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294. Love Has No Pride ラヴ・ハズ・ノー・プライド

Love Has No Pride ラヴ・ハズ・ノー・プライド : Bonnie Raitt ボニー・レイット

 ボニー・レイットのセカンド・アルバムから、アルバムの最後に収められている切ないバラードです。 このアルバムからシングル・カットされた曲はありませんが、隠れた名曲の一つとして採り上げてみました。


Give It Up
Alubm : Give It Up
  ギヴ・イット・アップ
(試聴可)
Released: September, 1972
Written by: Eric Kaz (エリック・カズ), Libby Titus (リビー・タイタス)
Produced by: Michael Cuscuna

  ボニー・レイットについて:
Bonnie Raitt
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 このアルバムをリリースした頃のボニー・レイットはまだ22歳くらいでしたが、本格的なスライド・ギターが弾けてブルースを歌える女性のいたことが驚きでした。 もっともヒットするような曲をあまりやらなかったために売れることも無く、彼女がブレイクしたのは’80年代も終わりになってレコード会社を移籍してからのことです。 その辺りのことは、以前 "I Can't Make You Love Me" (夕映えの恋人たち:133回目)を採り上げた時に少し触れました。

 このアルバムには多くのミュージシャンが参加していて、曲を書いたエリック・カズもピアノやヴォーカルのクレジットがありますが、この曲に関してはベース以外はボニー・レイットが一人で演(や)っています。 ギターもエレクトリック・ギターのスライドではなく、アコースティック・ギターを弾きながら静かに歌っていますが、こうした歌い方をされるとかえってグッときてしまうのですね・・・
 この曲はその後様々な人たちがカヴァーして、曲を書いたエリック・カズやリビー・タイタス自身もセルフ・カヴァーしていますが、オリジナルのこのヴァージョンを越えるものは無いでしょう。

  Bonnie Raitt - acoustic guitar, piano, vocals
  Freebo - fretless bass (Fender)

Love Has No Pride 『ラヴ・ハズ・ノー・プライド』を聴く: (3:46)
(※開くまでに時間がかかりますが、のんびりお待ち下さい。 しばらくすると、自動的に再生が始まります)


Don't Cry Now Don't Cry Nowドント・クライ・ナウ (1973)
 ボニー・レイットのアルバムが出た翌年に、リンダ・ロンシュタットがこの曲をカヴァーしています。 シングル・カットされたこともあって、全米51位と中ヒットくらいにはなりました。 オリジナルに比べると楽器の編成が多く、後半にはストリングスも入ります。
→ Linda Ronstadt (リンダ・ロンシュタット)のヴァージョンを聴く:


Tracy Nelson Tracy Nelson (1974)
 ブルースやカントリーを歌うトレイシー・ネルソンもこの曲をカヴァーしています。 アルバム・ジャケット同様暗く重い感じになっていますが、歌う人によって同じ曲でも随分と変わることが良く分かるでしょう。
→ Tracy Nelson(トレイシー・ネルソン)のヴァージョンを聴く:



American Flyer American Flyer American Flyer & Spirit of a Woman (1976)
 この曲を書いたエリック・カズ自身が、その後自らの在籍したグループでセルフ・カヴァーして自分で歌っています。 今聴くといかにもウェスト・コースト・サウンドといった爽やかなナンバーに仕上がっていますが、作者の意図した音がこれだとしたら名曲は生まれていなかったでしょう。→ Eric Kaz (エリック・カズ)の歌うヴァージョンを聴いてみる:

  ●歌詞と対訳●

[1.]
I've had bad dreams   私は 悪い夢を見てきた
too many times,   これまでに 数え切れないほど ※
to think that they   そのことを 考えてみても
don't mean much any more.   今はもう どうでもいいこと ※

Fine times have gone   素晴らしい時は過ぎて
and left my sad home,   この悲しみの家から 去っていった
friends who once cared   かつて気にかけてくれた 数人の友だちも
just walk out my door.    この家から 立ち去って行った ※

(chorus:)
Love has no pride    愛にプライド(誇り)は無くなる   
when I call out your name.   あなたの名を 大声で叫ぶ時に
Love has no pride    愛はプライドを失くす
when there's no one left to blame.   とがめる人が去って 誰もいなくなった時には
I'd give anything    私は 何だってするでしょう ※
to see you again.   また あなたに会えるなら

[2.]
I've been alone   私は ずっと独りだった
too many nights   あまりにも 多くの夜を
to think that you   あなたのことを 思う
could come back again.   また 戻って来ることを

