂っぽい、 脂で汚れた。 "easy" と並べて韻を踏んでいる。
※ easy smile: 穏やかな微笑み。 ゆったりした笑み。

※ go(went) down: 下る。 道を進む。 俗語で「出来事が)起る。 "come over go down" だと「大もうけする」とか「大当たりをとる」
※ backroom: 裏(秘密)の部屋。 舞台裏(での取引き)
※ (There's) just no way: そんなこと、あるわけがない。
※ can beat: 叩きのめせる、 倒せる、 勝てる、 やっつけられる。

※ gogo dancer: (俗語)「ゴーゴー・ダンサー」はナイトクラブなどで、きわどい衣装でセクシーなダンスを披露する踊り子のこと。 60年代のゴーゴー・ダンスではない。
※ here's ... for you: (プレゼントなどを渡す時に)これはあなたへの~です。 DJ の場合は、「これからお届けする(曲)は~です」
※ I feel alright (= all right): 気分が良くなる。
※ move on: 立ち去る、立ち退く。 先に進む。
※ get rough: ひどい扱いを受ける、 乱暴にされる。 (手などが)荒れる。       

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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

353. I Think It's Going To Work Out Fine ワーク・アウト・ファイン

I Think It's Going To Work Out Fine ワーク・アウト・ファイン : Ry Cooder ライ・クーダー

ライ・クーダー1979年のアルバムから、インストゥルメンタルのこの曲を選んでみました。 素晴らしいギター・プレイをお楽しみ下さい。


Alubm : Bop Till You Drop
  バップ・ドロップ・デラックス (試聴可)

Released: July 1979
Written by: Rose Marie McCoy, Sylvia McKinney (1961)
Produced by: Ry Cooder

  ライ・クーダーについて:
Ry Cooder
 フリー百科事典『ウィキペディア』 

この曲を含むアルバムは、ロック/ポップスのレコードとして初めてデジタル録音されたものでした。 もっともCDの登場はこの三年後(1982年)ですから、メディアの方はアナログ・レコードやカセット・テープでした。 今聴くとかなり音圧が低いようにも思えますが、当時としてはかなり革新的なことをやっていた訳です。

It's Gonna Work Out Fine It's Gonna Work Out Fine (3:00)

この曲のオリジナルは、1961年にアイク&ティナ・ターナーが歌ったヒット曲です。
"A Fool in Love" に続いて二番目のミリオン・セラーとなっただけでなく、初のグラミー・ノミネート作ともなりました。

この曲を書いたローズ・マリー・マッコイによると、ティナ・ターナーは最初この曲にまったく関心を示さなかったそうです。 彼女がニューヨークのアポロ(シアター)まで彼らの歌を聴きに行った時、アイクはティナを楽屋に呼んで "Sing that song."(あの歌を歌え)と言ったけど、ティナはそれに一言も応えなかったとか。 でもティナは(おそらく生活のために)その歌を歌ったということで、それがヒットしたのだから皮肉な話です。

当時はまだ結婚していなかった二人が "It's gonna work out fine"(うまくやれるでしょう) と仲良さげに歌っていますが、実際は「Tina」という伝記映画みたいな結婚生活だったようです。 この曲は1974年に再録音されていますが、裁判を通して二人が別れたのは1976年だから、ライ・クーダーがカヴァーした頃には既にコンビを解消していたことになります。

リンダ・ロンスタット もジェームス・テイラーをフィーチュアしてこの曲をデュエットしていますが、歌詞はかなり変えてありました。
ライ・クーダーのバージョンはいつもの様にアレンジをガラッと変えて、自分のオリジナルみたいに作り変えています。 インストゥルメンタル(楽曲のみ)ではありますが、参考までに歌詞と対訳を末尾に載せておきました。

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ところでこのアルバムには、デヴィッド・リンドレーがギターで参加しています。 この二人のギター・プレイは、ちょうどエリック・クラプトンとジョージ・ハリソンのように似たところがあって、時々どっちがどっちか分からなくなります。
「ミスター・デイヴ」は、この前作となるサウンド・トラックの The Long Riders / ロング・ライダーズ から参加していて、素晴らしいフィドル(ヴァイオリン)の演奏だけでなく、作曲でもアルバム作りに貢献していました。 
この二人は馬が合うみたいで、19990年頃に来日してジョイント・コンサートを行ったこともあります。 私はチケットがとれずに行けませんでしたが・・・(涙)。

