284. So Much in Love ソー・マッチ・イン・ラヴ (なぎさの誓い)

So Much in Love ソー・マッチ・イン・ラヴ (なぎさの誓い) : The Tymes ザ・タイムズ

 ザ・タイムズのデビュー・シングルにして、全米No.1 のヒットとなった彼らの代表曲です。 アカペラで指を鳴らすだけで歌えるので、歌詞を覚えるとどこでも気軽に口ずさめるでしょう。


So Much in Love (LP)
Alubm : Best of The Tymes
  Great Soul Hits

Released: 1963
Written by: George Williams, Bill Jackson, Roy Straigis
Produced by: Billy Jackson

  The Tymes について:
The Tymes
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 Tyme は Time の古い書き方ですが、The Tymes は元 The Latineers というグループのメンバーだった4人に、 George Williams (ジョージ・ウィリアムス)をリード・ヴォーカルに迎えて1960年に結成されました。 この曲はその George Williams と、プロデューサーの Billy Jackson (ビリー・ジャクソン)、アレンジャーの Roy Straigis の三人の共作となっています。

 彼らは同年に、 Johnny Mathis (ジョニー・マティス)が1957年に歌った "Wonderful! Wonderful!" のカヴァー曲が全米7位になったくらいでその後ビッグ・ヒットは無いものの、地道に活動を続けていたようです。
 1975年の "Ms Grace" (ミス・グレイス)という曲はアメリカでは91位と振るわなかったものの、英国のシングル・チャートでは1位の大ヒットとなりました。

 この曲のシングルは2分08秒と短く、波の音の後ですぐに歌が始まるのですが、探してみると幾つかの異なるヴァージョンがあるようです。 たぶんLPヴァージョンとか再録ヴァージョンなのでしょうが、イントロにチェレスタの音色とナレーションが入る少し長いヴァージョンがあり、その中でも歌詞が同じもの(2:21)と、1番の歌詞が違うもの(2:27)がありました。

●カヴァー・ヴァージョン:
 この曲は何人かの人がカヴァーしていますが、1982年に Timothy B. Schmit (ティモシー・B・シュミット)が "Fast Times at Ridgemont High" (初体験/リッジモント・ハイ)という映画のサウンド・トラックの中で歌っています。→ Timothy B. Schmit の歌を聴く:
 この映画のサントラの主題歌を歌っているのはジャクソン・ブラウンですが、他にもドン・ヘンリー、ジョー・ウォルシュ、ドン・フェルダーと、同じイーグルスのメンバーが参加しています。 ポコもいますね・・・

 1988年には Art Garfunkel (アート・ガーファンクル)もカヴァーしてアダルト・コンテンポラリー・チャートで11位のヒットになっていますが、残念ながら Grooveshark では探しても曲が見つかりません。

 1993年暮れには The All-4-One というヴォーカル・グループがデビュー・シングルでこの曲を歌い、翌年のUSチャートで5位のヒットとなっています。→ The All-4-One のヴァージョンを聴く: 


So Much in Love 『』を聴く: (2:08 Single Version)
(※開くまでに時間がかかりますが、のんびりお待ち下さい。 しばらくすると、自動的に再生が始まります)

  ●歌詞と対訳●

As we stroll along together   ぼくらが一緒に 散歩しながら ※
Holding hands, walking all alone  手をつないで、二人きりで歩く ※
So in love are we two   ぼくら二人は 深く愛し合っているから ※
That we don't know what to do  どうしていいか 分からなくなるんだ ※
  ※別の歌詞:(No one else but me and you  ぼくときみ以外、誰もいないみたいだ) 
So in love   それほど 愛し合っているから
(so in love)
In a world of our own   自分たちしか 見えないんだ ※
(so in love)

As we stroll by the sea together  二人して 渚(なぎさ)を歩く ※
Under stars twinkling high above  星のまたたく 空の下を ※
So in love are we two   ぼくら二人は 深く愛し合っているから
No one else but me and you  ぼくときみ以外、誰もいないみたいだ ※
So in love   それほど 愛し合っているから
(so in love)
So much in love    熱々の 恋人同士だから ※
(so in love)
So in love   深く 愛し合っているから
(so in love)
So much in love   熱々の カップルだから
(so in love)

(Bridge)
We stroll along together   ぼくらが 一緒に歩きながら
I tell you,    ぼくがきみに、
"I need you, oh, so much  「きみが必要なんだ、あぁ、こんなにも
I love, love you my darling"  愛してる、 愛してるんだ、ぼくの愛しい人」と言ったら
Can you tell it in my touch?  きみもぼくの腕の中で そう言ってくれるかい?

When we walk down the aisle together  二人して (教会の)通路を並んで歩く時 ※
We will vow to be together till we die  「ぼくらは 死ぬまで一緒だ」と誓おう
So much love have we two    ぼくら二人は 深く愛し合っているから
Just can't wait to say "I do"   「はい」と言ってくれるのが とても待ちきれない ※
So in love     深く 愛し合っているから
(so in love)
Are you and I    きみとぼくは
(you and I)
So in love     とても 愛し合っているから
(so in love)
Are you and I    きみとぼくは
(you and I)
So in love    深く 愛し合っているから
(so in love)
Are you and I..    きみとぼくは・・・
(you and I)


※ stroll along: ~沿いを歩く(散歩する、ぶらつく)。
※ holding hands: 手をつなぐ。
※ all alone: 「ただ一人で」とか「独力で」という意味ですが、その前に "together" があるので、"together all alone" だと「二人きりで」となります。
※ so in love: 深く愛し合っている。
※ don't know what to do: どうしていいか(何をしていいか)分からない。 この行、二番と同じ "No one else but me and you" となっているヴァージョンもあります。
※ in a world of one's own: 自分(たち)の世界に入っている(没頭している)。自分のことしか考えられない。