But I've heard you talk:   でもあなたが話すのを聞いたの:
"She's crazy to stay."   『彼女が(あの家にまだ)居るなんて どうかしてる』と
But this love hurts me so,   でもこの愛は あまりにも私を傷つけた
I don't care what you say.   あなたが何を言おうと かまわないわ ※

(chorus:)
Love has no pride    愛にプライド(誇り)は無くなる   
when I call out your name.   あなたの名を 大声で叫ぶ時に
Love has no pride    愛はプライドを失くす
when there's no one left to blame.   とがめる人が去って 誰もいなくなった時には
I'd give anything    私は 何だってするでしょう
to see you again.   また あなたに会えるなら

(bridge:)
If I could buy your love,    あなたの愛を 買うことができるなら、
I'd truly try my friend.    友だちを ひどく苦しめることだってするでしょう ※
And if I could pray,     もし私に お祈りができるなら、
my prayer would never end.   私の祈りは 終わることは無いでしょう

But if you want me to beg,   あなたが私に 物乞いするよう望むなら
I'll fall down on my knees;   私はひざまずいて お願いするでしょう; ※
asking for you to come back...   あなたが戻って来てくれるようにと・・・ ※
I'd be pleading for you to come back...  戻ってくれるようにと嘆願して・・・
begging for you to come back,   あなたに戻って来てと こいねがうでしょう、
to me.       私のもとへと

(chorus:)
Love has no pride    愛はプライド(誇り)を失くす   
when I call out your name.   あなたの名を 大声で叫ぶ時に
Love has no pride    愛はプライドを失くす
when there's no one left to blame.   とがめる人が去って 誰もいなくなった時には
I'd give anything    私は 何だってするでしょう
to see you again.   また あなたに会えるなら

Yes, I'd give anything   そう、私は何だってするでしょう
to see you again.    また あなたに会えるのなら


※ many times: 何度も。
※ not mean much: 大した問題ではない、深い意味はない、どうでもいい。
※ any more: これ以上、もはや、今更、今では。
※ my door: この場合は「戸口」というより、「私の家」という感じで訳しています。
※ would give anything to..: (~するためなら)何でもあげる、何でもやります。(I'd = I would)

※ I don't care: 構わない、気にしない。
※ try: 苦しめる、悩ませる、手こずらせる。
※ fall on one's knees: 膝を折る、ひざまずいて嘆願する。
※ asking: 頼み、願いごと。 


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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

293. Ooh La La ウー・ラ・ラ

Ooh La La ウー・ラ・ラ : Faces フェイセズ

 フェイセズのラスト・アルバムから、アルバムの最後に収められているタイトル曲です。 この曲はプロモーション用として配布されただけでシングル・カットはされていませんが、今でもフェイセズの中で人気がある曲の一つです。


Alubm : Ooh La La [Import, from US]
  ウー・ラ・ラ
(試聴可)
Released: April 1973
Written by: R. Lane, R. Wood
Produced by: Glyn Johns (グリン・ジョーンズ)

  フェイセズについて:
 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』  

 フェイセズの看板ヴォーカリストはロッド・スチュワートですが、この曲はロン・ウッドが歌っています。 この曲を書いたロニー・レーンはロッド・スチュワートが歌うことを考えていたようで、レコーディングも行われたみたいですが、ロッドによると自分のキーには合わなかったとか。 それでプロデューサーのグリン・ジョーンズの提案でロン・ウッドが歌うことになりました。 決して上手な歌ではありませんが、ストーンズでキース・リチャーズがたまに歌うのと同じように、ロッドとはまた違った味が楽しめます。

 この頃ロッド・スチュワートは既にソロとしても活動していて、アルバムのレコーディングでも不在だったことがあり、その時はロニー・レーンが主導する形で作業が進められたようです。 ロッドはその出来に不満だったようで、アルバム発売後に "New Musical Express" で "stinking rotten album" (ひどい腐ったアルバムだ)と発言したことから他のメンバーが怒り、二ヵ月後の6月にはロニー・レーンがグループを脱退してしまいました。
 その後「フリー」(バンド)のベーシストをしていたテツ・山内が加入して数枚のシングルを出しますが、アルバムが作られることはありませんでした。 ロン・ウッドはその後ローリング・ストーンズに加入し、ロッド・スチュワートはソロ活動に専念することになって、それぞれが別の道を歩き始めることになります。