ライ・クーダーには傑作アルバムが多いので、このブログでも何曲か紹介していますが、あまり一般向けではないのでお勧めはしません。 もし一枚を選ぶとしたら、R&B(リズム・アンド・ブルース)を基調とした本作が一番聴きやすいのではないでしょうか。 プレスリーの曲をカヴァーした1曲目からしてご機嫌な滑り出しで、思わず引き込まれてしまいます。 
そういえばライ・クーダーはセカンド・アルバムで「マニー・ハニー」、スライド・エリアでは「ブルー・スウェード・シューズ」、ゲット・リズムでは「オール・シュック・アップ」など、プレスリーのカヴァーが多いですね。 少年の頃、プレスリーを聴いて育った世代なのでしょう。

この曲のタイトルはオリジナルより長いので、邦題は短く詰めてあります。 DJ泣かせのタイトルですね。
アルバムの方も訳の分からない邦題が付けられていますが、"Shop till you drop" だと「買い物し過ぎ(で倒れる)」、"Work till you drop" だと「仕事のし過ぎで倒れる」という意味で、"Shop" を "Bop" に替えているのでしょう。 つまり「倒れるまで(ビー)バップする」―といったところでしょうか。



  Ry Cooder (ライ・クーダー): Guitars
  David Lindley (デヴィッド・リンドレー): Guitar
  Jim keltner (ジム・ケルトナー): Drums
  Tim Drummond (ティム・ドラモンド): Bass
  Milt Holland (ミルト・ホランド): Percussion


  ●歌詞と対訳● (アイク&ティナ・ターナーのバージョン)

Darling    ダーリン
(Yes Tina)   (なんだい、ティナ)
You're starting to get next to me  あなた近頃 私と親密になってきたわね ※
(Honey, that was my plan from the very beginning) (それこそ正に 最初のプラン通りさ)
Darling    ダーリン
(Un huh)    (うん?)
I never thought that this could be  私は決して こうなるなんて思わなかった
(What you mean)    (どういう意味だい?)
Oh yeah

Your lips set my soul on fire   あなたの唇は 私の心に火をつけるの ※
And you can feel one desire   そしてあなたは ある願望に気付いているはず
Oh darling    あぁ、ダーリン
(Yes yes)
I think it's gonna work out fine  私 うまくやれると思うの ※
(It's gonna work out fine)   (うまくやれるわ)

I wanna tell you something, Ike   あなたに話しておきたいことがあるの、アイク
Ike,   アイク、
(Un huh)    (うん?)
I've been to see the preacher man   私 牧師さんと会ってきたの
(The preacher man, you must be losin' your mind) (牧師って、気でも狂ったのかい?) ※
I started    私は始めたの
(started what)   (始めたって、何を?)
I started making wedding plans  結婚のプランを立て始めたのよ
(Oh really)   (えっ、本当に?)
Oh yeah   えぇ、そうよ

If your love is half as true as the love I offer you  あなたの愛が 私の半分ほども真実なら
Oh, darling    あぁ、ダーリン
(Yes yes)
I think it's gonna work out fine   私 うまくやれると思うの
(It's gonna work out fine)   (うまくやれるわ)

I keep a tellin' you  いつも言ってるでしょ ※
(Think it's gonna work out fine)   (きっと うまくやれるはず)
I get the feelin' it's a   そう感じているの
(Think it's gonna work out fine)    (うまく行くと思うわ)
I keep a tellin' you    いつも言ってるでしょ
(I know it's gonna work out fine)  (うまく行くって 分かってる)
I'm so glad that you're mine all mine  あなたが私のものだなんて とてもうれしい ※


Remember   忘れないでね
(Remember what)  (忘れないって、 何を?)
I used to call you dapper dan  私がいつも あなたを「いい男」って呼んだこと ※
(Yeah, those were the good old days)  (そう、あの頃は良かったね)
A thriller -   ワクワクさせること(人)、 ※
forever and a lovin' man    ずっと、  そして愛する人
(that's me)    (それって 俺のことかい?)
Oh yeah    そうよ

A whole lot of girls used to feel your speed 以前は多くの娘があなたの成功にしびれてたけど
But now pretty daddy I'm all you need  今の望みは あなたが良いパパでいてくれることだけ
Oh darling    あぁ、ダーリン
(Yes yes)
I know it's gonna work out fine   私 うまく行くって分かってるの
(It's gonna work out fine)   (うまく行くって)

I keep a tellin' you  いつも言ってるでしょ
(I think it's gonna work out fine)   (きっと うまくやれるはず)
I get the feelin' it's a   そう感じているの
(Gonna work out fine)    (うまく行くって)
I keep a tellin' you    いつも言ってるでしょ
(I know it's gonna work out fine)  (うまく行くって 分かってる)
I'm so glad that you're mine all mine...  あなたが私のものだなんて とてもうれしい・・・