※ stroll by the sea: 海辺を散歩する。
※ high above: 高いところにある(位置する)。
※ no one else but..:~以外、誰もいない。
※ so much in love: かなりお熱い仲、熱々の恋人同士。

※ aisle [発音:ail]: (座席と座席の間の)人が通れる部分、通路。 この場合は教会(結婚式)の通路でしょう。
※ I do: 「はい」とか「ええ」とか「もちろん」。 "Yes, I do" ということです。
 

 記事の編集

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

283. Hard Times Come Again No More ハード・タイムス

Hard Times (Come Again No More) ハード・タイムス(カム・アゲン・ノー・モア) 
 邦題:「すべては終わりぬ」、「厳しい時代はもうやって来ない」、「つらい時はもうごめんだ」、「辛い時代」等々

 この曲は1854年に Stephen Fosterスティーブン・フォスター によって書かれたもので、オリジナル録音と呼べるものはありません。

 この曲が最初に録音されたのは1905年にエジソンの蝋管蓄音機によるもので、蝋(ろう)の円筒はレコードのように複製ができないので、100本の蝋管を作るには同じ曲を百回演奏しないとならなかったとか。 円盤式の蓄音機「グラモフォン」が製造・販売されたのは1895年のことで、それから円盤型のレコードが作られるようになりました。

 以前に採り上げた Amazing Grace(アメイジング・グレイス:73回目)と同様、この曲も実に多くの人たちが歌っています。 アメリカ南北戦争の頃は、北軍・南軍双方のお気に入りの曲であったとか。
 この歌は貧困に苦しんでいる人たちに対する同情を歌ったものです。 この曲が作られた頃のフォスターは27歳くらいで、妻子も得て作家として一番円熟していた時期ですが、そうした人がこういう悲しい歌を書くというのはとても興味深いことです。
 もっとも翌年の1855年に両親がなくなり、次の年には兄が亡くなると人生の歯車が狂い始め、10年後の37歳の年には孤独と困窮のうちに変死を遂げていますから、あながち他人事(ひとごと)ではなかったのかもしれません。

 この曲の歌詞は4番まであって、それぞれにコーラスが付くのですが、全部を通して歌っているものは稀です。 大抵は途中を適度に省いて短くしてありますし、部分的に歌詞を変えて歌っている人もいます。 アカペラ(人の声だけで楽器無し)もあれば、インストゥルメンタル(楽曲のみで歌無し)のものもありますので、色々と聴き比べてみると良いでしょう。 残念ながら、この曲だけを集めたコンピレーション・アルバムはまだ作られていないみたいですので・・・


Appalachian Journey 2000年:Appalachian Journeyアパラチア・ワルツ2 (試聴可)
 万人向けで、おそらく一番聴きやすいのがこのヴァージョンでしょう。
Yo-Yo Ma (ヨーヨー・マ:チェロ)、Edgar Meyer (エドガー・メイヤー:ベース)、Mark O'Connor (マーク・オコーナー:ヴァイオリン)の弦楽トリオが、ヴォーカルに James Taylor (ジェームス・テイラー)を迎えて録音したものです。→ 音楽を聴く:

At the Ryman1992年:At the RymanEmmylou Harris and The Nash Ramblers
 エミルー・ハリスは以前に "Hobo's Lullaby"(ホーボーズ・ララバイ:94回目)で採り上げたことのあるカントリー系の女性シンガーです。 これはカントリーの殿堂ライマン公会堂におけるライヴで、The Nash Ramblers との共演を録音したものですが、少し歌詞を変えて歌っています。→ 音楽を聴く:

Good as I Been to You1992年:Good as I Been to Youグッド・アズ・アイ・ビーン・トゥ・ユー
 古い曲を採り上げることの多いボブ・ディランですが、このアルバムは全編をトラディショナル・ソングで固めたもので、フォーク・ギター1本で歌うスタイルは初期のディランを思い出させます。 曲のタイトルはこのアルバムでは "Hard Times "/「辛い時代」となっています。→ 音楽を聴く:

Other Voices, Too1998年:Other Voices, TooNanci Griffith (ナンシー・グリフィス)
 ナンシー・グリフィスもカントリー/フォーク系の女性シンガーで、先のエミルー・ハリスからも最高の敬意を払われているベテランです。
 このアルバムも古き時代のアメリカン・トラディショナル・ソングのカヴァー集になっていますが、落ち着いた歌声は安心して聴いていられます。→ 音楽を聴く:

Unearthed2003年:Unearthedジョニー・キャッシュ
 ジョニー・キャッシュの死後に発売された5枚組みボックス・セットの三枚目に収められている曲です。 50年代から活躍しているこの人はカントリーという枠ではとても囲みきれませんが、こうした静かな曲を歌わせても味わい深いものがあります。 以前ナイン・インチ・ネイルズの "Hurt"(ハート:137回)のカヴァーでちょっと触れましたが、そのうち本人の曲も採り上げてみたいと思います。→  音楽を聴く:

Beautiful Dreamer2004年: Beautiful Dreamerビューティフル・ドリーマー
 これはフォスターが作曲した18の曲を、様々なミュージシャンたちが採り上げて歌っているコンピレーション・アルバムです。 この曲を歌っている Mavis Staples (メルヴィス・ステイプルズ)はゴスペル系のシンガーで、ザ・バンドの「ラスト・ワルツ」に出ていたThe Staple Singers の中の一人です。 この曲はピアノの伴奏で歌われる、ゴスペル風の「ハード・タイムス」です。→ 音楽を聴く:

