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347. The River ザ・リバー

The River ザ・リバー : Bruce Springsteen ブルース・スプリングスティーン

 ブルース・スプリングスティーン1980年の二枚組みアルバムから、これは1枚目の最後に収められていたタイトル曲です。 アメリカ本土ではシングルになっていませんが、イギリスやアイルランドなどの英語圏を始め西ヨーロッパでは翌年になってシングル・カットされました。 今ではブルースを代表する曲の一つでしょう。 


UK Single
Alubm : The River (Import from U.S.)
  ザ・リバー

Released: October 17, 1980 (Alubm), May 1981 (Europe Single)
Written by: Bruce Springsteen
Produced by: Jon Landau, Bruce Springsteen, Steven Van Zandt

 ブルース・スプリングスティーン について:
Lakeland 1981
フリー百科事典『ウィキペディア』  

 このアルバムからはずっと以前に "Hungry Heart"(ハングリー・ハート:第36回)を採り上げていますが、この曲も5分の間に短い人生のドラマを垣間(かいま)見るような構成になっています。 歌詞の内容は十代の若者の、いわゆる「できちゃった結婚」を歌ったものですが、

In some concert footage, Springsteen mentions that "The River" was written for his sister and brother-in-law.
幾つかのコンサート映像の中で、スプリングスティーンは『「ザ・リバー」は自分の姉と(その夫の)義理の兄のために書いた』―と述べている。   (From Wikipedia, the free encyclopedia)

―とのことで、それが自分の実体験ではないにせよ、かなりリアリティのある内容となっています。

 ブルース・スプリングスティーンの書く歌詞には、我々の身の周りにもいそうな人物をモチーフ(対象)にしたものが多く、それも人生の底辺で生きている労働者階級の人たちがほとんどです。 だからそれを聴いた当時の若者たちは、まるで自分のことを歌っているような気持ちになり、―たとえて言えば、心を鷲づかみにされ―あれほど多くの人たちが熱狂したのでしょう。

 ハーモニカの音色がせつないこの曲は、ブルース本人がハーモニカを吹いており、コンサート映像でもそれを観ることができます。 タイトルの "The River" (ザ・リバー)は文字通り「川」のことで、水以外の「(車などの)流れ」を指すこともありますが、ここではあまり深読みはせず言葉通りに訳しておきました。



Bruce Springsteen – lead vocals, guitar, harmonica
 [The E Street Band]
  Roy Bittan – piano, background vocals
  Clarence Clemons – saxophone, percussion, background vocals
  Danny Federici – organ, glockenspiel
  Garry Tallent – bass
  Steven Van Zandt – acoustic guitar, guitar, background vocals
  Max Weinberg – drums

The River 『ザ・リバー』を聴く: (4:59)

●歌詞と対訳●

I come from down in the valley  俺は鄙(ひな)びた谷あい(の町)で 生まれ育った ※
where mister when you're young  そこじゃ男たちは ガキの頃から ※
They bring you up to do like your daddy done 父親がしていた様な仕事をするよう育てられる ※

Me and Mary we met in high school  そんな俺とメァリーが出逢ったのは 高校のとき
when she was just seventeen   彼女はやっと 17歳になったばかりで ※
We'd ride out of this valley -   俺たちは(車で) その谷間を抜け出し ※
down to where the fields were green  緑の草原へと 降りていったんだ

We'd go down to the river   俺たちは 川まで降りて行くと
And into the river we'd dive   川の中へと 飛び込んだんだ
Oh, down to the river we'd ride  そう、川まで降りて行き (流れに)浮んだのさ ※   

Then I got Mary pregnant  それから俺は メァリーを妊娠させてしまい ※
and man that was all she wrote  でも彼女が(手紙に) 書いてよこしたのはそれだけで ※
And for my nineteenth birthday -   それで 俺が19歳の誕生日に
I got a union card and a wedding coat  (労働組合の)組合証と 結婚式の上着を手に入れ ※ 

We went down to the courthouse   二人で裁判所まで行って ※
and the judge put it all to rest  判事にその(未婚の母)問題を 全て片付けてもらったんだ ※
No wedding day smiles no walk down the aisle 結婚式の笑顔も、教会の通路を歩くことも無く
No flowers no wedding dress   花束も無ければ ウェディング・ドレスさえも無かった

That night we went down to the river  その晩 俺たちは川まで行くと
And into the river we'd dive   二人して 川に飛び込んだんだ
Oh, down to the river we did ride  そう、川まで降りて行き (流れに)浮んだのさ

(間奏)