  Ron Wood (ロン・ウッド) - guitar, lead vocals
  Ronnie Lane (ロニー・レーン) - bass, guitar, vocals
  Ian McLagan (イアン・マクレガン) - keyboards
  Kenney Jones (ケニー・ジョーンズ) - drums
  Rod Stewart (ロッド・スチュワート) - vocals

Ooh La La 『ウー・ラ・ラ』を聴く: (3:30)
(※開くまでに時間がかかりますが、のんびりお待ち下さい。 しばらくすると、自動的に再生が始まります)


Live at the RitzLive at the Ritz / ライブ・アット・リッツ (1988)
 その15年後にニューヨークで行われたロン・ウッドとボ・ディドリーのジョイント・ライヴで、ロニーがこの曲を歌っています。 ロニーの旦那は酔っ払ってステージに登場し、途中で歌詞は間違えるし、間奏の後の歌詞は飛ばしてしまうのですが、タバコとアルコールでつぶれた(?)ガラガラ声とギター・プレイはなかなかのものです。 私はこのヴァージョンが一番好きですが、Grooveshark では見つからないので YouTube から探してきました。 ジャケットのイラストを描いているのもロン・ウッドです。

 (※これは動画ではありませんが、その分容量が軽いので、途中で途切れずに聴くことができます)


When We Were the New BoysWhen We Were the New Boysザ・ニュー・ボーイズ~ウー・ラ・ラ1998
 それから更に十年後に、今度はロッド・スチュワートがこの曲をカヴァーしています。 色々と難癖を付けたアルバムではありましたが、やはり自分で歌いたかったのでしょう。 それにしてもこのアルバム、輸入版も国内版も中古で1円とは、人気無いのですね。 この曲のシングルは、英国で16位となっています。
Rod Stewart (ロッド・スチュワート)の歌う "Ooh La La" (ウー・ラ・ラ)を聴く:

  ●歌詞と対訳●

Poor old Granddad   あわれな 年寄り爺さんの ※
I laughed at all his words   話して聞かせる言葉を 俺はすべて笑い飛ばしたもんさ
I thought he was a bitter man   口の悪い辛らつな奴だと 思っていたんだ ※
He spoke of women's ways    ジイさんは女たちのやり口を 俺に話して聞かせたよ

"They'll trap you,    『女たちは お前に罠(わな)を仕掛けるだろう、
then they use you    そして それをお前に使うだろう、
Before you even know   お前が それと気付く前に
For love is blind    「愛は盲目」って言うだろう
and you're far too kind   それにお前は 優しすぎるけど
Don't ever let it show"   それ(弱み)を見せてはいけないよ』ってね

(Chorus)
I wish that I knew what I know now  できれば 今知ってることを知りたかったぜ
When I was younger.     俺がまだ 若かった頃に
I wish that I knew what I know now  もっと早く 今知ってることを知りたかったぜ
When I was stronger.    俺がもっと 元気だった頃に

The Can Can's such a pretty show   「カンカン」は とても素敵なショーで
They'll steal your heart away   お前の心を 奪うけど
But backstage, back on earth again   でも楽屋に戻れば、また現実に引き戻される ※
The dressing rooms are grey    その更衣室は 薄暗いもんだよ

They come on strong    強そうに 振る舞ってはみても ※
and it ain't too long   そいつは そんなに長く続かない
Before they make you feel a man  彼女たちが お前を男と感じさせてくれる前に
But love is blind    でも 愛は盲目さ
and you soon will find   お前も すぐに分かるだろう
You're just a boy again   また ただの少年に戻っていることを

(間奏)

When you want her lips,   彼女の唇に (キスを)求めても
you get a cheek    与えてくれるのは 頬っぺたくらいで
Makes you wonder where you are  お前がどこにいるのかも そのうち分からなくされるだろう
If you want some more    お前が もっと求めたとしても
and she's fast asleep   彼女は ぐっすり眠っていて ※
Then she's twinkling with the stars.   きらめく スター(星)たちとご一緒さ   

"Poor young grandson,   『かわいそうな 若い坊や、 ※
there's nothing I can say   俺には 何も言ってやることは無い
You'll have to learn,    お前は(結局経験して) 学ばねばならないだろう
just like me    ちょうど 俺と同じように
And that's the hardest way"   それは とてもつらいことだけどな』
Ooh la la    ウー、ララ
Ooh la la la...    ウー、ラララ・・