Hard Times Come Again No More 1Hard Times Come Again No More Volume 1
 この曲と同名タイトルのアルバムですが、アメリカの不況時代の曲が23曲収録されており、アルフレッド・リードの "How Can A Poor Man Stand Such Times And Live" なども入っています。
 この曲を歌っているのは Graham Brothers (グラハム・ブラザース)という人たちですが、全体的にかなり古い録音の曲が集められています。→ 音楽を聴く:

Scenic Routes1992年: Scenic RoutesLost Dogs (ロスト・ドッグス)
 ロスト・ドッグスはオルタナ系ロックバンドのフロントマンたちが集まって結成されたスーパー・グループだそうですが、私は知りませんでした。 これはその最初のアルバムに収められている曲で、アカペラで歌われています。 Amazon. で探しても出てこないところをみると、あまり売れてないみたいですが・・・→ 音楽を聴く:

Think Twice2002年: Think Twice / Eclipse (エクリップス)
 これはコーラス・グループのエクリップスがアカペラで歌うヴァージョンです。 グループ名の "Eclipse" は「日蝕」のことで、アルバム・タイトルの "Think Twice" は「よく考える、熟考する」という意味ですが、現在販売されていないところをみるとあまり売れなかったみたいですね。 なかなか良いのですが・・・→ 音楽を聴く:


Canary Song1993年: A Canary Song / The Smith Sisters (スミス・シスターズ)
 女性デュオのスミス・シスターズによるアカペラ・ヴァージョンで、これは曲の後で観客の拍手や声が聞こえるので、ライヴ録音みたいです。 このアルバムも既に発売中止になっていますね・・・
→ 音楽を聴く:


Glencree
1999年: GlencreePeter Mulvey (ピーター・マルヴェイ)
 ピーター・マルヴェイはアメリカン・フォークのシンガー・ソング・ライターです。 この曲を含むアルバムはアイルランドにおけるライヴ録音で、アコースティック・ギター1本で歌われており、Juliet Turner (ジュリエット・ターナー)という人の歌が途中から入ります。
→ 音楽を聴く:

Eastmountainsouth2003年: EastmountainsouthEastmountainsouth
 「イーストマウンテンサウス」は男女のデュオで、同名タイトルのアルバムを一枚残しただけですが、この曲は "Elizabethtown" (エリザベスタウン)という映画のサウンド・トラックで使われました。 3番の歌詞を省いていますが、この中で一番力強いのはこのヴァージョンかもしれません。→ 音楽を聴く:


Surprise1989年: SurpriseSurprise) / Syd Straw (シド・ストロー)
 シド・ストローはマイケル・スタイプ(R.E.M.)とバンドを組んでいだり、ヴァンダイク・パークスのバック・ヴォーカルとして来日したこともあるそうで、この曲を含むファースト・アルバムには豪華メンバーがゲスト参加しており、この曲ではライ・クーダー(G)、ジム・ケルトナー(D)、ヴァンダイク・パークス(P)の演奏が楽しめます。
 ※YouTube にあったので、リンクを貼っておきます。→  「HARD TIMES」を聴く。

●インストゥルメンタル(楽曲のみ):
 他にも色々ありますがあまりやると疲れるので、最後にギターによる演奏を紹介しておきます。

Dorian Michael (ドリアン・マイケル): この人はブルースやジャズ、フォークやロックのギタリストとして40年くらいプレイしているそうです(私は知りませんが・・・)。 この曲は "Sycamore Creek" というアルバムの最後に収められています。→ 音楽を聴く: (5:23)

Steve Eckels (スティーヴ・エッケルス): この人はクラシック・ギターの演奏者で、同じギターでも両方を聴き比べてみるとだいぶ違います。→  音楽を聴く: (3:21)