※ start to ..: ~し始める。 その気になってくる。
※ get next to: (人と)親しくなる。
※ set on fire: 火をつける。 火を放つ。
※ It's gonna (goinog to): ~になりそう。 ~になるでしょう。
※ work out fine: うまくいく。 見事な(素晴らしい)結果となる。
※ losing your mind: 正気をなくす。 気が変になる。
※ I keep telling you: いつも言ってるだろ(でしょ)。
※ I'm so glad: ~でうれしい。
※ all mine: こちらこそ。 私の方(です)。
※ dapper dan: (米俗)伊達(だて)男。 "dapper" は「小粋な」。
※ Those were the (good old) days: あの頃は良かった、あの頃が懐かしい。
※ thriller: スリラー。 ワクワクさせる人(もの)。 
※ whole lot of: たくさんの。
※ used to: 以前は~したものだ。 
※ speed: (古語)成功、繁栄。 栄える、うまくいく。
  

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

352. Company カンパニー

Company カンパニー : Rickie Lee Jones リッキー・リー・ジョーンズ

リッキー・リー・ジョーンズのファースト・アルバムから、カンパニー(つれあい)との別れがせつないこの曲を選んでみました。


Alubm : Rickie Lee Jones (Import, from US)
  浪漫 (試聴可)

Released: February 28, 1979
Written by: Rickie Lee Jones, Alfred Johnson
Produced by: Lenny Waronker, Russ Titelman

  リッキー・リー・ジョーンズについて:
Rickie Lee Jones
 フリー百科事典『ウィキペディア』

リッキー・リーの傑作ファースト・アルバムからは、ずっと以前に Night Train (ナイト・トレイン:39回目) を採り上げたことがあります。 バック・ミュージシャンの豪華さもさることながら、およそ新人のデビュー・アルバムとは思えない完成度の高さに驚いたものでした。

このアルバムはどれも佳曲揃いなのですが、なぜかシングルになったのはオープニングを飾る Chuck E's In Love (恋するチャック) だけで、この曲はシングルにはなっていません。 「泣ける曲が好き」と本人が言うだけあって、この曲もかなり泣ける内容となっています。 タイトルの「カンパニー」はこの場合、「友だち」よりも「連れ合い」や「伴侶」といったところですが、どうもピッタリの日本語が見つかりません。



  ●歌詞と対訳●

I'll remember you too clearly  あなたのことは とても鮮やかに覚えているけど
But I'll survive another day  でも私は あと一日持ちこたえるのがやっとでしょう ※
Conversations to share   分かち合った 会話の数々
When there's no one there   そばに誰もいなかった時に
I'll imagine what you'd say   あなたが言ったことを 心に思い描いてみるの

I'll see you in another life now, baby  私は今、 生まれ変わってあなたと逢うでしょう ※
I'll free you in my dreams   夢の中で あなたを自由にしてあげる
But when I reach across the galaxy  でも(夢の中で)銀河の果てまで たどり着いたとしても ※
I will miss your company   あなたという相手がいないのを 寂しく思うでしょう

Company     相手を
I'll be looking for company  一緒にいてくれる人を 私は捜しているの
Look and listen   目を凝らし 耳をそばだてながら
Through the years   何年ものあいだ

Someday you may hear me   いつか あなたは聞くでしょう
Still crying   まだ 泣いている
I'm still crying  私はまだ 泣いているの
Crying for company   その人のために泣いている
I'm still crying for company  まだ その人のために泣いている(私の声を)

So now you're going off to live your life そして今 あなたは自分の生活を送るために出て行くの
You say we'll meet each other now and then ぼくらは互いに時々逢おうと あなたは言うけど ※
But we'll never - never be the same   でも私たちは 変わってしまうでしょう ※
And I know I'll never have this chance again そのチャンスは 二度と訪れないことは分かってる
No, not like you     そんなの、 あなたらしくない ※
Not like you     あなたらしくないわ

So, I'll see you in another life now, baby,  そう、私は今、生まれ変わってあなたと逢うでしょう
I'll free you in my dreams   夢の中で あなたを自由にしてあげる
But when I reach across the galaxy  でも(夢の中で)銀河の果てまで たどり着いたとしても
(Listen here ...)   (聞いて)
I will miss your company   あなたという相手がいないのを 寂しく思うでしょう