(Chorus)
I wish that I knew what I know now  できれば 今知ってることを知りたかったぜ
When I was younger.     俺がまだ 若かった頃に
I wish that I knew what I know now  もっと早く 今知ってることを知りたかったぜ
When I was stronger.    俺がもっと 元気だった頃に


※ Granddad: お爺さん、祖父。
※ bitter: 厳しい、辛らつな、毒舌の。
※ earth: 現実の生活。
※ come on strong: 派手に振舞う、強く主張する、大袈裟に言う。
※ fast asleep: ぐっすり寝込んでいる。 グーグー寝ている。
※ grandson: (男の)孫。 

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292. Angie 悲しみのアンジー

Angie 悲しみのアンジー : The Rolling Stones ローリング・ストーンズ

 アルバムに先がけてリリースされたローリング・ストーンズ73年のヒット曲で、アメリカやカナダを始めフランスやオーストラリアでも1位となっています(本国では5位)。 ある意味最もストーンズらしくない曲として古くからのファンにはあまり受けが良くない曲ですが、新たなファンを獲得することにもなりました。


France EP
Alubm : Goats Head Soup
  山羊の頭のスープ
(試聴可)
Released: 20 August 1973 (Alubm : 31 August 1973)
Written by: Jagger / Richards
Produced by: Jimmy Miller (ジミー・ミラー)

  ローリング・ストーンズについて:
Watts, Taylor , Jagger, Richards, Wyman
 フリー百科事典『ウィキペディア』 

 この曲を含むアルバム、"Goats Head Soup" (山羊の頭のスープ)からは以前 "Winter" (ウィンター:206回目)という地味な曲を採り上げたことがありました。 アルバムはオープニングの曲が悪魔趣味であまりいただけないのですが、それ以外は地味ながら佳曲がそろっています。 ミック・テイラーのギターも聴けますし。 ストーンズらしいといえば、フランス版やドイツ版シングルで使われたふざけたジャケットでしょうか。

 このタイトルになっている「アンジー」とは誰のことかと当時は色々と言われていて、デヴィッド・ボウイの最初の妻のアンジェラだとか、キースの恋人の アニタ・パレンバーグ のことだという話もありましたが、「ダイアナ」みたいな響きのいい名前をタイトルにしただけで、特に意味は無いとのことです。 のちにキース・リチャーズがそのインタビューに答えて、『でも、「モーリーン」じゃおかしいだろ?』とか言っていました。 もっともその後アニタ・パレンバーグとの間に生まれた娘の「ダンディライアン」をあとから「アンジェラ」と改名したところ、毎日「アンジー」という名を聞かされることになったとか・・・

 この曲がリリースされる半年前の1973年1月には初来日の予定もあったのですが、麻薬所持などで問題の多かったストーンズには入国許可が下りず、日本公演は中止となってしまいました。 今でも幻のコンサートのチケットを持っているファンは多いみたいですね。 この曲の魅力の一つでもあるピアノの演奏は、当時のストーンズのレコーディングには不可欠だったニッキー・ホプキンスです。 

The Rolling Stones: (1973)
  Mick Jagger (ミック・ジャガー) – lead vocals
  Mick Taylor (ミック・テイラー)– acoustic guitar
  Keith Richards (キース・リチャーズ) – acoustic guitar
  Charlie Watts (チャーリー・ワッツ) – drums
  Bill Wyman (ビル・ワイマン) – bass

Additional musicians:
  Nicky Hopkins (ニッキー・ホプキンス) – piano
  Nicky Harrison (ニッキー・ハリスン) – string arrangement

Angie 『悲しみのアンジー』を聴く: (4:33)
(※開くまでに時間がかかりますが、のんびりお待ち下さい。 しばらくすると、自動的に再生が始まります)

  ●歌詞と対訳●

Angie, Angie,    アンジー、アンジー
when will those clouds all disappear  この(空を覆う)雲は いつになったら消えるのだろう
Angie, Angie,   アンジー
where will it lead us from here    それは俺たちを ここからどこへ連れて行くのだろう

With no loving in our souls    俺たちの心に 愛はなく
and no money in our coats    俺たちのコート(のポケット)には カネも無いから
You can't say we're satisfied   「私たち満ち足りてる」とは とても言えないだろうけど
But Angie, Angie,     でもアンジー、
you can't say we never tried   「二人は何の努力もしなかった」とは言えないはずさ

Angie, you're beautiful,    アンジー、お前はきれいだよ
but ain't it time we said good-bye  でも もう「サヨナラ」を言う時じゃないか
Angie, I still love you,    アンジー、まだお前のことを愛しているんだ
remember all those nights we cried   二人で泣いたあの夜々のことを 覚えているよ