  ●歌詞と対訳●

 [1]
Let us pause in life's pleasures
   人生の歓びの中にいても、 それを一時忘れて ※

and count its many tears,
    これまでに流された 多くの涙の数をかぞえてみよう

While we all sup sorrow with the poor;
  夕食を摂る間も、貧しい人たちと悲しみを共にしよう ※

There's a song that will linger forever in our ears;
  永遠に 我たちの耳に鳴り響く歌がある

Oh, Hard times come again no more.
  「あぁ、つらい時なんて もう二度と来ないで」、と ※

(Chorus)
'Tis the song, the sigh of the weary, 
  この歌は、疲れた人たちの漏らす ため息 ※

Hard Times, hard times, come again no more
  つらい時、困難な時なんて、二度と来ないで、と

Many days you have lingered around my cabin door;
  何日も小屋の戸口の周りで響いていた

Oh, hard times come again no more.
  「あぁ、つらい時なんて もう二度と来ないで」、と

[2]
While we seek mirth and beauty
   私たちが 歓楽や美しい人を探し ※

and music light and gay,
   明るい陽気な音楽を求めているあいだにも ※

There are frail forms fainting at the door;
  戸口では 弱った人が倒れかけている ※

Though their voices are silent,
   彼らは 声には出さないけれど ※

their pleading looks will say
   その訴えかけるような眼差しは こう言っているようだ ※
 
Oh, hard times come again no more. 
 「あぁ、苦しい時なんて、 もうたくさん」、と

(Chorus)
'Tis the song, the sigh of the weary, 
  この歌は、疲れた人たちの漏らす ため息

Hard Times, hard times, come again no more
  つらい時、困難な時なんて、二度と来ないで、と

Many days you have lingered around my cabin door;
  何日も小屋の戸口の周りで響いていた

Oh, hard times come again no more.
  「あぁ、つらい時なんて もう二度と来ないで」、と

[3]
There's a pale drooping maiden
  蒼ざめた顔をして うなだれている娘がいる ※

who toils her life away,
   彼女はつらい仕事を ずっと働き続け ※

With a worn heart whose better days are o'er:
  良き日々は過ぎ去り、疲れた心を抱えてる ※

Though her voice would be merry,
  彼女の声が 明るくあればいいのにと思うけど ※

'tis sighing all the day,
   今はあらゆる日々に ため息をついている

Oh, hard times come again no more.
  「あぁ、つらい時なんて もう二度と来ないで」、と

(Chorus)
'Tis the song, the sigh of the weary,
   この歌は、疲れた人たちの漏らす ため息

Hard Times, hard times, come again no more
  つらい時、困難な時なんて、二度と来ないで、と

Many days you have lingered around my cabin door;
  何日も小屋の戸口の周りで響いていた

Oh, hard times come again no more.
  「あぁ、つらい時なんて もう二度と来ないで」、と

[4]
Tis a sigh that is wafted across the troubled wave,
  荒波の彼方から 漂って来るのはため息 ※

Tis a wail that is heard upon the shore
  岸辺に聞こえるのは 嘆き悲しむ人の声 ※

Tis a dirge that is murmured
   つぶやくような 死者を悼む哀歌が  ※

around the lowly grave
     低い墓場の辺りから(聞こえてくる) 
  
Oh, hard times come again no more.
  「あぁ、つらい時なんて もう二度と来ないで」、と

(Chorus)
'Tis the song, the sigh of the weary,
   この歌は、疲れた人たちの漏らす ため息

Hard Times, hard times, come again no more
  つらい時、困難な時なんて、二度と来ないで、と

Many days you have lingered around my cabin door;
  何日も小屋の戸口の周りで響いていた

Oh, hard times come again no more.
  「あぁ、つらい時なんて もう二度と来ないで」、と


※ pause: ポーズ、中断、一時停止する。 一息つく。
※ life's (simple) pleasure: 人生の(ささやかな)喜び。 "life of pleasure" だと「放蕩生活」にもなる。
※ sup: 夕食を摂る。
※ Hard time: つらい時期、苦境の期間、難局、不景気。 この曲が作られた同じ年(1854年)、英国のチャールズ・ディケンズ(Charles Dickens)に同名タイトルの小説「Hard Times」があり、邦題は「つらいご時世」。
※ no more: これ以上~しないで、 もう~しないで。 もうたくさんだ。 "No more discussion" (それ以上話すことは無い)。"No more excuses" (言い訳はもうたくさん)。

※ 'Tis [tiz]: "It is" の古い略し方。 "It's" と新しい形にして歌っている人もいます。
※ mirth: 歓楽、歓喜、笑い、浮かれ騒ぎ。
※ beauty: 美しい人、美人、美女。 "Beauty And the Beast" (美女と野獣)。
※ gay: 「陽気な」や「快活な」の古い表現。 同性愛者の「ゲイ」も同じスペル。
※ frail:(人や体の)弱い、虚弱な、病弱な。
※ fainting: 気絶、失神、卒倒。
※ silent: 無言の、声に出さない。
※ pleading: 訴えるような、嘆願する(ような)、申し立てをする。

※ drooping: うなだれる。 垂れ下がる。 しおれる。
※ maiden: 娘、生娘、処女。 乙女、少女。
※ toil away: あくせく働き続ける、セッセと働く、苦労して(骨を折って)働く。
※ worn: 疲れきった、擦り切れて、ボロボロになった。
※ o'er: over の縮約形
※ Though it would be: そうあって欲しいと思う。 そうだったらいい(のに)と思う。
※ merry: 陽気な、快活な。 お祭り気分の。

※ troubled wave: "troubled waters" だと「荒波」や「荒れた海」となりますから、「荒波」としておきました。
※ wail: (悲嘆や苦しみで)うめき声をあげる。 泣き叫ぶ。
※ dirge: (死者を悼む)哀歌、悲歌、葬送歌、挽歌。
※ murmure: つぶやき、ささやき(声)。
※ lowly: 1.低い、低地の。 2.身分の低い、卑しい。
※ grave: 墓、墓場。

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

282. When a Man Loves a Woman 男が女を愛する時

When a Man Loves a Woman 男が女を愛する時 : Percy Sledge パーシー・スレッジ

 パーシー・スレッジが最初に録音したこの曲は全米とカナダでNo.1 となり、彼にとって最大のヒットとなりました。 そしてこの曲はアトランティック・レコードにとっても初のゴールド・レコードとなっています。


Japanese EP
Alubm : Best of Percy Sledge
  The ultimate collection

Released: April 16, 1966
Written by: Calvin Lewis, Andrew Wright
Produced by: Marlin Greene, Quin Ivy (クイン・アイヴィー)

  Percy Sledge について:
Percy Sledge
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 1941年にアラバマ州ライトンで生まれたパーシー・スレッジは、高校時代は野球選手として活躍していましたが、歌や野球で生活できる訳もなく、しばらくはブルー・カラー(労働者)の仕事をしていたようです。 しかし1965年の終盤になって建築現場の仕事を解雇され、恋人も離れていってしまうという二重苦を味わい、その時の体験がこの曲の歌詞には色濃く反映されています。

 その後シェフィールドの病院の用務員としての仕事を得た彼は、週日は病院で働きながら、週末は The Esquires Combo (エスクァイアーズ・コンボ)という地元のグループと共に南部の地方を回りながら歌い始めます。 この曲のクレジットにある Calvin Lewis(カルヴィン・ルイス)と Andrew Wright(アンドリュー・ライト)はベースとキーボードを担当していたグループのメンバーとか。
 そんなパーシー・スレッジにとって転機となったのは、病院にやって来た患者の中にこの曲をプロデュースすることになる Quin Ivy (クイン・アイヴィー)がいたことで、両者を共に知っている人の紹介で彼はオーディションを受け、アトランティックとレコード契約を交わします。