Company     相手を
I'll be looking for company  そばにいてくれる人を 私は捜しているの
Look and listen   目を凝らし 耳をそばだてながら
Through the years   何年ものあいだ

Someday you may hear me   いつの日か あなたは聞くでしょう
Still crying   まだ 泣いている
I'm still crying  私はまだ 泣いているの
Crying for company   その人のために泣いている

(Listen to me)   (聞いて)
I'm still crying for company  まだ その人のために泣いている(私の声を)

Company     相手を
I'll be looking for company  一緒にいてくれる人を 私は捜し続けているの



※ servive another day: (病人などが)もう一日生き延びる(持ちこたえる)。
※ in another life: 生まれ変わったら。
※ across the ..: ~中に。 ~全体に(渡って)。 全~を越えて。
※ company: 仲間。 友人。 連れ合い。 相手。 伴侶。

※ go off to: ~へ行く。 ~へ出かける。 ~に赴く。
※ live one's life: ~の人生を生きる。 ~の生活を送る。
※ now and then: 時々。
※ never be the same: がらりと変わる。 全く違ってしまう。
※ have a chance: チャンスがある。 可能性(見込み)がある。
※ not like you: "It's not like you" だと「あなたらしくない」、"I'm not like you" だと「あなたとは違うの」となります。
      

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

351. Don't Forget To Dance 思い出のダンス

Don't Forget To Dance 思い出のダンス : The Kinks キンクス

キンクス1983年のヒット・アルバムから、セカンド・シングルとなったこの曲を採り上げてみました。


Alubm : State of Confusion
  ステイト・オブ・コンフュージョン

Released: August 1, 1983 (U.S.), September 30, 1983 (U.K.)
Written by: Raymond Douglas Davies (Ray Davies)
Produced by: Ray Davies (レイ・デイヴィス)

  キンクスについて:
The Kinks (サングラスがレイ・デイビス)
 フリー百科事典『ウィキペディア』 

60年代にはビートルズやローリング・ストーンズと並び、「イギリス4大バンド」と称されたキンクスですが(過去形)、1970年の "Lola" (ローラ) が英国で2位、アメリカで9位のトップテン・ヒットになって以降、70年代は大きなヒットには恵まれませんでした。

1982年アルバムに先がけてリリースされたファースト・シングルの "Come Dancing" (カム・ダンシング) は英国で12位、アメリカでは6位のヒットとなり、12年ぶりのトップテン・ヒットとなりました。
レコード会社は当初、この曲(Don't Forget To Dance) をファースト・シングルにするつもりでしたが、レイ・デイヴィスが「カム・ダンシング」にすることを主張し、結果としては成功を収めた訳です。 この曲はセカンド・シングルとしてリリースされ、アメリカで29位、イギリスでは58位の中ヒットくらいでしたが、個人的にはこちらの方が好きなので採り上げてみた次第です。

どちらもダンスがテーマということで、ジャケットは同じ写真を使っているので紛らわしいし、その後にリリースされたベスト版 「Come Dancing: Best of Kinks 1977-86」 / 「カム・ダンシング・ウィズ・ザ・キンクス~ザ・ベスト・オブ・ザ・キンクス 1977-1986」 も同じジャケット写真なので更にややこしいことになっています。 ちょび髭の中年男は「カム・ダンシング」の映像を見るとレイ・デイヴィスが演じているようですが、似合いませんな。

この曲を含むアルバムは、当時カセット・テープにのみ 「Long Distance」 (ロング・ディスタンス) が収録されていて、シングルにしてもヒットしそうな曲でしたが、なぜかレコードには入っていませんでした。 現在ではCDになって収録時間が増えたこともあり、「ロング・ディスタンス」のみならす、この「思い出のダンス」のロング・バージョンまで収められています。 30年前のアルバムということで今聴くとさすがに古さを感じますが、この曲は歳をとっても独りでいる女性の寂しさを歌ったもので、今でも通用するのではないでしょうか。



The Kinks (1983年当時):
  Ray Davies (レイ・デイヴィス) : lead vocals, rhythm guitar, synthesizer, piano
  Dave Davies (デイヴ・デイヴィス) : lead guitar, vocals (lead on "Bernadette")
  Mick Avory (ミック・エイヴォリー) : drums (オリジナル・メンバーで、翌年に脱退)
  Jim Rodford (ジム・ロッドフォード) : bass guitar
  Ian Gibbons (イアン・ギボンズ) : keyboards