All the dreams we held so close   俺たちの手が届きそうに思えていた すべての夢は ※
seemed to all go up in smoke   みんな煙となって 消えて行きそうに見える ※
Let me whisper in your ear:   だからお前の耳元に ささやこう:
Angie, Angie,     アンジー、アンジー
where will it lead us from here   それは俺たちを ここからどこに連れて行くのだろう

(間奏)

Oh, Angie, don't you weep,    あぁ、アンジー、泣かないでおくれ
all your kisses still taste sweet   お前がしてくれるキスは まだ素敵だから
I hate that sadness in your eyes   お前の目に宿る 悲しみが俺は憎い
But Angie, Angie,    でもアンジー、
ain't it time we said good-bye   もう「サヨナラ」を言う時じゃないか

(間奏)

With no loving in our souls    俺たちの心に 愛はなく
and no money in our coats    俺たちの上着(のポケット)には カネも無いから
You can't say we're satisfied   お前は「私たち満ち足りてる」とは 言えないけど
But Angie, I still love you, baby    でもアンジー、まだお前のことを愛してるんだ
Everywhere I look I see your eyes   どこにいても 俺にはお前の瞳が見える
There ain't a woman that comes close to you   お前をしのぐほどの女はいないさ ※
Come on Baby, dry your eyes   さあベイビィ、お前の涙を拭(ぬぐ)うんだ ※

But Angie, Angie,   でもアンジー、
ain't it good to be alive?    生きているって 素敵なことじゃないか? ※
Angie, Angie,    アンジー、
they can't say we never tried   「二人は何の努力もしなかった」なんて言えないはずさ


※ held: "hold" の過去形だが、ここでは「心に抱く」とか「~であると考える」と訳しています。
※ so close: すぐそばに、もう少しで、あと一歩で。
※ go up in smoke: 煙となって消える、雲散霧消する。(直訳すれば「煙となって立ち昇る」)
※ comes close to..: ~をしのぐほどの。 (~に近いもの。 ~が近くなったら。)
※ dry one's eyes: ~の涙を拭く。(直訳すれば「目を乾かす」) 
※ It's good to be alive: 生きているって素晴らしい、生きていてよかった。


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291. Jealous Guy ジェラス・ガイ

Jealous Guy ジェラス・ガイ : John Lennon ジョン・レノン

今ではジョン・レノンを代表する曲の一つですが、この曲はジョンの生前シングルになることはありませんでした。


Japanese EP
Alubm : Imagine
Imagine
  レノン・レジェンド
レノン・レジェンド

Released: September 1971 (US LP), November 1985 (UK EP)
Written by: John Lennon
Produced by: Phil Spector, John Lennon, Yoko Ono

ジョン・レノンについて:
John Lennon
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』  

 この曲を含むアルバム「Imagine」(イマジン)には、ビートルズ時代にデモが録音されながらお蔵入りになっていた曲が幾つか収録されており、この曲もその内の一つです。 前作のファースト・アルバムに比べて聴きやすいのは、そうした分かりやすい曲が多いからでしょう。
 1968年にビートルズがインドへ行った時に作られた "Child of Nature" という曲がこの元になっていて、ジョージ・ハリスンの家でデモが録音されたり、「ゲット・バック・セッション」でもプレイされたそうですが正式なレコーディングは行われず、のちに歌詞を替えて現在あるような曲になりました。

 この曲は色々な人がカヴァーしていますが、当時アルバムからシングル・カットされたのはタイトル曲の「Imagine」(「イマジン」:4回目)だけで、それも本国イギリスではアメリカより4年も後にリリースされています。
 カヴァー曲の中で一番売れたのはジョン・レノンの死後三ヵ月後にリリースされた "Roxy Music" (ロキシー・ミュージック)のヴァージョンで、英国のチャートで1位となっています。 そして皮肉なことに、それが彼らにとって最大のヒットとなりました。
 日本では1981年に東芝EMIから追悼シングルとして独自にリリースされていますが、正式にシングル・カットされたのは1985年で、その時は英国で65位、アメリカで80位くらいのものでした。