 音楽プロデューサーのクイン・アイヴィーはメンフィスで DJ の仕事をしながら、マッスル・ショールズ・スタジオの Rick Hall (リック・ホール)のところでソング・ライターの仕事などもしていました。 彼はリック・ホールがやらない小さな仕事をもらう目的で、1965年に Quinvy recording studio (クインヴィ・レコーディング・スタジオ)という小さなスタジオを開設します。 そしてレコーディングに際してリック・ホールから、プロデューサーでギタリストでもある Marlin Greene (マーリン・グリーン)を紹介してもらい、その頃マッスル・ショールズでの仕事がなかった優れたミュージシャンたちを集めてレコーディングされたのがこの曲でした。

参加ミュージシャン:
  Spooner Oldham (スプーナー・オールダム) : Organ
  Marlin Greene (マーリン・グリーン) : Guitar
  Albert "Junior" Lowe (アルバート "ジュニア" ロゥ) : Bass
  Roger Hawkins (ロジャー・ホーキンス) : Drums

 レコーディング当初この曲にはまだ歌詞がなく、パーシー・スレッジがアドリブで歌詞を付けながら歌っていたそうですが、カルヴィン・ルイスとアンドリュー・ライトが曲作りに貢献したということで、スレッジはクレジットの権利を二人に与えました。 彼の名前がクレジットされていないのはそうした理由からで、歌詞に幾つか違うヴァージョンがあるのはその時文字として書き残さなかったからだと思われます。 レコーディングが1966年の2月とすると、恋人と別れてからまだそんなに日が経っていない訳で、歌の中から恋する者の苦悩がにじみ出してくるようです。

 パーシー・スレッジとクイン・アイヴィーのコンビはこの後も1969年までに U.S. Hot 100 に入るヒットを10曲以上出しているのですが、残念ながらトップ10に入る曲は一つもなく、どうしてもこの曲のイメージが付いて回るのは仕方の無いことでしょう。

●カヴァー・ヴァージョン:
 この曲は色々な人が歌っていますが、25年後の1991年に Michael Bolton (マイケル・ボルトン)が歌ったヴァージョンが再び全米で1位となっています。 両者を聴き比べてみると「ソウル」と「ポップス」の違いが分かるだけでなく、万人受けするものには灰汁(あく)が無いことも良く分かるでしょう。
→ When a Man Loves a Woman:Michael Bolton (マイケル・ボルトン)のヴァージョン

 Bette Midler (ベット・ミドラー)も1980年の映画 "The Rose" (ローズ)の中で熱唱していますが、残念ながら Grooveshark には曲が無いみたいでお聴かせすることができません・・・

 パーシー・スレッジのベスト版には1曲目にオリジナルの古いヴァージョン、アルバムの一番最後にアトランティックのジェリー・ウェクスラーが録り直した新しいヴァージョンが収録されているので、興味があれば聴き比べてみて下さい。→ When a Man Loves a Woman (Original Version)

When a Man Loves a Woman 『男が女を愛する時』を聴く: (Alternate Version)
(※開くまでに時間がかかりますが、のんびりお待ち下さい。 しばらくすると、自動的に再生が始まります)

  ●歌詞と対訳●

When a man loves a woman,   男が女を愛する時
Can't keep his mind on nothin' else,   彼は他のことを 何も考えられなくなる
He'll trade (change) the world   彼は 世界とだって交換するだろう ※
For the good thing he's found.   彼が見つけた その素晴らしい人と

If she is bad, he can't see it,  もし彼女が悪いとしても、 彼にはそれが分からない
She can do no wrong,   彼女が悪いことなど するはずがないから ※
Turn his back on his best friend   彼は親友にだって 背を向けるだろう
If he put her down.  もしその友だちが 彼女のことを悪く言ったなら ※

When a man loves a woman,   男が女を愛する時
Spend his very last dime   なけなしの金を 全てはたいても ※
Tryin' to hold on to what he needs.  大切な人を 手放すまいとするだろう ※

He'd give up all his comforts   彼は あらゆる快適さを捨て去って
Sleep out in the rain,   雨の中で 眠ることだってするだろう
If she said that's the way   もし彼女が 「そうしなさい」と言ったなら ※
It ought to be.    きっと そうすることだろう ※

Well, this man loves you, woman.  そう、この男は(そんな風に) きみを愛してるんだ、
I gave you everything I had,  ぼくは 自分の持てる全てをきみに捧げた
Tryin' to hold on to your hot blood long.  きみの情熱をずっとつなぎ止められるように ※
Baby, please don't treat me bad.  ベイビィ、どうか冷たくしないでおくれ ※

When a man loves a woman,   男が女を愛する時
Down deep in his soul,   彼の心の 奥底を
She can bring him such misery.  彼女は これほど惨めにすることもできる

If she is playin' him for a fool,  もし彼女が 彼をもてあそんでいるとしても ※
He's the last one to know.   彼には最後まで それが分からないだろう
Lovin' eyes can never see.    愛する者の目は 盲目だから

When a man loves a woman   男が女を愛する時
he can do her no wrong,   彼は彼女に対して ひどいことができない
he can never own some other girl.  彼は他の娘を 自分のものにはできないだろう