  ●歌詞と対訳●

You look out of your window,   きみは 窓の外を眺めてる
Into the night.    夜更けに
Could be rain, could be snow,  (外が) たとえ雨でも、雪であろうと
But it can't feel as cold as what you're feeling inside. きみの心の中ほど寒くは感じられない

And all of you friends are either married, vanished, きみの友だちは結婚するか、いなくなるか
Or just left alone.    あるいは まだ独りでいたりするけど
But that's no reason to just stop living.  でもそれが 生きるのをやめる理由にはならないはず
That's no excuse to just give in to a sad and lonely heart. 悲しみや寂しさに負ける口実にも

Don't forget to dance, no, no, no,  ダンスを 忘れないで
Don't forget to smile.   スマイル(微笑み)を 忘れないで
Don't forget to dance, no, no, no,   ダンスを 忘れないで
Forget it for a while.   しばらくは その(悲しい)ことを忘れて

'Cause darling, darling,   だって ダーリン、ダーリン
I bet you danced a good one in your time.  きみは素敵な人と ひと時を過したはずだから
And if this were a party    そしてもし 今この時がパーティだったなら
I'd really make sure the next one would be mine. 次の相手を、きっとぼくのものにするだろう
Yes, you with the broken heart.   そう、 張り裂けそうな心のきみを(選ぶだろう)

Don't forget to dance, no, no, no,   (あの時の)ダンスを 忘れないで
Don't forget to smile.    (あの頃の)微笑みを 忘れないで
Don't forget to dance, no, no, no,   (あの時の)ダンスを 忘れないでいて
Forget it for a while.   しばらくは そうした(つらい)ことを忘れて


Don't forget to dance, no, no, no,   (あの時の)ダンスを 忘れないで
Forget it for a while.   しばらくは そうした(悲しい)ことを忘れて


You walk down the street   きみが 通りを歩けば
And all the young punks whistle at you.  不良少年たちが きみに口笛を吹くけど
A nice bit of old,   歳をとっても魅力的なきみは
Just goes to show what you can achieve  自分がどれほどの大人であるかを示すだけ
With the right attitude.   真面目な態度でもって

As you pass them by   きみが 彼らの前を通り過ぎると
They whisper their remarks one to another,  彼らの一人が 他の奴に何かささやくから
And you give them the eye  きみは彼らに 目くばせする
Even though you know that you could be their mother. きみは彼らの母親程と分かっていても

You do the thing you love the best.   きみは 自分が一番好きなことをするといい
What separates you from the rest,  きみを他のものから 区別していることを
And what you love to do the most?   きみが一番好きなことって どんなこと?
And when they ask me how you dance,  きみがどんな風に踊るかと 人がぼくにたずねたら
I say that you dance real close.  彼女は心から寄り添うようにして踊るんだと、そう答えよう  

Don't forget to dance, no, no, no,   (あの時の)ダンスを忘れないで
Don't forget to dance.     (あの頃)踊ったことを 忘れないでいて


※ look out of ..: (窓など)から外を見る。
※ into the night: 夜更けに、夜遅くに。
※ could be: もしかしたら、 ~かもしれない。
※ as cold as: ~のように寒い(冷たい)。
※ left alone: 一人ぼっちになる、 放っておかれる、 置き去りにされる。
※ no reason to: ~する理由はない。 ~することなんてない。
※ no excuse to: ~をする言い訳にはならない。 ~するのに理由なんてない。
※ give in: 負けを認める。 降参する。
※ I bet you: きっと~だろう。
※ broken heart: 「ひびの入ったハート」ということで、(失恋などで)傷付いた心、傷心、失意。
※ for a while: しばらくのあいだ。

※ punk: (俗・軽蔑的に)若造、青二才。 怠け者、役立たず。 音楽の場合は punk music や punk rock の略です。
※ nice bit of (skirt): かわいい女の子、いい女、魅力ある(セクシーな)女。 この場合は skirt でなく old だから、かつては可愛い子だったけど、今は中年ということでしょう。
※ go to show: ~を証明する、 ~を示す。
※ you can achieve: ~を達成できる。 ~を成し遂げる。 ~を実現する。
※ right attitude: 適切な態度。
※ remark: 発言、 意見、 批評。
※ one to another: 直訳だと「或る者から別の者に」で、「一人ひとりに」とか「代わる代わる」といったところ。
※ give someone the eye: 1.(人に)目で合図を送る、目配せする。 2.熱い視線を送る(色目を使う)。 3.冷たい視線を向ける(ガンをつける)。
※ even though: たとえ~としても。 「実際は~だけれども」といった譲歩をあらわす。      

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
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