 アルバム「イマジン」の中にはタイトル曲のように世界平和を歌ったものもありますが、この曲のように自分の弱さをさらけだした曲もあれば、昔の仲間だったポールの悪口を言っている曲も存在します。
 スーパー・スターに祀(まつ)り上げられた人であっても、その内面は愛したり憎んだり悩んだりする一人の人間であり、このアルバムはそうした欠点や弱さも含めた人間ジョン・レノンをよく表しています。 赤裸々な内面の告白―というよりむしろ叫びのようなファースト・アルバムに比べると、このセカンド・アルバムは本人いわく「砂糖をまぶして口当たりを良くしたもの」―とのことですが、それだけに一般の人にも聴きやすいものと言えるでしょう。 この曲の印象的なピアノは、ニッキー・ホプキンスによるものです。

John Lennon (ジョン・レノン) :Vocals , acoustic guitar , whistling (口笛)
Nicky Hopkins (ニッキー・ホプキンス) : Piano
Jim Keltner (ジム・ケルトナー) : Drums
Klaus Voormann (クラウス・フォアマン:プラスティック・オノ・バンド) : Bass
Joey Molland (ジョーイ・モーランド:バッドフィンガー) : Acoustic guitar
Tom Evans (トム・エヴァンズ:バッドフィンガー) : Acoustic Guitar
Alan White (アラン・ホワイト) : Vibraphone (※トイレの中で叩いたとか・・・)
John Barham : Harmonium
Mike Pinder : Tambourine
The Flux Fiddlers : Strings


※Grooveshark ではビートルズとそのメンバーの曲は聴けないので、YouTube から探してきました。 動画は無く音楽だけで容量が軽いから、ネット環境の悪いところでも音声が途切れずに聴けると思います。

  ●歌詞と対訳●

I was dreaming of the past   ぼくは過ぎた日のことを 夢に見た
And my heart was beating fast   そして(目が覚めても) まだ心臓がドキドキしていた  
I began to lose control    ぼくは 自制心を失いかけていた ※
I began to lose control    ぼくは 我を忘れかけていたんだ

(Chorus)
I didn't mean to hurt you   きみを傷つけるつもりはなかったんだ ※
I'm sorry that I made you cry  きみを泣かせてしまって ごめんよ
Oh no,
I didn't want to hurt you   きみを傷つけたくはなかったんだ ※
I'm just a jealous guy   ぼくはただ 嫉妬深い男なのさ


I was feeling insecure   ぼくは 不安な気持ちでいた ※
You might not love me anymore   きみがもう ぼくを愛してくれないのじゃないかって
I was shivering inside    ぼくは心の中で ふるえていたんだ ※
I was shivering inside     ぼくは心の中で 怯えていたんだ
Oh,
(Chorus)
I didn't mean to hurt you   きみを傷つけるつもりはなかったんだ
I'm sorry that I made you cry  きみを泣かせてしまって ごめんよ
Oh no,
I didn't want to hurt you   きみを傷つけたくはなかったんだ
I'm just a jealous guy   ぼくはただ 嫉妬深い男なのさ

(間奏)

(Chorus)
I didn't mean to hurt you   きみを傷つけるつもりはなかった
I'm sorry that I made you cry  きみを泣かせてしまって ごめんよ
Oh no,
I didn't want to hurt you   きみを傷つけたくはなかったんだ
I'm just a jealous guy   ぼくはただ 嫉妬深い男なのさ

I was trying to catch your eyes   きみの目を 惹こうとしてみた ※
Thought that you was trying to hide  きみが 隠れようとしているように思えて
I was swallowing my pain    ぼくは 苦痛を呑み込んでいた ※
I was swallowing my pain    ぼくは 苦しみを呑み込んでいたんだ

(Chorus)
I didn't mean to hurt you   きみを傷つけるつもりはなかったんだ
I'm sorry that I made you cry  きみを泣かせてしまって ごめんよ
Oh no,
I didn't want to hurt you   きみを傷つけたくはなかったんだ
I'm just a jealous guy   ぼくはただ 嫉妬深い男なのさ
(watch out)      (気をつけて)
I'm just a jealous guy   ぼくはただ 嫉妬深い男だから
(look out, babe)    (注意して、ベイビィ)
I'm just a jealous guy   ぼくはただの 嫉妬深い男なのさ


※ lose control: 自制心を失う、我を忘れる、理性を失う、制御できなくなる。
※ I didn't mean to..: ~するつもりじゃなかった。 そんなつもりじゃ・・、悪気はなかったんだ。
※ I didn't want to..: ~したくはなかった。
※ jealous: 嫉妬深い、やきもち焼きの。  