Yes, When a man loves a woman  そう、男が女を愛する時
I know exactly how he feels,  ぼくには その男の気持ちが良く分かる
('Cause) baby, baby, baby,    (だって)ベイビィ、ベイビィ、
you're my world.  きみは ぼくの世界(そのもの)だから

When a man loves a woman   男が女を愛する時
I know exactly how he feels...  ぼくには その男の気持ちが痛いほど分かるんだ・・・


※ この部分、"change" となっているヴァージョンと、 "trade" となっているヴァージョンがあります。
※ can do no wrong: 悪いことは何もできない、悪いことをするはずがない、何をしても正しい。
※ put down: こき下ろす、けなす、悪口を言う、恥をかかせる。
※ very last: 最後の最後の、本当に最後の、ギリギリの~。
※ dime: 10セント硬貨の愛称ですが、現在では10円の価値もありませんから、あくまでも「たとえ」で、「最後の10円までも」くらいのニュアンスです。
※ hold on to: ~をつかんで離さない。~を手放さない。~にしがみつく。

※ that's the way: この場合は「そのようにやれ」とか「そうしなさい」(と命令されたやり方)。 普通は「そんなもんさ」とか「そういうものだ」くらいの使い方。
※ ought to be: きっと~だろう、 ~するはずだ。
※ hot blood: この場合は「情熱」とか「熱情」と解釈しています。「短気」や「癇癪」という意味もありますが、マイケル・ボルトンやベット・ミドラーのカヴァーでは「precious love」と置き換えてあるので、あまり良い表現ではないのかもしれません。
※ treat someone bad: ~にひどい仕打ち(扱い)をする。
※ play someone for a fool: ~をからかって(ばかにして)いる。 この場合は「男の心をもてあそんでいる」としておきました。


 記事の編集

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

281. The Dark End of the Street ダーク・エンド・オブ・ザ・ストリート

The Dark End of the Street ダーク・エンド・オブ・ザ・ストリート : James Carr ジェイムス・カー

 ジェイムス・カーの代表曲の中で、おそらく一番人気があるのがこの曲でしょう。 当時のビルボードのブラック・チャートで10位、ポップ・チャートでは77位と大したヒットにはなりませんでしたが、現在に至るまで多くのミュージシャンにカヴァーされている名曲の一つです。


'87 Compilation Alubm
Alubm : You Got My Mind Messed Up
  Goldwax Singles

Released: 1967
Written by: Dan Penn, Chips Moman
Produced by: Quinton Claunch, Rudolph Russell

  ジェイムス・カーについて:
James Carr
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 私が初めてこの曲を聴いたのはライ・クーダーのサード・アルバム "Boomer's Story"/「流れ者の物語」(1972年)に収められていた インストゥルメンタル・ヴァージョン でした。 楽曲だけで歌詞はなく、曲のタイトルからイメージを膨らませていたのですが、かえって様々な情景が浮かんできたものです。
 この曲はその後ライヴ・アルバムの "Show Time"/「ショー・タイム」(1977年)でも再び採り上げていますが、その時はボビー・キングやテリー・エヴァンスらのコーラス隊に歌わせていました。

 ライ・クーダーは "The Slide Area"/「スライド・エリア」(1982年)というアルバムでもジェイムス・カーの曲、"That The Way Love Turned Out For Me" (邦題:「愛とはいつもこんなもの」)を採り上げています。 もっともアレンジはガラッと変えて切ないバラードに作り変えているので、とても同じ曲とは思えないかもしれません。 ライ・クーダーの音楽は、当時ロック寄りの曲ばかり聴いていた私に、色々な音楽やミュージシャンを紹介してくれることになりました。

曲について:
 この曲は "Muscle Shoals Sound Studio"(マッスル・ショールズ・サウンド・スタジオ)のソング・ライターである Dan Penn (ダン・ペン)と Chips Moman (チップス・モーマン)の二人によって書かれました。 「チップス」というのはもちろんニックネームで、モーマンはフィル・スペクターの "Gold Star Studio" でギタリストをやっていたこともあるとか。 
 二人は1966年にメンフィスで開催されたDJ(ディスク・ジョッキー)会議でフロリダのDJ ドン・シュレーダーとトランプをしていて(一体どんな会議だ?)、その休憩時間にこの曲を30分ほどで書いたそうですが、意外なのはこの曲を書いた二人が白人であるということ。
 これは不倫の歌で、してはいけない恋をしている二人がいつも隠れて会う「通りの外れにある暗がり」が曲のタイトルになっています。 この曲は多くの人の心に響くようで、これまでに様々な人たちによってカヴァーされ、歌い継がれてきました。 どれが良いというより好のみの問題もありますから、Grooveshark で聴ける曲にはアーティスト名にリンクを貼っておきましたので、聴き比べてみると新しい発見があるかもしれません。

カヴァー・ヴァージョン:
*Aretha Franklin (アレサ・フランクリン): 1970年のアルバム "This Girl's in Love with You" に収められているヴァージョンです。 「クイーン・オブ・ソウル」や「レディ・ソウル」の異名を持ち、オーティス・レディングと共にサザン・ソウルの隆盛に貢献した人ですが、この人が歌うとどんな曲でも自分の歌になってしまいます。
*Percy Sledge (パーシー・スレッジ): このヴァージョンは2006年のイギリス映画 "This Is England" で使われたそうです。
*Ry Cooder (ライ・クーダー): 先にも触れましたが、インストゥルメンタルで歌はありません。 ギターの名手の演奏をお楽しみ下さい。
*The Flying Burrito Brothers (フライング・バリット・ブラザーズ): グラム・パーソンズが「バーズ」を脱退後に結成したグループです。
*Gram Parsons (グラム・パーソンズ): そのグラム・パーソンズがソロ名義で歌っている、これはライヴ・ヴァージョンです。
*Linda Thompson and Richard Thompson (リンダ&リチャード・トンプソン): 元フェアポート・コンヴェンション(Fairport Convention) のリチャード・トンプソンと奥さんのリンダによるライヴ・ヴァージョンです。
*Linda Ronstadt (リンダ・ロンシュタット): ロックしていた頃のイメージとはだいぶ違いますが、元々ジャズやフォーク・ロックやカントリー・ロックなどがベースになっている人だけに、意外と良いです。
*Elvis Costello (エルビス・コステロ): この人はパンク調の曲をやったり、かと思うと "She"(シー)のような曲をヒットさせたりしてもいます。