I got a job working construction -   俺は 建築業の仕事を得た ※
for the Johnstown Company   ジョンズタウン(※)にある(建設)会社で
But lately there ain't been much work -  でも最近は あまり仕事が無いんだ
on account of the economy   それというのも 景気の(悪い)せいさ ※

Now all them things that seemed so important  今じゃ とても重要に思われた全てのものが
Well mister, they vanished right into the air  そう、みんな霧散して 消えてしまった ※
Now I just act like I don't remember  今の俺は まるで忘れてしまったような振りをして ※
Mary acts like she don't care   メァリーの方は 無関心を装っている ※

But I remember us riding in my brother's car  でも俺たちが 兄の車で出かけたことは覚えてる
Her body tan and wet down at the reservoir   貯水池で 彼女の体は日焼けして水にぬれ ※
At night on them banks I'd lie awake  その夜は 堤(つつみ)に横になったまま眠らずにいて ※
And pull her close -   彼女をそばに抱き寄せた
just to feel each breath she'd take   彼女の息づかいが 互いに感じられるようにと

Now those memories come back to haunt me  今は、そんな思い出が蘇える度に俺を悩ませる
they haunt me like a curse   まるで呪いのように 俺を苦しめるんだ ※
Is a dream a lie if it don't come true  叶わなかった夢は まやかしだったのか ※
Or is it something worse   それとも何か もっと悪いものなのか

that sends me down to the river  そうした思いが 俺を川へと向わせる
though I know the river is dry  その川はもう 干上がっていると分かっていても ※
That sends me down to the river tonight  その思いが今夜 俺を川へと向わせるんだ

Down to the river   川へと降りて行く
My baby and I   彼女と俺
Oh, down to the river we ride  そうさ、川まで降りて行き 俺たちはライド(※)するのさ ※



※ come from: 1.~の生まれ(出身)である。 2.~から来る。
※ down in: "Down in Mississippi" という曲がありますが、「~くんだり」みたいに地方や田舎を蔑(さげす)んで使うことがあるみたいです。"down in the .." で「落ちぶれて」とか「落ち込んで」といった意味にも。
※ where mister when you're young: ちょっと分かりにくい表現ですが、"mister" は男、 "you" は一般の「人」と解釈しています。 次の行も同じ。 
※ bring up: 育てる。 養育する。 しつける。
※ just: 「ちょうど」という意味の他に、「やっと」とか「辛うじて」というニュアンスもあります。
※ ride out には「乗り越える」や「乗り切る」といった意味もありますが、この場合はたぶん「車(かオートバイ)で脱け出した」ということでしょう。 
※ ride: 普通は「(馬や車に)乗る」ですが、(船などが)「浮ぶ」とか「(流れに)乗って運ばれる」という意味もあり、ここでは「流れに浮ぶ」としておきました。

※ pregnant: 妊娠。 妊娠した。
※ man: 口語の間投詞として「これは」とか「なんとまあ」といった驚きを表すが、無理に訳さずにおきます。
※ union card: (労働組合の)組合員証。 それを手に入れたということは、何かの仕事に就いたということです。
※ courthouse: 裁判所。 (主に米国の)都庁舎。
※ the judge: 裁判官。 判事。
※ put ~ to rest: (問題を)解決する、収める。 ~の片(かた)を付ける。 この場合は「籍を入れた」ということでしょう。
※ aisle: (教会堂の)通路。

※ construction: 建設業、建築業。 建設工事(の作業)。
※ Johnstown: この地名はアメリカだけで10以上あるので、割と一般的な名前のようです。
※ on account of ..: ~の理由で。 ~のせいで。
※ the economy: 経済。 景気。
※ Well, mister: これも "man" と同じく単なる呼びかけで、大した意味は無いです。 
※ vanished into the air: 空気中に(霧散して)消える。
※ act like: ~のように振舞う。
※ (she) don't care: 気にしない、構わない、どうでもいい。 無関心な。

※ wet down: 水をかけて湿らす。
※ the reservoir:貯水池。 ため池。 堤。
※ lie awake: 目を覚ましたまま横たわる。 眠らずに(眠れずに)起きている。
※ pull someone close: (人を)引き寄せる、抱き寄せる。
※ haunt: 1.(悪い記憶などが)苦しめる、悩ませる。 2.幽霊、お化け。 3.良く行く場所。たまり場。
※ curse: 呪(のろ)い。
※ dream (don't) come true: 夢がかなう。 夢が現実になる。 この場合は間に "don't" が入るから、「夢が叶わなかった」です。
※ though I know: 承知しているが。 分かっているけど。
※ ride: 乗る。馬乗りになる。またがる。 (車に)乗る。 (流れに)乗る。等々、色々な意味があります。
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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
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