※ insecure: 不安な、心細い、精神的に不安定な。
※ shivering: (寒さや恐怖に)ふるえる、おののく。
※ trying to: ~しようとする(試みる)。
※ catch ... eyes :~の目をとらえる。
※ swallowing: のみ込む。 鵜呑みにする。 


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290. Money, Honey マニー・ハニー

Money, Honey マニー・ハニー : Ry Cooder ライ・クーダー

 今回はライ・クーダーのセカンド・アルバムからの選曲ですが、この頃のアルバムからシングル・カットされた曲は無く、ヒットした曲もありません。 ―というか、元々ヒット・チャートとは無縁な音楽をやっていた人ですから、ヒット曲って特に無かったような気がします・・・


Alubm : Into the Purple Valley
  紫の峡谷
(試聴可)
Released: January 1972
Written by: Jesse Stone
Produced by: Lenny Waronker and Jim Dickinson

  ライ・クーダーについて:
Ry Cooder
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 ライ・クーダーの1st~3rd・アルバムまでは、主にアメリカが不況だった時代の古い音楽を採り上げていて全体的に暗い印象なので、一般の方にはあまりお勧めしません。 私自身、このアルバムを最初に聴いた時にはあまり良いとは思えなかったからです。 でも何曲か引っかかる曲があって、そうした曲から聴いている内に段々と好きになり、やがてアルバム全体を通して聴くようになりました。

 最初に好きになったのが "Teardrops Will Fall" (ティアドロップス・ウィル・フォール)というちょっと寂しい失恋ソングでした。 特にドラムの入り方が好きなので調べたところ "Jim Keltner" (ジム・ケルトナー)という名前を知ったのですが、この人はこのアルバム以降、ライ・クーダーのレコーディングには欠かせない存在となります。 ライ・クーダーには他にも様々な音楽やミュージシャンを紹介してもらいました。

この曲について:
 "Teardrops Will Fall" も良い曲なのでどちらにしようか悩んだのですが、この曲の方がライ・クーダーらしいマンドリンや スライド・ギター の演奏が楽しめるのでこちらを選びました。
 この曲は1953年に "Clyde McPhatter with the Drifters (ドリフターズ)" 名義 で歌われて、リズム・アンド・ブルース部門で1位となった曲で色々な人がカヴァーしています。
その中でも1956年の "Elvis Presley" (エルヴィス・プレスリー)のファースト・アルバムに入っているヴァージョン が有名でしょうか。 ライ・クーダーには他にもドリフターズやプレスリーのカヴァーがありますが、そうした古いヴァージョンと聴き比べてみると演奏やアレンジの斬新さが良く分かるでしょう。

 ライ・クーダーはファースト・アルバムでもウッディ・ガスリーの "Do Re Mi" (ドレミ)というカネにまつわる曲を歌っていて、この曲もまさに「金がすべて」といった歌なのですが、笑ってしまうくらいにコミカルで現実の悲惨さは微塵もありません。 歌の方はお世辞にもうまいとは言えませんが、素晴らしい演奏をお楽しみ下さい。

Ry Cooder : Guitar , Mandolin, vocals
Jim Keltner : Drums
Jim Dickinson : Piano
Chris Ethridge : Bass
Gloria Jones , Donna Washburn , Donna Weiss , Claudia linnear : Voices
(※この曲では女性コーラス隊も参加していますが、誰がどのパートを歌っているのかは分かりません)

アルバム・ジャケットについて:
 ライ・クーダーのアルバムの中でも一番凝っているのがこのセカンド・アルバムのジャケットで、レコードでは上のような見開きになっていました。 このアルバムをレコーディングしていたワーナー・ブラザースのスタジオの隣には、同じワーナーの使われていない映画撮影所があって、撮影はそこで行われています。 年配の職員にセットの中を案内してもらったライ・クーダーは、背景となっているペイントされた古いセットの山を見つけ、そこからこのジャケットのインスピレーションを得たということです。

 黄色のコンヴァーティブル(オープン・カー)は1939年製の Buick (ビュイック) で、ライ・クーダーが近所の人から借り受けて自分で用意したものだとか。 隣にいるのは奥さんのスーザンで、この人はライ・クーダーの写真を撮ったり、「パラダイス・アンド・ランチ」ではジャケット写真の他にペイント(絵)も担当しています。
 二人の着込んでいる服や靴も大体1930年代のものらしく、そこは映画スタジオだから色々あったのでしょう。 雨を降らす装置や照明も映画スタジオならではのもので、昔のハリウッド映画のポスターみたいな仕上がりとなりました。 アルバム・デザインは「Jazz (ジャズ)」などのジャケットも手がけている "Mike Salisbury " で、写真撮影は "Marty Evans" となっています。