 他にも、Frank Black (フランク・ブラック)、Joe Tex (ジョー・タックス)、それに Porter Wagoner and Dolly Parton (ドリー・パートン)が1968年の "Just the Two of Us" というデュエット・アルバムで歌っています。 (ドリー・パートンの方は声が可愛すぎますが・・・)

 Grooveshark では曲が見つかりませんでしたが、Bruce Springsteen (ブルース・スプリングスティーン)や The Allman Brothers Band (オールマン・ブラザース・バンド )も歌っているようです。
 最近では2008年に Cat Power (キャット・パワー)こと Chan Marshall (ショーン・マーシャル)が、その名も "Dark End of the Street" というEPアルバムで採り上げています。 こうした若い人が歌うことで、新しい世代にもかつての名曲が受け継がれて行くのでしょう。


The Dark End of the Street 『ダーク・エンド・オブ・ザ・ストリート』を聴く:
(※開くまでに時間がかかりますが、のんびりお待ち下さい。 しばらくすると、自動的に再生が始まります)

  ●歌詞と対訳●

At the dark end of the street   通りの外れにある暗がり
That's where we always meet   そこは俺たちが いつも会うところ
Hiding in shadows where we don't belong  居てはいけない場所で 物影に隠れ ※
Living in darkness to hide our wrong   二人の過ちを隠すために 暗がりで生きる

You and me   お前と俺は
At the dark end of the street   通りの外れにある暗がりにいる
You and me   お前と俺

I know time is gonna take its toll   時は 大きな犠牲を強いるだろう ※
We have to pay for the love that we stole  俺たちはいずれ 奪った愛の代価を支払わねば
It's a sin and we know it's wrong   それは罪なことで、過ちだと分かっているから
Oh, but our love keeps coming on strong  でも俺たちの愛は 強くなるばかり ※
Steal away to the dark end of the street  通りの外れの暗がりで (人から)盗んだ愛だけど ※
Oooooh...

They're gonna to find us   いずれ 俺たちは見つかるだろう
They're gonna to find us    彼らは 俺たち(の不倫の現場)を見つけるだろう
They're gonna to find us   いずれ 俺たちは見つかるだろう
Lord, someday     あぁ、いつの日か ※

You and me    お前と俺を
At the dark end of the street   通りの外れにある暗がりにいる
You and me   お前と俺を

And when the daylight hours roll round   そして 明るい昼の時が巡って来て、 ※
And by chance we're both downtown  偶然二人が ダウンタウン(繁華街)で
If we should meet    もし俺たちが 出会ってしまったとしても
Just walk on by   ただそのまま (黙って)通り過ぎることにしよう
Oh, darling, please don't cry   あぁ、ダーリン、 お願いだから泣かないでくれ

Tonight we'll meet   今夜 俺たちは会おう
At the dark end of the street   通りの外れにある暗がりで
Oooooh...


※ don't belong: 「居るべき場所でない」とか「居心地が悪い」ですが、"don't be long" (長く居られない)となっている歌詞もあります。 "belong" と "wrong", "strong" で韻を踏んでいます。
※ take its toll: 大損失(大被害)をもたらす、大打撃を与える、死者(犠牲者)を出す、人命を失わせる。 これも "toll" と次の "stole" で韻を踏んでいます。
※ coming on strong: 強くなってきている。
※ Steal away: (こっそり)盗み取る。
※ Lord: この場合は単に「あぁ」とか「おぉ」といった感嘆詞で、無理に「主(しゅ)」と結びつけることもないでしょう。
※ roll around: (月日や季節が)巡って来る、近づく。
※ by chance: 偶然、たまたま。
※ walk on: 歩き続ける。


 記事の編集

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

280. La pioggia 雨

La pioggia 雨 : Gigliola Cinquetti ジリオラ・チンクェッティ

 これは第19回サンレモ音楽祭で入賞した曲で、当時日本やイタリアでは人気がありました。 2002年にはトヨタのTVコマーシャルに使われたことでリバイバル・ヒットしています。 
(※イタリア語の歌詞は Internet Explorer では文字化けするので、別のブラウザで閲覧して下さい。)


Alubm : Non Ho L'Eta
  ベスト・オブ・ジリオラ・チンクェッティ

Released: 1969
Written by: C. Conti, D. Pace, G. Argenio, M. Panzeri
Conductor [Orchestra] : Franco Monaldi

  ジリオラ・チンクェッティについて:
Gigliola Cinquetti
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 ジリオラ・チンクェッティは1964年に、16歳の若さで出場したサンレモ音楽祭でいきなり優勝してしまったシンデレラ・ガールです。 ―ということを、77回目の "Non ho l'età" (夢みる想い)の時に書きました。
 この曲はそれから5年後のサンレモに出た時に歌われたもので、優勝こそしませんでしたが日本ではかなりヒットしました。 当時は英語の曲だけでなく、この曲のようにイタリア語の歌とか、フランス語やポルトガル語の曲など、色んな言語の歌がラジオから流れて来たものです。