Money, Honey 『マニー・ハニー』を聴く:
(※開くまでに時間がかかりますが、のんびりお待ち下さい。 しばらくすると、自動的に再生が始まります)

  ●歌詞と対訳●

[1]
Well, the landlord rang my front door bell  大家が玄関のベルを鳴らしたけど ※
I let it ring for a long, long spell   俺はずっと、長いこと鳴らさせておいて ※
Went to the window,   窓のところまで行くと、
Peep through the blind,   ブラインド越しに のぞいてから
Asked him to tell me what was on his mind.  彼の胸の内を たずねてみたら

(Chorus)
He said,     彼が言うには、
"Money, honey!   「金(かね)だよ、あんた!
Money, honey!    家賃のことだよ、あんた!
Money, honey,   マニィ、ハニィ
If you wanna stay here with me."  あんたが俺のところに居たいなら」

[2]
I was clean and skinned and so hard-pressed  俺は身ぐるみはがされ、えらく困っちまって ※
I called the woman that I love the best   最愛の女に 電話してみたんだ
Finally found my baby 'bout a quarter-to-three  やっと3時15分前につながったけど ※  
She said,     彼女が言うには、
"I'd like to know what you want with me."  「あんた、あたしにどうして欲しいって言うの」

(Chorus)
I said,    俺はこたえて、
"Money, honey!   「カネだよ、ハネー
Money, honey!   マネーだよ、ハネー
Money, honey,   マニィ、ハニィ
If you wanna get along with me."   お前が俺と いい関係でいたいなら」 ※

(間奏)

[3]
Well, she screamed and said,    彼女は 金切り声を張り上げて、
"What's wrong with you?   「あんた、どうかしたんじゃないの? ※
From this day forth,   今日限りで ※
our romance is through."   あたしたちのロマンス(恋愛)は おしまいよ」
I said,     俺は こたえて、
"Tell me, baby, face to face  「なあ、ベイビィ、直接会って話そうぜ ※
How could another man take my place?"  俺の他に 誰か男ができたのかい?」 ※

(Chorus)
She said,    彼女が言うには、
"Money, honey!   「お金よ、あんた!
Money, honey!   マネーよ、ハネー!
Money, honey,   マニィ、ハニィ
If you wanna get along with me."   あんたがあたしと うまくやりたいのなら」

[4]
I've learned my lesson and now I know  授業で習ったことが 今になってやっと分かったよ  
Sun may shine and wind may blow  日が照る時もあれば 風の吹く日もあるように
Women may come and women may go,   女もやって来ては 去って行くものだって ※   
But before I tell 'em that I love 'em so,  でも俺が奴らに好きだと そう言う前に

(Chorus)
I want,     俺が欲しいのは、
"Money, honey!   「マネーだ、ハネー!
Money, honey!    カネだよ、ハネー!
Money, honey,   マニィ、ハニィ
If you wanna get along with me."  もしお前が 俺とうまくやりたいのなら」


※ landlord: 家主、大家、地主。
※ long spell: "spell" は「しばらくの間」や「ひとしきり」だが、"long spell" だと「長く続く」とか「長い間」くらいの意味。
※ honey: ハニー。 普通は妻や恋人など、愛する者に対する呼びかけだが、ここでは "Money" と "honey" を掛けて韻を踏んでいる。

※ clean and skinned: "clean out" で「すっからかんになる」、「一文無しになる」、 "skinned" は「皮をはがれた」、「すってんてんになった」で、「身ぐるみ剥がされて一文無しになった」ということ。
※ hard-pressed: (時間や金が無くて)四苦八苦している、追い詰められている、えらく苦労している。
※ finally: やっと、ようやく。
※ a quarter-to-three: 3時15分前。
※ get along with: ~と仲良く付き合う、~と良い関係にある、~と調子(歩調)を合わせる。

※ what's wrong with ... ?: ~はどうかしたの?、~はどうしちゃったの? 
※ from this day forth: 今日以降、今後は。
※ face to face: 面と向かって、直接顔を合わせて、直接会って行う。
※ take one's place: ~の後釜に座る、~の後任になる、~の地位を占める。

※ 4番の歌詞のこの辺りは、"now I know" 、 "wind may blow" 、 "women may go" と韻を踏みまくっています。
※ 'em: "them" の略。 

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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
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