国内版シングル これは日本版のシングル・ジャケットですが、同じくサンレモで入賞したマッシーモ・ラニエリという人の曲がB面に収められていました。 うちにあったレコードはこれですが、なぜかB面の曲がどんなのだったか覚えていません。
 ジャケット写真は良く見ると、ジリオラ・チンクェッティの写真を後から切り貼りした合成になっています。 日本では45万枚が売れたというから、当時としてはかなりのヒットと言えるでしょう。


日本語ヴァージョン このシングルのようにジリオラ・チンクェッティが日本語で歌ったヴァージョンもあったくらいですから、いかに日本での人気があったか分かるでしょう。 この日本語版だけで10万枚くらい売れたとか。 私はまだ聴いたことありませんが・・・
 日本語の歌詞は "Michi Shibano" (しばの・みち)という人が書いていて、「400円」という定価が付いていますが、あの頃のアルバイト代が時給200円位だから結構高価なものでした。



 イタリア語の歌詞は分からないので、例によってWeb翻訳で一旦英語にしてから、日本語に置き換えてみました。 その方がいきなりWeb翻訳で日本語に変換するより間違いが少ないからです。 しかし訳してみると、いかにもイタリアらしい大袈裟な歌詞ですが・・・
 Internet Explorer では英語と日本語以外の言語は文字化けして正しく表示されないので、歌詞を読みたい方は Chrome や Firefox など別のブラウザ(Web閲覧ソフト)で開いて下さい。

Grooveshark で、La pioggia 『雨』を聴く: (3:00)

  ●歌詞と対訳● (※イタリア語は Internet Explorer では文字化けします)

Sul giornale ho letto che  I read the paper that   新聞(で読んだところ)によると
Il tempo cambierà  The weather will change  天気が変わるみたいね
Le nuvole son nere in cielo e  Clouds are black in the sky  空は暗い雲が広がり
I passeri lassù  The sparrows there   スズメたちも
Non voleranno più.  Will not fly anymore.   飛ばないでしょう、と
Chissà perchè?  I wonder why?   なぜかしら?

Io non cambio mai  I never change   私は決して変わらない
No, non cambio mai!  No, I never change!  いいえ、わたしは決して変わらないわ  
Può cadere il mondo ma  But the world may fall  世界が崩れて落ちてきても
Ma che importa a me?  What do I care it?   私がそんなことを気にするかしら?

(コーラス)
La pioggia   The rain  雨も
non bagna il nostro amore  does not wet our love  私たちの愛は ぬらせない
Quando il cielo è blu.  When the sky is blue.   空が青い時には

La pioggia,    The rain,    雨、
la pioggia non esiste  rain does not exist   雨は消えて無くなるの
Se mi guardi tu.  If you look at me.  あなたが私を 見つめてくれるなら 
Butta via l'ombrello amor  Throw away your umbrella, my love  あなたの傘を投げ捨てて、愛しい人
Che non serve più  Which no longer serves  そんなの役に立たないから

Non serve più,  no longer needed    何も要らないの、
se ci sei tu.  if you're here.   あなたがそばにいてくれるなら

(間奏)

Il termometro va giù  The thermometer goes down  温度計(の目盛り)が下がり
Il sole se ne va  The sun goes   太陽は遠ざかり
L'inverno fa paura a tutti ma  Winter is frightening to all  誰もが怖れる冬が来ても
C'è un fuoco dentro me  There's a fire inside me  私の中には炎があるから
Che non si spegnerà.  That did not go off.  寒さに負けることもないの
Lo sai perchè?  You know why?   なぜだかわかる?

Io non cambio mai  I never change   私は決して変わらない
No, non cambio mai!  No, I never change!  いいえ、わたしは決して変わらないわ  
Può cadere il mondo ma  But the world may fall  世界が崩れて落ちてきても
Ma che importa a me?  What do I care it?   私がそんなことを心配するかしら?

(コーラス)
La pioggia   The rain  雨も
non bagna il nostro amore  does not wet our love  私たちの愛は ぬらせない
Quando il cielo è blu.  When the sky is blue.   空が青い時には

La pioggia,    The rain,    雨、
la pioggia non esiste  rain does not exist   雨は消えて無くなるの
Se mi guardi tu.  If you look at me.  あなたが私を見つめてくれるなら 
Butta via l'ombrello amor  Throw away your umbrella, my love  あなたの傘を投げ捨てて、愛する人
Che non serve più  Which no longer serves  そんなの役に立たないから


La pioggia,    The rain,    雨、
la pioggia non esiste  rain does not exist   雨は消えて無くなるの
Se mi guardi tu.  If you look at me.  あなたが私を見つめてくれるなら 
Butta via l'ombrello amor  Throw away your umbrella, my love  あなたの傘を投げ捨てて、私の愛しい人
Che non serve più  Which no longer needed  そんなの必要無いから

La pioggia   The rain  雨も
non bagna il nostro amore  does not wet our love  私たちの愛は ぬらせない
Quando il cielo è blu.  When the sky is blue.   空が青い時には
Il cielo è blu  The sky is blue   空が青いわ


 記事の編集

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

プロフィール

Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
訳詞を掲載したい場合は、記事へのリンクを貼るという形にして下さい。

全記事タイトル表示リンク

全記事タイトルを表示

カテゴリ
最新記事
最新コメント
検索フォーム
FC2カウンター
フリーエリア


累計: 検索エンジン登録
本日: SEO対策
昨日: メール配信

アクセスアップ

Mail Form:メールフォーム

リンク
電子書籍
Amazonから電子書籍を出版しました
QRコード
QR
RSSリンクの表示